牽制しあう少女達   作:黒巛清流

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前回のプロフィールは時折追加されたりします。

うちの小説に出る可能性が多いであろうキャラ
・市ヶ谷有咲(ポピパの推し)
・美竹蘭(アフグロの推し)
・氷川紗夜(ロゼリアの推し)
・奥沢美咲(ハロハピの推し)


第七話 雨宿りの黒野家

「あ~、かなりの土砂降りだな…」

「うえー、びちゃびちゃだー」

 

私は香澄と二人で出かけていた。理由は何気ない買い物でついでにその辺を歩いていたんだが急な雨に降られ現在は雨宿り中、見た感じどっかのお屋敷っぽい。門でっけぇなぁ…

というか今日は二人とも色味の強い服を着ててよかった…白とかだったら透けてたかもなぁ。

 

「それにしてもおっきいねぇこの家」

「あぁ、塀がめちゃくちゃ遠くまで続いてるなこれ…」

 

今雨宿りをさせていただいている屋敷の門を見上げる。中の様子は塀でよく見えないが相当大きな建物ということがわかる。なんというか大和撫子みたいな人が住んでそう。

とまで思考を進めてふと飛鳥さんのことを思い出す、そういえば飛鳥さんはここめっちゃ似合いそうだなぁ…とこの門の前に立っている飛鳥さんを想像してみる。こういう雨の日なら番傘とかを持って…。

 

「どうかされましたか? 有咲さん?」

 

そうそうこんな感じに…

 

「ヴぇあっ!?」

 

想像していたら突然声をかけられて変な声が出てしまった。目の前のいる飛鳥さんも目を丸くしている。

そのことに謝罪しながら格好を見ると和服に下駄、そして手には番傘を持ちもう片方の手には大きなタオルを二つ持っている。さらに大きな門の隣のある小さな扉が開いている。

 

「あ、飛鳥ちゃんだ! もしかしてここって飛鳥ちゃんの家なのっ?」

「はい、香澄さんに有咲さん。ここは僕の家です、お二人が見えましたのでこちらを持ってきました」

 

と飛鳥さんはタオルを差し出しながら門の上の方についている監視カメラを差す、おぉうミスマッチ…。

タオルを借りながらお礼を言うと飛鳥さんはいいことを思いついたとばかりに手をぱんっと叩く、なんだその仕草めっちゃ可愛いな。

 

「よかったらうちで雨宿りしていきませんか? 服も洗濯できますよ?」

 

ありがたい申し出だけど聞いてもいいのだろうか…だけど正直この家もちょっと見てみたい…!

香澄の方に視線を向けると目が凄いキラキラしている。まぁ、飛鳥さんがいいと言っているなら…いいのかな?

いいのか確認して了承を貰えたので私達は門の隣の小さな扉…確か潜戸って言うんだっけか…? そこを通って家の敷地内に入る。うわすっげぇ…錦鯉とか飼ってそうな池とか灯篭がある…家もでっか…。飛鳥さんの番傘の中で香澄と二人で辺りを見渡していた。その様子を見ながら飛鳥さんはニコニコしてる。

 

「そんなに面白いものなんてありませんよ」

「いや凄いよ飛鳥ちゃん! お城みたい!」

「すっげぇ…」

 

圧巻と言った心境、玄関らしき所に到着すると女中みたいな恰好をした女の人達が私達の元にかけてきた。その女中さん達は私達を別の場所へと案内しようとする。

 

「橘さん小日向さん、案内お願いしますね。終わりましたら僕の部屋まで」

「かしこまりました。ちなみにこの方たちは…?」

「20番です」

「分かりました」

 

そのような会話をしながらどこかへと案内される、聞いてみるとどうやらお風呂へと案内されているようだ。着替えがないことを伝えると旅館で見るような浴衣を出してくれた。

香澄は旅館のような対応に凄い喜んでいる…というか風呂も凄そうだなこれ…

 

 

 

 

 

「家に檜風呂あんの初めて見た…」

「ジャグジーとか露天風呂とかもあったよ! 温泉に来たみたいだった!」

 

お風呂に入った私達はまるで施設のようなお風呂に驚きながら女中さんに案内されていた。というか今着ている浴衣もめっちゃ生地がいい…何だこの着心地…ずっと着てたいなぁ…。

 

「こちらです…ふふふ、それでは」

 

小日向さんが案内してくれたところはとある洋風な廊下にあるドア、そこには『飛鳥』と壁にかけられたネームプレートに描かれている。一つ左には『Asuna☆』、二つ隣には『あすは』と書いてある。ネームプレートの個性が強い。

というかドアめっちゃ離れているんだけど…これもしかして部屋めちゃくちゃ広い?

