【RTA風味】ガンダムビルドファイターズ・古鉄チャート【スパロボ】   作:装甲大義相州吾郎入道正宗

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どうして男同士で恋愛しないんですか?(先行入力)なので初投稿です。


ホトギ・モトハルという男 withカイラ・珍庵(2)

ガンプラ心形流の師範とかいうクソ失礼な爺さんに喧嘩を売られて1週間後。

 

そいつの道場に訪れるまでの移動中、モトハルの奴は珍しく緊張しているのか隣にアタシが並んでいるのにほとんど喋り掛けて来なかった。

 

元々口数が多い訳でも無いから違和感は少ないが、まるで心ここに在らずというか、無視するかのような振る舞いが少し気に入らない。

 

別にその程度で機嫌が悪くなるようなお子ちゃまじゃないが、最近ガンプラ作りを再開してから同じ家に住んで居るにも関わらず、確実接点が減っているのは確かだ。

 

休日に至っては相手が誰か知らないが毎回長電話を掛けているらしく、それに比例して何かこう…軽くあしらわれている気がしないでもない。

 

ガンプラが大好きで生き甲斐にも等しいのは知っている。手先に反して性格が不器用だけど誠実で優しいのを知っている。ガキの頃から一緒のアタシだけが知っている事も沢山ある。

 

なのに今、アタシに黙って何をしているのか純粋な意味でとてもとても気になって仕方がないよモトハル…。

 

いやでも…あぁそうだな。思い切って遊びに誘ったら嫌な顔一つせずに着いて来るし、思い過ごしかもしれないな。うん。先週は思いっきりアタシの好みに合わせて連れ回したけど、かなり楽しかった。

 

久々に全力で動いてスポーツで汗を流して、美味いものを食う。ガンプラバトルも面白れぇけど、やっぱアタシにはこういうのが向いてると思う。

 

逆にモトハルの希望で入ったガンダムキャラのコスプレ?ショップは、もう勘弁して欲しい。…てか、二度と入るか!

 

ジオン軍の軍服。プルの私服姿。Gガンダムのファイタースーツ。ザフト軍のパイロットやら、次から次へと試着させやがってアタシはあいつの着せ替え人形じゃねぇっての!

 

普段はぶっきらぼうで愛想が少ない癖に、こういう時に限ってやたらと積極的になるのは昔っからの悪い癖だ。

 

特に、は、肌に密着するタイプの姿だと露骨に興奮しやがって! 何が「不用意に寄りすぎだ…!」って? 人目を考えやがれ!

 

お詫びに前々から買おうと思って時間が無かったガンプラ【トールギス】を奢らせたので、まぁ今回だけは大目には見てやるけどな。あと作るのもお前だぞ?

 

その帰り道で気分が良かったアタシ達の前に現れた巨乳好きのクソ爺はあろう事か…別に気にしてなかったが胸について煽りやがった!

 

我を失いかけて掴みかかる直前。擁護?でモトハルがあんなに熱く語るとは思わなかった。

 

胸の大きさで魅力は変わらないと主張する講義じみた演説に、最初は気が狂ったのかと思ったけど遠回しにアタシを庇いたいのだというのは理解出来た。

 

もう後半は胸の大きさに優劣をつける事に対する愚かさうんぬんより、アタシを例に出して賞めちぎるというか、自分の性癖を垂れ流しながらの愛の告白だったけど、あれはノーカンだからな!ノーカン!

 

てかあの状況で愛の告白だったなんて認めねぇよ!

 

そして有耶無耶でガンプラバトルを引き受けて今日に至る訳なんだが……。くそっ!今思い出しても恥ずかしいッ!

 

 

虚空を見つめながら目的地を目指すモトハルと、一人百面相をするカイラ(勝手に付いて来た)はやがて山林豊かな山道の入口にある道場を訪れると、出入り門の下で糸目の少年が腕組みをして待ち受けているのに気が付いた。

 

「こんにちわ、ホトギはん。一昨日ぶりですな。……それとも4年ぶりでっしゃろか【ベーオウルフ】はん」

 

「! てめぇどこでその名前を…」

 

「昔、一方的にですけど機会がありましてな…。先週、急に師匠から話を振られた時は驚きましたわ。…ところでお姉さんは誰ですのん?」

 

「……コシナ・カイラだ。モトハルの【元相棒】と言やぁ分かるか?」

 

「それはまた…お通ししない訳にはいきませんな。…どうぞ。奥で師匠が待っとりますさかいに」

 

