はい、と言うわけで妖々夢編(厳密には白玉楼編)スタートです!
Ep7 白玉楼の亡霊少女
「………。」
…今俺の目の前には、頭にグルグルが描かれた三角巾を巻いた帽子を被り、青い着物を着た、赤髪の女の子がいた。…俺は相手の出方を伺い、その子を見つめ、黙り込んでいた…うむ、やはり着物は素晴らしい!(キリッ!)
…って言ってる場合じゃねぇな…姿はどう見ても少女なんだが…雰囲気が大人と言うか…長い時を過ごし、経験を積んだ様な雰囲気なんだよな…
「大丈夫よ…こっちにいらっしゃい。…取って食ったりしないから」
…何でこうなったか言うと…
***********
―数時間前
「…此処は一体何処なんだ?」
…俺は今、とても大きな屋敷の敷地内にいた…正確には、落ちてきたと言った方が良いか…例の如く、文の取材から逃げている最中に、下から飛んできた弾幕(?)に、見事ピチューンされた俺はそのまま下に落ちた…とりあえず、早くこの場から去らないと…
「あら~貴方が新しい料理人?」
「!?」
…見つかった!?(・ω・;;)…ヤバイ、早く逃げないと紅魔館の二の舞だ…
「…違うの?」
…こうなったら覚悟を決めるか…
***********
「…その言葉、信用しても大丈夫ですか?」
俺の言葉に着物の人は可憐な笑顔で答えた。
「えぇ、勿論、私、人は食べませんから!」
…おいおい、人ってあんたもそうじゃねぇのか…?
「いぇ、私は亡霊ですので。…触ってみます?」
そう言うと着物の人は着物の胸の辺りを軽く肌蹴させた。…おい、普通触るって言うのは、手を握るとかだろ!
「あ、そう言えばそうでした~」
「おいおい…大丈夫かよ…」
俺が嘆息交じりに呟いた直後、着物の人が俺の手を握った。
「………。」
「ねぇ~解りましたか~?…生きてる旅人さん♪」
…俺の手を握った彼女の手は、とても冷たかった…冷え性っつうレベルじゃねぇ…まるで氷だ…でも、良く俺が旅人って解ったな…
「簡単です。幻想郷ではあまり見ない格好のうえ、急に空から落ちてきましたので~」
成程…
「…それで、貴方は冥界の白玉楼に何の用で来たのですか~?」
俺は、着物の人に一連の出来事を説明した。
「成程…恐らくそれは、成仏しようとした。幽霊ですねぇ~」
…偶然に偶然が重なった結果という事か…
「そう言えば自己紹介が遅れましたね~私は『西行寺 幽々子』、ここ白玉楼で幽霊の管理をしています。」
「俺の名は琳、外の世界から来ました。今は、修行の為に旅をしています。」
俺の自己紹介が終わると幽々子は少し驚いた顔をした。
「あらあら、でしたら貴方が噂の琳さんですのね~。噂通り、フードの下の素顔も中々素敵です~」
「あの…西行寺さ―」
「『幽々子』って呼び捨てにしても構わないですのよ~」
「ゆ…幽々子…」
「はい、どうされました?」
「…俺の噂ってどんな内容なんだ?」
幽々子は、『そうですねぇ』と言って考え出した。…何を言われるんだ…
「え~最初のお葉書は…」
「何処のラジオ番組だ!」
幽々子は俺のツッコミを無視して話し続けた。
「ラジオネーム・『黒の魔法使い』さんから!」
あ、魔理沙か!
「え~っと『琳の奴、スペルカードは、初めてという割には、かなりの強さだったぜ!それに、私の弾幕をも利用したり、中々の弾幕使いだぜ!…そ、それに…私の大事な物を盗みやがって…盗みは私の専売特許だぜ…』…私とのスペルカード戦が楽しみですね~♪(ワクワク)」
「…だから、女の子と戦うのは気が引けるっつてんだろ…」
「続きまして、ラジオネーム・『無縁塚の船頭』さん!」
今度は小町か…
「『ん?琳か?…うんまぁ…他の奴みたいに慌てないし、結構鋭いし、優しいし、あたいのタイプの顔してるし…無事に旅を続けて欲しいし…ってあたいてば何言ってんの!?(焦)』…幻想郷に来て慌てないとは、珍しいですね!」
「…そんなに珍しいのか?」
「えぇ、大抵は、ケータイと言う物を耳にあてたりするので」
「あ、俺はケータイを持たない派だ…」
「それでは、次の葉書、ラジオネーム・『迷いの竹林に住む兎』さん」
…てゐか?
