「マリアンヌ、少し魔法を見てくれるかい?」
授業を終えた放課後。
席から立ち上がり教室を後にしようとしたところ、ロイに声をかけられた。
「構いませんが……わたくし、この後先生の研究室にお邪魔する用事がありますわ。あまり時間は取れませんわよ」
「ああ、大丈夫。今すぐ終わるぐらいだ」
「ではどうぞ」
ロイが瞳を閉じる。
「
「やたらと殺意の高い詠唱ですわね……」
三節詠唱か。短縮している感じはない。
槍から始まった以上は五節雷撃魔法『天閃縛槍』の派生だと思うんだが……何だ? 他の改変がいまいち判断しにくい。これ雷撃以外の属性から詠唱引っ張ってきてないか?
戦闘中なら即座に距離を置くところだが、見て欲しいとのことだったので流星ガードを張って備えておく。
「
「……ッ!?」
ロイの足下でバチバチと紫電が散り、一直線に床を伝ってわたくしのローファーに殺到した。
そのまま身体全体へ電撃が駆け上がってくる。
咄嗟に腕を振るって弾こうとし、愕然とした。腕が動かない。
「こういう感じで……えーと……電撃を、流し込んで麻痺させるイメージか」
違う。動かないんじゃない。動こうとはしているのだが追いつかない。
脳から伝達される神経の速度が馬鹿みたいに制限されている。言うなれば、めちゃくちゃラグってる!
なんだこのクソ回線!? グラブルだったらマルチ終わってるぞ!?
「というわけで──これが僕の新魔法、
名前を告げながら、ロイが微妙な表情でわたくしの元へ歩み寄ってきた。
トンと肩に手が置かれると同時、速度制限が解除される。
異世界に来てんのにWiMAXの気分になるとは思わなかったぜ。
「相手の身体内部に雷撃を流し込み、攻撃ではなく行動を制限するっていう技なんだけど……どうかな」
「……まず言わせてもらうと、これはどういうシチュエーションを想定して構築したのです? 直接内部に雷撃を流し込むのなら、それを攻撃にすれば早いと思うのですが」
「ん? マリアンヌなら分かってくれると思ったんだけど」
「ああいえ、分かっていますわよ。これは対格上用の代物でしょう」
コンセプトは伝わってくる。
要は力押しの勝負が通じない相手に、まずデバフをかけるべきだと思い至ったのだろう。
「そうだね。ただ……問題は通じるかどうかっていうか。大前提の質問として、君ならどうする?」
問いを受けて腕を組んだ。
んー……隣で様子を見守っていたユイさんに投げてみるか。
「アナタならどうします?」
「えっ? あ、わ、私です? 私なら……詠唱させないとか、詠唱中に退くとか……ですかね。」
「でしょうね。エフェクトがやはり雷撃魔法のそれなので、回避を選ぶのが賢明だと思います」
分かっていた欠点らしく、ロイは難しい表情で唸る。
とはいってもな。
「まあ、はっきりいって、これを近接戦闘の最中に差し込まれたら回避は難しいでしょうね」
「そうか……問題点として認識してはいたけど、やっぱり剣戟の最中に打てるようにするべきか」
「短所を克服するよりも、この魔法の長所を伸ばしていく方がいいでしょう」
わたくしはピンと指を立てた。
「何か勘違いしているかもしれませんが。この魔法、恐らくアナタが考えているよりもずっと有効ですわよ」
「……ッ? それはどういう意味だい?」
「根本的に……雷撃をぶつけて麻痺させるイメージがよろしくありませんわね。人間の身体はどれも、脳から伝わる電気信号によって動いています。この魔法はその動きを阻害するもの。なかなか見所のある魔法ですわね」
実際、ちょっとこれをマトモに食らった後だと、どうしたらいいのか分からん。
ツッパリフォームを先に展開しておいて出力で弾くぐらいしかパッと出てこない。
いやちょっとマジで三節にしては強技過ぎん? 雷撃属性最低だな……
「そうか。ありがとう」
「あっ、ロイ君ロイ君! 私ならこの後空いてるから、練習に付き合えますよ!」
「本当かい? ならよろしく頼むよ」
原作主人公と原作メイン攻略キャラがわいわいと笑顔で話し始めた。
ふーん。イイ感じじゃん。
では、後は若いお二人でごゆっくりどうぞ。
……にしてもさっきのどうすっかなあ。回避、回避か。電撃なんだしデコイに誘導して本体に一撃入れに行くのが有効か? いや、流星バフで神経伝達速度を跳ね上げさせれば真っ向から対抗できるか……?
