た、大変長らく…長らくお待たせ致しました…!!!!
モチベーション低下やら環境やらに影響されぷっつんしてたんですけど、急に書きたい意欲が出てきたので、とりあえず、書いてみました。
ローとコラさんの出会い?エピソードです。
やっぱ自分の脳内で創らなきゃ書けないですね。思いつけない…。
母様の出番はまだもうちょいお待ちくださいませ…!
※ローが幼少期の時点でロシーが天竜人だと知るのは可笑しいと気付いたので、ひっそりと修正しました。
海を潜る潜水艦の艦内。
魚が泳ぐ様子を丸窓から眺めていると、クッション代わりになっているベポが楽しそうに言ってきた。
「
「…ふ。そう見えるか?」
「アイアイ!あの人が船長の言ってたコラさん?」
「ああ。カッケェだろ?」
流石にドジは治ってないみたいだが。コラさんらしいなとニヤニヤ笑うおれに、ベポはんー、と唸った。
「おれは船長の方がカッコイイと思うな〜……船長に同意出来なくてすみません……」
「!」
不意をつかれてキョトンとしてしまった。
自分から勝手に謝って勝手に凹んでる白熊を見て、無言でその頭をもふもふと撫でる。
「……」
「!!わっ、
「…コラさんと比べんじゃねぇ。あの人は別種だ」
「エ゛ッ種が違ったの!?…てことは、おれと船長も比べられないってことかッ!」
「…………まァ、そういう事だ」
コラさんは天竜人だからって意味なんだが…似た様なものか。彼とおれとは天と地の差があるし。出生にしろ、力にしろ…なにより、俺の人生を変えてくれた人だ。俺の中でその存在はどこまでもデカく、どこまでも眩しい。
騒ぐベポを大人しくさせて、軽く息を吐き出す。
(──ドンキホーテ・ローザ。コラさんの母親……)
……と、ドフラミンゴの母親でもあるか。見れば見る程似ていないようでよく似ている親子だった。
天竜人らしかぬ価値観。同じ天竜人への躊躇無い制裁。
あの両極端な二人の兄弟がどんな懐く母親だと思えば、なるほど、確かにあの親あっての子だと理解出来た。
(…格が違ぇなぁ…)
畏怖、ではない。昔からそうなのだから。
コラさん。久しぶりに会ったあんたは何も変わってなかった。それがどうしようもなく嬉しくて、安心したんだよ。
おれがあの人と出会ったのは、ドンキホーテファミリーに入ってから少し経ったぐらいのことだ。
汚れなんて塵一つ付いてなさそうな真っ白なスーツに、肩から流れるような白いマント。貴族と名乗られれば納得してしまいそうなお綺麗な装いをしたその男は、さも当然のようにゴミ山を登って来ていた。
あんな格好な奴だ、どうせ興味本位で笑いに来ただけだと嫌悪感を剥き出すのは、何処と無く躊躇してしまった。
だって絶対にこんな場所にはそぐわなかったのに、ファミリーの奴等が出てこない。それに平和ボケした奴にしては随分と真剣そうな顔つきをしていたから、おれはただその様子を遠目からじっと見つめるだけだった。
すると男は一度足を止めて、空を仰ぎ見る。何かあるのかとおれも引かれるように上を見たら……いきなり崩れるような騒音が聞こえてきて慌てて男の方に視線を戻した。
「ってててて……あ、どうしよう」
「…………は?」
ガラクタに足を取られ転んでいたそいつは、片足が見事に地面に嵌り頬を掻きながらどうしようかと唸っていた。
おれの見間違いでなければ、そいつはドジを踏んだことになる………え、ドジった、んだよな?あんな顔しときながら、まさか。嘘だろ、何しに来たんだあいつ…?!
口を開け唖然とするおれの耳に、いつから見えていたのか面白そうに顔を抑えて笑うドフラミンゴの声が響いた。
「フッ、フッフッフッ!!相変わらずのドジだなァ、ロシー!母上に笑われるぜ。おい、手を貸してやれ」
「毎度こうだぜ。気品だけは逸品なのによぉ」
「べへへ、そこもロシーの良い所だんねー」
トレーボルとディアマンテに手を貸され抜け出せたロシーと呼ばれる男は、いつも悪いなと苦笑して感謝を伝えていた。ますますコイツらの関係性に頭を捻っていると、男と視線がかち合った。おれは思わず身をギクリと固まらせたが、一瞬の間でおれとの距離を詰められ目を丸くした。
「(はっ、はえぇ…!!)」
「まさかまた増やしたのかあにっ、ドフィ!?あれほど子供は巻き込むなと言っただろ!!」
「ぇ」
い、今アイツに怒鳴った、のか……??!
