例えば…サブタイトルが、当初「魔法の森の電撃」→「魔法の森の閃光」だったり、…まぁ、話の内容的に、こっちの方がしっくりきたんで、こうしました。
それでは今話もお楽しみください!
「………。」
…精神を研ぎ澄まし…風の流れを感じ…体の全神経を腕に集中させて……………今だ!
「はぁ!」
ブオッ
「…良し、出来た…」
俺は今、深い森の奥で自分の力を使いこなす修行をしていた。因みに今のは、風を上手く操る練習だ。
「…今度はさっきの応用をやってみるか…」
…再び神経を集中させ、無駄な力を抜き、風の流れを感じる…力を抜く理由は、無駄な力が入ると、それだけしんどくなるからだ
「…今だ…」
ブオッ、ブォ~
よし、風を操り、維持させる事に成功した!…次は結構難しい風を形にする練習だ…また神経を集中させ、風の形をイメージする。
「…うりゃ!」
ブォ~
見事成功、風は形を失う事無く小さな(俺の腰くらいの高さだ)竜巻になった!…常人なら、傍にいるだけでぶっ飛ばされてしまうが、流石俺、風を操る程度の能力を持つだけに全く効かないぜ!
「…さて、次が一番難しい…」
次は以前、永琳が言ってた俺特有の力…周りの物質を取り込み、自分の力として使う…
「これが出来たら今日の修行は終わりにしよう…」
俺が川に膝まで入り、意識を腕に集中させ、神経を研ぎ澄まし、水の流れを感じてる時…
「…やっと見つけたぜ、お前だな!」
…後ろから聞こえてきた謎の声に邪魔された…俺が振り返ると其処には…
「?」
…金色の髪に、白と黒の服を着て、大きなリボンのついた魔女の帽子を頭に被り、箒を肩に担いだ女の子がこっちを見ていた。
「お前だな!さっきから、森の中で強風を起こしてる奴は!」
…そうだった…誰もいないから最大風力でやってたんだった…
「…一応…周りに誰もいない事を確認してからやってたんだが…やはり影響あったか…(汗)」
「あぁ、さっきから、私の家の物が飛ばない様に必死になってたからな!」
「…それはすまん事をした…」
「いや、それはいいんだが…此処で一体何をしてるんだ?」
「…修行…かな?」
「修行?」
「あぁ、自分の力を使いこなす為の…」
「…あ、もしかしてお前、外の世界から来たって言う―」
「―騒がせたな、それじゃあまた何処かで!」
俺がその場を去ろうとしたその時…
ガッシッ
魔女の人に思いっきり肩をつかまれた…
グググ…
「あの…ハナシテモラエマセンカ?(汗)」
「まぁ、待ちなさいな旅の者よ!」
歩き出そうとするものの、とんでもなく強い力に引き止められてしまい、動けない…女の子の力じゃねえぞ(汗)
「いや、俺はこれから行きたい所があるのだが…」
「嘘だ!」
そう言うと魔女っ娘は目を大きく見開いて叫んだ。
「まて、それは流石に危険過ぎる!」
「それもそうだぜ…」
「まぁ、確かに嘘なんだが…今夜、寝る所を探すためにも、此処で油売ってる場合じゃねぇんだよ…」
俺の言葉に納得したのか、魔女っ娘は肩に掛けた手を離してくれた。
「…解ってくれ―」
「先手必勝! 魔符『スターダストレヴァリエ』」
ブワッ!!
「うおっ?」
ブオッ
…魔女っ娘は手を離すや否や、箒に乗って飛び上がり、大量の小さな星型の金平糖を、俺目掛けて降らせてきた。…ギリギリ起こした竜巻に身を包んだから助かったものの、結構角が鋭い星を、あんなスピードで飛ばしてきやがって…当たったら絶対無事じゃねぇだろ!
「いきなり何しやがる!」
「寝床を探したかったら、スペルカード戦で私に勝ってみな!」
「…そっちにハンデがありすぎだろ…」
「?…何言ってんだよ、お前もスペルカード使えるじゃねぇか!」
俺のスペルカード…ってまさかさっき使った風か?
