美鈴に勝利した琳、その背後から忍び寄る影、その正体とは…
前話と予告が微妙に違うのは仕様です!(苦笑)
ラブあり、シリアスありの紅魔館編 第3幕スタートです!
パチパチパチ…
「?」
急に後ろから拍手が聞こえ、振り返ると其処には…紅魔館の主、レミリア・スカーレットと咲夜さんがいた。
「…久しぶりに面白いものを見せて頂いた事に感謝するわ!…失礼、自己紹介がまだだったわね…私は、この紅魔館の主をつとめる、『レミリア・スカーレット』…気軽にレミリアと呼んでも構わないわ。」
…こんなにもご丁寧に…こっちも名乗るのが礼儀だな…
「…俺の名は琳、外の世界から来ました…」
「その様ですわねぇ…貴方の噂は、此処でも話題ですので…」
「それはどうも…」
などと言う世間話をしていると、レミリアが「さて、本題に入りましょう」と言うと、妖精メイド達が、咲夜さんと美鈴を縄で縛り、離して置いた。
「レミリア…一体何の真似だ?」
「さっきの戦いで私は貴方が咲夜に相応しい殿方か、見極めようと思い見ていました。」
「…やっぱりあれ、レミリアだったんだ…」
「だけど、私はまだ信じられないので、この様な手段をとる結果に…」
「お嬢様…まだ疑ってるのですか…」
「お嬢様、一体これはどう言う事ですか?」
「…んで、この二人を使って、もう一度俺を試す…と?」
「ご名答!これから貴方には、ゲームに挑戦してもらうわ。ルールは簡単、私がこれから二人にスペルカードを使う…そして、貴方はスペルカードから二人を守るのだけど、守れるのは一人だけ…」
「…二つに一つ…究極の選択ってやつか…」
「其の通り…このゲーム、逃げ出す?それとも…受けて立つ?」
…俺の心に迷いなど無かった
「…受けて立つに決まってんだろ!」
「そう言うと思ったわ…それじゃあ、ゲーム開始よ!」
そう言ったレミリアは、スカートのポケットからカードを二枚取り出した。…あれってもしかして…
「そう、スペルカードよ!」
「…一体何をするつもりだ…?」
「それは見てのお楽しみ♪」
そう言ったレミリアはスペルカードを空に向けて掲げた。…するとレミリアが持っていたスペルカードは、二枚とも紅く光る大きな槍になった。
「神槍、スピア・ザ・グングニル!」
「咲夜さん…お嬢様は、マジであれを投げる気ですか?」
「…恐らくそうね…」
「ひえぇぇぇ~勘弁して下さいよ~あんなの喰らったら、マジで洒落になりませんよ~(泣)」
等と、美鈴達が話してる中、俺は一人考え事をしていた…
「(…レミリアの言うとおり、助けれるのは咲夜さんか美鈴のどちらかだけ…考えろ…考えるんだ、俺…必ずある筈だ…二人共助ける方法が…!)」
瞬間、名案が浮かんだ!
「…その顔、名案でも思い付いたのかしら?」
「まぁ…そんな所だ…」
「お姉さま、これを美鈴に投げたら良いの?」
「えぇ、そうよ…それじゃぁ、行っけぇー!」
レミリアと…確か、フランドール・スカーレット?…だった筈…は、同時に槍を咲夜さんと美鈴目掛けて投げた。…此処で俺がする事は…
―ビュッ
俺は、勢い良く走り出した。
「うそ…なんてスピード…」
「美鈴と戦った時より速いんじゃない?」
「…レミィ…これは、愛の力ってやつだね…」
そして俺は、美鈴の前で、自分の着ていたローブを広げた。
「え?琳、そんな物広げてどうするの?」
「…多少食らうかも知れないが、まともに食らうよりは、幾分かマシな筈…」
「でも、私にこれ使ったら咲夜さんには―」
「俺が守る…」
―ビュッ
そう言った俺は、美鈴のもとを離れ、咲夜さんの下に走った。
「り…琳さん?一体何で…?」
「…咲夜さんを守りたいって思ったから…かな?」
「でも琳さん…生身じゃ危険です…早く逃げて…」
「―男には…」
「え?」
「男には…自分の命を懸けてでも…守りたいものがあるんだ…」
「琳さん…」
そんな会話をしながら俺は、咲夜さんに背中を向けて、両手を広げていた。
「…二本の『スピア・ザ・グングニル』を、ローブと自らの体で受け止めるなんて…やっぱり貴方は面白い人ね…」
その直後、紅い槍の一つがローブに包まれ、もう一つが俺に当たった…
ドスッ
「グハッ…」
み…溝に諸来やがった…
「琳!?」
「大…丈夫…この位…平気…だ…」
とは言ったものの…この状態も何時までもつか解らない…それに、ローブの耐久力の方もそろそろヤバイな…
ザクッ
「グッ…」
槍が俺の腹に刺さり…腹から出た血が、槍を伝って流れていた…
「こ…このままじゃマジでやべぇ…」
「琳、もう止めて…これ以上やると琳が死んじゃう…だから―」
「―ちょっと待て…」
「え…」
「これは…俺とレミリアの真剣勝負…それに、この程度で死んでたまるか!」
そう…俺はこんな所で死ねない…アイツと…約束したから…
「ウオォォォォ!」
俺は、叫んだ…心の底から叫んだ…すると…
ビュンッ
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
その場にいる全員が驚愕した…それも其の筈、俺の体に刺さっていたのと、美鈴に当たる直前まで来ていた神槍が二本とも消えた…
「…出来た…何故だ…?」
「この感じ…私のナイフを消した時と同じ…」
「はわわわわ…」
「その力…その眼…その髪…貴方、邪空眼が使えるのね…」
「あぁ…無意識の内に出たがな―」
―バタッ
そう言った俺は、その場に倒れこんだ。
「…え?…琳!?」
…遠のく意識の中で声が聞こえる…この声は…美鈴かな?
「…全く、慣れない事するからです♪」
…誰かが俺を抱き寄せたみたいだな…声的に咲夜さんかな?
ムニュウ!
○▲×■Ω♪★!?
な…何か…何かは此処では語れないが、俺の顔が途轍もなく柔らかい物に埋もれている?…畜生、何でこんな時に限って俺は、意識が遠退いてるんだ…
「…パチュリー様、こんな感じですか?」
「…そうそう、いい感じいい感じ。…勝者へのご褒美ってやつ…」
お前かー!?…って、意識消えかけてる者に突っ込ませるな!
「…ちょっと、何で咲夜がやってるの!(怒)」
「…レミィや私では役不足…」
…あぁ、幼○体型ってやつか…
「…咲夜、また琳を紅魔館まで運んで…治療もそうだけど、彼には話す事があるか―
…この先は残念ながら、俺の意識が途切れてしまい、覚えていない…なんか、このパターン多くないか?
…これは俺の意識が回復した後に聞いた話だが…レミリア達曰く、邪空眼使用時の俺は、目と髪が紅く染まり、髪に関しては風に靡いていたと言う…
…今思えば、この話のレミリアってめちゃくちゃカリスマ高いんですよねぇ~
どうも~連続投稿中の海風です~
今話では遂にレミリア嬢がメインで登場!今話での琳の行動を見たレミリア嬢が下す決断とは…
それでは次話で!