[ヒスイシティ]
『ここはヒスイシティ。自然と共に生きる町。』
私とノエルは自然に囲まれたのどかな街にたどり着いた。
ヒスイシティ。
つい数年前まではヒスイタウンだった田舎町だがのどかで良いところだ。
ここのジムはくさタイプのジムだが現在は四天王の為閉鎖中だ。
しかし、四天王も大会がない間は自身のジムに戻る。
ジム自体は運営できないがジムバッチ無しであればジムでのバトルも認められているのでジムバッチは貰えないもののジムとして運営している。
ここのジムは四天王になる前は1番目のジムとしてジムチャレンジャーの最初の壁となり立ちはだかっていた。
今ではその役割をルリシティが担っている。
私達は街の奥にあるヒスイジムへと向かった。
周りに合わせるように緑色の屋根で出来たスタジアムだ。
ガラル地方を参考にして作られたジムはスタジアム型でジムバトルも一種のスポーツとして楽しまれている。
[ヒスイシティ ヒスイジム]
「あーちゃん!」
ジムに入ると1人の少女が出迎えてくれた。
ヒスイジムジムリーダーであり、現四天王、くさタイプ使いのエリシアだ。
バトルは得意でないと本人は言うがセンスは抜群で四天王トップの座に登り詰めた。
「エリー、挑戦者を連れてきたよ。
なりたての子なんだけど。」
私がそう言ってノエルを紹介する。
「えっと、ノエルと言います。この子はキバゴです。」
「キバっ!」
ノエルが言うとキバゴがノエルの頭の上から手を上げて返事をする。
「よろしくね、ノエルちゃん、キバゴ。
それじゃあ、スタジアムに案内するね。
挑戦者さん。」
エリーがそう言って微笑むとスタジアムへ向かった。
スタジアム内も各ジム毎に趣向を凝らした物になっている。
ヒスイジムは1面芝生で緑を基調とした観戦席と自然に溢れた街に相応しい様相だ。
「ノエルちゃん、このジムでのバトルは非公式戦になるけど練習の為にも良いと思うんだ。
全力で頑張ってみて。」
「はい!頑張ります!!」
ノエルはそう言ってキバゴとフィールドへ向かった。
「これよりヒスイシティジムリーダーエリシアと挑戦者ノエルの非公式戦を開始します。
使用ポケモンは2体。
途中の交換は挑戦者のみ可能とします。
それでは、バトル開始!」
審判がそう言った瞬間にエリーがボールを手にした。
エリーはボールを優しく投げると中からアップリューが出てきた。
「行くよ!キバゴ!!」
ノエルがキバゴに言うとキバゴは頭からノエルの右手を伝ってフィールドに飛び降りた。
「そちらからどうぞ!」
「キバゴ、《りゅうのいぶき》!」
ノエルの指示でキバゴの口から青い炎の様なビームが放たれる。
アップリューはくさ・ドラゴンタイプなので効果は抜群だ。
「アップリュー、《エアスラッシュ》!」
「かわして《かみつく》!」
アップリューのエアスラッシュを走りながらかわしてアップリューの翼にキバゴがかみついた。
「アップリュー!《ドラゴンクロー》!!」
それを待っていたかの様にアップリューがドラゴンクローを繰り出す。
キバゴには効果抜群だ。
レベルの差もあり一撃でキバゴは吹き飛ばされて体力もかなりギリギリになってしまう。
「キバゴ!」
「キバ・・・」
キバゴはやっとの思いで立ち上がる。
やはり、レベルの差は埋められないみたいだ。
「キバゴ、頑張って!」
「キバ・・・キババ!!」
キバゴは立ち上がるとアップリューに突っ込みながらアップリューに向けてりゅうのいぶきを放った。
すると、放たれたりゅうのいぶきがキバゴを包み込む。
これは・・・ドラゴンダイブ?
でも、キバゴはドラゴンダイブは覚えられないはず・・・
いや、覚える手段はある。
アトラスポケモンだ。
アトラスポケモンのキバゴならドラゴンダイブを覚えてもおかしくはない。
「ロトム!キバゴのページ開いて!」
「ケテ!」
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キバゴ アトラスの姿
タイプ:ドラゴン
特性:とうそうしん、かたやぶり、じしんかじょう
技:ドラゴンダイブ りゅうのいかり かみつく きあいだめ
アトラスの姿のキバゴ。
通常のキバゴよりも攻撃的で強い技を早い段階で覚えるが後半殆ど技を覚えなくなる。
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私の図鑑ら特別製でアトラスポケモンの調査用の為図鑑説明がアトラス用になっている。
だが、そのお陰でわかった。
ノエルのキバゴはアトラスポケモンだ。
「ノエル!キバゴはドラゴンダイブを使えるよ!」
「キバゴ!《ドラゴンダイブ》!!」
「キッバー!!」
ノエルの指示でキバゴが青いオーラに包まれてアップリューに突っ込む。
アップリューが避けきれずに攻撃を食らうとなんと一撃でアップリューを倒してしまった。
「嘘!?
