神浜アンノウンストーリーズ-Kamihama Unknown Storys-   作:TAICHI121

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アニレコ二期始まりましたね。
4話阿鼻叫喚なラストでしたね。
それでは始まります。


絶交ルールの謎 その4

ももこがレナとかえでについてもう少し様子を見ると言い出して数日が経った

「で、薫さん、ももこは大丈夫なのかい?」

「俺に聞くなよ。当麻、あの三人について何か変わった様子はあったか?」

「うーんレナとかえでは相変わらず避けあってる感じでしたし、ももこさんはたんだんイライラしてますよ、あ姫だ」

薫たち三人は坊主めくりをしながらももこ達の動向について話し合っていた。

「じゃあももこさんは大丈夫じゃないんじゃあ・・・」

その横で坊主めくりに参加はしてないものの耳を傾けてはいたいろはが口を挟むと。

 

「あーーーーーー!!」

 

そんな叫び声と共にももこがずかずかと入ってきた。

「あらあら」「ああやっぱり」

 

「なーんでアタシがこんなに我慢しなきゃいけないんだ!!」

「どうしたんですかももこさん」起こった様子のももこに対し当麻が尋ねる

「もう辛抱ならん!こうなったら介入してやる!」

「そんなしばらく様子を見るって・・・」

「過保護とでも何とでも言え!」

「誰も言ってませんって!とにかく落ち着いてください!」当麻はももこをひたすら宥めようとするが

「いいや落ち着いてられるか!アタシがアイツら二人の面を突き合わせてやる!!」

「いやいや強引に合わせたら逆効果ですって!」

「いいや行くからな!」ももこは一向に聞く耳を持たない。

 

「なんとなく予感がしたけど結局こうなったか。」薫が言い合う2人を尻目に言う。

「ももこさんまで暴走したらどうなっちゃうんですか?」

「ま、ボクが思うにロクな事にはならないよ。」いろはの質問に直樹が答える。

その答えにいろはは少し考え込むと、

 

「あの、皆さん」と口を開いた。

「なぁに?」「何だい?」「何だ?」

「何かあったら教えて貰ってもいいですか?私、今日もういの事調べるので、」

「いいわよ」「あいよ」「分かった。」

そう言うといろはは調整屋を出た。

「はぁ、ももこさんも出ていっちゃいましたよ」ももこと言い合い少し疲れた様子の当麻がため息交じりに言った。

「当麻くんは止めたのぉ?」

「止めましたけど」

「まぁももこは頑固だからしょうがないわよぉ」みたまは当麻に同情のまなざしを向けた。

 

 

 

「薫さんってゲーセン行くんですね」

当麻は薫に誘われゲームセンターにいた。

「まぁね。」薫はそう言いながらダンスゲームに興じていた。コートと肩掛けカバンは当麻に預けていた。

タタタタタと高速ステップを薫が踏んでいた傍らで

「ん?」当麻はその何かに視線を感じた。

その視線の先では

「まさか店内ランクの1位が薫さんだったなんて、それにどうして真山も・・・」そうつぶやいていた人影があった。

「あれは水波さん・・・?」

 

「ちょっと薫さん、」

「なんだ人がハイスコアを出した後に」

「誰かがこっちを見ていたような気が」踊り終わった薫に当麻は声をかけた。

「やっぱりね、おそらくその誰かさんはレナだよ、」

「え?」

「前にももこがここはレナの行きつけだって言ってたんだ。俺もここが行きつけだけど」

「で、追うのかい?」コートを着ながら薫は聞く。

「うーん、絶対口きいてくれなさそうですし・・・」

「じゃ、今日は解散にする?」

「解散で。」

 

(今の水波さんが謝る気配はなさそうだし、もし謝ったとしても絶交ルールが本当だったら・・・でも2人があのままなのもちょっとな、)帰路に付いた当麻はそんなことを考えた。

 

 

神浜アンノウンストーリーズ

乙の章 絶交ルールの謎 その4

 

 

 

