TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA   作:佐遊樹

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PART3 薄暗がりの邂逅

 おおむねピークが片付き、わたくしはユートにお願いして準備中の札を出してもらった。

 あとは最後にバーミタス卿が並んでいるだけとなったころ。

 

「ここが噂の繁盛店デースカ!」

 

 並び列をシカトしてのれんをくぐって来たのは、指輪をじゃらじゃらつけたグラサンの男だった。

 これまた貴族っぽいやつが来たな。だが列には並んでもらう、それがわたくしの世界におけるルールだ。

 

「お客様、失礼ですがちゃんと並んでもらわないと困りますわ」

「ハ? なんでこのワタシが、愚民どもと同じ列に並ばなければならないのデス?」

 

 おい! 普通に最悪な部類の貴族じゃねえか!

 

「こっちの貴族も知ってます?」

 

 ズカズカと店内に入って来る男に眉をひそめながら、わたくしはユートに小声で問う。

 トッピング用のチャーシューを火属性魔法で炙っていた彼は顔を上げて、グラサン男を横目に確認する。

 

「知らねーよ……あ、いや知ってるわ。ていうか貴族じゃねえぞ」

 

 は?

 

「あいつ、この辺の商工会で最近役員になったギルベルトってやつだな。普通に平民」

「アナタどこまでこの国のこと把握してますの……」

「別にいいだろ。で、ギルベルトがやってるのは飲食店、つまりは商売敵だ」

 

 ああ、敵情視察ってワケか。

 だとしても、というかだからこそ態度が最悪過ぎる。やるならバレないように来てくれねえかな。

 

「塩らあ麺をヒトーツ!」

「…………」

 

 席に余裕はある。

 食べ終わった他のお客さんが、『お気の毒に……』みたいな顔でそそくさと出ていった。

 残ったのはギルベルト一人。逆に、こいつを片づけてからバーミタス卿を入れた方がいいか。

 

「リンディ」

「うん? 待ってもらう?」

「ええ、バーミタス卿にそう言伝を」

「はいはい」

 

 一人でウキウキしているであろうお客様に伝言をお願いした後。

 わたくしは即座に塩らあ麺を一杯完成させ、ギルベルトさんの前に出す。

 

「お待ちどうさまです、塩らあ──」

「トッピングの持ち込みは可能ですネー?」

「……ええ、大丈夫です。ですがある程度は卓上に用意してありますわ」

 

 元々、この世界の人間の味覚に合わせるなら調味料は限りなく引いておきたいまである。塩らあ麺も記憶している味よりかなり旨味の成分を引き、抑制して仕上げた。

 一応コショウ代わりになるスパイスの粉末や辛味の粉は用意してあるが、慣れてきた常連向けの代物に過ぎない。

 

「ではワタシはこちらを……」

 

 ギルベルトが指を鳴らすと、彼の配下らしき男が一人、工業用オイルの一斗缶を抱えて入って来た。

 立ち振る舞いは貴族なんだよなあ。

 

「って、え!? 何ですかそれは……」

 

 困惑しながらも一斗缶を見つめるが、ラベルにはやはり、工業用オイルとかかれていた。

 いやまさかそんなねえ、まさかねえ。

 

「こんなペットの餌みたいな食べ物、気品ある王都の通りにはふさわしくアリマセーン!」

 

 ニヤリと笑い、ギルベルトは配下の男に、ラーメンへ工業用オイルをドボドボ注がせ始めた。

 は……?

 

「この通りで最強なのは、ワタシの『デラックスブリリアントバーガー』だけデース!」

 

 頭の中でブチブチブチ!! と激しい音が鳴った。

 わたくしが仕上げた、芸術品と言ってもいい塩らあ麺が、工業用オイルを注がれめちゃくちゃになっている。

 

「……その名前。先日、食材に虚偽の表示があると市民から苦情が来ていた店だな」

 

 ジークフリートさんが低い声で呟いた。

 デラックスでもブリリアントでもねえのかよ。ゴミクズバーガーに改名するのはどう?

