雷「乗っ取られ…た?」
電「うん。なんていうか…うん。そんな感じなんだ。」
そういうと、電は自分の手をギュッと握る。
電「ほら、こうやって、自分の手を動かすことさえ出来なかったかもしれないんだ。」
雷は電の言っていることが全く理解不能だった。頭の中が真っ白になった。
電「お姉ちゃん…?大丈夫?」
雷「え…?あ、うん。だ、大丈夫。」
電「帰る?」
雷「うん。あとさ、電。」
電「うん?何?」
雷「帰りは私に運転させてくれない?」
電「別にいいよ。」
車に乗り込む瞬間、ふと雷は電の方をチラ見した。
電(あの顔…間違いない…。かつて鎮守府近接戦最強と言われた…『プラズマ』だ…!)
帰り道。ずっと雷は手を震えさせながら運転していた。もちろん、運転になれてないという点もあるのだがなによりも、ぷらずまが隣に乗っているという点に恐ろしさを感じていた。ぷらずまはコーナーに入る度、すごい形相でハンドルを睨みつける。隣に乗っているのは絶対に電じゃない。ぷらずまなんだ、とはっきり雷に印象づけたのだった。
ーーーーーーー新和家ガレージーーーーーーー
雷は無事に車庫入れを済ませ、家のリビングの方行こうとした。
そこに、電もといぷらずまが声をかける。
電「…待ちなよ。姉さん。」
雷「…なによ。」
電「姉さんは…さ。私のこと怖がってるのか?」
雷「なぜそう思うの?」
電「…いや。なんとなくだ。」
雷「ふっ……やっぱり妹ね。ばれちゃうのは仕方ないか。そうよ。私はあなたが怖い。強張った顔をしたあなたが…ね。」
電「…。」
ぷらずまは何も言わず、ガレージを後にする。雷もそれに続いた。
ーーーーーーー新和家 リビングーーーーーーー
リビングにでると、父と母が昼食を囲んで待って居た。
母「ほら、あなたたちお腹すいたでしょう。早く食べましょう?」
二人が座ると、家族は昼食をたへはじめた。」
父「電。どうだ?インテの調子は。」
電「うーん…わかんないこと」
父「おまっ、自分で運転したのにわかんないってことないってことないだろー。」
父が少し笑いながら言う。それに対して電は、なにも言わなかった。
その雰囲気を見かねた雷だったが、電の顔を見て、本当のことを言うのをやめた。
ーーーーーーー電の寝室ーーーーーーー
電は、相変わらずぐっすりと眠っていた。
次の瞬間、フッと起きあがったかと思うと、体を出口の方に向け、ガレージへと体を進めた。
階段を降りているときに電は自分がベッドの上にいないことに気づき、急いで向きを戻そうとするが…戻らない。
そのまま電の体はガレージへと向かい、インテグラのエンジンをかける。
電「ガッ…あなた…いったい誰なの?」
ぷ「あんたも乗っ取られてるって自覚があるならわかるだろう?
ーーー私はぷらずま。今はあんたの体を借りている。ーーーーーーー