幻想郷の奇跡   作:海風 光

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 香霖堂を訪れた客、その客を見た時…琳は驚きを隠せなかった…!?

 このタイトルで、誰と再会するか分かった人はマジですごいです。

 仕事あり、再会あり、別れありの香霖堂編 第2幕、スタートです!
 


Ep11 突然の再会

「琳、この縄跳びと言う紐はどう使うのだい?」

 

「あぁ、縄跳びか、これは、こういう風に両手に持って、こうやって回しながら飛ぶんだ」

 

「成程!次はこの電卓とか言う物なんだが…」

 

「これは、こういう風に、数字を入力して…」

 

 と言う様に俺と霖之助は、香霖堂の商品の整理をしていた。

 

 …まぁ、そんな時でも客は来るもので…

 

「―こんにちは」

 

「琳、悪いけど対応してくれないか…」

 

「解った!」

 

 まだ整理が終えていない霖之助に代わり、俺が店先に出るとそこには…

 

「あら、貴方はこの前の…お久しぶりです!」

 

「………。」

 

 …ナイフの女がいた…運命の悪戯ってやつ?

 

「…この間は急に襲い掛かったりして失礼しました…主人を護るのもメイドの務めですので…」

 

「いや、その節は俺の方も悪かった…偶然とはいえ、人の敷地に勝手に入ってしまって…ごめん。」

 

「では…おあいこですね♪」

 

「だな!」

 

『ハハハハハ!(フフフフフ♪)』

 

 俺とナイフの女は、互いに笑い会った。

 

「…そう言えば、自己紹介がまだだったな。俺は琳、外の世界から来た。今は、幻想郷を旅してる!」

 

「私は『十六夜 咲夜』…紅魔館でメイドをしています。」

 

「宜しく!」

 

「こちらこそ♪」

 

 互いの自己紹介が終わると、俺達は握手を交わした。

 

「そう言えば、十六夜さ―」

 

「咲夜で構いませんよ?」

 

「咲夜さんは、何か用があって来たんじゃないのか?」

 

「そうでした(汗)…先ほどお嬢様が、『咲夜、何か涼しくなる物は無いかしら?』…と仰っていたので…何かないですか?」

 

「そうだな…」

 

 …少し考えた後、俺の頭に良い物が浮かんだ。

 

「…ちょっと待っててくれ」

 

「解りました。」

 

5分後

 

「お…お待たせ…ハァ…ハァ…」

 

「…随分疲れているようですが、何かあったのですか?(汗)」

 

「…ちょっと…霖之助を説得するのにね…はい、これ!」

 

 俺は、手に持っていた物を咲夜に渡した。

 

「?…何ですかこれ?」

 

「…俺の世界にある風鈴って道具なんだ、これを窓際に掛けておくと、このぶら下がってる紙が揺れて、上の本体が鳴るんだ!…音を聞くと気持ちが涼しくなるかな?」

 

「どんな音なのでしょうか?」

 

 そう言った咲夜は、風鈴の上にある紐を持った。すると急に風が吹き…

 

…チリ~ン♪

 

「…とても心地良い音色です。…これならきっとお嬢様もお喜びになると思います!」

 

「それは良かった!」

 

「それで、お代は?」

 

「五百円になります!」

 

 やっと、整理が終わったのか、店の奥から霖之助が出できた。まぁ、正直言うと助かったが…

 

「それでは、五百円丁度で」

 

「どうもありがとう」

 

「それでは失礼します。…琳」

 

「ん?どした?」

 

「…貴方に出す手紙は誰に渡したら良いかしら?」

 

「ん~文にでも渡したら?案外届いたりして!」

 

「成程…参考にしておきます♪」

 

 咲夜はそう言うと、歩き出した。

 

「霖之助、さっきはマジ助かった。」

 

「いや、琳の接客見てたけど、良い筋してるよ!紅魔館のメイドがあんな風に笑うのを見るのは初めてだしね。」

 

「…まぁ、咲夜さんとは、色々あったからな…」

 

 俺がそう言うと、霖之助は「成程」と呟いた後、それ以上は聞かなかった。

 

翌日

 

「…僕としては、もう少し君に居て欲しい所だけど…本当に行くのかい?」

 

「あぁ、同じ所に留まるのは少し苦手でな…」

 

「そうか…それじゃあ気を付けて行っておいで!」

 

「あぁ、解った!」

 

 俺が行こうとしたその時…

 

「琳、ちょっと待ってくれ!」

 

 霖之助の声に振り返ると

 

「これを持って行くといい!」

 

「?…これは?」

 

「風の石で作られたペンダント…旅人を護るらしい…」

 

「そうなのか…ありがとう!行ってくる!」

 

「あぁ、行って来い!」

 

「おぅ!」

 

 俺は香霖堂を後にした。

 

 …次こそ人里に行きたい所だな…

 




 …一部の乙女達が大喜びしそうなラストになってしまいましたが、霖之助は純粋に友達として渡しただけで、琳にも、霖之助にもBから始まる趣味はございません。(※他の人が書く霖之助は知らないです。)

 …ぼちぼち裏話にしましょうかねぇ。
 今回、咲夜さんを出したのは…Ep1のわだかまりを除くのを目的で書きました。

 …やっぱり作者としては、琳と咲夜さんには良い関係でいてもらいたいし♪

 それでは次話で!
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