翌日、ミレナ座にやってきた当麻は

「ということで手伝わせてください!」そういろはがももこに頼み込む瞬間を目撃した。

「確かに妹たち3人に似ているとか何よりかえでの事を心配くれてるからなぁ・・・よし!この際いっちょ手伝ってもらうか!!お、当麻、ちょうどいい所に!」

「どうしたんですかももこさん?」

「実はいろはちゃんが2人の仲直りを手伝ってくれるって!」

「それをどうして俺に?」

「まぁ当麻も手伝ってくれないかなぁなんて?」

「いや別に嫌って訳じゃないですけど・・・あ、薫さん何か言ってました?」

「何ごまかそうって・・・まぁ頼もうと思ったんだけどねあの様子じゃぁねぇ」ももこが指さした先には

「ったくももこもももこで本当にバッドタイミングな奴だな」薫と

「まぁ災難だったね薫さん、あと1段で完成だったのに」直樹が

そうぶつぶつ言いながらトランプタワーを作っていた。

「何か介入したら怒られそうだろ?」

「そうですね」

「あっ」またパタパタとトランプタワーがくずれた。

「ももこ、」薫の呼びかけにももこはビクッと体が震えた。

「か、薫さん?」

「俺もその仲直りとやらに協力させてもらおう。」

「え?」トランプを片付けながら薫が放った言葉にももこは困惑する。

「まぁタダとは言わないけど、こういう時は交渉していいんだぜ?」薫はチラリとみたまと直樹の方を見る。

「あら私?」「なんでボクの方も?」

「んな事言ったって調整屋の要求は生々しいんだよ、まだ情報屋の方がましだ」

「まぁ周りにいる使い魔を倒してくれかコーラを数本買ってきてくれって言われれば無論後者を取るよね、ま、ボクはあんまり専門外の事をしたくないのが本音だけどね。」

 

「さて、いろはは何か頼まないのか?」薫が改めていろはに問う。

「え、そんな私は・・・」いろはは謙遜するが

「じゃ、いろはちゃんへの報酬は妹ちゃん捜索のお手伝いかな、」

「いいんですか?」

「ああ、何か困ったことがあったらいつでも呼んで」

「ありがとうございます!」

「じゃ俺はカフェオレ1杯で手を打とう?どうだい?」薫は交渉を持ち掛ける。

「うーん何か裏がありそうだけどなぁでもそれで済むんだったら手伝ってもらうかぁ」

「じゃ決まりだ」

「あ、俺は全然大丈夫です、報酬とかそんな・・・」愛想笑いを浮かべる当麻に

薫が「いや何か頼んだ方がいいぞ。例えば・・・」と薫がささやくち

「あ!水波さんの連絡先!!」当麻が急に思い出し叫んだ

 

「大胆だなぁ・・まぁいいけど・・・」少し驚いたももこはやれやれと仕草をしながら言った。

 

「うーんももこさんの作戦って上手くいくんですか?」

「どうだろうね。」

作戦決行の日、ももこが提示した作戦はあまりにも強引なものだった。

ももこが委員会帰りのかえでを、いろはと薫と当麻が3人がかりで委員会終わりのレナをそれぞれ確保し待ち合わせ場所に誘導するというものだった。

「あまりにもこう強引と言うかお粗末というか荒っぽすぎるというか」

「まぁももこの作戦だ、本人があの自信だ。よっぽど勝算があるんだろう?」

「そもそもももこさんが言う"エサ"で水波さんが釣れるんですか?」

 ももこが言う"エサ"とは史乃沙優希という彼女が推しているアイドルの野外ライブがあると騙ればホイホイついていく、というものだったが、

「まぁ彼女は警戒心が人一倍強いからな、」

「ってかみたまさんも言ってましたけど、好きなものでだましたら絶対怒りますよね?」

「まぁオタクは敵に回さない方がいい、古事記にもそう書いてあるし、」

「たぶん古事記には書いてないですけどそうですよねぇ」

 

しかし不安がある、という薫の提案でそのエサで釣るのはいろはの役割、何かあった場合は当麻と薫でサポートするという事になった。

 

が、

「うーん委員会ならこんなに遅くなるはずはないんですけど」

「まぁこんな日もあるさ」

「まさか作戦がバレたとか・・・」

「んな訳ない・・・いやももこの事だ」

一向にレナが現れない。

 

すると突然、待機しているはずのいろはとで隠れている2人のもとへ駆け寄る、どうやら一大事だという表情をしていた。

「レナちゃん今日は委員会なかったみたいです!!」そういろはは言った。

しかし薫は冷静に

「で、彼女はいずこへ?」

「ゲームセンターらしいです!」

「よし、ここからも遠くないはずだから急ぐぞ。」

薫たちは急いでゲーセンに向かった。

 

「いろは、ももこの奴、テレパシーか?」

「はい、そうです!」ゲーセンに向かう途中の薫の問いかけにいろはが答えるが

「テレパシー?」当麻が困惑する。

「ああ、言い忘れてたけど魔法少女同士はテレパシーで繋がってるから。」

「それ早くいってくださいよ!!」当麻はしれっと出てきた情報にツッコみ、そしてこう嘆いた。

 