信じられない思いで会話を聞くおれを置いて、ドフラミンゴは宥めるように“ロシー”に肩を竦めて見せた。
「そう怒るなロシー。そいつがどうしてもと駄々を捏ねるもんだから仕方なくさ。なんならくれてやろうか?フフ」
「……はぁーっ……仕方なくでも迎え入れたんだったら、最後まで面倒見てくれよ?母上が知れば正座ものだぞ」
「フッフッフッ……母上を出すなんざ卑怯だろ」
「いやあに、ドフィが先だったろ」
は、母親がなんだってんだ?一体何の話してんだ??
混乱するしかないおれの脳は、とりあえずこの場から離れた方がいいと判断して、背中を向けてバっ!と走った。
そうだ、コイツの事は後で盗み聞きでもすればいいし、さり気なくガキ共に聞けばいい。戦略的撤退だ!!!
「あ。走ると危なっどわっ!?」
「おいおい…注意する側が転けてちゃ世話ねぇぜ。いい加減コッチ上がって来い」
大きなゴミの影に隠れたおれは、未だに聞こえる二人の会話に耳を澄ましていた。
「ロシーの久しぶりの訪問だ、お前ら危ねぇもんしまっとけ。特に燃えるもんは近付けるなよ。余計なドジ踏まれちゃ後が怖ぇからなァ、フフフフ」
「そんなに心配されなくても昔よりはマシになったぞ!」
「その怪我の数が鍛錬なら確かに多少はマシになってるんだろうがなぁ」
「うぐ……む、昔よりはだ」
「フッフッフッフッ!まぁ、確実に頑丈にはなったなァ」
遠ざかる“ロシー”とドフラミンゴの声は、やっぱり随分と親しげで、他のメンバーはそんな二人に茶々を入れるわけでもなく見守るように笑っていた。
「(なんなんだ?一体アイツは、何者なんだ……?!)」
ファミリーでも無さそうだったし、敵でも無さそうだ。
あのドフラミンゴが心配するほどの親しい相手……?
それからおれは、月に一度か二度あの人が来る度にこっそりと様子を窺うようになったんだ。
盗み聞きしたり、ガキ共に聞いたり、ついにはあの人の方から教えてくれるようになって、少しずつ知っていく。
ロシー……本名──ドンキホーテ・ロシナンテ。
あのドフラミンゴの実の弟であり、まさかの海軍准将だった。海軍が職務放棄して良いのかよとジト目で尋ねれば、分かりやすい表情で目を逸らすものだから、その時からおれはすっかりこの人に警戒心を抱かなくなってしまった。
そしてそれはあの人も同じで、ドジの始末をおれに任せる…投げやる?くらいにはおれを信頼してくれていた。
「なぁロー。お前、悪魔の実を知ってるか?」
「?コラさんやドフラミンゴが悪魔の実の能力者なんだからそれくらい知ってるよ」
「そうか…………ん?コラさん??それは俺の事か?」
「うん。ドフラミンゴが言ってたんだ、もしあんたがファミリーに入ってたら【コラソン】ってつけてたって。だからそれを変えて、コラさん」
コラソンの役割にしちゃ危なっかしいけどなァ、とか笑ってたけど。
「俺がコラソン!?兄上は何考えてるんだ……。コラさんかぁ…それにしても捻り無さすぎだろ。ロシーさん!とか、いっその事呼び捨てで良いのに」
「良いだろ別に!!なんだよ、気に食わねぇのか?」
「そんな訳あるか!!めちゃくちゃ気に入ったぜ!!!」
「そうかよ、ってやめろ!!ガキ扱いすんな!!」
いつもより更に崩しただらしない顔で、それはもう嬉しそうに俺の頭をわしわし撫でてくるコラさんに反撃しながら、進まない話の先をぶっきらぼうに促す。
「それで…悪魔の実がなんなんだよ?」
「ん?あ!ああそうだった。……いいか、ロー。悪魔の実の能力によっては時に人智すら越えるモンもある。
──お前の病気が治る実が見つかったかもしれない」
その言葉に目を丸くした。
「ぇ……み、見つかったって…」
「オペオペの実。奇跡的な
俺を真摯な表情で見据えてくるコラさんの続く言葉が簡単に予想出来てしまった。ゴクリと唾を飲み込んで、固くなった声色で俺がその続きを言葉にする。
「…その実を、俺が食べろって…?」
「そうだ!俺は既に能力者だし、兄上は俺の好きなようにしろと言ってくれた。お前が承諾してくれれば、すぐに持ってこれる!!……だが、これは賭けに近い。実態は食わなきゃ分からないし、能力者になってからの生活は確実に変化を及ぼす。──ロー。お前が決めてくれ」
それは、本当にどこまでも俺を想ってくれた言葉だった。
