桃鳥の親鳥   作:後生さん

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皆さん本編覚えてます?
私見返したら、あ?ってなりましたから、
あらすじ入れときますね。

10億なんてはした金。バイバイ売買ショッブ!
ロシーのドジっ子さん!
お前ん家おっ化けやーしき!!天竜人ドーン!!
ルフィのキメ顔にビビる母様。


いやあ……なんて分かりやすいんだ。それではどうぞ!












やはり主人公ね

 

 

 

 

 

「え、えっと、有難う御座いますっ!」

 

「お礼なんて要りませんわ。(わたくし)は貴女を買った身ですもの。私よりも、彼処に居られるお友達方に言いなさいな。天竜人に手を出した彼には一番にね」

 

「っへ」

 

 

ぽかんとした人魚さんはすぐに慌てた後に、(わたし)の背後で揃っているお友達に向けて声をあげた。

 

 

「ルフィちーん!!ハッチーん!!みんなーっ!私はもう大丈夫だよーっ!!」

 

「ケイミー!!良かった…!」

 

「うおおおおケイミーが無事だぁああ!!」

 

「にゅ〜、良かった……が、近付けねぇな…」

 

 

タコの魚人さんが困った様に呟き、皆も一様に警戒していた。それもそうね、私達は天竜人だから。

だから私も苦笑してそこを退く。

 

 

「ごめんなさいね、私達は手も出さないからそう凄まないでくださいな。行きますよ、ロシー」

 

「ああ」

 

「ちょ、ちょっと待って!!」

 

「何かしら?」

 

 

案の定呼び止められ止まると、ナミが戸惑ったままに彼女なりの疑問を尋ねてくる。

 

 

「け、ケイミーを落札したんでしょ?それも十億ベリーで!なのに首輪も外しちゃったし、良いの?」

 

「おいナミ…!!」

 

「いいから!…私達的には万々歳で済む話だけど、そんな都合の良い事があるわけ……?」

 

 

可笑しな子ね。天竜人相手に正直に話すなんて。

けれども、麦わらの一味は揃って素直だから。

 

 

「ふふふ。貴女みたいな子、好きよ」

 

「!?へ、」

 

「心配はご無用ですわ。私は元より、このショップを潰す為に此方に参ってるのですから。奴隷達は皆解放するつもりでしたのよ。今回は天竜人相手だったから値の張る様に交渉しただけ。本当はびた一文だって使うつもりもありませんでしたわ。あの時、私達のせいで驚かせてしまってごめんなさいね。最初からあの人魚さんは貴女達にお譲りするつもりでしたのに、誤解させてしまったわね」

 

「!お、俺達に最初から…?」

 

 

驚愕に眉を下げて苦笑する。

こういう所が私はいつまで経っても好かない。天竜人だからと諦めているけれど、やはりどうしても印象は変わらないのね。

 

 

「お金はオーナーに払ったってどうしようもありませんから、後程貴女方にお渡しにお伺い致しますわ。それとも、今此処での方が安心出来るかしら?」

 

「は…!?まさかじゅ、十億ベリーを…ッ!?」

 

「ええ。ああ、恩を売るつもりは勿論ありませんから、そう疑わないでくださいませ」

 

 

彼等にとって悪い話でもない。いえ、良い話過ぎてどう対処すればいいのか分からないのね。けれど金額が大きいだけでそう悩む必要もないのに。

全く可愛い子達だわ。ある意味厄介な存在だというのに、私は彼等に優しくしてしまう。

 

 

「なぁお前!」

 

「…私の事かしら?モンキー・D・ルフィ」

 

「そうだ!」

 

「母上をお前呼び…?」

 

 

突然の呼び掛けに逆にロシーが反応しているが、私が首を傾げて受け答えるとルフィはニッと笑った。 

 

 

「天竜人って悪い奴等ばっかって聞いてたけど、お前は良い奴なんだな!あんがとな!!」

 

 

なんて、正直で……堂々としているのかしら。

その馴れ馴れしさに思わず笑ってしまった。

 

 

「ふ、っふふふ!海賊にお礼を言われるのは初めてですわ。構いません、私が好きでやっているんですもの。けれど有難く受け取らせて頂きますね」

 

「おう!…そういや、あん時の奴はどうしたんだ?えーっと、すげー傷ついてた奴!!」

 

「…もしかしてあの場に居られましたの?彼ならば私の奴隷…まぁ召使いとして働いて貰う予定です。されどご安心くださいな、決して不自由な生活も家畜の様な扱いもしませんわ。人道に反するもの」

 

「そっか!!にししっ!俺お前のこと好きだなぁ」

 

「まぁ。私も貴方の事好きになりましたわ」

 

 

相思相愛ですね、なんて和気藹々とした私達に周りは愕然としている。私としてもこんなにも綺麗な感情を向けられたのが家族以外に初めてだから、なんというか、少しだけ照れ臭いけれど嬉しい。

 

すると少し袖を引かれて隣を見上げた。

 

 