「ももこさんもなんて行き当たりばったりなんだ!!」

 

 

ゲームセンターにたどり着くと当麻が口を開いた。

「案外近くてよかったですね・・・」

「さてとレナを探すんだろ。」しかしやはり薫は冷静に言う。

「そう、でしたよね!」いろはが返す。

 

ゲーセンにたどり着いた3人はレナを捜索を始めると

「あ、あれって・・・」いろはが人影に気づき、指さした方向には

「この台判定おかしくない!?」とダンスゲームをしていたレナが愚痴をこぼしていた。

「意外に早く見つかったか、じゃあ作戦決行だ。」

「なんか怒ってますけど・・・」

「でも今行かないと逃しちゃうんじゃ」いろはの心配に当麻が返す。

 

「ふぅ・・・よし!行ってきます!」いろはが深呼吸し、レナの元へ向かった。

「じゃ、俺たちはあの筐体の影にでもかくれるか」

 

「あの、薫さん、どうして作戦に協力したんですか?」物陰に隠れたまま当麻が薫に問いかける。

「・・・」しかし薫は沈黙していろはとレナの方向を見つめたままだ。

「もしかして絶交ルールの正体を確かめるつもりですか?」

「・・・」相変わらず薫は無反応だ。

 

「当麻、マズいぞ。」急に薫が口を開いた。

「もしかして作戦が失敗したんですか?」

「そのまさかだ、ほら」そう言う薫の視線の先には案の定好きなもので釣ってきたいろはに怒った様子のレナが

「そこにも誰かいるんでしょ?」と薫たちの隠れている方向を指さした。

 

「ももこだと思った?残念!柴田薫でしたー」「ふざけてる場合ですか」薫と当麻が物陰から現れた。

 

「なんで薫さんと真山までももこに協力してるのよ!とにかくレナ、絶対に行かないからね!」

「これに関してはももこを止めなかった俺が悪かった。代わりに謝罪しよう。」

「アンタの謝罪は要らないわよ!」

「まぁまぁ水波さん」ペコリと頭を下げる薫に怒りが収まらないレナを当麻が落ち着かせようとすると、

 

「レナちゃん!」とレナを呼ぶ声がした。

 

「え?かえでちゃん・・・?」

現れたのはかえでだった。

「ええ!?秋風さんはももこさんが連れてくる手筈じゃ!?」

「どうやら考える事は一緒だったなで、やっぱり目的は仲直りかい?」

かえでに薫が問う。

 

「だってレナちゃんが謝ってくれないので・・・理由を聞こうと思ってもどこかに逃げちゃいますし」

「あのねぇ、かえで、レナは()()したの。謝る理由なんてないわよ」かえでの説明に強い口調でレナは言う。

 

「あの、水波さんってまさか絶交ルールの事・・・」

 

「え、ま、真山!そんな訳ないでしょ!」

誰もが図星じゃんと思うリアクションを取るレナはさらに続ける。

「そもそも、あ、あんな訳の分かんない話をレナが信じると思う!?」

 

「でもレナちゃん、いかにもって反応してたよ」かえでが指摘する。それも申し訳なさそうな表情で。

 

「とにかく!そんなバケモノにさらわれるなんて話、全然信じてなんていないからね!!それにかえでは絶交してるんだから・・・その・・・もう来ないで!謝罪も何もいらないから!!」

「あ、ちょっと待ってよ!!」

そんなかえでの声には目もくれず、レナはその場を全速力で逃げ出した。

「水波さん待って!!」当麻も全速力で追いかける。

 

「薫さん、どうするんですか!?」

 

「俺たちも後を追うぞ」慌てた様子のいろはに薫は答えた。

 

 

レナを追い市街地に出た当麻に電話がかかってきた。

「こんな時に、あの、もしもし?」

「当麻!今どこにいる?」

「薫さん!?いま水波さんを追いかけてるとこなんで分かりませんがでもそんな遠くまでは行ってないはずです!ってか薫さんはどこにいるんですか!?」

「詳しい説明はあとだ!今からいうポイントまでレナを誘導しろ!挟み撃ちにするぞ!」

「そのポイントってのは?」

「ここ近隣のNOWSONの場所は分かるか?」

「どこのですか?」

「ここ近隣で隣にカフェがあるNOWSONだ!とにかくそこの角の路地まで逃げ込むように誘導してくれ!」

「は、はい!」

薫に言われるがままに当麻はレナを誘導した

「ちょっと!真山の奴どこまで追うつもり!?」そのガッツと足の速さに改めてレナは驚くが、それでもレナは止まろうとしない。

 