「?そうじゃないのか?」
「…この場合だとそうなるのか…」
…スペルカード戦については、名前程度なら永林に聞いてはいたが…まさか…もうやる事になるとはな…
「…んで、ルールとかってあるのか?」
「そうだな…簡単に言うと、基本一騎打ちで戦うんだ。その際、自分の持っている大技を全て見せて、相手にかわされるか、潰されたら負け。技と体力が残っている側は、さらに続けても構わない。でも、勝負がついたら大人しく引き下がる」
「普通の決闘とどう違うんだ?」
「美しい方が勝ちなんだぜ!…つまり、精神的な勝負って事だ!」
「成程…だから紅魔間でも…」
「まさか…咲夜を倒した銀髪の奴って…」
「…スペルカード戦のルールを聞く辺り、俺の事だな…まぁ、アレを勝ちと捉えるかは別として…」
「成程…ま、いくら力の差があろうと、スペルカード戦なら負ける気がしないがな!」
「やれやれ…女の子と戦うのは気が進まんが…これも運命…か」
「さっきは上手く避けられたからな!じゃぁ、これならどうだ? 黒魔『イベントホライズン』!」
…ちっ、弧を描いた次は直線か…しかもさっきよりも速ぇしな…
「さっきの風はギリギリ起こせたが、今度はそうは行かないぜ!」
「ふっ…甘いぜ!…モード太刀!」
俺は腰に差していた小刀を抜いた。腰に差していた小刀は抜いた瞬間、太刀に変化した。…説明が遅れたな!(苦笑)…俺が持っている小刀は…実は結構悪名高い妖刀の子孫で、契約者である俺以外の奴が持つと、そいつに不幸が訪れるらしい…そして、この妖刀の能力は、小刀、太刀、双剣、大剣の、4つのタイプになれる程度の能力だ。まぁ、説明はこの位にして。
俺は太刀を振り、魔女っ娘が出した弾幕を次々と斬っていった。…うんまぁ、ナイフの女の奴に比べたら断然ましだな…
「(…ただ遊ばれてる様にしか感じない…どうにもこうにも…勝てる気がしないぜ―)」
「………。」
「な…!?」
…魔女っ娘が驚くのも無理は無い…俺は今、地面に降りた魔女っ娘の目の前にいるからな…
「…風神符『風来』…」
「!?」
ブオッ
…今起きたことを簡単に話そう、俺は魔女っ娘の目の前で、俺の腰くらいの高さの竜巻を起こした。…話したかも知らんがこの風は、俺の様に風を操る奴じゃなかったらぶっ飛ぶ。…例の如く、魔女っ娘は思いっきり後ろにぶっ飛んだ。…此処で俺がやる事は一つ…
「…風符『風受』…」
フォッ
…ぶっ飛ばされた魔女っ娘の背後に、そよ風のクッションを作り、しっかり受け止めてやる事だ。
「…な…何で…こんな事…した…?」
魔女っ娘の問いに俺は静かに答えた
「…女の子は傷つけない主義でな…」
「全く…其の油断が命取り!」
そう言いながら魔女っ娘は箒に乗って飛び上がり、帽子の中から、小さな七輪(みたいな物)を取り出した。…あれは確か…噂に聞く魔法の火炉、『八卦炉』ってやつか?
「弾幕はパワーだぜ!」
そう言いながら魔女っ娘は、ハ卦炉を俺に向けて構えた。
「恋符『マスタースパーク』!」
ドンッ
「!?」
…流石に光を斬ったり、避けたりする事は出来そうにねぇな…おまけにあの光、雷を含んでやがる…なら選択肢は一つ!…俺は目を瞑った。
「………。(感じろ…感じるんだ…光を…雷を…見えた!)」
「おぉ、マスタースパークを真正面から受けるとは…面白い奴だぜ!」
俺は魔女っ娘が放った雷撃をまともに受けた。…いや、正確には、吸収したと言う方が正しいか?雷撃が俺の体に流れていくのが解る…んだが、不思議と痛みとかは一切感じない。…むしろ体の奥から痺れる様な程強い力が光と共に湧いて来るのが解る…
「…やったか!…?…お…お前…髪…」
魔女っ娘が驚くのも無理は無い、俺の髪は光と雷の力を吸収した所為か、金色に染まっていた…
「…なら、これできめるぜ!」
ドン、ドンッ!!
魔女っ娘は雷撃を打つとまた別の方向からもう一発打って来た。
「恋心『ダブルスパーク』!」
二つの雷撃が俺に向かって飛んでくる
「甘い!」
雷と光を自由に操る俺にとって光の雷撃等、幸運の弾幕に過ぎない、俺はすぐさま両手を使って、その弾幕を操り、方向転換させ、魔女っ娘を挟み撃ちにする形に飛ばした。
「や…やばっ!?」
…勿論、ぶつけるなんて野暮な事はしない、二つの弾幕を魔女っ娘の目の前でぶつけ、そこから漏れた微妙な電流で魔女っ娘を軽く空中で痺れさせ、落とした程度だ。
「…いけね!」
俺はすぐさま走り出し、落ちてきた魔女っ娘を受け止めた。…不可抗力とはいえ、結果的にお姫様抱っこになっちまったが…
「…大丈夫か?」
「ん…あぁ、大丈夫だぜ…全く…あんたは何処まで優しいんだよ…」
俺は魔女っ娘を腕からおろした。
「立てるか?」
「あぁ、大丈夫だぜ」
「さてと、今夜眠る所を探すか!」
「…もう行っちまうのか?」
「あぁ、名前も知らなかったが…」
「魔理沙だ!」
「魔理沙か…俺は琳、また何処かで!…って行ってもお前とはまた会いそうな気がするが…」
「奇遇だな、私も同じ事思ってたところだぜ!じゃあな琳、まただぜ!」
「あぁ!」
こうして俺は、魔理沙と別れ、今夜の寝床を探す為、走った。
「…琳か…次に会うときはもっと強くなるぜ!…だって、あいつは私の『心』って言うとんでもない物を盗んで行っちまったからな…」
…そんな魔理沙の独り言など、俺には聞こえるはずも無く、俺は大木の上で一人眠りについていた。
はい、ついにスペルカードバトル(弾幕遊び)です。
琳さんのスペルカードはやはり、風を基礎にした名前が多くなります。…まぁ、私の趣味と言ってしまえばそれまでなんですが…
思えば、Ep4辺りから、一話3ページ(ワードのページ数)の流れになってきたと思います。
裏話に入ります。
今回、琳が使った小刀なんですが、名前は追々明かすとして、能力に関して突っ込みを入れた人が多いと思いますが…はい。ハンターが色々なサイズのモンスターを狩るゲームの武器を参考にしました。…因みに私は双剣派です。
もう一つ話すとすれば、この作品に登場するキャラは、基本的に私の独断と偏見で(要は自分の好きなキャラを)登場させています!
それでは次話で!