込み上げてくるものに唇を噛んで、コラさんの真っ直ぐな視線から顔を逸らして俯く。まともにその視線を受けるほど、俺は素直じゃなかったから…。
「………俺は…」
この時、少し思ったんだ。
──俺が望まなかったら、この人はどうするんだろう。
名前を呼んだだけではしゃいで、俺の話を聞く度に優しく笑ってくれた。本気で俺の病気のことを考えてくれていて、真剣に俺の体を案じてくれていた。それだけに留まらずその解決するかもしれない情報も教えてくれた。
もうそれだけで言葉も出ないほど感動するのに、感謝しかないのに、更に俺に選ばせようとしてくれている!どこまでも俺の意思を尊重して後悔させないように…本当に同じ人間なのかと疑うくらい、眩しくて、輝いていて、光のような存在。そしてそれは、俺をどこまでも導いてくれた。
言いかけたまま黙り込んでいた俺にどうやらそわそわしていたコラさんが、俺が顔を上げたことでかっちりと間近で見つめあったことに、何だか悩んだのがちょっとだけ馬鹿らしくなって、その顔をぐいっと上に押し上げてやった。
「!?うおっ」
「決めるも何も、それが最善だってあんたは思ったんだろ。なら信じるよ。あんたが俺を信じてくれてるように」
「!!!」
「っほんとさ、あんたって呆れるくらいお人好し過ぎ」
そのお人好しにどれだけ救われてるのか。
顔を押し上げたままなのをいい事に、赤くなった顔を隠すことなく溜息を吐けば、コラさんの体が小刻みに震え出したことにギョッとした。狼狽える間もなくコラさんは、ガッ!と俺の脇に手を差し入れ、思い切り持ち上げる。
「ッッッロー!!!!お前ってやつはっっ!!!」
「なっ、なに泣いてんだよっ!?!いや笑ってんのかっ!?コエーよ!!!てか降ろせ!!!!」
「嫌だね!!!!」
「ガキか!!!!」
モテ囃されるだろう顔を涙やら鼻水やらで盛大に崩しながら、コラさんは心底嬉しそうに俺を振り回した。
困惑しながらもそれが本心だと分かってしまう俺は恥ずかしさで死んじまいそうだったけど、それでもどうしようもない心の温かみに自然と笑顔が浮かんでいた。
やっと落ち着いたコラさんは漸く俺を地面に降ろしてくれたけど、再び強く抱き締められて俺は潰れた声を出す。
「ウグッ!?ちょッ、苦しいコラさん…ッ!!」
「──…ロー」
「!!……なんだよ」
「ありがとう」
抱き締められた息苦しさとは別に、また言葉に詰まった。コラさんはさっきよりも強く力を込めて、また告げる。
「ありがとう、ロー。お前と出会えて、良かった…!!」
──な、んだよそれ。
言葉には出なかった。ただ、それはただ、涙に変わった。
「…まぁ、その後スーツを汚したってんのでこの世の終わりみたいな顔してたが」
おかげで全部引っ込んだのは今となっちゃ笑い話か。
「
「こっちの話だ」
……思い返してみれば、やっぱりあの一家は変わり者過ぎる。下手すればドフラミンゴに阻止された可能性もあったのに…まぁ、あの兄弟に限ってそれはないのか?
「船長がまた笑ってる…」
「ベポ羨ましい…」
「おいお前ら仕事しろよ…!失礼します船長!上陸出来る島見つけましたけど、どうします?」
開いていた扉から聞いてくるペンギンに、ベポに手を着いて腰を上げると俺は軽くクルー達を見渡す。
「「??」」
「…フ」
「「!?!?!」」
「海軍に注意して船を上げろ。上陸するぞ」
口端を上げて指示を出せば、クルー達は声を揃えて言う。
「「「アイアイ
元気のいいこった。
その横を通り抜けて、自然と肩を竦めるように笑った。
コラさん、あんたはいっつもこんな気持ちなんだろうな。自分の仲間を持ってやっとあんたに追いつけた気がした。
あー…なんか目標達成した気がする…アッまだですよねすみません!!
この場面書いてて、なんか平和だなぁって改めて思いました。
まぁそれを目指したんですけども。
ロー、お前が欠片でも思ったことは事実でもあるんだぞ。
いやほんと、投稿遅れてしまい大変申し訳御座いませんでしたァァ!!!だって立ちはだかったんですもん!!デッカイ山が!!エベレストが!!!
忙しい中でも文章連ねる作者様を真似出来ないです…。
ま、これが私ってことで。切り替え早いですイヤだ殴らないでッ!?!
またボチボチ書いていこうかなぁ…と遠い目をしながら、それではまた次回のお話まで!!読んでくださった方有難う御座います!!