「『琳の事?…そうね、初めて琳に会った時に何故だか、私と同じ匂いがした。それからも、夜になると聞こえてくる…私があげた笛の音色を聞く度に、琳の無事を確認している。…琳、何時でもこっちに来ても良いんだよ?』…ほぅ、笛…ですか…今度聞かせてくださいね!」
…俺の演奏は単に自己満足なんだがね…
「続きまして、ラジオネーム・『文々。新聞の記者』さん」
げぇ…まさかの文かよ…
「『琳君が幻想郷に来てから、記事のネタが集まりまくりです!…でも、何で私がインタビューしようとすると、逃げるのですか?まぁ、こっそり隠し撮りしてるんですけどねぇ~♪』…貴方の記事は白玉楼でも結構話題ですよ♪」
「…文に関してはもっと注意をはらうか…」
「えっと次は…ラジオネーム・『永遠亭の女医』さん」
今度は永琳か
「『琳君の事か?…まぁ、琳君の名付けの親はこの私だ。私の名、永琳からとって琳だ。琳君よ、元気か?君は今、幻想郷を回ってるみたいだねぇ、行き先は新聞で確認しているよ!まぁ、がんばれよ!』…噂と言うより、メッセージって言った方が良いかしら?」
「だな。」
「次は、ラジオネーム・『青い巫女と湖の神様』さん」
今度は、諏訪子と早苗か…
「『えっと…琳君…ですか?そうですねぇ…琳君からは、何故だかとても懐かしい匂いがします…彼といると…着飾らない素直な自分がいます…つ、次は諏訪子様の番です…(赤面)。
…り、琳の事?…どう言おう…まぁ、中々真面目で、霊力の筋も良くて…あと、一緒にいると心がぽかぽかしてきて…ってもうこれ以上言えない…!!』…霊力が…と言う事は、白玉楼の中にいる幽霊達も―」
「あぁ、勿論見えるぜ!話す事も可能だし!」
「次で最後ですね。ラジオネーム・『紅魔館のメイド長』さんから…」
?………。…あぁ、ナイフの女か!
「『…あの方の事…ですか?…そうですねぇ…初めてあったのに、とても礼儀正しく、紳士な方でしたね。
…あと、剣捌きも中々のものです。―しかし、私のナイフを消した時は本当に驚きました。…今でもあの方の事が忘れられません。』ほぅ…琳はあっちこっちで指名手配されていますねぇ~♪」
…指名手配?何の?
「恋のです!」
…よくわかんねぇな…
「ふふふ…貴方は、その位が調度いいのかも知れません。」
…等と言う会話を、俺と幽々子は縁側でのんびりしながら話していた。
幽々子様あぁぁぁぁ!(作者の心の叫び)
はい、幽々子様マジ天使!亡霊だけど天使!かわいい、抱きしめたくなるほど可愛…
…すみません、自重します…
―はい…っという事で、白玉楼編のスタートです!実際に妖々夢をプレイした方々には、かなりの違和感があると思いますが、今編にプリズムリバーや、レティは登場しません。(ファンの皆様にはすみません…)
いつか機会があれば、プリズムリバーや、レティに関する話を書いていきたいと思っています!
…とまぁ、今話に関しての裏話ですが…無いと言えばないです。しいて言うのであれば、私が幽々子様が大好きな為、登場させたのと…琳に関する噂を表現しやすくする為に、ラジオ葉書の形式をとったという事でしょうか?
白玉楼編の第1幕では幽々子様が登場したわけですので、次話ではあの娘が登場します!
それではまた次話で!