作:とある文学部の作家見習い 作:総武高校文学部2年
夜8時
八幡「ったく、小町のやつ……」
小町から命令され、アイスを買いにコンビニへ出かけている。
八幡「少し寒いな」
夜はまだまだ冷える。
雪ノ下「奇遇ね」
八幡「雪ノ下か」
腕組みをしている雪ノ下に会った。
八幡「……じゃ」
別に特に話すことはない。別に付き合ってるわけじゃない。
雪ノ下「あなたはここで何をしているのかしら?」
腕組みをして自信満々だ。出会ったときからこんな感じだ。
八幡「小町の、うちの妹のアイスの買い出しだよ」
雪ノ下「そう。私もアイスを買いにきたの」
てっきり雪ノ下なら自分で作りそうなものだろう。由比ヶ浜のクッキーやアイスはもう勘弁。
八幡「アイス?わざわざこの時間に?」
雪ノ下「由比ヶ浜さんが新発売のアイスの話をしていて、気になったの。少しだけ」
あいかわらず仲がいいことだ。俺もこいつもボッチなのに。
八幡「なにか、失礼なことを考えていないかしら」
雪ノ下「べつに」
八幡「それで、わざわざ俺を引き留めた理由を話してほしい」
雪ノ下「少し、道に迷ってしまって」
八幡「ああ、そう……」
意外な弱点だな。
雪ノ下「心外ね。あなたに心配される筋合いはないのだけれど」
八幡「まあ、なんだ、目的地は同じだろ」
雪ノ下「……ええ、一緒に行きましょう」
少し迷ったようだが。
俺に、雪ノ下はついてくる。
雪ノ下「青よ」
八幡「……ああ」
雪ノ下は先に歩いていった。
八幡「……うん?」
トラックがこっちに来ている!
俺は雪ノ下を守るべく飛び出した!!
八幡「はぁ……またかよ」
入学式のとき、ちょっとした交通事故に遭った。
その時よりも痛い。
****
辺り一面が雲に包まれた世界だ。
雪ノ下「これは、なにかしら……」
八幡「ここはどこだ?」
神様「さて。本題なのじゃが……お前さんは死んでしまったんじゃ」
八幡「いや、生きてますけど……」
神様はひげをさわっている。
神様「お主たちが死んでしまったのはワシなんじゃ」
八幡「は?」
わけわかんねぇぞ!
雪ノ下「どういう意味かしら?」
神様「寿命のろうそくをうっかり消してしまっての」
雪ノ下「よく、わからないのだけれど。その蠟燭1本で私たちの人生が左右されてしまっているということ?」
神様「ワシが言うのもなんじゃが、落ち着きなされ」
雪ノ下「これが落ち着けるわけっ!」
まずは落ち着け。
八幡「……話を続けてくれ」
神様「うむ。そのお詫びと言ってはなんじゃが。」
老人は一冊の本をわたしてきた。
八幡「……で?」
神様「お前さんらを新しい世界に送ってやろうではないか」
神様転生か。
八幡「テンプレ、なのか……?」
どこか異世界に行き、チートを手に入れ、ハーレムを作る。まさかそれを俺ができるなんて
神様「うむうむ。最近の若者なら食いついてくると思ったわい」
神様「死なないために力を与えてやるが、希望とかはあるかな?」
転生特典か。
八幡「それは、なんでもか?」
神様「なんでもじゃのう。誰かになりたいでも、特別な能力でも、なんでも構わんぞ。好きなように生きて、女の子にちやほやされるがいい」
八幡「ち、ちやほや……?」
それはすごいな。友達も彼女もできそうだ。
八幡「あー、どれにしようかな」
雪ノ下「比企谷君、私にも見せなさい」
雪ノ下も本を見てくる。
神様「はやく、選んでくれんかのう?」
八幡「いや、こっちはこれからの人生を決めるためであって……」
そうだ。この力で運命が決まる。
雪ノ下「同じ世界に生まれ変わることは、できないのね……」
そりゃあな。
八幡「そして、与えられる転生特典は1人1つだけ、か」
神様「もう、いいかの~?」
どうやら、待たせすぎたようだ。
八幡「俺はこの魔術使いで」
雪ノ下「私はこの魔法使いで」
雪ノ下も似た感じなのか。
神様「はいはい。では、行ってくるがよい!」
****
宰相「おお、勇者様に、巫女様、よくぞ……」
俺たちは出迎えられた。
今の俺はどんな魔術でも使いこなせる。どんな魔術を使える雪ノ下がきになるが……
「俺はこの世界で本物を見つける!!」
後書きとして。
とにかく勢いで書いてみて、まず俺ガイルアンソロジーのリレー小説の話を思い出しました。だからこそ、次の話をちゃんと書こうと思いました。地の文や行間の想像を重点的に。