数度、学友同士であるモトハルとマオは積もる話は後日に纏めると約束し、招かれるまま歩を進める。

 

余談だが、今日のカイラは先週の件を気にしてか、短めのホットパンツと少し小さい肌着にパーカーを羽織って、ボディラインが少しだけ強調された彼女なりに女性らしい服装だったりするが、誰もそれについて話題に取り上げなかったのは秘密である。

 

 

案内された先、道場の稽古部屋らしき場所にはとても個人持ちとは思えないような規模のガンプラバトル筐体が連結された本格仕様だった。

 

プラフスキー粒子が生み出す幻想的な光のヴェールのその先で、珍庵は…ガンダムSEEDのマリュー・ラミアス(水着)フィギュアをあらゆる角度から舐め回しながら鑑賞している最中だった。

 

「師匠!?」

 

「フハッ!? ノ、ノックぐらいせんかいマオッ!」

 

「ノックて!ここは引き戸ですやん!」

 

「おぉっと、こりゃ一本取られたわ!」

 

「……なぁ帰ろうぜ」

 

関西人のノリについて行けないカイラ。

 

「ちょっ、ちょちょ待ちぃ!軽いジョークやないか。これはほんの息抜きというか、女体の神秘を探求しつつ緊張を解そうとしてやな…」

 

ジト目で心底呆れた顔を向けられて割と本気の顔で弁明する珍庵。

 

「師匠…ホトギはんも呆れてまっせ」

 

「いやいや男なら分かるじゃろ?やっぱ女性の胸には無限の可能性が…」

 

「殺すぞ爺」

 

「アッハイ」

 

先週の二の舞を避ける為、早々に話を打ち切る。珍庵はゴホンと咳払いをしてから道場まで呼び立てた理由を改めて話し始めた。

 

「おっほん!…先週にも話したが、ホトギ・モトハル君…坊とワシでサシのガンプラバトルがしたいんや」

 

間違いなく老齢に差し掛かっているにも関わらず背筋も真っ直ぐ伸び、体幹も整った立ち振る舞い。真面目にしていれば間違いなく強者と感じる相手に、だからこそ違和感を覚える。

 

「あのガキの仇討ちかよ。こんなデカい道場を持ってる割にやる事は小さいんだな」

 

「…まぁそれは表向きの理由やからな」

 

「あん?どういう事だよ」

 

珍庵は目を細めてモトハルを見据えながら、ゆっくりと場所を移動してバトルの筐体前に立つ。

 

「ワシは長くガンプラ作りを見てきた…。色んな人間が色んな目的を持ってプラモデルを作る様をな。それこそプラフスキー粒子が発見されて第2次ガンプラブームが巻き起こる前からや」

 

カチャリと筐体にあらかじめセットしてあったGPベースに、ガンプラが乗せられる。すると周辺に煌めく粒子が立ち登り、そこへ命を吹き込む。

 

「そんな中にはガンプラを使って悪事を働くガンプラマフィアなんて存在もおる。勿論、坊がそれだとは言わへんで? でもな、そういう風になってしまうんやないかと、心配になる位には危うい雰囲氣なんやお前さんは」

 

「……失礼にも程があるな」

 

「まぁ、それはそうや。せやからこの爺のお節介に付き合ってくれたらええもんやるさかい」

 

「良い物?」

 

「マオ。アレを見せてやってや」

 

「了解です師匠」

 

マオは道場奥の倉庫と思わしき戸を開けると、両手で抱えるほど大きな段ボール箱を持ち出してきた。

 

それほど重量はないのか、小柄なマオでも十分運べたそれを慎重に床に下ろす。

 

「これは…」

 

「ワシ秘蔵のお宝。……【プレミアムバンダイ限定ガンプラ】や」

 

「!! それってとんでもねぇレア物だろ!?」

 

プレミアムバンダイ。

 

異世界の言葉で【一般流通不可】【転売ヤーのおもちゃ】という呪いを帯びた都市伝説レベルの特別仕様ガンプラである。

 

ランナーが全て貴重なクリアパーツで成型されていたり、専用の武器が追加されたり、そもそも販売されないマニアックなラインナップがあったりとファンの間で血で血を争うよつな争奪戦が繰り広げられている幻の逸品。

 

「一撃や。一撃でもワシのガンプラに攻撃を当てられたらその中から好きなのを1つ持って行ってええで」

 

そう言って両腕を広げてバサリと開いて構えを取ると、プラフスキー粒子で形成された立体スクリーンやコンソールが周囲を覆いながら形成されていく。

 

