艦こREX!   作:Azzoo

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2-2 4ドアのお誘い

あの後、すぐに雷が来た。

雷は怒るわけでもなく、慰めるわけでもなく、ただ妹の姿を見つめていた。

ーーーー30分後ーーーー

レッカーされて運搬される自分の車を、電は涙をぼろぼろと流しながら座りこんで見ていた。

しばらくすると、雷が電のもとにより、

「帰ろ。」

と小さく囁いた。

電はそれにうなずき、乗ってきた雷の86に乗り、帰って行った。

ーーーー新和家リビングーーーー

家に着くと、雷に抱えられながら電は階段を登っていった。

リビングにつくと、電はソファーのほうに走っていった。クッションに頭を突っ込み、すすり泣くような声が聞こえた。

雷「……すこしは落ち着いた?」

電(ズルル…)「う、うん。」

雷「それで、どうするの?今度のバトル。」

電「お姉ちゃんが受けてよ…私、多分ダメ。」

雷「まぁ無理もないわ。とにかく、今日は部屋で休んでなさい。」

電「わかった…」

そういうと、フラフラとした足取りで上へ向かう階段に向かった。

ピタリと止まる

ぷ「すまない…姉さん。」

雷「別に気にしてなんかいないわよ。」

階段を駆け上がっていく。

雷は一人、ガレージへと向かった。

86をのドアに手をかけたとき、野太いクラクションの音が聞こえた。

顔を上げると、派手なオレンジのレガシィが見えた。

雷はちょっとため息をつくと、レガシィに乗った。

ドアを閉める音がすると、レガシィは静かに走り出した。

雷「来てたのね。今日は大学じゃないの?」

??「今日は久々のお休み。しかも、バイトもないしね。ここぐらいしか来るとこないのよ。」

雷「それもそれでどうかと思うわよ…夕張。」

夕張「いいじゃない。授業だって自分でくんでるんだし。」

レガシィの運転手は 三隅夕張(21歳)。

雷とは大学の同級生で、彼女は年齢からわかるとおり二浪している。そのためか車の知識も多く、中古屋でアルバイトを始めたが店長に『君はこんな所じゃ勿体ないぐらいだよ。』と言われたほどだ。

だが、彼女曰わくあまりチューナーとかになるつもりはないらしい。

雷「私を連れてくってことはなんかまたあったの?」

夕張「ええ。今度のバトルってやつにちょうどいいのが、ね。」

雷「ちょっ、何で知ってるのよ!」

夕張「別に。妹から聞けば当然わかるわよ?」

雷「…え?」

それと、彼女は深雪の姉だ。

夕張「深雪のやつ、確かスターレット連れ出すって言ってたから。それでなんかないかって言われて、中古屋の店長にちょっと言ったところ見つかったのよ。」

雷「なにが?」

夕張「ドノーマルのER34。エアロ、内部に至るまでね。パワーは恐らく、フルチューンのあんたのハチロクには到底及んでないわ。」

雷「どのくらい?」

夕張「うーん…ER34のノーマルだと280馬力だけど…まだ正確には出てないわね。」

雷「280…無理ね。まだハチロクで行った方がいい。」

夕張「そういうと思った…まぁ見れるだけみていってよ。別にお金もそんなに取らないし。」

ちょうど中古屋に着いた。

車を降りると二人は隅のガレージに向かう。

シャッターが開くと、そこに真っ赤なER34があった。

夕張「店長もデモカーにするにも向いてないとは言ってたし、もらうんだったらもらっといたら?あんたんとこのガレージ、もう一台入りそうだし。」

雷「夕張…以外ところに素が出まくってるわよ…。」

夕張「別にいいじゃないの。」

雷「あ…今いいこと思いついた。」

夕張「なに?」

雷「夕張…あんたのレガシィ、帰り道ちょっと乗らせてくれない?ERってほら、4ドアじゃん?」

夕張「あー…うん。まぁいいわよ。全然。」

 

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