渡り鳥 〜枷の嵌められない渡り鳥〜   作:後生さん

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頂上戦争の後日談です。
これが……平和か…。



兄か弟か。決めるのは勿論!

 

 

「サボ君、エースさんとは兄弟なんじゃろ?」

 

「ああ!」

 

「ルフィ君は弟…ならどっちが兄なんじゃ?」

 

 

 ジンベイの何気ない質問に、サボは固まった。

 

 

「……そういやまだ決めてなかった」

 

「…いいのか?そんな雑で」

 

 

 ジンベイのある意味似たもの同士だという視線を受けながら、サボは首を捻って考えている。

 

 

「俺もエースも同い歳だからな……ジンベイさんならどっちが兄に相応しいと思う?」

 

「え゛」

 

 

 まさかの振りに冷や汗を流し、ジンベイは目を逸らした。ここでエースだと言えばサボがどんな反応を示すかなんて、この数日でだいぶ理解している。

 逆にサボだと答えればエースがサボに突っかかって行くだろう。

 ジンベイはかなり選択に迷った。

 

 

「そ、……それはワシが決める事じゃないじゃろう。二人で決めた方が納得せんか?」

 

「それもそうか。ちょっとエースんとこ行ってくる!組手の相手ありがとな!!」

 

「うむ。またいつでも呼んでくれ」

 

 

 サボが走り去るのを見届けて、軽く溜息を吐いたジンベイは、やはり兄弟だなと微笑んだ。

 

 

 

 

 

「あー…不死鳥マルコ!エース見なかったか?」

 

「お、エースの兄弟じゃないかよい。エースならたらふく飯食ってる最中だよい」

 

「そっか、あんがとよ!」

 

 

 そのまま走って行こうとする様に、マルコはエースを見ているようで、思わず呼び止めた。

 

 

「まぁ待てよい。何をそんな慌ててんだよい?」

 

「ん?あぁ、ジンベイさんからエースと俺どっちが兄なんだと聞かれてさ。いい加減決めようとな」

 

「そういや…兄か弟だなんてどっちも言ってなかったな…俺も気になるし、着いてくよい」

 

「ああ、構わねぇよ」

 

 

 サボに同行する事にしたマルコは、衝突起きそうだなと軽く思いながらサボに着いて行った。

 

 

「エース!!」

 

「んぐっ!ゲホッ、さ、サボか…どうした?」

 

 

 食べている最中にいきなり肩を組まれて噎せたエースだが、キレる事はなくサボに聞くとサボはニッと笑った。周りにはフォンや白ひげ、そして他の白ひげ海賊団メンバーなんかも居て、面白そうに見ている。

 因みにルフィは療養中(ベッドの中)だ。

 

 

「勝負しよう!」

 

「……はぁ?なんで」

 

「兄か弟を決めるんだ。まだ決めてないだろ?」

 

「…そういやそうだったな。おもしれぇ」

 

 

あっさりと頷くエースに、周りがそんな簡単でいいのかと密かにツッコんだ。

 

 

「グラララ…親に随分似てるじゃねぇか」

 

「揃いも揃って自由なのが揃い過ぎたもんな」

 

 

 フォンに白ひげ、ガープにドラゴン、シャンクスにロジャー。シャンクスは友達だが、生き方に影響を与えた人物なのは間違いない。エースもサボもルフィも、立派に彼等の意志を受け継いでいた。

 

 

「で、勝負ってどうするんだ?」

 

「喧嘩で兄弟を決めるのは可笑しいからな……

 

 

 

 

──ジャンケンで良くね?」

 

「運も実力の内ってか?」

 

「ああ!手軽で良いしな」

 

「乗った」

 

『乗んのかい!!』

 

 

 席から立ち上がって不敵に笑い合うサボとエースに、周りがおいおいおいと引き攣っている。

 フォンが腹を抱えて笑っている中、二人は構えた。

 

 

「「最初はグー!!」」

 

「「ジャンケンッ!」」

 

 

 

ポンッ!!

 

 

 

繰り出した手を全員が見つめた。

 

 

 

 

 

「ぅおおあああああっ!!負けたぁあぁッ!!」

 

「ぉっしゃああああっ!!勝っったぁああ!!!」

 

 

床を叩いて崩れ落ちる一方と両手を振り上げて喜ぶ一方に、周りが野次を飛ばしながら笑った。

 

 

「ッチクショー…」

 

「ハッハハ!!よし!じゃあ俺が兄だな!!エースは俺の弟!!ルフィは俺たちの弟だ!!」

 

「へいへい、サボが俺の兄で、ルフィが俺達の弟な。決まっちまったからにはもう言わねーよ」

 

 

 エースと肩を組んで笑うサボに、エースも不貞腐れながらも嬉しそうに笑顔を浮かべた。

 フォンが笑い涙を拭いながら、二階を親指で指す。

 

 

「んならお二人さんよ、弟にも報告しないとな」

 

「「──今行くぞルフィ!!!」」

 

「仲良しか!」

 

 

 二階へと駆けて行った二人にまた笑いが響いた後、また頭上、二階から騒ぐ声が聴こえてくる。

 

 

「おっ、弟も知ったか!」

 

「本当、元気な奴等だよい」

 

「グラララ!!良いじゃねぇか!おいフォン!三兄弟を祝して宴と行かねぇか」

 

「イイねぇ!なら主役を呼んでこないとな。勝手に始めてて良いぞ海賊さんよ」

 

「グララ!!──酒持ってこォい野郎共!!」

 

 

 

 

『宴だぁああ!!!!』

 

 

 

 

 

(エース、サボ、ルフィ!宴会だとよ!)

 

(マジか!?行くぞサボ!ルフィ!)

 

(ハハッ!まさかアレだけで宴会騒ぎとはな!)

 

(肉ぅうぅ!!俺も連れてってくれぇえ!!)

 

(暴れるなルフィ!俺が背負ってやるから!)

 

(にぃいいくぅうぅう!!!)

 

(ヤバイ!!目が肉一点しか見てねぇ!!?)

 

(ハハハッ!!ほら、行くぞ息子共!!)

 

(あっ!親父ズリぃぞ!!手伝え!!)

 

(クハハッ!下で待ってるからな〜)

 

 

 

 

「ほんと、楽しい世界だよ」

 

 ──ありがとな、神様。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どういたしまして」

 

 

 

 

 

 




如何でしたか?
サボが生きてたら、きっとこんな感じで決めるのかなぁって思います。ごめんなさい、決め方が思いつかなかっただけです。

そしてフォンは転生者!
タグでネタバレとか言わないでください。

三兄弟尊い。ではでは!
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