そしてGPベースに乗るアーミーグリーンで塗装されたシンプルなガンプラが、ゆらぁ…と滑らか過ぎる動きで珍庵同様の構えを取った。

 

四角いカメラアイと全体的に緩く描かれた曲面装甲。余計な装備を廃したスマートなデザインは特徴が無い事が特徴のモビルスーツ。ガンダムWシリーズの代名詞的量産機。

 

「武器無しのリーオー…だと?おい、やっぱ舐めてんのかあいつ」

 

「それは戦ったら分かりますさかい、お楽しみに」

 

段ボール箱を置いてから観戦しようとカイラの元へ歩み寄るマオ。人懐っこい顔つきだが、腰のポーチには彼自身が改造を施したであろうガンプラが収まっている。

 

かつて、野良ガンプラバトルで腕を鳴らしたカイラはそこにある戦意を敏感に嗅ぎ取って気付かれないようため息を吐く。

 

(本当、男どもはガンプラ馬鹿ばっかだぜ…)

 

そして過去にモトハルが抱える闇を言い当てた相手が同じガンプラ馬鹿ことユウキ・タツヤである事に運命じみた物を感じるのだった。

 

 

 

 

「珍庵!行くでぇ!」

 

 

 

「ーーーホトギ・モトハル。ゲイツ・アイゼンMk=Ⅲ。出るぞ…!」

 

 

 

 

 

 

 

『Battle Start』

 

 

 

 

 

バトル開始の合図と共に、珍庵はやや【目眩を覚えた】が気にせず外周に沿う形でリーオーを迂回させる。

 

(あの坊は確実に射撃武器を追加してきとる。こっちの攻撃を当てる為にもなるべく接近せんとな)

 

砂漠を駆け抜けるリーオーの速度は恐ろしく速い。

 

通常であればフロートやホバーといった補助推進機能が無ければ砂に足を取られて機動力の低下は免れないだろう。

 

しかし、なんとこのリーオー。右足が沈む前に左足で砂を踏み、更に左足が沈む前に右足で砂を踏むという凄まじい足捌きだけで疾走しているのだ。

 

もはや残像すら見える高速の足踏みと、背筋を伸ばした腕組みの姿勢は完全にモビルスーツの域を超えている。

 

そのままフィールド中央近くまで駆けると安易に姿を晒さぬよう潜伏しやすい丘陵箇所を探す珍庵だったが、リーオーのレーダーが警告を発するより早く自分の耳を打つ風切り音に身構えた。

 

(この音…真っ直ぐこっちに向かって来とる…!もう場所が割れたんか?)

 

音の彼方。地平線からこちらを向けて砂塵が押し寄せてくる。

 

あのガンプラ。バトル前にチラリと見た感じでは最低でも飛行ユニットと右腕に射撃武器を搭載しているのは分かった。そして【頭部に違和感】。既にこちらの位置がバレているのならきっとそれは【センサー機能を強化】しているはずだと推測した。

 

(移動力の強化に牽制用と思わしき射撃武器。そして早期に敵を補足する為のセンサー。やっぱり全てはパイルバンカーを活かす為に改造してるんやな…)

 

ならばその絶対の自信を持つ武器が使用出来ない場合、彼はどうするだろうか?

 

興味を無くす?それとも癇癪でも起こして怒りをぶつけて来るのか。ひどい大人の所業だとは分かっているが、どうして彼が追い詰められたようなガンプラを作るのか数多くのガンプラファイターを見てきた珍庵は知りたかったのだ。

 

思考を打ち切り、向かってくるゲイツに目をやると砂を掠めるような低空飛行で明らかにリーオーに狙いを定めている。

 

そのまま左腕を正面に向けると3連マシンキャノンから実弾が吐き出されて弾幕を形成。やや薙ぎ払う角度で放たれたソレはあっさりとリーオーに回避され、砂面に弾痕の轍を生んだ。

 

「盲撃ちでは当たらへんで!」

 

ゲイツもそれを承知しているのか、それ以上の追撃は行わず左腕のシールドバンカーを構えて弓を引き絞るように上体を捻る。

 

「見え見えのオーバースロー…!舐められたもんやな!」

 

真っ向から向かい打つべく、ズンっ…と腰を落とすリーオー。左手を突き出し、右手に拳を握る。捌きと打突を同時に放つ攻防一体の構えだ。

 

例え強力な武器が無くとも、ガンプラは操作次第でいくらでも強くなれる。その証左を見せ付けるべく、パイルバンカーに狙いをつけてタイミングを見計らう珍庵の元へ、予想通りゲイツの左腕が迫る。

 

唸るパイルバンカー。予想通りのそれを左手の手刀で斬り払い、一歩前へ。そして本命の右拳で一撃を放つ。

 

直後に悪寒。

 

刹那のような瞬きの中で、珍庵は【ゲイツの動きにタイムラグ】が生じたのを見逃さなかった。

 

(ッ!!)

