幻想郷の奇跡   作:海風 光

26 / 32

 今話の事を少しだけ言うと…ヤマメは俺のよ(ry
 …すみません、ちゃんとやります…

 …前話でも予告しましたが、琳は地上に戻ります!(…でも地底編はもう少し続く!)

 地底編第6幕スタートです!



Ep23 少女の秘密、青年の覚悟

「―それでは、お世話になりました。」

 

 飲み明かした次の日、俺は出発する準備を整え、勇儀達に別れを言っていた。

 

「それはこっちの台詞だ!あたしも久々に強い奴と戦えて楽しかったぜ!」

 

「……!(またね!)」

 

「琳…また…会えるよね?」

 

「あぁ…必ず会えるよ!」

 

 俺は、勇儀と握手を交わした後、心配そうにたずねるヤマメに笑顔で答えた。

 

「うん…きっとだよ…」

 

「あぁ…きっとだ…」

 

 俺がそう呟いた後、ヤマメは少しの間俯いた後、いつもの調子で言った。

 

「うん…琳、地上まで送るよ!」

 

「そうか…悪いな!」

 

「あ、それじゃ私も―」

 

「駄目だ…文、お前はあたし達と来い!」

 

 文の言葉を勇儀が遮った。

 

「そ…そんなぁ~」

 

「琳、あたしらに構うな!ヤマメ、琳の奴を無事に地上まで送ってくれ!」

 

「わ…解りました…(汗)」

 

「はい、絶対に琳を送り届けます!」

 

「それじゃ…頼んだぞ!」

 

「さ、行こう、琳!」

 

「あ…あぁ…」

 

 駄々をこねる文を尻目に、俺はヤマメの指示に従って、地上に向かって行った。そして、地上に向かう事一時間。

 

―一時間後―

 

「琳、もう少しで地上だよ!」

 

「もうすぐか…意外と早かったなぁ…」

 

 そして、俺とヤマメが地上に出ると…

 

―ピカッ

 

「―うおっ!?」

 

「ま…眩しい…」

 

 …強烈な太陽光が俺達を襲った。

 

「り…琳…なにか…光を遮る物無い…?」

 

「なら…これを使え…」

 

 そう言った俺は、自分の着ていたローブを脱ぎ、ヤマメに着せた。

 

「琳?…これって…」

 

「無いよりはマシだ!」

 

「でも…琳のぶんが…」

 

「こっちはこっちで何とかするから気にすんな!」

 

 …それに、女の子が目を押さえてる時に、自分だけ日除けなんか出来るかよ!

 

「琳…ありがと…」

 

「どういたしまして!」

 

―それから十分後―

 

「…ふぅ、何とか目の方も慣れてきた…」

 

「…俺の方も…やっと落ち着いた…」

 

 あれから俺とヤマメは、近くの日陰にある岩の上に座っていた。

 

「ねぇ…琳…」

 

「ん?…何だ…?」

 

 …急にヤマメの声が真剣になった…何かあるなこりゃ…

 

「…どうして琳は、妖怪である私達にも優しいの?」

 

「どうしてって…考えた事も無かった…」

 

 別に意地悪する必要もねぇだろ…少しこっちから聞いてみるか…

 

「…なら聞くが、どうして妖怪に意地悪する必要があるんだ?」

 

「だって…私達は妖怪だよ、姿も違うし、能力も違う、生まれも違う、寿命だって…」

 

 ヤマメは其処まで言うと黙り込んだ…

 

「全く…」

 

ギュッ

 

 俺はそう一人呟くと、ヤマメを抱きしめた。正直、ヤマメはかなり驚いてるみたいだが…

 

「え?…えぇ!?」

 

 軽く混乱気味のヤマメをよそに、俺はいつもの様に冷静に話し始めた。

 

「そんな事気にする必要があるのか?…確かに、妖怪って言うだけで差別する奴もいる…でもな、人間もそんな奴ばっかじゃねぇと思うぜ。」

 

「でも…どんな事をしても、絶対嫌われる…琳だって…私の能力知ったら、絶対私の事嫌いになる…」

 

「…なんで…」

 

「え…」

 

「…なんで解らない時からそう決め付けるんだ…?」

 

 俺も無意識の内に言葉に力がこもっていた…

 

「ならヤマメ、今から俺にその能力を見せてくれ…」

 

「でも…私の能力は…弱ってる人にしか効かないし…」

 

「だったら…」

 

 俺はそう言った後、腰の翡翠を抜き…

 

ドスッ

 

 自分の腹に突き刺した。

 

「り…琳…なんて事を…」

 

「…ふっ…これなら…条件が揃っただろ…!」

 

 俺は、満面の笑みでそう言った。

 

「で…でも…」

 

「やるんなら早くしてくれ…俺が倒れるのが先か…傷が塞がるのが先か…どちらでもないか…」

 

「解った…琳…私の能力は…『病気を操る程度の能力』…行くよ、琳!」

 

「あぁ、何時でも来い!」

 

「スペルカード!瘴符『フィルドミアズマ』」

 

 ヤマメがそう叫んだ後、ヤマメを中心に、赤い弾幕が螺旋状に現れ、周りの空気も、紫色に染まっていった。その瞬間、

 

「ぐ…うぅ…」

 

 傷口が強烈に痛みだした…これが…ヤマメの能力…

 

「琳!」

 

「こ…こんなもの…平気だ…」

 

「でも…」

 

「大丈夫…だ…」

 

 そんなやりとりが十分程続き…

 

―十分後―

 

「…ほら…平気…だ…」

 

バタッ

 

 俺は力尽き、その場に倒れこんだ…

 

「琳!?」

 

 ヤマメは、急いで俺の所に駆け寄り、俺に膝枕をするように抱えた。

 

「…ねぇ…解ったでしょ…琳も私の事…嫌いになったでしょ…」

 

「ば…馬鹿言ってんじゃねぇ…」

 

「え…?」

 

「…こんなにも優しくて…可愛い娘…嫌いなる…訳…ねぇ…だろ…」

 

 俺はそう言いながら、右手でヤマメの頬に触れ、そのまま意識を失った…所々で、狼の声が聞こえたり、ヤマメが傷の手当をしてくれてるのを憶えている…

 





 …ヤバい…ヤマメが可愛過ぎて俺の理性が…(ry…ピチューンッ!!

 ―作者反省中…-

 …先ほどはすみませんでした…私としたことが、お見苦しいものを見せました…

 今話の裏話をしますと…今話の構想は、地底編を書き始めたくらいの時から考えていました!
 …能力故に、地上の人間、妖怪(ryに忌み嫌われたヤマメ…そんな中で少しでも彼女の味方になりたいと思う私がいて、今話が完成しました。
 …今思えば、私がヤマメを好きになった理由も、「ヤマメが嫌われてるなら俺は嫌いにならない」という思いがあり、気が付けばヤマメを好きになっていた…そんな感じですねぇ~

 …では、次回予告といきますと…あれから目を覚ました琳、そばにあるのは地底にいた時と変わらない笑顔…

 それでは次話で!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。