「私も色々練習したくって……あの時みたいなの、もう嫌だから」
「……ああ。その通りだ」
対抗策を考えながら、背中を向けて立ち去っているわたくしは。
その、地獄の業火をドロドロに煮込んだようなおぞましい声色には、結局気づかなかった。
「失礼します」
「ピースラウンド嬢か。時間通りだな」
火属性魔法の研究室に入ると、奥のソファーに腰掛けていた先生が立ち上がって迎えてくれた。
以前ユートがイキって炎龍を出した、実践講義の担当教師だ。
黒いシャツの上に黒いローブを着込んだ陰気な先生だ。常に目の下にクマがあり不健康そうなイメージを抱く。
ただ、こと火属性魔法に関しては、王国指折りの使い手である。ていうかこの人以上の使い手とか知らんし、想像もできない。
「あら? 先生、お部屋の模様替えをしましたの?」
「うむ。今までは効率良く仕事ができることばかり考えていたが、それではいかんと知り合いに注意されてな。少し遊び心を出してみた。どうだね?」
部屋を見渡せば、以前はなかったはずの観葉植物や、幾何学的に組み合わされた木片──何らかの魔導具だろうか──があちこちに配置されている。
「いいと思いますわ。あいにく、インテリアには明るくありませんが……とても風情が出ていると……ッ!?」
適当なコメントを言いながら部屋に歩み寄る。
途端、ビリビリと首筋が痺れた。
思わず周囲を見渡す。配置が変わっているだけで、いつも通りの研究室だ。
「どうした?」
「あ、いえ、何も……」
促され、彼の対面のソファーに腰掛ける。
ティーポットから紅茶を注ぎながら、彼は背後の黒板に視線を向けた。
「先ほどまで十二節詠唱の戦略魔法を短縮する研究をしていたが。どうも頭打ちが見えてきてな」
「十二節ですか……本質を損なわないように気を遣っていますわね。ですがその、姿形まで変えてしまうのはどうなのでしょうか」
ざっと板書内容を見てから指摘すると、先生は口元をつり上げる。
「言わんとすることは分かっているし、我が輩も気にはなっている。戦略魔法は文字通りに戦場を一変させる代物。それは威力の及ばない範囲すら震え上がらせる効果を持つ。敵を脅かす外見は重要だ」
机の上に置かれた紅茶を、一礼してからいただく。
うまい。流石だな。一流の人間は茶を淹れるのが得意な傾向がある。
先生も紅茶をすすり、口内を湿らせてから話し始めた。
「だが今回の研究は、実は今までにないコンセプトを採用しているのだよ」
「……と、いいますと」
「威力や効果をそぎ落としてでも、この魔法の本質に迫るのだ」
「……」
なるほど、と頷ける内容だった。
ただ……紅茶を一口いただいてから、疲れからかクソデカイ眠気に衝突してしまっている。
ちょっと瞼が重い。
「戦略級魔法はピースラウンド家とて深く掘り下げてはいないだろう。そしてまた、兆しこそあれど積極的武力衝突のない現在、専門研究も余り進んでいない。進めることは忌避されている」
「そう……です、わね……」
嘘だろ、このお茶会滅茶苦茶楽しみだったのにマジで眠い。
え、こんな眠いことある? びっくりするぐらい眠いんだけど。
どうしよう、こんなんで先生……アモン先生の講義を逃したくねえのに……!
