神浜アンノウンストーリーズ-Kamihama Unknown Storys-   作:TAICHI121

1 / 8
お待たせしました。いやお待たせしすぎたかもしれません。完全新作です。どうせ不定期更新ですがよろしくお願いします。



甲の章 たかが噂、されど噂
たかが噂、されど噂 その1


昼休み、真山 当麻(まやま とうま)は赤毛のツーサイドアップでどこか幼さが残る少女にに声をかけられた。

「あのーレナちゃんと同じクラスの人ですよね?」

「そうですけど、どうしてそれを?」

「たまーにレナちゃんに話しかけてるのをなんとなく見るので・・・」

「はぁ、それなら君は水波さんの友達ですか?」

「一応そうです。その・・・」

「その?」

「レナちゃんとケンカしちゃって謝りたくて、だからレナちゃんを見かけませんでしたか?あ、私は秋野(あきの)かえでっていいます。」

「俺は真山 当麻(まやま とうま)です。で水波さんなら・・・」と当麻はレナが居た方を向くがしかし、

「あれ?さっきまであっちにいたはずなのに・・・」

そこにレナの姿は無かった。

「え?そうですか、ありがとうございます。」かえではそう言って立ち去ろうとするとあ、と振り向き

「もしレナちゃんを見かけたら私が探してるのを伝えて欲しいです。」と言い去っていた。

 

放課後、委員会の手伝いで荷物を運んでいた当麻は隣で一緒に荷物を抱えていた金髪のポニーテールの少女、十咎ももこに「なぁ、聞いてよ当麻」

「どうしたんです十咎さん。」

「まぁ愚痴みたいなもんなんだけど、また友達がケンカしちゃってさぁ」

「はぁ・・・あ!もしかしてそれって水波さんの事ですか?」当麻はすぐさま昼休みに訪ねてきたかえでを思い出す。

「え!?どうしその事を?」

「実は昼休みの時・・・」昼休みの出来事をももこに話す.

 

「なるほど、それにしてもまさかかえでが来てたとはねぇ」

「そうなんですよ」

「なら、アタシからも頼むよ。なんか最近レナのやつ、アタシたちを避けてる気がしてからね、何があったのか聞いてきてよ。」

「は、はい。」 

 

その日の夕方、

「すまない、そこのアンタちょっといいかい?」

帰路につき始めた当麻に一人の青年が声をかけてきた。カメオの付いたループタイを首から下げ、黒いYシャツの上にオリーブグリーンのモッズコートを羽織り、ジーパンを履いてて、肩掛け鞄に髪は黒髪でボサボサ、そして猫背だ。

「何ですか?」

「少し聞きたいことがあってね。・・・ああ、別に怪しいものじゃない少し時間をくれないか?」

 

当麻は言われるがままに近くの公園のベンチに座る。

「聞きたい事って何ですか?」当麻は早速青年に聞いた。

「"絶交ルール"って聞いたことあるか?」

「まぁ聞きかじり程度ですが、でも何故?こういうのは女子に聞いた方がいいと思いますけど・・・」

「俺は趣味でこういう都市伝説ってか怪奇じみた話を調べているんだ。それにこんな外見の奴が女子高生に話しかけてみろ、秒で通報されるぞ。」

「そうですよねぇ・・・ってそれ、趣味なんですか?」当麻はこの状況も十分事案モノだろ、と思いつつ返す。

「ああ、普段は神浜大に通ってるんだ、でその制服は付属校のヤツか?」

「えぇ附属校の中等部三年ですが・・・ってあなたの方は授業はいいんですか?」

「大丈夫だ。今日の分の講義はもう終わってるから本題に入らせてくれ。絶交ルールについて知っている事を教えてくれ」

 

仕方ないですね、と当麻は知っている事を話し出した。

"絶交ルール"

そんな噂が広まり始めたのはつい最近の話だった。

独特の語り口調だったのでよく覚えていた。

『アラもう聞いた?誰から聞いた?絶交ルールのその噂

フンだ!キライだ!ゼッコウだ!って言ったら見えないけどそこにある!

もしも仲直りしようとすると、連れて行かれてサータイヘン!

