…琳は走る…全力で走る…自分が魔法の森の中に入ってる事にも気づかず…
タイトルで大方解ると思いますが…〇〇〇編 第1幕、スタートです!
Ep10 香霖堂の主
―此処は香霖堂、ここ幻想郷にある一風変わった道具屋である。
主人の森近 霖之助は一癖も二癖もある人物だが…そのショウケースには、幻想郷の品のみならず、外の世界の品までもが陳列されているという。
「―そんなこの店に、今日は一体何の用だい?」
「すいません。…此処は一体何処ですか…?」
「………。」
「………。」
―溯る事一時間
「…道に迷った。」
白玉楼を後にして3日辺りが経った晴れの日、俺はまた、道に迷っていた。…此処が、魔法の森だと言う事は解っている。…以前、魔理沙と会った場所も確かこの辺だった筈…
「…とりあえず、今夜寝る所を探すか…」
等と呟きつつ、森の中を歩いていると…
「ん?…あれは…?」
俺の前に一軒の店が見えた。…一言で纏めると、幻想郷で一番異彩を放ってる建物だと思う。店の外には、俺にはとても見覚えのある物が、沢山並べられて(?)いた。
「…とりあえず、道でも聞くか…」
*************
「…と言う事です。」
「成程、君が外の世界から来たと言う、琳君だね?君のおかげで、新聞が楽しめているよ!」
「…そりゃあどうも…」
「そう言えば、自己紹介がまだだったね。僕の名前は―」
「いや、あんた冒頭で語り序でに、自己紹介してただろ!」
「…冒頭?」
「いや、こっちの話だ…気にしなくて良い(汗)」
「そうか」
危ねぇ~もうちょっとで偉い人に怒られるところだった…(汗)
「それで、森近さ―」
「霖之助で良いよ!」
「霖之助に質問なんだが…」
「何だい?」
「この店は外の世界の物も扱ってるって言うが、どんな品があるんだ?」
「そうだねぇ…」
霖之助はそう言うと、何かを探し始めた。
「…これなんかどうだい?」
そう言って差し出したのは、俺の身長ぴったり合う、布製の袋だった…
「…何で寝袋?」
「決まってるじゃないか!君は旅人、いつも寝る時どうしてる?」
「…木の上、もしくは木の根元…」
「だろ?今はまだ夏だから普通に寝れるよ…でも、冬になるとどうだい?」
…体の方は、雪を取り込んだら何とかなるが…
「………。…きついな…体は大丈夫だけど、荷物が…」
「でしょ!だから之は、君が持つべきなんだ!」
「でも良いのか?俺今…財布の中身が…」
いつも、風さえ吹けば、何とかなったからな…
「良いよ、いつも楽しい記事を読ませて貰ってるせめてものお礼さ!」
「そうか…それじゃ遠慮なく…♪」
「あぁ!…所で琳はもう行くのかい?」
霖之助は不意にそんな事を聞いてきた。
「?…そのつもりだが、あまり霖之助に迷惑かけるのもな…」
「…良かったらもう少しだけ、此処にいてくれないかい?」
「別に良いが…外の世界の物の使い方とかか?」
「…良く解ったね。」
「…何かそんな気がしてな」
…そんな訳で、俺は暫く香霖堂で外の物の整理を住み込みで手伝う事になった。…勿論、バイト代込みで♪
始まりました、香霖堂編!
よし、語る気が起こらない!
…すんません…ちゃんと仕事します…
まぁ、今回香霖堂編を書いたのは…「外の世界の品が並べられている香霖堂に、外の世界から来た琳が行けばどうなるんやろう…?」っていう考えが浮かび、書きました!
今話に関しては、本っ当に裏話と言える裏話が一切無いです…(汗)
…しいて言うのであれば…「東方文花帖」で、霖之助と文の会話が書かれていたので、「気になったから書いてみよ~」と思い、今話が生まれました。
今思えば…今話が書かれていなかったら、「幻想郷の奇跡」から何話か抜け落ちる、もしくは別の形で語られる事になっていたと思います…あんまり話すとネタバレになるので、これくらいにしときます。
…っという訳で、次話もまたまた香霖堂!
琳が幻想郷に来て初めて接客します!
それでは次話で!