「だがな、ピースラウンド嬢。セーヴァリスの組んだ禁呪よりも、こちらの戦略級魔法の方が、より人類の本質に近しいと我が輩は睨んでいるのだ。我々が普段アクセスしている『根源』を探るための近道といっていい」
死ぬほど興味のある話なのにうまくリアクションが出てこない。
こくりこくりと船をこぐのを止められない。
やがて視界が段々狭まっていき、意識が、深い闇に落ちていき────
「そもそも魔法とは、既存の現象を再現する一つの方法に過ぎない。だが既存の現象が何故そこにあるのか、何故発生するのかは、『根源』ありきとしか言われていない。そこが実に歯がゆいのだよ。ならば世界の成り立ちに迫ることこそが、魔法研究の最大の目標となるのは自然だ。我が輩はそう考えている」
「……くみゅう」
気づけばマリアンヌは椅子に座ったまま寝ていた。
かくん、かくんと首を縦に揺らし、そして顔を伏せる。
教師──アモンは黙って紅茶をすすり、彼女のつむじを眺めていた。
「──で、今回の依代はどうだ? ルシファー」
「……上々だ」
ゆっくりとマリアンヌが顔を上げた。
ルビーを煮詰めたような深紅眼は、その鮮やかな赤色を、金色に変えていた。
「お前の因子が刻まれている以上、睡眠薬は通じないだろうと思い、召喚陣の一部を紅茶に付与し、ピースラウンド嬢そのものを召喚陣に組み込んで部屋を構築した。即席にしては、我ながら見事な出来だな。本体の意識を顕現させることすら可能とは」
アモンは部屋を見渡し、満足げに笑みを浮かべた。
すげ替えられた配置や新たに置かれたマジックアイテムは、全てルシファーを召喚する召喚陣としてのはたらきを持っていた。
「それで、情報交換といこうか。何故ピースラウンド嬢の身体に……」
正面に向き直り、アモンは話を始めようとして、そこで絶句した。
マリアンヌが真顔で、自分の大きなおっぱいを揉みしだいていたのだ。
「おっぱいがある」
「やめないか! お前の身体じゃないんだぞ!」
ティーカップをテーブルに叩きつけ、アモンは絶叫した。
だがマリアンヌは……正確には、彼女の身体に降臨したルシファーはソファーから立ち上がり、ぐるぐると部屋を歩く。
それから、がに股に足を開いて身体をくの字に折り、スカート越しに自らの下腹部を凝視する。
「アレが、ない……!」
「やめろやめろやめろ!」
アモンはデカイ声で自らの君主を怒鳴り、席に座らせた。
「ピースラウンド嬢は思春期の乙女だ。そういった行為は慎め」
「とはいってもすごいぞ女の身体は。柔らかさが違うな」
「……嫌われるぞ」
「やめておく」
一発で行動を制限することに成功し、ただこんなんで大悪魔が言うことを聞くのか、とアモンは渋い表情になった。
ルシファーはマリアンヌの身体で周囲を見渡しながら、無表情のまま口を開く。
「驚いたぞアモン。お前が人間に紛れ、あろうことか教鞭を取っていたとは」
「我が輩の方が驚愕は強かったと思うがね。ピースラウンド嬢に貴様の因子を感じ取った時は仰天したものだ」
アモンはマリアンヌの身体を指さして言った。
特級選抜試合から帰ってきた彼女を見た瞬間から気づいていた。その驚きは計り知れない。
「おれは部下にはのびのびと活動してもらいたい。だから行動を報告する義務は定めていないが……お前のように、長年人間界に降りたままのやつは他にいるのか?」
「我が輩の他にも、召喚された後現世に留まり活動してる者はいると聞く。召喚主と共に行動している奴までいるそうだ」
「ほう。お前も誰かに召喚されたのか」
アモンは黙って、服の袖をまくり自分の右腕を見せた。
そこには夥しい数の呪文が刻まれている。