友達を落とした黒い少女に捕まると、無限の階段掃除をさせられちゃうって、

神浜市の少女の間ではもっぱらのウワサ

ヒーコワイ!』

 

実際問題それは所詮都市伝説だしなにより非現実的だからあまり信じはしない、というのを含めて当麻は話したがその青年は言った。

「もしそれが本当の事だったら?」

「そんな馬鹿な・・・たかが都市伝説、流行ってる噂ですよ」

「そうか・・・されど都市伝説、されど噂とも言うがな、じゃあもう一つ質問だ。」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「えーと・・・いやまさか・・・」

当麻は何か嫌な予感を感じた。確かに自分のクラスにここ数日現れない生徒はいた、しかしこれがこの"絶交ルール"によるものなのか・・・しかしそんなのはあり得ないと顔を上げると青年が

「図星だな、恐らくそういう生徒が出たんだろうな」

「だからそんなのがあり得るわけがないですよ」

「そうか・・・ありがとう。とりあえず聞きたい事は聞けたから。おっとそういやまだ名前を名乗っていなかったね。柴田 薫(しばた かおる)だ。アンタの名前は?」

「俺は真山 当麻って言います。」

「そうか、当麻、何かあったらここにメールしてくれ」

そう言うと薫はメールアドレスの書かれたを渡した。

当麻はどうも、と言いながら眺めた。

「いやー俺はトークアプリとかは本当に関わってる人間としか交換しないからこうしてこの手の連絡はメールで受け付けているんだ、じゃ何かあったらメールしてくれ。」そう言うと青年もとい薫は公園から去っていった。

 

神浜アンノウンストーリーズ

 

story1. 甲の章 たかが噂、されど噂 その1

 

 

 

その日の帰り、バスの中で当麻はメモを眺めながら考えた。

もしかして水波さんが頑なに秋野さんに会わないようにしてるのはもしやこの"絶交ルールの鎖のバケモノ"からかえでを守ろうとしてるからだろうか?

いやいや、所詮そんなの都市伝説だからあるわけ無いだろうと否定してみるがさっき公園で話した柴田さんの言葉が脳裏によぎる。

 

"されど都市伝説、されど噂だからな"

 

もし本当にそんな恐ろしい事が起きているとしたら?

クラスメートの最近来なくなったヤツの原因が鎖のバケモノの仕業だとしたら?

でも・・・こんなのたかが噂、都市伝説だ。そう言い聞かせメールアドレスの書かれた紙をポケットに入れ、顔を上げるとするとバスの乗客がこぞってバスから降りてくるのが見える・・・

 

いや何かがおかしい!そう感じてしまって追うことにした。

急いでバスから降りてその集団に気づかれないように尾行する。

「な、なんだアレは・・・」

その客が何かに吸い込まれているのが見えた。

このままだと・・・最悪の事態が脳裏に浮かんだ・・・

「クソッ!追うしかない!」

当麻は急いでその集団を追う、どうにか最後尾の男にしがみついたが

「生気がない・・・ばんなそかな・・・・」

さらに急に周りの背景が変わった。

 

それは現代アートのようなサイケデリックな空間だ

 

「せめてこの人だけでも助けないと・・・」

どうにか男の人を背負い改めて周りを見回しながら

「うわぁ・・・出口は何処なんだよ・・・ってかここはどこだ?」

と取り敢えず歩き始めた。が、

 

「:<△+手△F♂な>!」

 

球体を繋げて二足歩行させたような"何か"が何語ともとれない声を上げ襲いかかってくる。

 

「ワッ!危な!」

当麻は間一髪交わすと一目散に走り始めた。

多分あの化物に捕まったら終わりだ。

足の速さには自信はあったが、背中に男の人を背負っているのもあるのだろうか。思ったより早く走れない。

「あ、あそこなら隠れられるか」

どうにかちょうどいい物陰を見つけ身を潜める事にした。

とりあえず背負っていた男の人をそっと下ろすと、

「とりあえず助けを呼ぶか」とスマホをポケットから取り出したが

「クソ、圏外かよ・・・」

はぁー、とため息をつくと

 

ガギン!

