神浜アンノウンストーリーズ-Kamihama Unknown Storys-   作:TAICHI121

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ようやくかけました。MIU404が意外にハードなストーリーでびっくりしました。
あとマギレコ2期も楽しみです。



絶交ルールの謎 その3

レナに逃げられた後、薫・当麻・いろは・ももこ・かえでは近くにあったカフェにいた。

「当麻もいろはちゃんもこれ、アタシのおごりでいいから。」

「えっ。いいんですか?」「あっ、そんな私・・・」

「アタシらの喧嘩に巻き込んじゃったし。」

「え?でも薫さんは?」

「えーとあの人は・・・さっき缶のカフェオレおごるって言っちゃったからいいかなって。」そんな薫は4人の話に目をくれず当麻の隣でパフェを食べていた。

「それに前に助けてくれたお礼もまだしてないし、」かえでが言った。

「え?2人は前にあったことがあるんですか?」

「そう、挨拶はまだだけどね。」どうやらかえでといろはは面識があるようだった。

 

2人が自己紹介をしている横で

「ももこさん、」

「どうした?」

「結局のところ水波さんと秋野さんの喧嘩の原因って?」ふと当麻がももこに聞いた。

「それがさ、聞こうとしてもだんまりなんだよ。」

「え?」

「まぁレナとかえでの喧嘩なんて日常茶飯事だし、ま、たいていはレナが原因で頭が冷えたら2人とも反省するんだけどね。」

「はぁ、でもさっき()()って言ってましたけど大丈夫なんですか?」

「大丈夫って・・・」かえでがふと首をかしげる

「なんか()()()()()ってのが流行ってて危ないって聞きましたけど、」

「そうだよ、真山さんの言う通りですよ、」いろはも乗った 

()()()()()・・・それって薫さんから聞いた?」ももこの問いにいろは

「はい、あとその時やちよさんもいました」と答えた。

「なんだぁ・・・まぁやちよさんも薫さんも単なる噂オタクだし、当麻もあの2人に付き合うのもほどほどにしなよ、それに()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだから、」笑いながらももこは言った。

 

「それはどうだろうね、」パフェを食べ終わったのか顔を上げた薫が言い放った。

 

「あ、薫さん、聞いてたの!?」

「こんな至近距離で聞こえない方がおかしい。俺達は趣味とはいえ本気で調査してるんだ。」

「でも本当に絶交ルールなんて存在するの?」ももこのさらなる問いに薫は一言、

「どうだろうね。」とだけ言い放った。

 

「かっこつっけてますけど薫さん、口にクリームついてますよ」当麻が小声で隣にいた薫にそう言った。

 

神浜アンノウンストーリーズ

乙の章 絶交ルールの謎 その3

 

翌日、ミレナ座にて

「薫さん、それは本当かい?レナとかえでの奴が絶交って言いだしたって」パチン

「本当さ。このままももこたちを追えば絶交ルールの噂の正体を確かめられそうな気がするけどいかんせんももこが頑なにうわさの存在を信じないからね」パチン

薫と直樹は将棋をしながら会話にふけっていた。

 

「まーやちよさんとの確執もあるし仕方ない気もするけど、薫さんはこれからどうするつもり?」パチン

「取り敢えず当麻に監視させる、本人が釣れなかったらアンタに監視役の仲介でも頼むさ。」パチン

「あのね、僕の本懐は情報屋であって仲介は本来みたまの仕事だからね、あ、王手」パチン

「あー積みだ、参りました。」

「これでボクの182勝182敗3引き分け。どうする?みたまも呼んで一旦お茶にでもするかい?」

そんな会話をしていると

 

「こんにちはー」「あらぁ、いろはちゃん。」

いろはが訪ねてきた。

 

「「「神浜市にはびこる噂?」」」

「はい、皆さんなら何か知ってるかなと」いろははどうやら噂について聞くべくやってきたらしい。

「例えば、調整屋さんには可愛い女の子割引があるとか?」

 

「調整屋ジョークは置いといて、そこはやっぱり僕やみたまよりこの薫さんの方が詳しいんじゃない?」慣れたような口調でみたまのジョークをかわしつつ直樹が言った。

「無視されるのはつらいわよぉ」

「ここ最近で神浜市に変な噂が広まってるのは確かだ、でもだ、どうして違う街に住んでいるアンタがこの街の噂に興味を示すんだ?」みたまを無視し、薫はいろはに聞いた。

「あの、実は絶交ルールって噂が気になってて」

「あぁそいつは有名な噂だね、なんならさっきまでその話をしたところだ。」

「有名・・・」

「もちろん情報屋や私も知ってるわよぉ」

「おそらくいろは、アンタはさしずめ昨日のあの件が気になってここに聞きに来たんじゃないか?」

「どうしてそれが!?っていましたっけ。」

 