そして、

ここなら、真山の奴をいったんやり過ごせるかもしれないとレナは角の路地に隠れてやり過ごそうとしたが

「おっとそうは問屋が卸さないぜ」

奥の角から薫といろはとかえでが姿を現す。

しまった、とレナは引き返そうとするがそこには追いついた当麻が現れる。

「すごい、本当にレナちゃんが来た・・・」いろはは驚く

「ど、どうしてここが分かったのよ!」

「ここ近隣で路地に隠れるなり撒くなりするならここしかないだろ?レナ、まさか簡単にこっちのトラップに引っかかるとは」まるで犯人が吐くありきたりすぎるようなレナの質問に薫は答えた。

 

「さっきからなんでみんなして追いかけてくるのよ。だって、もうレナ達は」

「水波さん、それは違うよ。。本当は秋野さんと仲直りしたいんでしょ?」そうどこかもの悲しげな顔で言いかけたレナに当麻が言った。

「そもそもアンタもなんで協力してるのよ、真山、薫さんに言われたの?」

「それもそうですけど、ももこさんやさっきの秋野さんが可哀想だったからです。」

うんうんと横にいたいろはもうなずく。

「俺もぶっちゃけ絶交ルールの事が気になりますけど、それ以上に可哀想な気がして。」どっちにしろ放っておけなかったんです、と言いかけたその時、

 

「真山さん、もういいです。レナちゃん、謝らせて!!」

しびれを切らしたのか、かえでがレナに向かって強く言い放った。

「やめて、」レナが急に慌てだした。

 

「ううん、謝らせて!」かえでが強く声を上げる。

「やめろって言ってるでしょ!!」レナも声を上げる。

 

「薫さん、やっぱ止めた方が」「いや、このまま見ておこう。」

 

「ごめんなさい!レナちゃん!」

 

「あ、謝った・・・」「言ったねぇ」

 

「別にこれまでの事は謝って欲しいわけじゃないからその・・・また、一緒に戦って!」

 

「ちょっ、この、バカ!もしさらわれたらどうするのよ!!」

 

「やっぱり水波さんって」

「絶交ルールのこと信じてたのか・・・」

「やっぱりね。それでかえでやももこの奴を避けてたのか」

かえでの全身全霊の謝罪と焦るレナをみた薫たち3人が口々に言った。

 

「・・・信じて悪い!?」

 

「悪くないさ、基本この国は自由信仰だからね」薫が返す。

 

「そう言う事じゃなくて!レナが絶交なんて言ったせいでかえでがさらわれたら・・・」

「でもその割には何も起きてないですよ」

「やっぱりももこちゃんが言うようにどうせ噂なんだよ」レナの心配に当麻とかえでが言うが・・・

 

「な、なに!!」「ま、魔女!?」

急に周りの光景が変わった。

しかしそれは魔女の結界と雰囲気が違った。

「いや、魔女の結界とは雰囲気が違う!」薫がいそいそとカバンから拳銃を出す。

 

「じゃあアレって・・・」当麻が指さしたのは

 

|『』『』『』『』!!|

 

人語を介さないそれは錠前のようなバケモノだった。

 

「・・・知らん!とにかく気を付けろ!」

「し、知らんって!そんな!」

 

|『』『』『』『』!!|

「キャッ!」バケモノはかえでを拘束した!

 

「まさか本当に秋野さんをさらいに!?」当麻は叫ぶ

「そのまさかです!かえでちゃんを守らないと!」拳銃を構えた薫と変身したいろはとレナは臨戦態勢に入るが

 

「ダメだここで撃ったらかえでに当たる!」そう言って薫はチッと舌打ちをする

 

「かえでを離せぇッ!!」そしてレナはトライデントのような槍で錠前のバケモノを攻撃しようとしたが

 

「な!?」

 

そのバケモノは結界ごと姿を消してしまった。

 

「逃げられた・・・」「き、消えた・・・」当麻とレナはあっけにとられていた。

「本当にさらわれたんですか・・・」

 

「そう考えるのが妥当だろう。」いろはのつぶやきに薫が答え、

 

その場に一瞬の静寂が走った。

 

to be continued・・・




next story7. 乙の章 絶交ルールの謎 その4

さて、2章も次回かその次で終わらせられそうな感じがしてきました。

ちなみに最近はプライムにあった大豆田とわ子と3人の元夫を見てます。主題歌のPresenceだけでも聞いてほしいです。(ダイマ)

本日のおまけコーナーはありません。悪しからず。
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