幻想郷の奇跡   作:海風 光

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 美鈴に勝利した琳、その背後から忍び寄る影、その正体とは…

 前話と予告が微妙に違うのは仕様です!(苦笑)

 ラブあり、シリアスありの紅魔館編 第3幕スタートです!

 


Ep16 二つに一つ

パチパチパチ…

 

「?」

 

 急に後ろから拍手が聞こえ、振り返ると其処には…紅魔館の主、レミリア・スカーレットと咲夜さんがいた。

 

「…久しぶりに面白いものを見せて頂いた事に感謝するわ!…失礼、自己紹介がまだだったわね…私は、この紅魔館の主をつとめる、『レミリア・スカーレット』…気軽にレミリアと呼んでも構わないわ。」

 

 …こんなにもご丁寧に…こっちも名乗るのが礼儀だな…

 

「…俺の名は琳、外の世界から来ました…」

 

「その様ですわねぇ…貴方の噂は、此処でも話題ですので…」

 

「それはどうも…」

 

 などと言う世間話をしていると、レミリアが「さて、本題に入りましょう」と言うと、妖精メイド達が、咲夜さんと美鈴を縄で縛り、離して置いた。

 

「レミリア…一体何の真似だ?」

 

「さっきの戦いで私は貴方が咲夜に相応しい殿方か、見極めようと思い見ていました。」

 

「…やっぱりあれ、レミリアだったんだ…」

 

「だけど、私はまだ信じられないので、この様な手段をとる結果に…」

 

「お嬢様…まだ疑ってるのですか…」

 

「お嬢様、一体これはどう言う事ですか?」

 

「…んで、この二人を使って、もう一度俺を試す…と?」

 

「ご名答!これから貴方には、ゲームに挑戦してもらうわ。ルールは簡単、私がこれから二人にスペルカードを使う…そして、貴方はスペルカードから二人を守るのだけど、守れるのは一人だけ…」

 

「…二つに一つ…究極の選択ってやつか…」

 

「其の通り…このゲーム、逃げ出す?それとも…受けて立つ?」

 

 …俺の心に迷いなど無かった

 

「…受けて立つに決まってんだろ!」

 

「そう言うと思ったわ…それじゃあ、ゲーム開始よ!」

 

 そう言ったレミリアは、スカートのポケットからカードを二枚取り出した。…あれってもしかして…

 

「そう、スペルカードよ!」

 

「…一体何をするつもりだ…?」

 

「それは見てのお楽しみ♪」

 

 そう言ったレミリアはスペルカードを空に向けて掲げた。…するとレミリアが持っていたスペルカードは、二枚とも紅く光る大きな槍になった。

 

「神槍、スピア・ザ・グングニル!」

 

「咲夜さん…お嬢様は、マジであれを投げる気ですか?」

 

「…恐らくそうね…」

 

「ひえぇぇぇ~勘弁して下さいよ~あんなの喰らったら、マジで洒落になりませんよ~(泣)」

 

 等と、美鈴達が話してる中、俺は一人考え事をしていた…

 

「(…レミリアの言うとおり、助けれるのは咲夜さんか美鈴のどちらかだけ…考えろ…考えるんだ、俺…必ずある筈だ…二人共助ける方法が…!)」

 

 瞬間、名案が浮かんだ!

 

「…その顔、名案でも思い付いたのかしら?」

 

「まぁ…そんな所だ…」

 

「お姉さま、これを美鈴に投げたら良いの?」

 

「えぇ、そうよ…それじゃぁ、行っけぇー!」

 

 レミリアと…確か、フランドール・スカーレット?…だった筈…は、同時に槍を咲夜さんと美鈴目掛けて投げた。…此処で俺がする事は…

 

―ビュッ

 

 俺は、勢い良く走り出した。

 

「うそ…なんてスピード…」

 

「美鈴と戦った時より速いんじゃない?」

 

「…レミィ…これは、愛の力ってやつだね…」

 

 そして俺は、美鈴の前で、自分の着ていたローブを広げた。

 

「え?琳、そんな物広げてどうするの?」

 

