その二人の背後に忍び寄る影…その正体は…!?
白玉楼編 第2幕、スタートです!
「…そう言えば、琳は行く宛てとかあるのですか?」
「いや、特に無いけど…」
「そうですか…料理ってできます?」
「一応な…守矢神社で修行してたからな…」
「なら…暫く此処で働かないですか?」
「いいのか?それに、何をやれば?」
「私専属の料理人になってくれたらいいのですよ!」
「…前の料理人達は?」
「皆、成仏しました」
…話を聞くに、料理人達は皆、料理を作る事に耐え切れず、皆成仏したそうだ…そんなにきついのか?
「―只今戻りました。…って、その方は誰ですか?」
後ろから声が聞こえて来た為、振り返るとそこには、短めの銀髪に、大きめな幽霊を付け、刀を二本背負った女の子がいた。
「あ、妖夢、こちらが新しい料理人の…」
「琳です。宜しくお願いします。」
「私は『魂魄 妖夢』です。こちらこそ宜しくお願いします。」
「あの…魂魄さ―」
「妖夢で良いですよ!」
「…失礼かも知らんが…もしかして、妖夢は半霊か?」
「良く解りましたねぇ~」
「なんか…人間と幽霊の気配が一変にしたからな…」
「成程、流石って感じですねぇ、外の世界の旅人さん♪」
…やはり、『文々。新聞』からか?
「それもあるけど、最近咲夜の様子も少しおかしくてねぇ…」
「………。」
…とても嫌な予感がした。俺は、幽々子にしか解らないスピードで後退りしていると。
「琳さん、私と勝負してください!」
イエ~イ!嫌な予感的中だぜ♪
「咲夜を退けた実力、見せて貰いますよ!」
何か…噂に尾鰭以外もついてる気が…
「妖夢、琳、勝負は白玉楼の外でお願いね!」
…止める気は無いのね…
「だって、面白そうだもの♪」
…このお姫様に少しでも期待した俺が馬鹿だった。
5分後
準備を整えた俺たちは白玉楼の外の荒野に移動した。…女の子と戦うのは本当に気がすすまねぇんだよなぁ…
「…準備は大丈夫ですか?」
「あぁ…」
気が乗らない俺とは裏腹に、妖夢の顔はとても活き活きしていた。…楽しんでる?…仕方ない、俺も腹を括るか…
「それでは」
「行くぜ!」
『お願いします』
勝負というのは、『礼に始まり、礼に終わる。』…妖夢もその辺解って―
ビュン
「危ね!」
ズバッ…
「勝負時に考え事は禁物ですよ!」
危ない危ない…今の避けてなかったら、俺もあの岩みたいに真二つだな…(汗)
…仕方ない、こっちも本気出すか!…そう思った俺は、腰に差す妖刀『翡翠』を抜き、空に掲げた。
「…モード双剣…」
ピカッ
俺が呟いた直後、翡翠から溢れる程の光が放たれ、俺は両手に忍者刀を持っていた。
「…面白い刀ですね!」
「あぁ!だが、俺以外が持つと、こうはならないみたいでな…」
数時間後
…俺的に刀はそれなりに扱えるつもりだったが…妖夢の奴、かなりの使い手だな…実力はほぼ互角…
「なかなかやりますね!」
「お前もな…惚れ惚れする実力だぜ!」
…勝負の分かれ目は一瞬の隙…そこさえを突けば…少しの油断も見逃す事―
「隙あり!」
妖夢が一瞬の隙を突いて向かって来た。…この状況を覆せるとしたら…妖夢の刀が当たる直前…そこを逃せば俺に勝ち目は無い…
「終わりです!」
―今だ!
「惑刀『双剣乱舞』!」
「!?」
解りづらかったと思うから、少し説明する。妖夢の刀が俺に当たる直前、名前の如く、両手の忍者刀を乱舞させ、妖夢の刀に当てた。
案の定、妖夢の刀は、二本とも妖夢の後ろに広がる大地に突き刺さり、妖夢はその場にひっくり返った。顔を上げた妖夢の目の前には、妖夢に向けられた翡翠があるわけで…
「…まだ、抵抗する?」
「ま…参りました」
その言葉を聞いた俺は、翡翠を小刀に戻し、鞘に収め、地面に刺さった妖夢の刀を抜き、持ち主に返した。
「あ…ありがとう…」
「どういたしまして!」
「…流石ね…」
…?
「私がひっくり返る直前、瞬間的にそよ風のクッションを作り、私への衝撃を和らげた…」
「…やっぱり…ばれてた?」
「当たり前です」
「…女の子には優しく…ってな」
「全く…貴方って人は…」
「男は女を守るもの」…って言う言葉が頭から離れない。…確か…外の世界にいた時に誰かがよく言ってた覚えがある…
…今見直しただけでも思わず書き直したくなる話です…
…もっと、刀同士のアクションを書きたかったけど…当時の私にはこれが限界でした…
裏話をすると…
当初、白玉楼編に妖夢は登場せず、白玉楼編自体も1話で終わらせる予定でした。
ですが…「東方旧聞史記」で妖夢の設定を見た時、「…久しぶりにバトル回書こうかなぁ…」って思い、今話を書いたのですが…「…もっとチャンバラシーンを書けばよかった…」と、今になって後悔しています。
勿論、書き直す事も可能でしたが、あえて修正せづに投稿しました。(まぁ、だからどうしたという訳ですが…)
…さて、まだ続く白玉楼編、それでは次話で!
※追記、因みにこの戦闘での妖夢は、楼観剣と白楼剣の二刀流で琳と戦ってます!
…琳が双剣モードにしたのも、妖夢が二刀流で挑んできたからでもあります。