牽制しあう少女達   作:黒巛清流

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タイトルで誰が来るかわかるやつ


第三話 猫と一緒に少女が来た

突然だけど僕が着る服、実は和服の方が多い。

流石にどこかへ出かける時や店にはいる時は洋服を着るけど、散歩や家にいる時は和服でいることが多い。着ている理由は特に深い理由がなく好きなだけだけど。

 

「今日は暖かいなぁ…」

 

四月でまだ風は寒いけど日がちゃんと出ているからかぽかぽかしている。

公園をフラフラと散歩していた僕は暖かい陽光を浴びながらベンチでのんびりとしていた…まだ朝方で程よい暖かさに思わずうとうとと…

 

 

 

「にゃっ、にゃふ」

「…にゃー」

 

ふと、目が覚めた。体全体が妙に温い。

目を開けると目の前で猫がにゃふにゃふ言っている。

 

頭も少し重くそっちにも猫が乗っているようで前足が視界の端に映っており、膝にも二猫。両サイドに三猫。近くに大きな犬とその頭に小猫が一匹いる。

何故かはよく分からないけど僕が昼寝とか椅子に座ってぼーっとしているとやたらと動物が寄ってくる。大体猫が寄ってくることが多く、たまに鳥とかも来る。

そしてさっきから気にしないようにしてたけど銀髪の少女が僕の膝の猫に向かってにゃーにゃー言っている。というかRoseliaの湊 友希那さんじゃん。

確かボーカルだったっけ、クール系と思っていたけど猫に向かってにゃーにゃー言っている姿は完全に可愛い系である。というか全身から猫が好き好きオーラが溢れてて膝の猫がちょっと怖がってるみたい。

 

「…にゃー」

「…あの」

「にy…………何かしら?」

 

わ、すごい。一瞬でクールな表情になった。でも僕の膝でごろごろしている猫に視線がめちゃくちゃ吸い寄せられている。

僕は猫に視線を向けた。

 

「…」

「…ぶひゅっ」

 

そうすると猫は仕方ないなと言ったような声を出して彼女の方を向く、そのまま触るといいと言うように頭を差し出す。それに気づくと彼女は目を輝かせた。

 

「触ってもいいそうですよ」

「ふにー」

 

彼女は目を輝かせながら猫に手を伸ばす。立ったままだと辛いだろうから隣に誘導すると促されるまま隣にぺたんと座る。すると僕の願いが届いたのか猫達が彼女の方へと歩いていく。唯一移動しなかった小猫とその下にいる犬は僕の膝に顎を乗せた。頭を撫でると満足そうに声を上げる。

 

対する彼女は猫に囲まれて幸せそうにしていた、もう顔が蕩けている。

しばらくにゃーにゃー言いながら撫でていたがしばらくするとハッとしたように表情を元に戻し、冷や汗を流しながら僕に対して弁明し始めた。

 

「違う…違うのよ…私は別に猫なんて…」

「…にぃ?」

「猫…なんて…」

「…にゃー」

「…」

 

あ、猫の腹部に顔を埋め始めた。敗北してしまったらしい。

しばらくすーはーとしていたが僕の存在を思い出したのかハッと顔を上げる。

 

「……」

「…誰にも言いませんよ、安心してください」

 

誰にも言うなと目で訴えてきたので了承する、正直ファンに言っても信じてもらえないし。

そういえば蘭が前言ってたな、湊さんはあたし達のこと眼中にないとかいつか意識させてやるとかそんなことを言っていたような気がする。僕のことをスルーしていたことといい湊さんは一つのことしか目に入らないタイプのようだ。あれかな、音楽で何かを目指していてそれ以外は特に気にしていないとか…は考えすぎか。

 

「人の趣味を言いふらしたりはしないので安心してください湊さん」

「…? なんで名前を?」

「あれ? Roseliaの湊友希那さん…ですよね? ライブも何回か見たことありますので」

 

そういうと納得してくれたようで自分もギターをしていることや何故和服を着ているとかなどの質問に答えたり猫が寄ってくることについて詳しく聞かれたり猫を撫でながら雑談をしているとそろそろお昼時、どうしようかなぁと思っていると同じ年の頃の少女がパタパタとこちらへ駆け寄ってきた。あの人は…Roseliaの今井リサさん…だったっけ? 確か…えっと…あ、そうだ。ベースの人

 

「あ、もう友希那こんなところに…」

「こんにちは」

「えっ? あっ、えっと…こんにちは」

 

挨拶は大事、にっこりと笑顔で挨拶をした。今井さんは猫に囲まれている僕に驚きながらも挨拶を返してくれる。ちなみにさっきは猫7 犬1であったが話している間に猫が4匹増えて合計12匹になった。野良多すぎない?

 

「えっと…大丈夫?」

「えぇ、お気になさらず。ほら、僕はもうそろそろ帰るから君達も帰ろうか」

「みゃー」

「んにー」

「わふっ」

 

僕がそう言うと猫達は一声鳴いて散り散りに去っていく隣で湊さんが名残惜しそうな顔をしている。

僕は体を払いながら立ち上がりその場を後にすることにした。お迎えが来たようだし。

 

「では湊さんそれでは」

「...えぇ、よければまた会いましょう」

 

猫目的ですよねそれ

とまぁそんなことはおくびにも出さず僕は今井さんにも軽く会釈をして公園から出た。バンドを解散してから飛鳥として知り合う人増えた気がする、Roselia以外の交遊も増えるといいなぁ。

…あ、そだ。思い出した。ギターの弦がもうすぐなくなりそうだった。買いに行かなくちゃ

 

僕はスマホを取り出し幼馴染グループにメッセージを送った

 

 

『午後から買い物に行く予定だけど誰か一緒に来る?』

 

 

「うわっ、一瞬で既読が5になった…早い」

 

その後に全員からくるという連絡が来たので午後からは大所帯になりそうだ。とりあえず家に帰って着替えないと…昼食はどこで取ろうかな。




あれ、Afterglowの影が…これはRoselia小説だった…?
と、言うこともなくこの小説は他のバンドメンバーと仲良くしている主人公を見てAfterglowのメンバーがもやもやするお話となる予定です。
とりあえずはこの氷川紗夜と湊友希那の二人を中心にAfterglowのメンバーをもやもやさせます。

活動報告にてネタ募集をしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=242888&uid=231447

ネタがいっぱい思いついたのでしばらくは更新するかもしれません
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