幻想郷の奇跡   作:海風 光

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 お久しぶりです。
 海風です!

 …まぁ、この度は更新が久しぶりになってしまい申し訳ありませんでした…(滝汗)
 ここ最近はずっとスランプ気味で、アイデアが出ない日が殆どだったりで…(汗)

 今話も前回と同じく、一話完結になっております!
 さぁ、今回琳は誰と出会うのでしょうか?

 まぁ、サブタイで解ると思いますが、解った方はそれを踏まえて楽しんでください!

 それでは、一話完結編第2幕、スタートです!


Ep29 懐かしきデュラハン

 デジャブというものを皆は体験した事があるだろうか?

 

 以前どこかで見た、経験した事にとても良く似た(もしくは全く同じ)事を再び見たり経験したりする事だ。…そして、俺の目の前には…

 

「―ちょっと、琳も見てないで手伝ってよ!」

 

 肩から下を木に挟まれた少女の体と、その脇に浮遊している、大きな青いリボンをつけた赤いショートヘアの女の子の生首があった。

 

 …本っ当に…どうして“また”こうなってるんだろうねぇ…

 

 

―数時間前―

 

「―んぅっ?」

 

 青娥達と出会った日から2日程たったある日、俺は魔法の森にある大きな木の根元で寝ていた。

 

「んん~ふあぁっ…」

 

 軽く伸びをしながら簡単なストレッチを行い、荷物をまとめる。

 

「…そろそろ行くか…」

 

 俺は纏めた荷物鞄を肩に掛け、歩き始めた。

 

 

 …そして、魔法の森の中腹辺りに来たとき、それを目にした。

 

「………。」

 

バタバタバタッ…

 

 推定12~3歳位と思われる(後ろからだからよく解らんが)少女が木の枝に挟まれ、動けなくなっていた。

 

「…あの~大丈夫ですk―」

 

「げぇっ…こんな時に人が!?…でも背に腹は変えられない…ちょっとそこの人、少し良いかしら…?」

 

 俺が目の前の少女に話しかけようとした時、大きな青いリボンをつけた赤いショートヘアの女の子の生首が浮遊しながら俺に話しかけてきた。そして、赤髪の子は、俺の姿を見た瞬間、驚いたような顔をした。

 

「?…俺の顔に何かついてますか?」

 

「い、いえっ…大丈夫、何でもないわ。…悪いけど貴方の名前を教えてもらえないかしら?」

 

 赤髪の子は動揺した様子で俺の名を聞いてきた。…何故だ?何故そんなに動揺する必要がある?

 

 考えても解らなかった俺は、赤髪の子の返答に応じる事にした。

 

「俺の名は琳。幻想郷を旅する旅人だ。」

 

「そ、そう…琳っていうのね…」

 

 赤髪の子はそう言うと少ししょんぼりした様な顔をした。…俺からも少し聞いてみるか…

 

「俺は名乗った。次はあんたの番だぜ。…あとこれは助けた方が良いのかな?」

 

「そうね、悪いけどお願いできるかしら?あと、私の名前は『赤蛮奇』これからはそう呼んでくれるかしら?」

 

「あぁ、解った…」

 

 俺は赤蛮奇にそう言うと、彼女を助ける方法を模索し始めた。

 

 しかし、見事にはまっているな…これは押したり、引っ張ったりするんじゃどうにもならんな…どうしたものか…

 

 

***********

 

『お姉ちゃん、大丈夫?』

 

『あ、俺の名前は○○。』

 

『そうだね…師匠が言っていたんだけど、こういう時はこの細い枝を切れば大丈夫だよ!』

 

**********

 

 

 …っ!?

 

 な…何だ今のは?もしかして、俺が失った記憶の一部か!?それに…俺のなm―

 

 ギギッ…ギギギギギギッ―

 

 過去の俺が言った俺の本当の名前を思い出そうとした時、さびたロッカーを開けた時の様な不快な金属音が俺の頭の中に木霊した。

 

「ぐっ…ぐあぁっ…」

 

 この不快な音に耐え切れなかった俺は、思わず頭を抱えてその場に転がり、苦悶の声を上げた。

 

「ちょっ…ちょっと琳、大丈夫?」

 

 俺の様子に心配してくれた赤蛮奇に俺は「大丈夫だ…」と伝えると、立ち上がり、両手を刀に添えた。頭の中に聞こえてきたあの音はもうおさまっていた。

 

「赤蛮奇…お前を傷つけるつもりは無いが、一応目を閉じていてくれないか?」

 

「目を?わかった…」

 

 赤蛮奇はそう言うと、俺から離れた所にいき、目をとじた。

 

 赤蛮奇が離れた事を確認した俺は、赤蛮奇の体を挟んでいる枝の細い方に狙いを定め、全神経を集中させて翡翠を抜いた。

 

―キンッ…トスッ―

 

 金属音と軽いものが地面に落ちた音が森の中に響き、赤蛮奇の身体は自由を取り戻した。

 

「…っふう…疲れた…赤蛮奇、終わったぞ…」

 

 俺がその場に座り込みながら言った言葉に返答する様に、首が体に戻った赤蛮奇が俺の前に現れた。

 

「ありがとう琳、“また貴方に助けられた”ね…」

 

「また?」

 

「いえ、こっちの話よ、気にしないで…」

 

「そ、そうか…」

 

 …にしても、さっきの言葉…“昔会ったよう”な感じの言い方だったな…でも、俺と赤蛮奇は“今日初めて会った筈”だし…解らん…

 

 

 

―数分後

 

「それじゃ、俺もそろそろいくわ…」

 

「…名残惜しいけど仕方ないわね…またね、琳!」

 

「あぁ、またな!」

 

 俺はそう言いながら赤蛮奇と別れ、再び歩き出した。

 

 

 

―side 赤蛮奇―

 

「やっぱり…変ってなかったね…」

 

 私はそう言いながら、琳が歩いていった所を見つめていた。

 

「貴方はあの時から…“30年前に初めて出会った時”から何も変っていない…変ったのは名前くらいかしら、○○…」

 

 私はそう言いながら近くの岩に座り、一人黄昏ていた。

 

 

 

 

―side Third person view―

【誰も知らず、誰も認識できない場所】

 

 ここは幻想郷からも、外の世界からも隔離された空間。ここにはどんな人物も…そう、地獄の閻魔様でも認識できない曖昧な空間…ここに辿りつける者は誰もいない…“彼女達”を除けば。

 

「………。」

 

 この謎の空間で一人の女性が佇んでいた。なぜこんな所にいるのか?答えはそう、ある者からの報告を待っているのだ。

 

「―様、彼は―と接触しました。」

 

「そう…ありがとう、少し休んだら次の行動を起こしてもらえるかしら?」

 

「かしこまりました。」

 

 報告を終えた彼女は佇んでいた女性にそう言うと、謎の空間から消えた。

 

「お願いね…“この準備”を行えるのは貴女だけなの、藍…」

 




 今回登場した赤蛮奇の口調ですが、原作や二次創作を一切参考にしていない為、殆ど私の中のイメージで話していました。

 そして、所々であった琳の過去や赤蛮奇との関係。
 まぁ、赤蛮奇にまつわる話は番外編で語る予定です。

 そして、気になった方もいると思いますが、赤蛮奇は琳の本当の名前を知っています。

 そして、最後に登場した謎の空間の女性達。まぁ、二人のうち半分は割れているので、もう一人も言わずもがな…というところですね(苦笑)

 彼女達の目的も後々解ると思います!
 解りづらかった時は、私の低い語彙力の問題です…(滝汗)

 それでは次話で!
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