牽制しあう少女達   作:黒巛清流

10 / 13
反応が芳しくないとダメなのかなってそわそわしてしまうタイプ
R-18版はちまちま書いてます。

普通の洋服      64 / 14%
カッコよく決めた服 183 / 39%
いつもの着物    131 / 28%
女装         90 / 19%

アンケートの結果はこちらとなりました。
カッコいい服のイメージは英字Tシャツ黒レザージャケットチェーン付きジーパンみたいな物だと思っていただければ


第九話 お淑やかな人がハイテンションになると驚く

「…よし」

 

僕は姿見の前で腰に手を当て胸を張る、どうみてもカッコいい。

 

「…ふふ」

 

英字Tシャツ黒レザージャケットチェーン付きジーパン、過去に影山さんが着ていた服を参考に僕風に合わせてみた。ノンホールピアスも付けてみた。ふっふっふ…これで可愛いとは言われなくなるぞ…

少しルンルンとしながらそろそろ時間になるので明日葉を呼びに部屋をノックする。するといつもの可愛らしい感じのゆったりとした服を着てそわそわしながら出てきた、僕の姿を見ると一瞬反応を止める。

 

「どう? カッコいいでしょ?」

「…バンドに憧れてパンク系の衣装に手を出した清楚系女子高生って感じだね」

「なんでっ!?」

「もう体から清楚が漏れてる」

「どういうことなの…?」

 

そんな感じのことを言いながら家を出る、なんで女の子に見えちゃうんだろうか…カッコいい系にまとめたのに…

 

「飛鳥姉、早くいこー」

「…ねぇ明日葉、なんで外に出かける時姉さんも明日葉も僕のことそう呼ぶの?」

「そういう契約だから」

「けいやく…?」

 

一体何なのだろうか…僕を女と言うことが契約…? いったい誰が…

まぁ、変に考えるのもいいや。ライブを楽しもう、そういえばハロハピのライブは見たことないなぁ…一緒にやったことないし。僕達の前後は大体ロゼリアだしその時ハロハピライブしてないし…どんな感じなのだろうか…。

 

会場に到着するとすでに列が凄い、どうやらギターの人が凄い人気らしい。王子様タイプと明日葉が教えてくれた、カッコいい感じの人なんだろうなぁ…とチケットの提示を求められたので見せる。

 

「こちらは…ふむ、こちらへどうぞ」

 

と列に並ばずにそのまま中に入れた。なんだかすごいチケットだったらしい、列に並んでいる人達がうらやましそうにこちらを見ている。

案内された席も前の方でスピーカーもそばになくそれに座れるという超待遇席である。本当にそんなチケットをほいっと渡したのか弦巻さん…。

ライブ開始までには少し時間があるし、差し入れもあるので控室に行ってみようかな。黒服さんに聞いてみたら大丈夫みたいだし明日葉と一緒に行こう。

 

「…というわけだから行こうか明日葉」

「え…あ…う…だ、大丈夫かな…?」

「ちゃんと許可は貰っているから大丈夫だよ、ほら行こうね~」

「ああああああぁぁぁぁぁぁ……」

 

そんなこんなで明日葉を引きずる様にハロハピ控室へと連れて行く、前より軽くない? ちゃんと食べてる? そんなことを思いながら引っ張っていくと控室前に着いたのでノックをする。実は弦巻さんにはすでに連絡してあるので気兼ねなくノックが出来る。

 

「あら? もしかして飛鳥ね! 開いているわよ」

 

中からそんな声が聞こえたので部屋のドアを開けて控室の中に入る、みんなはすでにステージ衣装に着替えており件のミッシェルもすでに着ぐるみを着ている。同じ顔隠し勢としてとても気になってしまうとりあえずはみなさんに挨拶だ。

 

「初めまして弦巻さんの友人の黒野飛鳥と申します。本日はお招きいただきありがとうございました」

 

と、メンバーの人に挨拶をする。あれ、バーガーショップで見たことある人がいる。メンバーだったんだ。だいぶ個性的なメンバーで驚きである。特に異彩を放っているのはミッシェルさんだけど。とりあえず持ってきたケーキをお渡しする。流石に手作りを持っていくわけにはいかなかったので既製品だけど。

ちなみに明日葉ははわわと言いながら僕の後ろに隠れている。というかさっきからミッシェルさんの様子がおかしい、どうしたんだろ?

