タイトルワザとです。
いやでも中身そのまんまなんで!!
「取り敢えず親父に挨拶してってくれよい。驚くだろうが、取って食いやしないから安心しろよい」
「?人間は同種の者を平然と食らうのか?」
「なんのカニバリズムだよい」
そんなわけねぇだろいと一蹴されるが気にしない。
そのまま縄梯子を用意しろと叫んでいるマルコに、俺はそのまま舟を揺らす事もなく跳躍した。
『ッ!!?!?』
「っと。あ、勝手に乗り込んで悪いな」
音もなく手すりに着地し目を丸くしている人間達に軽く謝れば、次の瞬間驚く声で埋め尽くされた。
「っおっっ前すげぇな!!」
「何モンだァ!?ただの遭難者じゃねぇのか!?」
「スゲーー!!!」
思わず目を瞬かせれば、青い炎を纏って隣に着地したマルコにも驚いた様に見られる。
「お前、まさか実力者だったのかよい?」
「いや……ふむ、この程度の事で驚かれるのか…」
「?一般人じゃねぇならそんなでもねぇよい」
「ふむ。なるほど」
つまり実力者なら誰でも出来るのか。
レベルの差に悩みそうだったが、それなら問題ないと安心する。
マルコに連れて行かれ、俺はでかい人間に逢う。
「グラララ……そいつが遭難者かァ?」
「親父。ああ、次の島まで引っ張ってく事になった遭難者だよい。リーベル、挨拶してくれよい」
そのでかさに呆然としていた俺だったが、視線に促されて一歩足を踏み出し人間を見上げる。
「ああ……お前、巨人か?」
「ぶっ」
「アァ?」
あまりの唐突さにマルコ合わせての幾人かが噴き出した。
巨人は片眉を上げて俺を見据える。
「巨人か?」
「……グララララ!あァ、巨人族だがァ?」
「ふむ…人間は本当に色んな種類が居るんだな、驚いた。俺はリーベル、自由を愛する者だ」
「おかしな奴だ。その反応だと俺を知らねぇなぁ」
笑う巨人に首を傾げれば、更に驚愕の声がそこらから上がる。マルコはやっぱりといった顔で呆れていたが、俺が人間界の情報に疎いのは事実だ。
「会った時から思ってたが、俺等に全く反応しねぇのが証拠かよい。お前何処出身なんだよい?」
「出身…ああ、四つに隔てられた海域での出生の事か。あーー………イーストブルー、か?」
「なんで疑問形なんだよい、変な奴だねい」
考えてなかったんだ、しょうがない。
「それで、お前は誰だ?」
「…なんでそう偉そうなんだよい?お前…」
「ただ名を聞いているだけだ」
例え有名人だろうが、俺が神な時点で驚けない。結局ただの人間だからな。
巨人は面白そうにグララと笑った。
「何処の田舎もんかと思えばイースト出身かァ。偶然かただそういう奴等を多く見掛けるだけなのか、世間知らずに限って何処か可笑しい。覚えとけ小僧。
俺ァエードワード・ニューゲート、白ひげだぁ!」
「──そうか。よろしくな」
そのまま手を差し伸ばせば、目をぱちくりされた後に、大口を開けて笑われた。
「グララララ!!奇妙な男じゃねぇか」
「嘘だろい、この威圧をものともしてねぇよい…」
「………威圧?」
「嘘だろいマジで気づいてねぇのかよい!!」
信じられないとツッコまれてふむと気流を探ると、確かに陽炎の様に周りが揺らいでいた。
つまりだ、白ひげは度胸試しを俺にしていたらしい。
そよ風程度にしか感じなかったが、これはどうやら謝った方が良さそうだ。
「悪かったな。空気が読めないとよく言われる」
「………いやいやいやいやいや!!!」
「それで収まって堪るかッ!」
「確かに場の空気は読めてねぇけどッ!!」
「お前マジで何モンだよい……」
「グララララ!!おもしれぇなァ」
一気に騒がしくなった人間達に、そういえば海の上はいつも楽しそうだとモーリェが言っていた事を思い出した。確かにこんな調子を軽く作るのだ、それはさぞどんちゃん騒ぎをしているんだろう。
「それで白ひげ」
『呼び捨てかよッッ!?』
「何処まで俺を運んでくれるんだ?」
華麗にスルーか、と突っ込む楽しい奴等をスルーして聞けば、そうだなァと顎を撫でる白ひげ。
「丁度一週間後、ログに沿って次の島に辿り着く筈だァ。そんときゃ俺等も降りて諸々調達しに行く予定だからよ、そこで決めてくれりゃいい」
「了解した。一週間世話になる」
さっきは握って貰えなかった手をまた差し出すと、白ひげは口角を上げてでかい手で握り返した。
その瞬間俺は神気を送り込み、ぱっと離す。
「?今なんかしたかぁ?」
「静電気でも起きたんじゃないか?」
「…そうかァ……」
自身の大きな掌を不思議に見る白ひげを気にすること無く、俺は小舟に戻ろうと歩くがマルコに引き留められる。
曰く、客人をもてなしたいらしい。
