幻想郷の奇跡   作:海風 光

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妖怪の山へ足を進めた琳…その先で待つ者とは…!?

 連話投稿申し訳ないです…(汗)

 …タイトルでわかると思いますが、今話から地底編です。

 それでは地底編第1幕、スタートです!



地底編
Ep18 恐るべき井戸の怪


 …俺の名は琳、外の世界から幻想郷に迷い込んだ旅人だ。今、俺達は―

 

「―って琳さん、そんな暢気な事言ってる場合じゃ無いでしょう⁉︎」

 

ヒュウウウウウ…

 

―文と共に井戸の底に向かって落ちている。…何でこんな事になってるかと言うと…

 

 

―十分前―

 

「―琳さん発見!…この間の紅魔館での事を聞かせてください!」

 

「…断る!」

 

 …俺は人里に向かった筈だったが…何故か妖怪の山の麓に来ていた。そして、例の如く文に見つかり…鬼もとい天狗の追跡から逃げてる最中だ。

 

「待ちなさい!」

 

「だが断る!」

 

 …だが俺とて馬鹿ではない!ちゃんと文への対策は立てている。…それは、森の中を走って逃げる事!そうする事により、沢山の木々が邪魔をして飛ぶ事は出来ない。

 

「…流石に地上を走るのは久しぶりなので、少しきついですね…」

 

 …思った通り、文自身、地上はあまり走っていない為、かなり遅い(人間のアスリートよりは遥かに早いが)…これなら逃げ切れ―

 

「―うおっ⁉︎」

 

キキーッ

 

 …危っねぇ、急に目の前に古井戸が現れやがった。…寸前で止まったから大丈夫だったものの、落ちたりした―

 

「―って急に止まらないでください⁉︎」

 

ドンッ

 

「―え?」

 

ヒュウウウウウウウ…

 

 …井戸に足を引っ掛ける直前で、止まった俺だが…文にぶつかられ、井戸の底に落ちて行く…勿論、文と共に…

 

 

―…で、

 

「うわぁぁぁ⁉︎」

 

「…なぁ文…お前の羽で飛び上がる事は出来ないのか?」

 

「それもやってみましたが…何か途轍もない力に引き寄せられて、どうにもならないんです!」

 

「そうか…」

 

 …なんて事を言い合いながら、俺達は井戸の底へ落ちて行った。

 

**************

 

―それからさらに十分後―

 

「…痛てて…」

 

「あ、琳さん!気が付きましたか?」

 

「…ここは?」

 

 俺達が落ちたのは井戸の底…の筈なのだが、どっからどう見ても井戸の底と言うよりも、洞窟の中なんだが…

 

「…どうやら、此処は地底の旧都に繋がる洞窟の中の様ですね…」

 

 地底…其処は、旧地獄と呼ばれる今は使われなくなった地獄の事で、今俺達がいるのは、その旧地獄にある都…通称『旧都』へと繋がっている洞窟の中にいるらしい。

 

「…にしても地底か…初めて来たな…」

 

「そりゃあ里の人間ですら殆ど来ないですから…ましてや琳さんみたいに外の世界から来た人は尚更―」

 

「―!…誰だ?」

 

 …確実に俺達以外の気配がした。…俺は身を構え、未知と何時でも戦える準備を整えた後、気配の居所を探しに当たった…すると、岩の陰から緑髪のツインテールに、白装束の着物を着て、木の桶に入った女の子がピョコっと顔を出した。

 

「…君はこの洞窟に住んでる娘?」

 

「………。」

 

「…どうしよ文…めっちゃ警戒されて話してくれない…」

 

「いやいや…この子は元来無口ですから…」

 

「そうなの…って―ハッ‼︎」

 

「琳さん?…どうしたのですか…?」

 

「…この娘…怪我してる…」

 

 …さっきは気付かなかったが、桶の娘の右腕からは、じわじわと血が滲み出ていた。…ここでとる行動は一つ…俺は、桶の娘の頭に右手を伸ばした。

 

「………。(ビクビク)」

 

 プルプルと小動物の様に震える緑の娘に、俺は優しく答えた。

 

「…怖がらなくても大丈夫…君の怪我を治したいだけだから。」

 

「………。」

 

 俺の言葉を聞いた桶の娘は、俺の目をジーっと見た後、安心した様子で眼を閉じた。

 

「…ありがとう。信じてくれて。」

 

「……♪」

 

 俺は感謝の気持ちを込めて、桶の娘の頭を撫でた、すると…桶の娘はまるで猫の様に俺の右手にじゃれついた。

 

―五分後―

 

「―さてと…」

 

 気を取り直した俺は、桶の娘の頭に自分の右手を乗せた後、目を閉じて意識を右手に集中させた。…一応説明しておくが、これは俺の力の一つで、自分の力を他の者に分け与える力…通称『与える力』だ。

 

「………。」

 

「………。」

 

「………私は完全に蚊帳の外ですか…」

 

 …何か文が呟いた気がするが、気にせずに続ける事にした。

 




 遂に登場、地底編♪私が書いていた中で最もテンションが高かった章です!

 今話に登場した娘は…次話でいうからいいか…

 今回の裏話ですが…

〈地底に繋がる古井戸〉
 …私の独自解釈と言いましょうか…他にも地底に行く入口はあるのですが、今話ではこの古井戸から地底に行った感じです。

〈文の身体能力〉
 琳は、文の追跡から逃れるために、わざと木の枝が生い茂る獣道を走りました。これにより、文は地面を走る事になったのですが、やはり文も妖怪…地上を走る速度も、ワッキーやボ○トより速いです(苦笑)。

〈時系列〉
 今話の、原作と比べた時系列ですが…「東方地霊殿」後で、地上と地底の交流が行われている状態です!


 …とまぁ、今話はこのぐらいですかねぇ。

 …簡単な次話予告をすると、次話では私が大好きなあの妖怪(地底編のメインヒロインといっても過言ではない)が登場します!
 詳しくは「東方 土蜘蛛」で画像検索です!…ってもうほぼ答えですね…(苦笑)

 それでは次話で!
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