幻想郷の奇跡   作:海風 光

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お久しぶりです
大変長らく投稿が遅くなりました…(汗)

今話での諸注意なのですが、少し紫に失礼な言葉を言うシーンが一か所だけありますので、紫が大好きな方々には大変申し訳ないです…(謝)

それでは、八雲編第3幕スタートです!


Ep27 御対面

 あれから俺は、幽々子達に香霖堂で働いた事、紅魔館の主とゲームをした事、地底で闘った事等を話していた。途中途中で幽々子が不機嫌そうな顔になったのは俺の気のせいだと思う。

 

―数分後―

 

「…失礼します。」

 

 突然、妖夢が襖を開けて入ってきた。

 

「幽々子様、お客様です。」

 

「あら、嬉しいわねぇ~♪通して頂戴~」

 

「畏まりました。どうぞ、入ってください。」

 

「…っ!?」

 

 妖夢の言葉の後に入ってきた二人の女性を見て、俺は驚愕した。

 最初に入ってきた、ドアノブカバーみたいな帽子を被り、フリルのついた紫色のドレスをまとい、肘くらいまである手袋をつけ、腰くらいまであろう金の髪の女性。からは、美しい見た目と同等の恐怖を感じた。

 

 紫(むらさき)の人の続いて入ってきた。金髪のショートボブに、金色の瞳とまるで耳を隠す様に紫の人と同じデザインの帽子を被り、長いロングスカートの服に青い前掛けのような服を被せた服を纏い、背中一面に生えた9本の尻尾が特徴的な女性が、翡翠を大事そうに両手で抱えて入ってきた。

 

「あ!藍しゃま~‼」

 

 橙はそう言いながら、狐の人に飛びついた。

 

「いらっしゃい紫♪…今日は“スキマ”じゃないのねぇ~」

 

「お邪魔するわ幽々子♪今日は訳あって歩いてきたのよ」

 

 紫の人は俺の方を見つめると、妖艶な笑みを一瞬浮かべると、口元に扇子を当てながら話し始めた。

 

「貴方は初めて会うわね(?)…初めまして、私は『八雲 紫』。…此処幻想郷の管理人よ。」

 

「私は『八雲 藍』。主、八雲紫の式神だ。…それと、今朝方は無断で君の刀を借りて失礼した。これは君の元にあるべきだ。」

 

 紫が名乗り終わると、狐の人が名乗り、翡翠を俺に返してくれた。

 

「俺の名は琳。幻想郷を旅する旅人です。返していただきありがとうございます。八雲r―」

 

「堅苦しいから藍で構わない。それと、私に敬語は不要だ。」

 

 藍はそう言うと、微笑んだ。

 

「ありがとう。藍はずっと翡翠を持っていた様だが、何か不幸に巻き込まれる様な事は無かったか?」

 

「翡翠…?あぁ、君の刀の事か…それに関しては大丈夫だ、博麗の巫女との戦いに比べたら大した事ない。」

 

 そう言った藍からは少し甘い匂いがしたのは俺の気のせいだろう。…藍との話が終わり、俺は紫の方を向き、口を開いた。

 

「それで…俺の刀は役に立ちましたか?“妖怪の賢者さん”」

 

「残念だけど、あれは私達に及ぶ代物じゃなかったわ…“風剣士の琳”。あと私の事は気軽に紫と呼んでもいいわ。あと、『ゆかりん』でも可よ♪」

 

 紫はそう言いながら、「キラッ☆」のポーズをとった。一瞬「歳考えろよBB(ry」と思ってしまった俺がいたが、そんな事いえる筈も無く。…まぁ、言う気もないがな…

 

「じゃ…じゃあ『紫』で…」

 

 俺がそう言うと、紫は幽々子達に俺と紫だけにしてほしいと言った。幽々子もそれに納得した様で、今この部屋にいるのは俺と紫だけになった。

 

「…それで、俺に関する何か重要な事でもあるのか?」

 

「あら、ばれていた?」

 

 紫はそう言うと、口元に扇子を当てて微笑んだ。

 

「当たり前だ…幽々子はおろか、式神の藍まで部屋から出すって事は、よほど重要な事か、他の人には知られたくない事とかだろ?」

 

 紫は「あら鋭い♪」と言いながらも、真剣な目つきで口を開いた。

 

「実は言うと、貴方の種族がやっとわかったの」

 

「………。」

 

 紫の言葉に俺は若干驚いたが、とりあえずは紫の話しを最後まで聞く事にした。

 

「貴方の種族についてはまだ言えないけど…言うとすれば…“一は全であり、全もまた一である。一と全は異義であり、また同義でもある”」

 

「…どう言う事だ?」

 

 俺には紫の言ってる事が全く理解できなかった。

 

「単なる“言葉遊び”よ♪いつか貴方もこの意味が解るわ♪」

 

 紫はそう言うと立ち上がり、藍たちの元に行くのか、俺に背を向けると襖の所まで歩くと、口元に扇子を当てながら振り返ると…

 

「“虚無より生まれし混沌なる子”よ、ここ幻想郷は全てを受け入れるわ…自分と向き合う覚悟ができたのなら…私のもとにいらっしゃい♪」

 

 紫はそう言うと、襖の向こうにいる幽々子達のもとに行った。

 

「………。…俺は…」

 

 俺は一人、その場に座り込み、一人呟いた。

 

「…俺は一体何者なんだ…?…誰か…誰か教えてくれよ…‼」

 

 俺の叫びは俺しかいない空間に響いて消えた…

 

 

―襖の向こう―

 

「誰か教えてくれよ…‼」

 

 襖の向こうから聞こえる琳の叫び声に、紫はただ黙って耳を傾けていた。

 

「………。」

 

「…紫様…」

 

 そう言って紫の後ろに現れたのは、彼女の式神である「八雲 藍」であった。

 

「どうしたの藍?…そんな怖い顔して?」

 

「どうして…どうして彼に…琳に本当の事を言わなかったのですか?」

 

 藍はそう言いながら、手に持っていた紙を床に叩き付けた。それに書かれていたのは、漢字5文字の名前と、名前の横に張られた琳の写真であった。

 

「あら…気づいていたの?」

 

「えぇ…私も時間の合間に調べたりしていたので…」

 

「なら話が早いわ…藍、少し準備をするから手伝ってくれる?」

 

 紫はそう言いながら目を細め、口元に扇子を当てた。

 

「準備…ですか…?」

 

「えぇ…“風剣士と博麗の巫女を闘わせる”準備を…」

 

 紫はそう言いながら不敵に笑った。

 




えぇ~ゆかりんが大好きな方々には、本っ当に申し訳なく思います…(Japanese DO・GE・ZA!!)

 …まぁ、裏話といいますか…今話はついさっき書いたのもあって、結構詰め込んだ内容になったかもしれないです(汗)

 そして明かされていく琳の秘密!!
 お気づきの方もいらっしゃると思いますが、藍が持っていた用紙の内容は、琳の“本当の名前”と経歴等々が書かれています!

 そして…今話では明かされなかった琳の種族…まぁぶっちゃけ言ってはいるのですがね(ボソッ

 更に、最後にゆかりんが言った意味深な言葉…これについては、追々明らかになる予定です!

 一応~形式としましては、今話で「八雲編」は終了です。…なんか色々な事があった章の様な気がします(苦笑)

 それでは次話で!
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