「………母上」

 

「あら。拗ねさせてしまったかしら」

 

「別に」

 

 

口を尖らせたロシーに笑い、ルフィに断りを入れる。

もうきっと、海兵は此方に向かってるわね。

 

 

「生憎だけれど、私達も貴方達も急ぐ身分ですのよ?彼処のお馬鹿さん達の事は私達が何とかフォローしますから、お早くお逃げくださいな。海兵達が私達を探してここまで来る予定ですの」

 

「えぇっ!?マジか!」

 

「おいハチ!ケイミーをっ!」

 

「にゅ〜!わ、分かった!!」

 

 

大慌てで逃げる準備を整える海賊達に苦笑しながら、私もオークションの裏側へと回ろうとした時だった。

突然後ろの壁が崩れ、飛び散った破片からすぐに護衛達が私達の盾になる。そこから悠々と出て来たのは、初老の男と大きな巨人だった。

 

 

「──ほら見ろ巨人君。会場はえらい騒ぎだぞ。それにしても随分静かなのは不思議だが。まぁ良い、オークションは終わりだな。金も盗んだし、さ、ギャンブル会場に戻るとするか」

 

「タチの悪い爺さんだな…まさか金取る為に居たのか?」

 

「あわよくば、私を買った者からも奪うつもりだったがな。まぁ、無理な話だった……あ、そうだ。空だった。まずは酒だな。──考えてもみろ。こんな年寄り、私なら絶対に要らん!フハハハハハ!!」

 

 

豪快に笑いを響かせる男に、全員が唖然としていたが、タコの魚人さんが目を丸くして叫んだ。

 

 

「っれ、レイリーッ!!?」

 

「え…!?レイリーってコーティング屋か!?」

 

「レイリー……?」

 

 

その声に気付いたのでしょう、男…冥王レイリーがタコの魚人さんに顔をぱっと輝かせた。

 

 

「おう、ハチじゃないか!そうだな!?久し振りだ!!何しとるんだ、こんな所で?」

 

「レイリーこそなんで此処に居るんだ!?俺達はケイミーを助ける為に此処に乗り込んで来たんだ!」

 

「ケイミー?」

 

 

知らぬ名に首を傾げたレイリーがふと此方を見遣った。目を細められるがそのまま通り過ぎ、水槽の中に居る人魚さんに向けられる。

 

 

「そうか…なるほどな。助かってるみたいだが?」

 

「にゅ〜、そうだ!此処に居る麦わらの一味と、そこの天竜人が手を貸してくれたんだ」

 

「なに?天竜人が手を?」

 

 

驚愕に目を丸くさせるレイリーに、私は緊張を隠して微笑む。此処で尻込みしてしまっては、恐らく何の価値も無いと思われてしまうもの。

 

 

「ふむ…もしかして、君がドンキホーテ・ローザ宫かね?噂はかねがね聴いてはいたが……驚いた」

 

「私の事をご存知とは、恐縮ですわ。お逢い出来て光栄です、冥王レイリーさん。困っている方をお助けする事は、そんなにも可笑しいのでしょうか?」

 

「いや…天竜人(君達)がその様な行動をするとは思わなくてな。些か偏見が過ぎたかもしれん」

 

「いいえ、素晴らしい見解ですわ。天竜人(私達)はそういう人種ですもの。どうかそのままでいらして。未だに不幸の連鎖は止まる事を知らないのだから…まだ勘違いなさられていないと困りますわ」

 

 

そう微笑めば、目を細めて私を眺める。

少し喋り過ぎてしまったかしら?彼は頭がとても良いから、もうバレてしまったかも。でもそうね、彼が協力してくれるのなら、そんな都合が良い事もないわ。

 

 

「その言い草はまるで、いずれは違うと言っている様なものじゃないか。まさかとは思うが、もしやこのカラクリをひっくり返そうとしているのかね?」

 

「私はそんな大層な事を仕出かすつもりはありませんよ。ただ少し、ほんの少し口を挟んでいるだけ」

 

「言葉を発せられる時点でだいぶ恐ろしい……」

 

 

目を瞬かせて感嘆するレイリーに微笑みながら、それではと優雅に会釈をした。

 

 

「もっとお話をしていたいのですけれど、そうもいきませんの。此処に海兵がやって来ます。足止めならば喜んで任されますわ。お早くお逃げ下さいな」

 

「!!そ、そうだった!!」

 

「ん?そうなのか?それは少し厄介だ。奴らにはよく追い回されているからな…」

 

それは恐らく、お酒を飲み歩いているのも原因の一つでしょうね。私はクスリと笑って、ロシーに告げた。

 

 

 

 

 

 

 






こっから先全く考えてないんですよねぇ…
ぼちぼち書いていきますか。

お気に入り・しおり登録ありがとうございます!
女主人公だからなのか、ドンキホーテの力なのか…皆さんの食いつきに首を傾げつつ、私は盆踊りでも踊っときます。

感想・評価助かります!
まったりお待ちください。ではでは!
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