VR艦これ カッコカリ   作:homu-raizm

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よくある何番煎じ


方向性もタイトルもまともに続くかどうかも考えてないからとりあえずチラ裏ぶっぱ。


第1話

 世間様から見れば何の変哲もない金曜の朝十時。世の中の皆さんが仕事に励む中、とあるゲームを発売日当日に配達指定したということで朝九時からスマホの通知をひたすら眺めつつ部屋をうろうろし続けていた俺の耳に福音が届く。

 

――ピンポーン――

 

『クロネコでーす』

「キタ! これで勝つる!! 人生オワタ!!!」

 

 

 

VR艦これ

 

 

 

 艦隊これくしょん、というモンスターコンテンツがある。特にサブカルに興味のないお父さんお母さんでもコンビニでのキャンペーンとかで一度くらいはその片鱗を目にしたことがあるであろうそれは、元々は小さなブラウザゲームから始まった。

 どういうわけか人気に火がつき一過性で終わるかと思いきや様々な方面からの思惑が重なり奇跡的な燃え上がり方をしたそれはゲームからありとあらゆる分野に広がり、時には自衛隊やまさかの米軍ともコラボをするなどといった信じられない実績を残し、そして三十周年を迎える段階でついに本家のサービス終了がアナウンスされた。

 文字通り世界中の提督が嘆き悲しみ、インターネット黎明期におけるモンスター掲示板にちゃんねるの流れを汲むひゃくちゃんねるはオリンピックの短距離で日本人が金メダルを取った時にも落ちなかったサーバーが半分以上叩き落され、サービス終了の撤回をなぜかホワイトハウスに求める署名サイトには開設から一日で一千万の署名が集まり、他方横須賀や呉はもちろんなぜかアイアンボトムサウンドにまで聖地巡礼を行う日本人と台湾人とアメリカ人とドイツ人の提督チームがロイターとBBCにまで取り上げられた。

 そんなころ、俺はサービス終了のアナウンスと同時に退職届を叩きつけた会社からの退職金を全額艦これ運営会社の株式にぶっこんだ。

 それは何故か? 文字通りこんな巨大で有望で世界中からいつまでも搾れるコンテンツを終わらせる理由なんかどこにもないからだ。そして俺は賭けに勝った。暴落していた株価は一か月後のニュースで超回復を超えて宇宙に届かんばかりの大噴火をしたからだ。それはつまり人生を辞めるだけの泡銭を手にしたことであり、開幕の発言につながるのだが。

 

『艦隊これくしょんの運営元、サービス終了予定のゲームに代わってVR艦これをリリース決定』

 

 さて、ここまで話せばわかるだろう。先ほど俺の手元に届いたそれはVR艦これそのもの。ここからはその神ゲーっぷりについて語らねばなるまい。

 

「よし、まずはR18マーク確認。すばら」

 

 このVR艦これは今まで提督の分身でしかなかった自分たちが焦がれた神モードが搭載されているのだから、万が一取り違えが発生して表現規制のどギツイ通常版を送られていたなら抑えていたレンタカーで黒猫さんに怒鳴りこみに行く必要があったわけで、とりあえず安堵してスマホからレンタカーをキャンセルする。

 

「だとすると……慣れた提督モードも捨てがたいが、やっぱり艦娘モードだよなあ!」

 

 そう、このゲーム、VR艦これの名を関するだけあって艦これ世界の住人の一人として艦これ世界を楽しむものなのだが、『成れる』ものが複数あるのが最大のウリなのだ。

 本家に近い提督モード、艦娘になって深海棲艦と戦える艦娘モード、とりあえずみんなの予想にあって開発元からも発表されているのはこの二つだが、株主の権利をチラつかせて聞き出した内容にはさらに二つ、妖精さんモードと深海棲艦モードまで搭載されているという神っぷり。

 岩井隊の一員になって空母おばさんの艦載機を枯らし尽くしてNDK? NDK?することもできるし、知り合いにこのことを話したら内火艇の妖精になって集積地を消し飛ばしたいなんて言ったやつもいたし、なんならレ級フラグシップになってとっ捕まえたながもんにあんなことやこんなこともできるしというのだから一粒で二度どころか一生遊んで暮らせるほどのものに仕上がっているといっても過言ではないだろう。

 だからこそのR18が神々しい。空母おばさんにNDK?するのはともかく、ながもんに触手プレイするのにR18表現がないとかそれもうやる意味ないよね、てなもんだ。もちろん提督になって嫁としっぽりもできるし、比叡になって金剛と百合百合だってできてしまうのも今更説明するまでもないだろう。

 

「さて、悩みに悩んだわけだが。ぶっちゃけ脳内投票率的には51:49ぐらいの僅差だったわけだが」

 

 そしてそしてこのゲーム、艦娘に成るうえでとある神の選択が可能なのがまた素晴らしい。

 具体例を挙げよう、先ほど比叡になって金剛と百合百合と述べたが、そうすると自分が比叡になるわけで、みんなが知っている比叡という艦娘はそのデータのプレイ中には存在しなくなってしまうわけだ。だが、そうすると『金剛の妹』になって『金剛型四姉妹全員』と百合百合するということができなくなってしまう。

 これは非常に問題だ、というわけで一部デメリットを受けることでこの場合なら幻の金剛型五番艦として生まれることが可能になっていたりする。

 そのデメリットとは何か、提督諸氏なら熟知しているであろうが、艦これというゲームは史実補正が特に大型イベントにおいては非常に重要な要素となっている。非存在艦となることでこの史実補正が全く受けられなくなってしまうのだ。場合によっては1.5倍以上の攻撃補正、これを捨てるなんて単純にゲームクリアだけを考えたらとんでもない話である。

 

「でもま、そんなんどうでもいいよね」

 

 最優先目的はぶっちゃけエロである俺にとってパラメータは優先順位が低い。どうでもいいのだ。

 ゲームの難易度は艦これらしく甲乙丙丁、ルナティックやFleet must dieがないだけ良心的ともいえるだろう。おそらく未開放の妖精さんモードや深海棲艦モードは乙以上で一回クリアしないと解放されないとかそんなだろうけども、とりあえず艦娘に成れるならすべては些事であるし、VRゲームなら仮に史実補正がなくてもきっと本家の完全特攻運ゲーと違って昔あったアケこれ程度にはこちらのスキルが介在する余地もあるだろう。

 艦これ株のおかげで残る人生をすべて艦これに捧げられる環境を整えた今、俺を止めるものは誰もいない。

 

「そんじゃま、ゲームスタート!」

 

 そして俺の意識は暗転した――

 




1.艦娘モードとか言っておきながら提督
2.やっぱ艦娘は最高だぜ
3.空母おばさんにNDK?するエスコン仕様
4.レ級フラグシップになって人類滅亡作戦




だれか空母おばさんにNDK?するお話書いてくれませんかね(小声
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