アップリュー、お疲れ様。行くよ!ジュナイパー」
エリーがそういってアップリューをボールに戻すとジュナイパーを繰り出した。
「ジュナイパー!《リーフブレード》!」
ジュナイパーは素早くキバゴの懐に潜り込んでリーフブレードを放った。
流石のキバゴもここまでの様で眼を回して倒れた。
「キバゴ!ありがとう。今はゆっくり休んで。」
ノエルはそう言ってキバゴを戻すとバンギラスのモンスターボールを持ってぎゅっと唇を噛んだ。
「バンギラス!行くよ!!」
バンギラスが繰り出されるとバンギラスは雄叫びをあげる。
その声と共にジュナイパーが怯んだ。
もしかして・・・
「ロトム!」
「ケテ!」
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バンギラス アトラスの姿
タイプ:いわ あく
特性:すなおこし、いかく
技:はかいこうせん かみくだく もろはのずつき ワイルドボルト
アトラスの姿のバンギラス。
とても獰猛で反動や反動ダメージを恐れない為使うとデメリットもある技を多く覚える。
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やっぱり。
バンギラスもアトラスポケモンだ。
恐らく特性はいかくだろう。
「ジュナイパー!《リーフブレード》!!」
「バンギラス!かわして《かみくだく》!!」
ジュナイパーが素早くバンギラスの足元に潜り込む。
しかし、バンギラスはノエルの言うことを聞かず足元にはかいこうせんを放った。
はかいこうせんは反動のある技。
すぐには動けない。
「ジュナイパー!もう一度《リーフブレード》!!」
エリーの指示で的確にバンギラスへリーフブレードを当てていく。
「バンギラス!《かみくだく》!!」
しかし、バンギラスは言うことを聞かずジュナイパーの翼を掴み、ゼロ距離ではかいこうせんを放った。
はかいこうせんにより煙が上がり辺りが包まれる。
煙が晴れるとそこには倒れたジュナイパーと空に雄叫びをあげるバンギラスがいた。
「ジュナイパー戦闘不能!よって、勝者ノエル!」
審判が言った。
ノエルはバンギラスを戻そうとするがバンギラスはモンスターボールの光を手で弾いた。
「バンギラス!お願い、言うことを聞いて!!」
「バン!」
バンギラスはそっぽを向いて私の方を見た。
「まだ暴れたりないかな?良ければ相手をするよ?」
私がそう言ってダイブボールを手にする。
ラプラスのボールだ。
バンギラスはそれを見ると少し罰が悪そうにそっぽを向いた。
やはり、ラプラスは効いた様だ。
「戻って!」
その隙にノエルがバンギラスを戻した。
「強いね。そのバンギラス。」
エリーが微笑んで言った。
「強いですけど、言うことを聞いてくれないんです。」
「そっか、実はね、私のジャローダも同じだったんだ。
お父さんから貰ったポケモンなんだけどね。
最初は言うことなにも聞いてくれなくて。」
「懐かしいね。私のクチートで捩じ伏せて言うこと聞かせたっけ。」
「あの時はほんとに助かったよ。私もお父さんの跡を継いでジムリーダーになったは良いけどジャローダは使いこなせないし、ダメダメだったから。」
エリーがそう言って微笑む。
「私のバンギラスも言うこと聞いてくれる様になるかな?」
「まぁ、最初は言うこと聞かなくてもしっかりと向き合ってあげて。
そうすればいつか気持ちは届くはずだよ。」
エリーが言った。
「さて、残念ながら私は四天王なのでジムバッチを渡す権利がありません。
でも、その強さなら1つ目のジムは行けると思うよ。
ルリシティにいるミドナ。
彼女が1人目のジムリーダーです。
頑張ってね。」
エリーがそう言って微笑む。
私とノエルは次の目的地であるルリシティへと向かう事にした。
*ルリシティ*
『ここはルリシティ。潮風誘う港町。』
*施設
ルリシティジム(みず)
ポート・サウスルリ
バトルトレイン ヒルリステーション
ルリ養殖場
ルリ造船所
海に接する港町で漁業や貿易が盛ん。
養殖場や造船所のある船の拠点とも言える街で海から漂う潮風と白い建物の町並みがマッチした観光名所でもある。
*キャラクター*
ミドナ SS
20歳 女性
身長160cm
*容姿
紺色ロングストレート、碧眼で大人びた顔つきの褐色肌でE程度の胸に括れた腰でモデル体型。上は白いビキニで下はダークブルーのホットパンツ、裸足に黒いベルトサンダル。
*プロフィール
役職 ルリシティジムリーダー
肩書き 水も滴るいい乙女
水タイプのジムリーダーでルリシティ1番の造船会社の社長令嬢。
お金持ちではあるがそんな素振りは無く良く近所の桟橋から海に飛び込んだり手持ちのポケモンと追い駆けっこをしていたりとお転婆な姿を眼にする。