「俺は別に構わない」
「一週間世話になるんだろい?俺達がしてぇ事をするだけだ、受け取ってくれりゃいいんだよい」
「…ふむ。そうか、有難く貰おう」
供え物を断ると罰が当たりそうだからな。
頷くと、見るからに張り切りだした人間達は非常に友好的だと思う。海賊という気性の荒い部分は、やはりこういった人付き合いで大きく関わるんだろう。雑な様で気前が良くなったりと何とも面白い。
「オレはサッチ、よろしくなリーベル!今から食堂で旨いもんたらふく食わせてやるよ」
「よろしくサッチ。お前は料理人なのか?」
「おうよ!」
「味はイマイチだけどな〜」
「アァん!?ハルタテメェ暫く出禁にすんぞ!」
「はぁっ!?ちょ、それはマジ勘弁っ!」
「悪ぃなリーベル、あの二人はいつもあんなんだ。申し遅れた、俺はビスタ。よろしく頼む」
「ふむ、いい組み合わせだな。よろしくビスタ」
それから食堂にて軽いどんちゃん騒ぎに巻き込まれた後、借りた船内の一室で寛いでいた。
壁際に寄せられたベッドに座り、クスリと微笑む。
「こういう自由も楽しい」
人間ならではの自由な生活、やはり期待出来た。
上機嫌になっていると、ふと声が響く。
〖──リーベルタース、どう?下界は〗
心話だ。神ならば誰だって使えるテレパシーの様な役割を果たしてくれる。だが心話は神気を通して繋がるもので、どうしても神に近い場所に居なければいけない。
それこそ世界樹であったり、神にまつわる神聖な場所であったり、神の化身を顕す場所だったり。そう考えてしまえば、此処は絶賛海の上の船。
海神であるモーリェとはどんな時でも繋がるのだ。
〖とても面白い!!何より、能力者という存在は素晴らしい!僅かに親近感を抱いてしまう〗
〖そう。それは良かったよ。悪魔の実によっては神に近くなる人間も居るからね、見物だよ〗
〖是非とも見てみたいものだ。その次に驚いたのは人間の種族にも色々と存在していることだな〗
〖ああ、巨人族や手長族なんかのことだね。だけどそう驚くこと?進化する過程でそういった少数は生まれてくるものだよ。それこそ魚人族と言った部類は僕の眷族だし、不思議じゃないでしょう?〗
〖いやそこではない〗
〖?──あぁ、そういうこと〗
モーリェが微笑むのが分かる。こうして何も言わずとも理解してくれる友とは良いものだな。
〖今は人間と共にしているんだね〗
〖気の良い輩だ、海賊とはこうも不用心なのか?〗
〖リーベルタースが何かしてもどうにか出来るという自信があるんだよ。それに、警戒は解かれていないんだろう?彼等も馬鹿じゃないさ〗
〖相手が俺である時点でそれだけでは足りないがな。けれど一週間は付き合う仲だ、楽しむよ〗
〖随分と彼等を気に入ってるみたいだね。あの男に神気を送り込んで病を消したのもそのせい?〗
〖覗き見は何処まで赦されるんだろうな〗
〖僕の懐に入っていてよく言うよ〗
〖冗談だ〗
互いに揶揄い合うと、俺はベッドから立ち上がり窓に寄った。
今も尚進み続けている船から見る景色は、やはり地平線の先まで広大な海が続いていた。
〖あの男、とことん俺を好きみたいだ〗
〖なるほど。愛されたから愛し返したのか。そんなにも信仰心が高かったのかい?〗
〖ああ。あんなにも膨大な信仰心はこの目で見た事がない。それはサービスしたくなるものだ〗
〖…まぁ、分からないでもないかな。僕はそういう人間達をよく目にするからね〗
〖海賊や船乗りは海を愛すものだ。だからこそ、モーリェは三大神の一人なんだろう?〗
〖そんな大層に語らないでよ。今はまだ僕が居なくては世界が回らないだけさ。それに、リーベルタースに言われたくないな〗
〖己を愛さずに神が務まるか。この先もモーリェ無くして世界は回らんよ。信仰心が良い証拠だ〗
〖はいはい、本当褒め上手だよ〗
〖事実だ〗
すると海の飛沫が窓に掛かるのを見てモーリェが照れたのだと分かり笑った。
すると扉にノックされ顔を向ける。
「リーベル、親父が呼んでるから来てくれよい」
「分かった。少し待て」
マルコにそう告げてすぐにモーリェに断る。
〖白ひげが気付いたらしい。切るぞ〗
〖流石に自分の体調には気付くだろうね。こっちもフランマが騒がしいから切るよ〗
〖フランマが?ふむ。一言添えておいてくれ〗
〖了解。またね〗
モーリェの神気が消えたのを確認して、俺は扉を開けた。
前に書いたやつなんで、どんな意味を含んでるのか分からないとこが少しありますが、気にしないでください。
私も気にしませんので!
タグにギャグを入れるべきか…どうしたほうがいいですか?
全ては感想・ツッコミ次第!ではでは!