 

「てめぇ……!」

 

 まさかの暴挙を前にして、ユートが作業を中断し、ギルベルトへ食って掛かろうとする。

 

「待ちなさい」

 

 だがわたくしはユートの肩を掴み、首を横に振った。

 

「な……マリアンヌ!? お前、悔しくないのかよ!?」

「アナタの手と口は何のためにあるのです」

 

 滔々と告げる。

 確かに、悪役令嬢マリアンヌ・ピースラウンドであるのならば、一瞬でブチギレていただろう。

 だが今ここにいるのは道を究めんとする職人マリアンヌである。

 

「ホォ……身の程を分かっているようですネー。ではとっとと、このボロい屋台ごと引き払ってクダサーイ」

 

 ギルベルトを見つめながら、ゆっくりとカウンターの外に出る。

 何かを察したらしく、ジークフリートさんが一歩引いて距離を取った。

 

「ユート。わたくしたちの手は人を殴るためでなく、至高のラーメンを作るため。わたくしたちの口は誰かを攻撃するためでなく、究極のラーメンに必要なものを見極めるためにあります」

「…………確かに、そうかもしれねえが」

「そして最強魔法『流星』で貴族ッパリを殲滅ですわ!! うおらぁッ!!」

「は?」

 

 わたくしはギルベルトの後頭部を掴み、顔面をラーメンへと叩きつけた。

 断末魔を上げることもできず、彼は派手な飛沫を上げた後に動かなくなる。

 

「ユート、職人は味で語るものです。覚えておきなさい」

「……これは、暴力じゃねえの?」

「味です」

「味かあ」

 

 よし、悪は滅んだ。

 他に客もいないので、わたくしは普通に魔法を使い、飛び散った飛沫をまとめて捨て、工業用オイルの臭いも風で吹き飛ばす。

 

「リンディ、バーミタス卿を」

「なんかアンタの野蛮な声が聞こえたんだけど……まあいつものことか」

「何か言いました?」

「言ってないわよ」

 

 のれんをくぐり、リンディとバーミタス卿が入って来る。

 丼に顔を突っ込んだ姿勢で放置されているギルナントカを見て、二人はそろって眉をひそめた。

 

「やってるわねアンタ」

「屋台に死体を転がしておくのは感心しないが」

「失礼しました」

 

 わたくしはギルベルトの配下の男を見た。

 一斗缶を抱えたままブルブル震えている彼に、店主として優しい笑顔を向ける。

 

「ゴミは持ち帰ってもらえます?」

「は、はいいいいい」

 

 男は一斗缶とギルベルトを抱えて、猛ダッシュで立ち去っていく。

 実行犯は無傷で返してあげるなんて、なんて優しいんだ。わたくしはこの荒んだ世界に舞い降りた天使だったのかもしれない。

 

「大丈夫かい? つまらないちょっかいをかけられたようだが」

「あれぐらいちょっかいの範疇にも入りませんわ」

 

 ユートたちが『ガチギレしといて何言ってんの?』みたいな目で見てきたが、わたくしは賢いので無視した。

 

「ならいい。では……塩らあ麺を一つ、お願いできるかな」

「かしこまりました」

 

 わたくしとユートはてきぱきと作業し、バーミタス卿の前に丼を置く。

 

「お待ちどうさまです、塩らあ麺一つですわ」

「ありがとう」

 

 礼を言った後、バーミタス卿は真剣な表情でラーメンにスプーンをつけ、スープを一口啜った。

 

「うむ……これは面白い。複数のダシを組み合わせているが、動物系のダシを複数種類入れているのかな。大衆向けに深みや多層性を削っているようだが、それでもなおこの味わいとは恐れ入る」

 

 えっ一口で旨味を抑制しているの見抜かれたんだけど。

 

「だがこれは布石のように感じるな。例えばスパイスを加えた場合はこのダシは隠し味に変わるし、もっと別の変化を加えても揺るがないベースとして確立されているように感じる。メニューをこれから増やしていくつもりかね?」

「……お察しの通りですわ。ある程度軌道に乗れば、試していきたいメニューがいくつか」

「楽しみ、という一言に尽きるね。心が躍って来るよ」

 

 スープを味わい、麺を啜りながら、バーミタス卿はあっという間に一杯を平らげてしまった。

 恐ろしいな。本職相手に勝てるとまでは思っていないが、異世界知識全開で作ったラーメンをほとんど解体されてしまった。

 

「それにしても、味以外の面でも素直に感心せざるを得ないね」

「?」

「貴族が道楽でやっている店に限って、資本の面で競合店に勝っているにもかかわらず、子供用の取り分け皿がなかったり、掃除が行き届いていなかったりする。だがこの屋台にはそうした欠点が見当たらない。屋台ではあるが、店舗のキッチンよりもよほど綺麗じゃないか」

 

