アイドルの幼馴染みはスクールアイドル(休止中) 作:小鳥と点心
ーライブ当日ー
俺は生徒会室で仕事をしていた。3人から時間までそっちにいて欲しいと言われた。
一緒にいた方がいいって言ったけど心配しなくても大丈夫と押しきられてしまった。仕方なくこっちに来たけど心配でしかない。
つまりどういう状況か………
絵「貧乏揺すりやめてもらえるかしら」
俺「す、すいません」
ずっとそわそわしっぱなしである。
希「3人のところに言ってもええよ」
俺「え、でも」
正直早く行きたい。が、大丈夫だから信じて欲しいと言われてしまったからな。
俺「待ってて欲しいって言われたので。それに僕の分の仕事が「大丈夫やで」………え?」
希「残りはウチとエリチでするからええよ」
俺「え、でも」
希「大丈夫や、2人とも自分の分は終わってるからな。ええやろエリチ」
絵「私はかまわないわ」
希「だそうや。どうする」
俺「後の書類お願いします」
そう言って荷物をすぐにまとめて生徒会室を飛び出した。
講堂の出入口に着くとひふみトリオの一人か何かを配っていた。
俺「何してるんだ?」
ふ「あ、聖矢君。今ちょうどチラシを配っていたところ」
そう言って紙の束を見せてきた。
俺「手伝おうか?」
ふ「いやいや、大丈夫だよ。それに、これぐらい私たちにやらせて。本番はほとんど何もできないから。それと、聖矢君は穂乃果たちのところに行って声をかけてあげて。なんか凄く不安そうだったから」
俺「わかった。ありがとう」
そうして3人のところに走って行った。
ー穂乃果 sideー
穂「いよいよだね」
こ「そうだね、絶対成功させなきゃだね」
穂「そういえば
海未ちゃんは?」
そう言って周りを見ていた穂乃果はことりに聞いた。
こ「海未ちゃんはあそこだけど………………」
部屋の端で小さくなっていた。
穂「海未ちゃんどうしたの?」
海「この姿で踊るんですよね………………恥ずかしい」
穂「………」
まあ、海未ちゃんの性格からしてこうなるよね。衣装作りの時もあれだけ言っていたからね。
それと、聖矢君にはああ言ったけど実は私も凄く不安で緊張しているんだよね。
なんでああ言ったのかな、もう少し素直になれば良かったな。
コンコンコン
ドアの叩く音がした。
穂「はい」
俺「あ、穂乃果か?今入って大丈夫?」
え?なんで聖矢君がいるの?確か生徒会室に行ったはず。
こ「大丈夫だよ」
ちょっ、ことりちゃん少しまt
ガチャ
俺「3人とも大丈夫か?」
穂「わ、私は大丈夫…かな」
こ「ことりはちょっと不安かな」
俺「そっか、まあ多分ステージに立ったら忘れられるんじゃないかな」
こ「そうかな………それじゃあ頑張ってみよう、ね、穂乃果ちゃん」
穂「そ、そうだね。頑張ろう」
俺「ところで海未ちゃんは?」
こ「あはは………あそこ」
ことりちゃんが指した先には海未ちゃんが向こうを向いてうずくまっていた。
海「………恥ずかしいです」
俺「海未ちゃん大丈夫?」
海「せ、聖矢?いつからそこに!?」
俺「さっきからだけど………それと、何が恥ずかしいの?」
海「そ、それは人前に立つことです。もともと私はそういうことが苦手だったので」
俺「そうだったんだね………でもさ、そんなの当たり前じゃないのかな」
海「どういうことですか」
俺「誰だって人前にに立つことは緊張すると思う。ましてや今までしたことのないことに挑戦しようとしてるんだから当たり前だと思うよ」
海「何故そこまで」
俺「それはね
いろいろ学んだからだよ。
イタリアで」
海「………………」
俺「でもさ、それを乗り越えて達成したときは凄く気持ち良かった。自分の中で何か変われた気がした」
俺「だからさ、がんばれ」
海「………そうですね、少し頑張ってみます」
やっぱり凄いな、聖矢君は。穂乃果じゃあんな言葉はかけられないよ。
でも、少し勇気がもらえた気がする。
穂「ことりちゃん、海未ちゃんもうすぐ時間だよ」
こ「うん」
海「はい」
俺「それじゃあ俺は席の方に」
穂「ちょっと待って」
俺「?」
穂「円陣組みたいんだけど一緒にやってくれないかな」
俺「え、いいけどなんで?」
穂「だって、聖矢君がいなかったらここまでこれてない気がするから」
海「それは同感です」
こ「ことりもそう思う」
俺「……そっか、ありがとう」
穂「あ、照れた」
俺「照れてねえし」
こ「照れたね」
海「ええ、照れましたね」
俺「もういいだろ!それより早くしないと時間になるぞ」
穂「そ、そうだね」
そして私たちはてを重ねた。
穂「1」
こ「2」
海「3」
俺「………10」
穂「ちょっと、なんでそうなるの!」
俺「いや、なんとなくこの方がいいと思ったから」
穂「ま、いっか」
4人「「「「μ'sミュージックスタート!!!」」」」
ー穂乃果 side outー
とりあえず緊張はほぐれたかな。
ちなみに、さっき「10」と言ってしまったのは本当にそうした方がいいと思ったからだ。
そんなことを思いつつドアの前にきた。
ふと、時計をみたら開始から3分過ぎていた。
ドアを開けて目に入ってきた光景を見て固まった。
客席を見ても誰も居なかった。
俺「そんな」
あれだけ頑張ってきたのに。
ステージに目を向けたら、穂乃果が悔しそうに泣いていた。
何か声をかけるべきか迷った
バタン!
突然講堂の入り口が開いた。
「あれ、ライブは?あれ?あれ?」
どこか気の弱そうな1年生が駆け込んできた。
俺(いるじゃねえか。ライブを楽しみにしていたやつ)
穂「やろう」
こ「穂乃果ちゃん」
穂「このために頑張ってきたんだから」
海「そうですね。やりましょう」
Music.START:DASH!!/μ's
俺「すげぇ」
この時この感想しか出てこなかった。やっぱり歌って良いなと思った。
そして、3人がとても輝いて見えた。
パチパチパチ
気がついたら曲が終わっていた。
見ている人も何人かいた。
1年生が3人と、3年生が2人。1人は席に隠れていてもう1人は絵里先輩………………て、は!?生徒会長!?
あ、名前をくれた女神様も聞いていたんですね。
入り口のそとから人の気配が消えた。
絵「それで、あなた達なこれからどうするつもりなのかしら。このような状況で」
………確かにそのとおりだ。端から見たらそう言うよな。ましてや生徒会長だから。
穂「続けます」
絵「なぜ?」
穂「やりたいからです」
そう言って一歩前に出た。
穂「いま、凄く心が熱いんです。一曲歌って疲れているはずなのにまだ踊りたい。もしかしたらこのまま誰にも見向きもされないかもしれない。どれだけ努力しても駄目かもしれない。でも、今はこの気持ちを誰かに届けたい。この気持ちを追いかけて行きたい。聖矢君も入れたこの4人で」
そう言って穂乃果は2人の手を握った。
穂「だから続けます」
そしたら絵里先輩は踵を返して出ていった。
まさか一曲踊っただけであそこまで気持ちを強くするとはね。
俺(さて、俺も全力でサポートしますか)
そうして、3人に会うため舞台裏に続くドアに手をかけた。
こんにちは、小鳥と点心です。
やっと、ファーストライブが終わりました。
次は閑話を入れつつ1年生を登場させようかなと思っています。
ではまた。