 

「そういえば今日の飛鳥はだいぶ印象が違うわね。どうしたの?」

「似合うかな? 今日はライブ会場に似合う感じで来てみたんだよ」

「そっちも似合うけどいつもの飛鳥の方も素敵よ」

 

そんな感じのことを話してどうにもミッシェルさんが気になって仕方ないので弦巻さんに了承を取ってミッシェルさんの前に立つ、明日葉も僕の背中から出てミッシェルさんを見る。

 

「あの…ミッシェルさん、少し…抱き着いてもよろしいでしょうか」

「えっ。だ、大丈夫だよー」

「で、では失礼しまして…」

「あ、飛鳥姉ズルい!」

 

断りを入れてから抱き着くと着ぐるみ特有の外の硬さが少なくふんわりとした柔らかさがありまるでぬいぐるみに抱き着いているような感覚がする…とても気持ちがいい、ちょっと強めに抱きしめるとミッシェルさんがビクッと固まってしまった。しまった、中に人がいるのを忘れてしまっていた…。

とりあえず離れると今度は明日葉も抱き着いた、しばらく堪能するとハッと思い出したかのようにバッグをゴソゴソと漁る。

 

「あ…あの、みなさん…!よ、よかったら受け取ってください!!」

 

そして取り出すのはバンドメンバーのフェルト人形、本当に器用だなぁ…

皆も喜んでくれたらしく儚いとかふえぇと聞こえる。そんなこんなでそろそろ時間になったので僕達は観客席の方へ向かい、その後ライブが始まった。

ライブの内容は僕達のバンドとは全く違いコミックバンドといったような感じであった、跳んだり跳ねたり爆発したり凄かった。ミッシェルさんもあんな風にきぐるみを着たままあんなに軽快に動けるとは…。

 

ライブが終わった後、お礼を言いに行こうとしたらひょこひょことミッシェルさんがどこかへ向かっているのが見えた。控室は真逆の方向なのに…もしかして道を間違えたのだろうか…教えないと。

と、後ろを追っていくとどこかの倉庫のような場所に入っていったのでそこの中を覗いてみると…

 

「ふぁ~あっつ~」

 

そこにはミッシェルさんの頭を取った奥沢さんが汗だくで立っていた。

黒のタンクトップを着た姿でタオルで汗を拭きながら着ぐるみを脱いでいて…

 

「え?」

「…え?」

 

 

 

 

 

まぁ色々あったがどうやらミッシェルさんの中は奥沢さんだったようでこれにはとても驚いた。どうやら色々とあったようでしかもバンド内でミッシェルさんの正体に気付いているのは松原かのんさんというドラムの方のみというか中の人がいると認めたくないようで…。

事情を聞かせてもらうとそんなこともあるんだなぁ…ってふと遠い眼をしてしまう。というより今の奥沢さんを視界に入れられない。いや、黒タンクトップという薄着で彼女は汗をかいてますしあの…その…うん。

 

えっちです!!!

 

 

 

 

 

奥沢さんと別れた後、僕は明日葉と帰宅していた。明日葉はとてもご機嫌で珍しくスキップをしている、こんな反応を見られるなら誘ってよかったなぁ…と連絡先が増えたスマホを確認する…うん、いくら男が少ないとはいえ電話帳の9割が同世代の女の子だとなんだかプレイボーイみたいである…。

 

全くな余談だけどこの衣装を珍しいから送ってみたらと明日葉に言われたのでAfterglow面子に送ってみたら既読が付いて一時間ほど反応がなくその後褒める連絡が来た…何があったんだろ。




こういうちょっとした続き物もしかしたら苦手なのかもしれない。
次はどうしようかなぁ…
本当にリクエストをくださると嬉しいです…

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