「これが召喚主の身体だ。我が輩を召喚したのは、特異体質である自分を幽閉し、餓死寸前まで追い込んだ家を滅ぼすため。契約の対価として命を差し出した」
「…………」
「契約は果たされた。我が輩はこの身体を用いて、召喚主の家系を根絶した。表向きは原因不明の出火だがな。そして……確かに命はいただいた。だが身体はこうして、我が輩のものになった」
「なるほど。悪魔らしいことをしたな」
魂と身体を別に切り分けて考えるのは、悪魔特有の思考だ。
原則として悪魔は現世では実体を持たないからだ。中には実体を顕現させるほど強力な個体も居るが、基本的には精神体での顕現となる。
「他の悪魔について、アモンは何か知っているのか」
「中級悪魔が一体、王国を制圧寸前まで追い詰めたが、最後にはピースラウンド嬢に敗れた」
「ほう! おれの知らない間に、既に悪魔を撃破していたか。流石はマリアンヌだ」
自らの部下と言える存在が敗北した知らせ。
だがルシファーは嬉しそうに笑みを浮かべている。
「いいのか? 中級とはいえ魂まで滅殺された。ピースラウンド嬢はとっくに、我が輩たちへの対抗神聖権能を有しているぞ」
「そうでなくては意味がない。おれは飛べない鳥を籠に閉じ込めるタイプの男ではないということだ」
「突然何を言い出しているんだお前は」
「同棲相手の彼女をDVで心理的に屈服させるような男ではない、むしろ軽蔑しているということだ。マリアンヌのためならswitchの抽選だって申し込むぞ」
「何語だ?」
嬉々として訳の分からない言葉を並べる大悪魔相手に、アモンは眉間を指で揉んだ。
因子を人間相手に刻むとは、まさか、とは思っていたが。
「……どうやらかなり入れ込んでいるようだな」
「無論だ。マリアンヌこそ、終末の日を乗り越えるともがらに相応しいと考えている。無論、我が子であるお前たちも同様だ」
「正直に言えば、そのような存在は現れないと思っていたよ、ルシファー。お前は永遠に、我々悪魔を統べ続けるものだと……だが良かったな。相手が見つかったのに越したことはない」
悪魔には相応しくない、祝福の言葉。
それを告げるアモンに対して、ルシファーはマリアンヌの顔できょとんとし。
「何を言っているんだアモン────入れ込んでいるのはお前だろう」
ぞわりと、アモンの全身が粟立った。
「お前、相手がおれであることを忘れたか? おれは地獄を統べ、悪魔の頂点に立つ存在。お前の考えなど見ようとせずとも見える。楽しいのだろう? 生徒を導き、教えを授けることに歓びを見出しているのだろう?」
「……何を、馬鹿な」
「おれの因子が刻まれる前から、随分とマリアンヌを気に入っていたな。特段に可愛がっていただろう。教え子が伸びるのを見守るのが至上の幸福だったのだろう────」
足を組み、ルシファーは冷徹な瞳をアモンに向けた。
「勘違いするな、大いなる侯爵アモンよ。いずれおれたちは全てを滅ぼすぞ」
「……ッ」
全身がブルブルと震えていた。
実力差は明白。何せ相手は世界そのものだ。同じ、世界そのものと言える規模の存在でなければ、打ち勝つ方法が根本的にない。
マリアンヌが立ち上がり、テーブル越しにアモンの顎を指で掴む。
至近距離で瞳を覗き込まれる。自分の全てを見透かすような、絶対的超越者の瞳。
そこに映し込まれた自分の表情が、怯えているくせに、なけなしの勇気を振り絞っていて、アモンは笑いそうになった。
そしてルシファーが、地獄を統べる者が告げる。
「だから──アモン。退職する一ヶ月前には退職届を出せ」
「は?」
思わずぽかんと口を開けた。
真面目くさった表情で、ルシファーは淡々と告げる。