 

何か物音がした。

「ゲッ見つかったか!?」とその方向を覗いた。

そこには

「てりゃあ!」

 

「え?」

 

そこにはさらに信じがたい光景があった。

 

大剣を持った金髪ポニーテールの少女と、

ありきたりな魔法の杖を持った赤髪ツーサイドアップの少女そしてトライデント状の槍を持った水色のツーサイドアップの少女がさっきまで当麻を追い回していた化物達と戦っていた。

 

よく見るとそれは

(あれは・・・十咎さん?・・・あと確か秋野さんだっけ・・・?それにアレは・・・水波さん?ってなんだあの格好?日曜の朝か?)

 

脳内の?マークは一向に増えるばかりだ。・・・いやこうなればやることは一つ

「すいませーん!助けてくださーい!」

めいっぱい叫んで腕を振った

 

「ももこちゃん!レナちゃん!あっちに誰かいるよ!」

当麻に気づいたかえでは他の2人に声をかけた

「何だって!」

「ちょっと何よ!?」

「ほらあそこ!」

異形と戦いながら2人はかえでが指差した方向を向くと

「ええっ!なんでアイツがここに!」

「当麻!?何してんだ!とにかくすぐ助けに向かうから!」

敵を大剣で薙ぎ払いながらももこは叫び返した。

「って言ってもどうすんのよももこ!まだまだ使い魔は多いわよ!」

「アタシが助け行くからレナとかえでは援護をたのむ!」

「ももこちゃんそれは無茶苦茶だよ・・・」そうつぶやくかえでを尻目にももこは

「おりゃーっ!」大剣を振りながら当麻の元へ向かった。

 

「大丈夫か当麻?それにその人も・・・」

「その人は寝てるだけです・・・っていうかもう何が何だか・・・これ夢ですよね・・・」

「え、えーと・・・」ももこはなんとも言えない表情を浮かべるが

「なんだって!?今行く!」と急に険しい顔をすると

「あ。当麻、もう少し待ってて!」と残りの2人が居た方向へシュタッと飛んで行った。

「マジか・・・」

 

それから当麻が見たのはさっき自分を追ってきたり、ももこ達が戦っていた化け物の親分と思えしき大きな化け物と戦う3人だった。

 

どうにか3人が化け物を倒すと

「あれ?さっきまでのあの空間は?疲れてたのかな俺・・・」しかし足元にはさっきまで背負っていた男の人が相変わらずグッタリした様子で寝ていた。

「十咎さん!水波さん!秋野さん!助けてくれてありがとうございます!」

男の人をそっと置いて3人のもとへ駆け寄ると

「もう!かえでも足引っ張らないでよ・・・」

「あれはレナちゃんも勝手に突撃するのも悪いよぉ」

「まぁまぁ二人とも・・・」

レナとかえでが言い合っているのをももこが仲裁している真っ最中だった。三人ともあの衣服ではなく、見慣れた神浜市立大学付属学校の制服だった。

「それはどういたしまして!」ももこは二人をなだめつつ言った。

「待ってください!まだ聞きたいことが!」

「そ、それはまた今度!」ももこは分が悪そうな顔を浮かべながら二人とも調整屋に行こう、と2人を連れて何処かへ去ってしまった。

その去り際レナが「アイツは・・・ホントお人よしなんだから・・・」とつぶやいた。

 

「結局アレは何だったんだろう・・・って早く帰らないと!次のバス何時だっけ!」

 

やっべ、と当麻は来た道を戻った。

 

to be continued・・・




next Unknown Story

たかが噂、されど噂 その2


ということでどうもTAICHIです。最近はいろいろ手を出してます。詳しくはTwitter読んでください。
あとおまけでありそうなQ&Aを書きますね
Q「なぜ書いた?」
A「マギレコとケイゾクとSPECとTRICKと月9のシャーロックが面白かったからです。」

Q「もっとあるでしょ」
A「なんとなく堤幸彦作品のあの独特の雰囲気が合いそうだなと」

Q「堤幸彦って誰ですか?」
A「ググってください。」

Q「他の作品は?」
A「気が向いたら書きます。」

ではまた次回。


【さらにおまけのキャラ紹介】
真山 当麻(まやま とうま)
15歳 165cm
神浜大付属高校に通う中学3年生。
レナに片思いを抱いている。外見は赤茶色の短髪で前髪を立てている。
名前の由来はドラマ SPECの登場人物 当麻紗綾とドラマ ケイゾクの登場人物 真山徹から
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。