「…多少食らうかも知れないが、まともに食らうよりは、幾分かマシな筈…」

 

「でも、私にこれ使ったら咲夜さんには―」

 

「俺が守る…」

 

―ビュッ

 

 そう言った俺は、美鈴のもとを離れ、咲夜さんの下に走った。

 

「り…琳さん?一体何で…?」

 

「…咲夜さんを守りたいって思ったから…かな?」

 

「でも琳さん…生身じゃ危険です…早く逃げて…」

 

「―男には…」

 

「え?」

 

「男には…自分の命を懸けてでも…守りたいものがあるんだ…」

 

「琳さん…」

 

 そんな会話をしながら俺は、咲夜さんに背中を向けて、両手を広げていた。

 

「…二本の『スピア・ザ・グングニル』を、ローブと自らの体で受け止めるなんて…やっぱり貴方は面白い人ね…」

 

 その直後、紅い槍の一つがローブに包まれ、もう一つが俺に当たった…

 

ドスッ

 

「グハッ…」

 

 み…溝に諸来やがった…

 

「琳!?」

 

「大…丈夫…この位…平気…だ…」

 

 とは言ったものの…この状態も何時までもつか解らない…それに、ローブの耐久力の方もそろそろヤバイな…

 

ザクッ

 

「グッ…」

 

 槍が俺の腹に刺さり…腹から出た血が、槍を伝って流れていた…

 

「こ…このままじゃマジでやべぇ…」

 

「琳、もう止めて…これ以上やると琳が死んじゃう…だから―」

 

「―ちょっと待て…」

 

「え…」

 

「これは…俺とレミリアの真剣勝負…それに、この程度で死んでたまるか!」

 

 そう…俺はこんな所で死ねない…アイツと…約束したから…

 

「ウオォォォォ!」

 

 俺は、叫んだ…心の底から叫んだ…すると…

 

ビュンッ

 

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

 

 その場にいる全員が驚愕した…それも其の筈、俺の体に刺さっていたのと、美鈴に当たる直前まで来ていた神槍が二本とも消えた…

 

「…出来た…何故だ…?」

 

「この感じ…私のナイフを消した時と同じ…」

 

「はわわわわ…」

 

「その力…その眼…その髪…貴方、邪空眼が使えるのね…」

 

「あぁ…無意識の内に出たがな―」

 

―バタッ

 

 そう言った俺は、その場に倒れこんだ。

 

「…え?…琳!?」

 

 …遠のく意識の中で声が聞こえる…この声は…美鈴かな?

 

「…全く、慣れない事するからです♪」

 

 …誰かが俺を抱き寄せたみたいだな…声的に咲夜さんかな?

 

ムニュウ!

 

 ○▲×■Ω♪★!?

 

 な…何か…何かは此処では語れないが、俺の顔が途轍もなく柔らかい物に埋もれている?…畜生、何でこんな時に限って俺は、意識が遠退いてるんだ…

 

「…パチュリー様、こんな感じですか?」

 

「…そうそう、いい感じいい感じ。…勝者へのご褒美ってやつ…」

 

 お前かー!?…って、意識消えかけてる者に突っ込ませるな!

 

「…ちょっと、何で咲夜がやってるの!(怒)」

 

「…レミィや私では役不足…」

 

 …あぁ、幼○体型ってやつか…

 

「…咲夜、また琳を紅魔館まで運んで…治療もそうだけど、彼には話す事があるか―

 

 …この先は残念ながら、俺の意識が途切れてしまい、覚えていない…なんか、このパターン多くないか?

 

 …これは俺の意識が回復した後に聞いた話だが…レミリア達曰く、邪空眼使用時の俺は、目と髪が紅く染まり、髪に関しては風に靡いていたと言う…

 





 …今思えば、この話のレミリアってめちゃくちゃカリスマ高いんですよねぇ~

 どうも~連続投稿中の海風です~

 今話では遂にレミリア嬢がメインで登場!今話での琳の行動を見たレミリア嬢が下す決断とは…

 それでは次話で!
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