 ああ、QSCの話ね。当たり前だろ、わたくしの衛生観念は西暦世界準拠だ。

 とはいえこの世界もガチ中世ではないので、例えばロブジョンさんの店みたく、元々しっかり掃除の行き届いている店も多いのだが。

 ちなみにわたくしとユートの髪はきちんと魔法で固定しているので、ラーメンに混ざったりはしない。

 

「ごちそうさまでした。素晴らしい一杯だった、感服したよ」

「お褒めの言葉、ありがとうございます」

 

 わたくしとユートはバーミタス卿に深々と頭を下げた。

 

「にしても、ちょうど私が最後だったとは。運が良かったな」

「普段はもう少し長いのですが、邪魔も入ってしまいましたからね」

 

 肩をすくめ、それからユートに顔を向ける。

 

「まかないはどうします? いつも通りにアナタが?」

「ああ。ついでに課題だった新作メニュー、試させてもらってもいいか?」

 

 一応助手であるユートは、本人の強い希望もあって、まかないの枠で好きにラーメンを作らせている。

 今のところは特段店に出せるレベルのメニューは出てきていないが……今日は表情が違うな。自信がみなぎっている。

 

「ほお? 何か思いついたようですわね。いいでしょう、好きにやってみなさい」

「ありがとな。いつまでもお前の背中を追ってるわけにもいかねえし、今回ばかりはビビらせてやるよ」

 

 いっぱしの口を利くようになったじゃねえか。

 わたくしがユートを作業に送り出そうとしたその時、会話を聞いていたバーミタス卿が、一つ咳払いをした。

 

「……失敬。その新作メニュー、私もいただいていいだろうか」

「あら、連食ですか? しかし弟子の試作品です、とてもお客様に出せるものでは……」

 

 そこでわたくしの口は、自然と閉ざされていた。

 バーミタス卿の瞳に爛々と宿る強い光。単なる好奇心と呼ぶには、あまりにも崇高なそれ。

 一つの道を疾走する人間だけが持つ、時に論理性を損なってしまうような、湯気を吹き上げるような在り方の輝きだった。

 

「……分かりました。ユート、いいですわね?」

「当たり前だ。ついでにそっちの二人もどうだ」

 

 水を向けられたジークフリートさんとリンディは、顔を見合わせた後に頷き、カウンターに座る。

 

「4人分ですか、盛り付けぐらいは手伝いましょうか?」

「いや、お前も席で待っててくれ。ちょっとびっくりさせたいからな」

 

 そう言われたなら、とわたくしは頭巾を着けたまま客席につく。

 湯気越しにユートが左右へと動き、準備を進めていくのが見える。

 スープを小鍋に入れて沸かし始めた途端、わたくしたちは眉を顰めた。

 

「なんだ? 刺激的な香りだが」

「何かのスパイスかしら」

 

 違う。スパイスなんてもんじゃない。バーミタス卿ですら目を丸くしているが、この香りをわたくしは知っている!

 まさかこれは……!

 

「完成だ、お待ちどうさま」

 

 厳かに告げて、ユートはカウンターに丼を四つ並べる。

 その丼の中の世界は、マグマで埋め尽くされたかのように真っ赤だった。

 

「俺の世界はちっとばかし灼熱だ(アツイ)ぜ?」

 

 激辛ラーメンじゃねーか!

 こいつ、独力でたどり着いたのか!?

 嘘だろ……なんてセンスだ……!

 

「いただきます」

 

 見た目と香りに戸惑う三人に構うことなく、わたくしは真偽を確かめるべく早速お手製の箸とレンゲ(わたくし専用)をつける。

 スープを一口啜った瞬間、前世ぶりの刺激に脳細胞が沸騰した。漫画だったらわたくしの眼からレーザービームが出ている。

 

「お……美味しい……!」

 

 カウンターの向こう側で、ユートが見えないようにガッツポーズするのが分かった。

 次々に麺を口へと運ぶわたくしを見て、横の三人も恐る恐るフォークを伸ばす。

 そして一口食べた瞬間に、カッと目を見開いた。

 

「か、辛い……! だがそれ以上に美味い!」

「流石に辛過ぎよこれ! でも、確かになんかハマりそう……!」

 

 ジークフリートさんとリンディが、夢中になって麺を啜り始める。

 特にリンディだ、彼女はかつてわたくしが作ったソース焼きそばを、味の濃さを理由に敬遠していた。しかし今は激辛ラーメンを吸い込むようにして食べているのだ。

 認めざるを得ない。地に足の付いた人気を求めたわたくしを、ユートは一点突破で凌駕したのだと。

 

「ユートォ……!」

 

