タイトルではこう書いていますが、時間帯は朝方です。
…因みに言っときますがタイトル詐欺なんかじゃないですよ…(汗)
「―寒っ!」
目を覚ますと…辺りは氷柱まみれになり、とても寒くなっていた…ローブを丸めて枕にして寝ていた俺にはかなりきつい…
「うぅ…このローブ、『寒さ無効』付いてるからまだ良いけどよ…」
俺がそんな事を呟いていると…
―ガンッ
…何かとても鈍い音が響いた…おいおい、今度は一体何だ?音がした方を見るとそこには…
「痛たたた…もう誰よ、こんな所に氷柱作ったのは!(怒)」
金髪のドリル巻き髪で、背中に羽の生えた女の子が怒っていた。…うん、幻想郷に来てから大概の事では驚かなくなった俺がいる。…とりあえず、声でも掛けてみるか…
「…君、大丈夫?」
「―え?わぁっ!」
いやいや、其処まで驚かんでも…(汗)…まぁ、いいか…ってんん!
「…もう一人…いる?」
俺がドリルの娘の方を見ると…
「わ、私じゃないわよ!」
うん、あんたの反応を見て解ったよ…
「それに、私の名前はあんたじゃなくてルナよ!ルナチャイルド!」
「…俺の名は琳、旅人だ…つかぬ事を聞くが、ルナチャイルド―」
「ルナで良いわよ…」
「ルナは妖精なのか?」
ルナは、「そうだけど」と応えた後、急に俺の目を見直し、
「え…琳?もしかして貴方…外の世界から来たって言う…」
「あぁ、そうだが…そんなに驚く事か?」
「当たり前です、まさかこんな所で琳さんに会えるなんて…感激です!」
そう言ったルナは、涙目で喜びながら、俺の右手を小さな両手で包み、ブンブンと上下に振った。
「あぁ…琳さんの温もりがまだこの両手に…♪」
「別に、其処まで感激しなくても…」
「だって…ずっと憧れてた人に会えたんですもの…喜ばないなんて損です!」
「…やっぱり、君も新聞で?」
「いえ、実際に見ました。」
「見たって…紅魔館での出来事を…(汗)」
「はい、琳さんが突然現れてから、煙と共に逃げるまでずっと!」
「…少し気になるんだが…俺は、突然現れたのか?あと、俺の事は呼び捨てで良いよ…別に敬語で話さなくてもいいし…」
「えぇ、一瞬の出来事だったわ…私達が紅魔館から帰るときは何も無かったのに…瞬きした時にはもう、琳が紅魔館を背に立っていた…自分でも何が起きてるのか解らなかったもの…」
「成程な…ところで、さっきから木の陰に隠れて俺達の事をずっと見てるあんた。…この寒さはあんたの仕業だろ?」
俺の言葉に木の陰に隠れていた妖精は急いで逃げ出した。…青の髪とワンピース(?)…それに、背中にある氷柱の様な羽を見るに、氷の妖精って所か?
「…しかし、妖精は皆悪戯好きなのか?」
「妖精次第じゃない?…あいつの様に悪戯する奴もいるし、リリーホワイトみたいに春を告げるだけの妖精もいるし」
「成程ねぇ…所でルナは、『光の三妖精』って聞くけど、他の二人は?」
「えぇ?何で私が『光の三妖精』って知ってるの?」
「いやな…永琳のとこでこれ貰ってな…」
そう言った俺が取り出したのは一冊の巻物『幻想郷縁起 写本』…稗田阿求って言う人が書いた、幻想郷に住む妖精や妖怪等を記した本である。
「もしかして…そこに書かれてる事を鵜呑みにしてる?」
恐る恐る聞いてきたルナに俺は、正直に答えた。
「いや全然!…この巻物に書かれてる事はあくまでもその人の視点、俺は俺の視点から人を見たいと思ってる!」
「そう、良かった…」
そう言ったルナは少し寂しそうな顔をした。…俺は少し悩み―
ナデナデ
―ルナの頭を撫でた。
「わ、ちょっ、なんで…」
「…嫌だった?」
「い…嫌じゃ…ないけど…こんな時…どんな顔したら良いか解らなくて…」
「…笑えば…良いと思うよ?」
「えへ…エヘヘヘヘ♪」
ルナの笑顔の破壊力が凄すぎて理性を失いかけた俺だったが、何とか…保つ事が出来た。
「ねぇ…琳…」
「ん?」
俺とルナは、近くにあった大きな岩の上に座り、休んでいると―
「…やっぱり琳は、外の世界に帰りたい?」
「…どうだろう…この幻想郷で色々な人に出会い、戦ったり、仲良くなったり、お世話になったり、追いかけられたり、助けられたり、一緒に修行したり、働いたり、宴会に参加したり…本当に色々な事を体験したよ…どれも、外の世界じゃ味わえない様な事ばかり…だから…もう少しだけ…帰りたくないかな?」
「そう…なら…良い♪」
俺が訳を聞くと、ルナは顔を真っ赤にして、「何でもない」って言いながら、両手をブンブン振った。…あれ?…何か…デジャブが…
「―それじゃ、そろそろ行くかな!」
「え?もう行くの?」
「あぁ、同じ所に長く居るのは苦手な性分でな…(苦笑)」
「そう…気をつけてね!」
「あぁ!」
ルナに別れを告げた俺は、人里目指し、再び歩き出した。
光の三妖精の中では、ルナが一番可愛いと思います!
どうも、海風です。今話の中に、モンスターを狩る某神ゲーのスキルや、汎用人型決戦兵器が登場するアニメの名セリフが登場したのは、単に私がどちらとも好きだからです!(ドヤ顔)
…とまぁ、裏話です。
今回、ルナを登場させたのは、前話かその前位に言ったと思いますが、私はルナが大好きです。だから登場させました!
…今話では、少しだけ琳が幻想郷に来た様子や、琳の「帰りたい気持ちの揺らぎ」が書けて、私としては満足のいく回でした♪
…今話の文字数が2000文字以下な事に、少し驚いています。
それでは次話で!