「勿論何度か面談を行うし、おれにとってお前は無二の存在だ、引き留めもする。だが最終的な決定権を持つのはお前だ。その決断を尊重する」
「……え? は? 何?」
「もし退職するなら退職金は満額出そう。そして出戻りも可能だ。ポストは用意できる。試しに休職してもいい」
「お前……何を……?」
「これがいわゆる、チート知識だ。おれは今も、上位次元を介して様々な情報を取得し続けている。リーダーに必要なスキルも熟知したぞ。Kindle Unlimitedにも登録して色々読みふけっている」
「???????」
呆然とするアモンの眼前で。
マリアンヌの身体で、ルシファーはテーブルを踏み台にし、左手で天井を指さした。
「彼女にあやかるならば──おれはバッファを重要視しつつベネフィットにつなげ、フレキシブルなスキームによってコンセンサスを得る者! おれの名はルシファー!! 如何なるビックイシューであろうとも、ソリューションはこの頭の中にあるッ!!」
「なんて??」
アモンは自分の上司の意識がアホみたいに高くなっているのを見て、失神しそうになった。
「……あー……つまり……そうだな。我が輩は実際、立場を決めかねている」
「プライオリティは大事だからな」
「ならば見守らせてもらうとしよう。ルシファー、お前とピースラウンド嬢のどちらが、終末の日に勝つのかを。それまでは一時的に、侯爵の座を返上する」
「アグリーだ」
「そのめちゃくちゃ腹の立つ口調はなんとかならないか? 手が出そうになる」
嘆息して、アモンは召喚陣を見渡した。
「そろそろ効力も切れるな。身体を返上してやれ」
「分かった……ん? むっ、これは……」
ルシファーが突然冷や汗を浮かべ、うなり始めた。
嫌な予感にアモンが頬を引きつらせる。
「すまないアモン。失敗した」
「……おい、お前、まさか」
「マリアンヌの魂が休眠活動に入っていない。今も『早く出しやがれですわこの変態TS大悪魔太郎! わたくしの胸をよくも……よくもッ! 誰にも揉ませたことなかったのに! わたくしだけのおっぱいだったのに! このセクシャルシファー・ハラスメント! 取り巻きの幹部面ごとぶん殴ってやりますわ!!』と騒いでいる」
「……………………」
「ハラスメントをしてしまうとは……おれは……経営者失格だ……」
「そこか!? そこなのか問題点は!? 我が輩の正体がバレにバレたことじゃないのか!?」
そこはかとなく失意に満ちた表情で、ルシファーがガクンと突っ伏した。
こいつマジでケア放り投げて帰りやがった、とアモンは愕然とした。
数秒の沈黙を挟み、ゆっくりと彼女が身体を起こす。
「……やあ、ピースラウンド嬢」
「………………」
深紅眼に滅茶苦茶ブチギレ散らかした怒りの炎を宿して。
マリアンヌが、アモンを見つめて微笑んだ。
つられてアモンも笑みを──浮かべようとして、頬が引きつっていたので失敗した。
「……怒ってるか?」
「怒ってる怒ってる怒ってる!」
「ああああああああああああああもう悪魔だったことはどうでもいいのです! アナタを撃破したところで特に意味ないですしぃ! そうではなく、わたくしの身体を! 身体を! おおおおおおおおん!!」
「おっ、落ち着け。ここで流星はやめろ。やめ……やめ、やめろォッ!! 本気で十三節展開しようとするな! ちょっ、せめて論文原稿だけは避難させてくれ! あああああああああああ!!」
その日、校舎の一角から突如閃光が溢れ、火属性魔法研究室を粉砕した。
アモン講師は取り調べに対し、渋面を作って──原因不明の出火だ、とだけ答えた。
T S 要 素 回 収
こういう単発話がしたくて幕間やってんだよなあ
前回までの本編、何???