 

カウンター動作を無理やり中止してバックステップでたたらを踏む。

 

直後、ゲイツのシールドバンカーは発動せず、頭部がグルリと旋回したかと思えばリーオーに向かって頭部バルカン【ピクウス76mm機関砲】が火を吹いた。

 

ジグザグに飛び跳ねて全弾を避けるリーオー。ゲイツに搭載された元武装を失念していたと珍庵は反省し仕切り直しをするべく、距離の確保に専念する。

 

生憎、パイルバンカーの破壊は成らなかったが手は読めた。

 

(流石の可動域は素晴らしいの一言や。改造の腕だけなら間違いなく一流、だが)

 

長年のガンプラバトルから武器切り替えに隙があるのを見抜いていたからこその回避。まさしく達人と呼ぶべき極意に、見る者が見れば驚嘆で舌を巻き、そこに広がる実力差にため息をつく事だろう。

 

しかし、

 

 

「踏み込みの速度なら負けん!」

 

【それは知っている】とばかりにゲイツのスーパーバーニアが跳ね上がり、爆発的加速で追い縋る。その瞬間移動じみた移動からリーオーが態勢を整えるまえに、当ててみせると再びシールドバンカーを大きく振り被る。

 

 

 

だが…だが、それでも届かない。

 

「甘い!」

 

攻防一体、迎撃の構え。例え即座に反撃出来なくとも逸らす事は出来ると、不安定な姿勢の中で無理やり抵抗してみせたのだ。

 

ゲイツによって上段から襲い掛かる暴力は突進時の速度も加算されて視認すらも難しい勢いで迫る。ならば目に頼らずタイミングを見計らってその威力を横に流す。

 

極限まで高められた集中力の中で何故か、ゲイツを何度も打ち据えた光景がチラつく。

 

当たるまであと数瞬。

 

刹那の見切り。

 

珍庵は己の失敗に気がつかなかった。

 

ズドンッッッ!!

 

道場に響き渡る衝撃音にギャラリーであるマオもカイラも驚きで目を凝らす。

 

だがそれは決して爆音に驚いた訳ではない。注目すべきは視線の先。プラフスキー粒子で満たされたフィールドが突如として【砂の大瀑布】で覆われたからだ。

 

(こ、こいつ……! パイルバンカーを、ワシのリーオーを狙わず砂漠に撃ち込みおったんか……!?)

 

杭が発射された衝撃の余波は周辺の砂を容易く撒き散らし、足元にクレーターを生むほど凄まじい破壊力を誇った。

 

こちらをある程度追い詰めたにも関わらずここでもブラフ。しかも切った手札は虎の子の一撃だったはずなのになぜ?

 

砂地という元々踏ん張りが効かないフィールド特性に加え、無理な体勢を重ねていたリーオー。足元すら奪われてしまっては成す術も無く無防備を晒す。

 

そこへ砂のヴェールを、自慢の推進力で掻き分けたゲイツがモノアイを滾らせて襲い掛かる。

 

右手に持っているのはナイフ。決して表に出さず、保険の為に隠し持っていたアーマーシュナイダーが満を持してリーオーを襲う。

 

それは糸にも等しき細い可能性から手繰り寄せた必勝のチャンス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを真剣白刃取りするなど誰が思おうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

 

【それすら読む】人間がいるなど、この世界の神ですら理解出来なかった。

 

 

 

 

「!」

 

受け止められたナイフをアッサリと手放し、両腕でリーオーを羽交い締めにするゲイツ。

 

左腕のパイルバンカーはバチバチと火花を散らし、使用出来ないのは明白だ。とすればここまで接近した位置でどう攻撃してくるというのか。

 

しかし、この互いに密着したこの状態こそ、彼が【最初】から狙っていた【距離】。

 

すなわち。

 

 

「零距離…取ったぞ!」

 

 

そこで珍庵は見た。

 

センサーが強化されたと、思い込んでいた頭部のトサカが【赤熱した角(ヒートホーン)】になっていた事に。

 