 わたくしは拳を握り、キッと弟子を……いいやもう弟子じゃねえ。ライバルを睨みつける。

 

「参ったな……繊細かつ研ぎ澄まされた塩は言うまでもないが、この赤の苛烈さは一つ新たな時代を作り上げかねないほどの威力を感じる」

 

 バーミタス卿の言葉は正鵠を射ていた。

 まだこの世界においては、激辛料理という概念が存在しない。いやありそうなもんだけど、市民権は得ていない。

 そういう事情もあって、旨味が過剰にならないように、わたくしも抑制的な工夫をしていたのだが……

 

 

芹沢 客層に合わせてあえて抑制的な旨味を作るのも一つの正解なのは確かだが、それは凡百の店になるリスクも負うことになる。突き抜けるところまで突き抜けるのは、また別の正解だな

適切な蟻地獄 だから何でラーメンハゲがいるんだよ、そして何でラーメンハゲがいて助かってるんだよ俺たちは

 

 

「やるじゃないですか、ユート」

「師匠に恵まれたもんでなあ」

 

 振り絞るようにして告げた賞賛の言葉に、ユートがニヤリと笑う。

 変なところで凝り性な異常者だと知っていたけど、それをこの領域まで高めてくるとはな。

 

「こいつ国を継ぐより飲食で働いた方が大成するんじゃないの」

「一国の王より大成するとはどういうことか疑問に思うものの、本人が溌溂としているかの面では頷けるのがアレだな……」

 

 リンディとジークフリートさんが無体なことを言っていたが、ユートはその頭脳をフル回転させて、聞かなかったことにしていた。

 

「ユート……アナタが屋台を開いた時は、このわたくしが直々に潰します……!」

 

 わたくしはべきりと手元で箸を折りながら、丼の中のスープを飲み干してカウンターに叩きつけた。

 煌々と光るわたくしの両眼を見て、ユートは顔を引きつらせながら、ぼそりと呟く。

 

 

「お前、完飲は太るって」

 

 

 破門だ馬鹿野郎。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 日が暮れつつある夕方。

 王都の通りを歩く人々の声が複数重なり、活気のある喧騒を奏でている。

 

「評判のあの屋台、今日は夜営業ないんだってさ」

「え~! 楽しみにしてたのに!」

 

 すれ違う人々の言葉に、ユイとロイは顔を見合わせた。

 

「なんだか、すごい良い評判のお店があるんですね……また別の日で行ってみます?」

「いいのかなあ。屋台ってことは、平民の人たち向けだろう? 制服で行くと、みんなの邪魔になりそうだけど」

「あー、それもそうですね」

 

 魔法学園中央校の制服は、通りの中でも目立っていた。

 とはいえ他の学生も買い物に繰り出すことがあるので、悪い意味で避けられたりすることはないのだが。

 

「まあ、この辺りなら貴族向けの店舗が並んでいるからね、そう邪魔にはならないと思うよ」

「あはは……ロイ君って結構そのあたり、気を遣ってますよね」

「そういうことをするべき身分に生まれたというだけさ」

 

 サラリと告げられ、ユイは自分の笑顔が引きつらないよう瞬時に制御した。

 

(そうだ。ロイ君は、そしてマリアンヌさんも、貴族として生まれたから貴族としての振る舞いをしている)

 

 傍から見ても、二人、あるいはもっと広く、自分が学校で接している人々はみなそうだ。

 自分がかつて知らなかっただけで、誰もが自分の生きる道を持ち、その道を必死に走っている。

 

(私は……貴族でも、平民でもないんだな)

 

 微かな疎外感が、内側から表情を崩そうとする。

 それは結果として、彼女により強固な作り笑いを浮かべさせた。

 

「それで、ユイ……ユイ?」

「はい? えっと、気晴らしですよね」

「それはそうなんだが……今、君──」

 

 ロイが訝し気な表情で唇を開いた、その刹那だった。

 二人の前にふらりと人影が現れた。

 進行方向を遮る形でその影は静止し、じっと視線を向けてくる。

 

(ん? 知り合い……?)

 

 かけようとした心配の言葉を止めて、ロイは立ち塞がった少年に目をやった。

 黒髪の少年は幼さの残る顔つきに、まったくふさわしくない冷徹な無表情を張り付けている。

 そこで気づく。彼の視線は自分ではなく、もう一人に真っすぐ突きつけられていて──

 

 

 

「────久しぶりだね、姉さん」

 

 

 

 ユイの呼吸が凍り付く音を、ロイは確かに聞いた。

 

 











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