「もしかしてまたレナとかえでがケンカしたのかしら?」

「そうです・・ってまたって?」

「レナとかえでのケンカはね、日常茶飯事なのよぉ」

「よくある事なんですか?」

「そう、よくある事なの」

「で、アンタはその絶交ルールの話を思い出して俺に聞いてみようってことになったのか?」

「そうです、ももこさんにも話したんですけど信じてもらえなくて・・・」

「まあ、そりゃそうだよね。」

「え?」直樹の意外なリアクションにいろはが思わず首をかしげる。

「どうしてなんですか?もしかしてそういう話が苦手とか?」

「それはだね、その噂をやちよさんが中心に騒いでるからだよ。ね、薫さん?」直樹が椅子に腰かけたまま薫に顔を向ける。

「勝手に巻き込むな。」

「ともかく、水と油って言うか火に油というかS極同士、とにかく引き合わないのさ。」

「つまり、発信元が原因ってことですか?」

「そうだよ、まぁ昔はあんな険悪ムードじゃなかったんだけど。でも今じゃももこも悪態だらけさ。」

「やちよさんは変になった あいつは自己中になった モデルの仕事をする奴なんて鼻に付くだけで気に入らない・・・とにかく言い出したらキリがないわよぉ」

「ま、昔から仲が良かった分ひがみもその倍ってことじゃない?」直樹がそう言い終えると

 

「あれ、みんな揃ってなにしてんだ?」「薫さん、呼ばれたんで来ましたけど、って環さん?」今度は当麻とももこがやってきた。

 

 

「そのケンカの事なんだけど、おかしなことがあって、」昨日勃発したケンカについて話してたと、直樹が説明するとももこはこう口を開いた。

「ももこのおっさん臭い所?」

 

「絶対違うでしょ」みたまのあからさまなボケに直樹が冷静に返すと

「レナとかえでのケンカの事だよ!!」

「え?まだ仲直りして無かったのか?」薫が尋ねた。

「そうですよ、2人とも反省して仲直りするんじゃないんですか?」いろはも続くと

「それが薫さんに呼ばれてここに向かう途中ももこさんがレナが謝りに現れないとかどうとか言ってて・・・」

「そうなんだよ、当麻にはもう話したんだけど、一向にレナが謝りに現れない。それどころかアタシらを避けてる。」

「マジか?」

「マジ、しかも、かえでも意地になって最近一人なんだよな、」

「それ大丈夫なのかい?今まで聞いた中じゃ一番深刻な気がするけど。」直樹が聞くと

「大丈夫かって聞かれたらそうじゃないけど、もちろん仲直りして欲しいよ」

「じゃあ、俺たちでその仲直りを手伝う事ってできませんか?」

「あら、それなら私達も手伝っちゃうわよぉ?」

「当麻はいいけど、調整屋も情報屋も薫さんもどうせ報酬が居るだろ?」

「ない方がおかしいわよ」「仲直りは専門外だし高くつくよ」

「ほらな、それに、調整屋も情報屋も傷つけたくないし。」

「は、はぁ・・・薫さんはどうなんですか?」

「まぁやらんこともない。」

「・・・あのいいですか?、もしかしてレナちゃんは絶交ルールのこと」

「ないない、当麻の奴にも言われたけどうちのチームに限ってそれはないって」

「じゃただ単に互いに頑固になってるだけって言いたいのか?」

「なら私もその力になりたいです。」

「いやその心遣いはありがたいけどさ、もう少し様子を見てみるよ。」そう言い張るももこを尻目に当麻が小声で「大丈夫かなぁ」とつぶやいた。

 

to be continued・・・




next story6. 乙の章 絶交ルールの謎 その4

今回は場所の設定のあれこれを。
神浜市立大学
やちよ・薫が通っている。宮沢教授もここの教諭。
ちなみに薫は民俗学・心理学・社会学を中心に学んでいるらしい。

神浜市立大学付属学校
ここでは男女共学。
当麻は中等部にいる。

調整屋(神浜ミレナ座)
一応調整屋兼情報屋の拠点にもなっている。
情報屋の拠点があるのは直樹曰く「非武装地帯で安全だから」
また薫は暇つぶしと称してよく訪れてはボードゲームで勝負をしている。

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