断頭台のようなソレは鎖骨辺りを目掛けて容赦なく突き刺さり、ギチギチと溶断しながら胴体を引き裂いていく。

 

真っ二つになりながら痙攣するリーオーにゲイツは両腕を解き放つと、首を大きく捻って空中に向かって跳ね飛ばす。

 

直後に大爆発。

 

ゲイツは爆風を背に浴びながら勝利を誇るようにシールドバンカーを天高く振り上げるのだった。

 

 

 

 

『Battle Ended』

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ…爺さん」

 

「ほっ、暴言吐いて負けた情けないワシに何用かの」

 

まさかの敗北に信じられないといった顔つきの珍庵にカイラは近づいて話す。

 

「あいつは…モトハルはよ。たぶんアンタが思ってるような状態にはなってねぇよ」

 

「それは…どういう…」

 

モトハルの過去をよく知るカイラは当時を思い出しながら言葉を紡いだ。

 

ガンプラ塾。

 

2代目メイジン・カワグチが己の不調とガンプラバトル衰退を危惧し、絶対的強者たる3代目を生み出す為に設立した一流の養成機関。

 

その1期生として設立当初から関わっていたホトギ・モトハルはメイジン専属のモデラー候補として招集された身でありながら、ファイターとしての才能に目覚め、2代目メイジンに見初められていた過去を持つ。

 

「あんま詳しく言いたかないんだけどさ。モトハルは確かに昔、ガンプラを【勝つ為の道具】として扱ってたんだよ。なまじっか強いからそのお陰で勝率が高いとか思い込んじまった」

 

2代目メイジンの右腕たる人物に指示されるまま、感傷も無く、情熱も無く、ただ強者である事を強要された日々。

 

【鋼鉄の孤狼】と称されたあの頃は初めて買ったガンプラ「モビルスーツゲイツ」を家に帰るまで待ち切れず、思わず路地裏で開封して胸をときめかせた純粋な過去を塗りつぶす程、辛い物だったのだろう。

 

「でも、さ。そんな中でユウキ・タツヤや他の奴らと出会って歩き直そうとしてたんだ。必死に」

 

その中にコシナ・カイラという自分が関わったのは必然の出来事だ。

 

「してた…じゃと?」

 

「………ワリィがここからは先はプライベートの範疇だ。ただ、とある事故であいつは最近までガンプラから離れた生活を送って、今は何とか復帰してリハビリみたいなもんなんだよ」

 

 

アタシが戦って、モトハルが作る。

 

 

呪縛から逃れたモトハルとカイラが、幼い頃交わした約束をようやく果たして再会したガンプラ塾最後の数ヶ月間。

 

あの頃は2人にとっても、友人達にとっても満ち足りた日々だと確信を持って言える。

 

だからこそ、あの事故を、いや事件を許してはいけないのだ。

 

 

 

「……いい彼女に恵まれたの、あの坊は」

 

「あ?」

 

「クククッ、なぁに爺の取り越し苦労で安心しただけや。ほらマオ、お前さんも戦いたいんやろ! ドーンと行ってぶつからんかい!」

 

ホトギ・モトハルという男。

 

その先に何があるのか、珍庵は楽しみで仕方なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●新たなスキルを獲得しました!

 

【カウンター】

レアスキル。

(全ての)攻撃を受ける際、確率で相手より先行して攻撃が可能。成功した場合、基礎攻撃力に+10%。

 

 

 

 

●新たな武器を獲得しました!

 

【ヒートホーン】

グフ・カスタムの余ったヒートソードをゲイツの頭部に移植した急拵えの武器。

ホモ君は偶然手に入れましたが、何気に気に入ったのでオリチャーとして本命用にも組み込むようです。

 

 

●武器が破損しました!

 

【シールドバンカー+】(中破)

パイル機構を的確に狙われた上に続くマオ戦でも修理せず使用した為、パイルバンカーとしての機能は殆ど死んでいる。

そもそも初期改造のパーツなので修理不可という二重苦。

 

 




マオ戦は普通に勝つのでカット!閉廷!終わり!(サボり)

次回はセイきゅんへのストーキング回(東京遠征)です。

視点切り替えに煮詰まっているので答えて頂ければ幸いです。

  • ノンケパート増やせや猿ゥ!
  • 走者視点が基本ダルルォ!?
  • 第三者視点も好きなんだろぉ?
  • それも1つや2つではない…全部だ
  • セイきゅんとの三密濃厚接触
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