私のミスで中途半端に投稿してしまいました。感想をくれた方々、読んでくれた方々ほんとに申し訳ありませんでした。急いで付けたしましたのでオチが酷い。
「あなたは、いったい何者かしら?」
グレモリー先輩から放たれた一言。シグはそれを耳にすると腕を膝の上に移動させグレモリ―先輩をじっと見つめながら口を開いた。
「……何者って?」
質問の意味には気づいている。これは『相手が自分のことについてどれだけの情報を持っているのか』をはっきりさせるためだ。
「その通りの意味よ、伊瀬都くん。できれば素直に答えてくれるといいのだけれど」
先ほどとは一変し重苦しくなる部室内の空気、兵藤は首を左右に動かしながら状況を見て混乱している。
「…伊瀬都シグ、駒王学園2年生所属16歳」
「そんなことを聞いてるんじゃないのよ」
はあ…と一息をついてから隣にいる姫島先輩からなにやら受け取るグレモリ―先輩。それは兵藤のときと同じ大きさの写真であった。
だが問題はそこに写っているのが『
「!……見てたんだ」
「ええ、堕天使に殺されてたイッセーを悪魔にするときに偶然…ね。まさか堕天使を倒すなんて、思ってもみなかったけどね」
警戒心が増すシグ。すでに戦闘態勢は整っている、いざとなればすぐに行動に移すことができていた。
「あら、そんなに身構えなくてもいいわ。私たちはあなたをどうこうする気もなければ襲う気もないわ」
確かに、よく見てみればこの室内で敵意をだしているのはシグだけである。全員戦闘を起こす気がないのを知ったシグはゆっくりとソファーに座りなおした。よく考えれば向こうには戦闘経験ゼロのイッセーがいるのだ、人質にとられる人材がいるのに争おうとはしないだろう。
「わかった。でもいくつか聞かせてほしい」
「いいわよ。…その変わりにあなたも私の質問に答えてもらうわ」
首を縦に頷くとグレモリ―先輩は安堵した笑みを漏らした。
もし彼が抵抗したのならば、自分が始末をつけなければならないからだ。
「悪魔は、これまで何をしてきたの?」
シグから発せられたのはその言葉。彼にとって自分の親から受け継いだ『元』となる悪魔をしるには絶好のチャンスだったのだ。
◇
「……これが悪魔の歴史よ、わかっていただけたかしら」
「うん……。ありがとう」
あれから数十分。グレモリ―先輩から聞いた悪魔の歴史と行い。文化、戦争、そしてシグがもっとも知りたかった部分。悪魔は人間界に移り住んでいる者は少なくなく、その中には主の下を離れた『はぐれ悪魔』という存在がいたこと。その話を聞いてシグは自分の受け継いだ『力』が生み出された理由を知りえることができた。
人間を襲っていたはぐれ悪魔、その数は多いとも少ないともいえず人間ではたちうちできなかったこと。悪魔祓者や聖職者たちが向かっていったが必ずしも勝てるわけではない。
そして自分が受け継いだ『力』悪魔に対抗し『殺す』ことを目的に生み出されたモノであるということに、彼は気づいてしまった。
「さて、じゃあ次は君のことを教えてくれえるわね?伊瀬都くん」
「…うん」
シグは話した。自分の力。生み出された理由。親の生涯の歴史を。オカルト研究部のメンバーはそれを真剣に聞いていた。悪魔になってまもない兵藤もだ。話しているシグは辛そうで、悲しそうで、そして反対に嬉しそうでもあった。
親から受け継いだルーツ。それを自分が背負っていることに苦しんでいないからだ。辛かったのは『親』悲しかったのは『親』自分が体験した何倍もの困難や苦痛を親は体験したのだから、その証を拒むのは間違っていると、シグは自分で一番わかっていたのである。
「……ありがとう、伊瀬都くん。私たちに話してくれて、そして、ごめんなさい……」
頭を下げて謝るグレモリ―先輩、この中で一番責任を感じているのは彼女なのだろう。自分たちが仲間を止めれなかったのが原因で彼の、彼の一族の未来を変えてしまったのだから。
「あやまんなくていいよ。僕は後悔なんてしてないし」
それは軽蔑でなく、本心から来た温かい彼の感情だった。
「確かに悪魔のしたことは酷いことだと思ったけどさ。でもそれは『はぐれ悪魔』だけでグレモリ―先輩たちは違うでしょ?それに僕はそのおかげでこの子たちと出会えたんだし」
テンを撫でながらシグはそう言った。
「それにグレモリ―先輩は僕が他の奴らに狙われないか心配してくれるんでしょ?下僕とかじゃなくて、自分たちで守ろうって」
「そっそうよ……」
「部長、目が泳いでます」
シグの眩しい信頼(勘違い)に視線をそらすグレモリ―先輩。実際は『堕天使を倒せるほどの実力……できることなら眷属に欲しいわね』と思っていた。そんなことには気づかないシグなのであった。
「それじゃあ、グレモリ―先輩。他になにか聞きたいことある?」
「そうね……なら、あなたの神器を見せてくれるかしら?」
「わかった。やってみる」
「「「「……やってみる?」」」」
素直に心を開いてくれたシグに安心しているせいか、シグの『やってみる』という単語の意味に彼女だけは疑問を持たなかった。実際、彼は神器を出したこたなど一回もないのだから。
「確か…一番強いと思う姿を思い浮かべる……あ」
立ち上がり頭の中で復唱して方法を思い出すシグ、彼はぶれることなく昆虫の姿を思い浮かべたのだが、兵藤が思ったように『どんなポーズするんだよそれ!?』状態におちいってしまった。
「……神器って他に方法ある?」
「え?」
「え?」
「まさか…発動したことないの?」
「うん」
自身の額に手を当てるグレモリ―先輩。だが部員たちは『ああ……やっぱりね』と思っていたりする。気づいていないのは彼女だけなのだ。
「神器は想いの力で強くなるわ。なにか強い想いを込めてみたらどうかしら?」
「強い想い……よし」
このとき、彼の脳内で『想い=願い』という方程式が生まれたことに誰も気づかなかった。
「白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい白いゴキブリが見たい」
「ちょっと待てそれなんて想い!?」
目を瞑り手を合わせ呪文のように呟くシグに溜まらずイッセー突っ込みを入れた。誰だっていきなりそんなことを言われたらこんな反応をするのである。木場は苦笑いし他の部員は若干引いている始末。
ちなみに白いゴキブリというのは脱皮直後のゴキブリのことである。その姿からホワイトエンジェルと呼ばれすぐに黒、もしくは茶色に変色してしまうため目撃例は多くなく、それを見た者は願いがかなうと呼ばれるほどの幸運の象徴である。
「ダメだった?」
「当り前よ!まさか誰もそんなことを想うなんて思ってもみなかったわよ!」
「ぶ、部長、落ち着いてください」
どうやらゴキブリは人間のみならず、悪魔にも嫌われているようである。哀れゴキブリ、色が違うだけで差別される不憫な虫たちよ。『害虫』でなければ良かったものを……。
「うー。わかった、諦める」
「そうしてちょうだい。……はあ」
どっと疲れたように項垂れたグレモリー先輩。部員たちも全員苦笑いである、その原因となった本人は頭に?を浮かべているのだが……。
最後がグダグダ……。自分の失敗だと思って深く反省します。
あっ白いゴキブリ!(バシッあ、これって白ア____