ノックをした小日向さんに部屋の中からどうぞという声が聞こえて小日向さんは去っていった。部屋のドアを開けると飛鳥さんが出迎えてくれた。変わった作りで和室が4割、洋室が6割と言った感じのへやだったのだが…

 

「わ~! ひっろ~い!」

「うちの蔵より広い…」

 

入った部屋は私の蔵の二倍近くはあるんじゃないだろうかという広さの部屋、え、というか三分の一ぐらいスタジオみたいになってるんだけど!?

そんな風に私達が辺りをきょろきょろしていると飛鳥さんがクスッと笑った、めっちゃ絵になるなぁ…そでで口元を隠すとか漫画とかでしか見たことないぞ…。

 

「まずはお座りください、雨に降られて疲れているでしょうし」

「お、おぅ…」

「失礼しまーす」

 

香澄は目をキラキラさせながらまだ辺りを見渡している。いや確かに気にはなるけども…普通に漫画本の棚が置いてあったりパソコンがあったりベッドとか普通の部屋だもんなぁ…スタジオみたいなところあるけど。というか漫画本少年漫画とかも多いな、少女漫画もあるけど。

という風に見ていると橘さんがお茶とお菓子を持ってきてくれた。わ、これ玉露だしあんみつもすんげぇ美味そう…。

 

「有咲さんは確かあんみつがお好きと言っておりましたよね? よかったらどうぞ」

「え、そんな…わざわざありがとうございます…」

「わぁ…こんなあんみつ初めて見た…あっ! 見てみて有咲っ、星型の寒天!」

「え、あっ本当だ…すっげぇ…」

「ふふっ…」

 

私達があんみつを見比べていると飛鳥さんが笑う、これもしかして凄い手間かかってるんじゃ…香澄が星が好きってのも前に教えていたし。

 

「ではいただきましょうか」

「はーいいっただきまーす」

「いただきます…」

 

色々と驚きながらあんみつを食べる。そして口の中に入れた瞬間に広がるさっぱりとした甘み、寒天も喉をするりと通り飲み込んだ後も口の中がべたつかずどこか清涼感すらも感じる。なんだこれは、いままで食ったこともないぐらいに美味い。え、なんだこれ美味い以外の感想が消える。

 

「美味しい!」

「なんだこれうっま…」

「お口に合いましたようでよかったです」

 

お茶もあんみつも堪能し、ほっと一息ついてるとうずうずしていた香澄が急に立ち上がる。

 

「飛鳥ちゃん! そこのスタジオ入ってみてもいい!?」

「ばっ! いきなり失礼だろお前!?」

「ふふっ、ずっと見てらっしゃいましたもんね。構いませんよ」

 

そわそわしていた香澄がやったーっとスタジオの方に行くと完全な防音室になっているようで扉を閉めた先で香澄が凄い色々言っているが全く聞こえない。私も入ると思ったよりも快適でちょっと涼しいぐらいの温度になっており、ギターが数本とマイクが置いてある。これ3~4人ぐらい入っても問題なさそうなぐらいの広さがあるな。というかこのマイクめっちゃいいやつじゃん…プロとかも使ってるやつ。

 

「ここに入るとちょっと弾きたくなりますね…」

 

と飛鳥さんはギターを取り構えた、香澄の目がキラキラしている…というか…和服とギターは全然合わねぇとか思ってたのに…飛鳥さんだとめっちゃ様になる。そこから流れた飛鳥さんのギターは凄かった。私はあんまり詳しくないけど、香澄が凄い真剣な顔をしてみていたことから技術が凄いことはすぐに分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました!」

「いえいえ、僕も楽しかったですよ」

 

雨も上がり門の前まで送ってもらい、別れの挨拶を済ませる。服はクリーニングされており、お土産までもらってしまった。至れり尽くせりと言った感じである。そのまま飛鳥さんと別れて帰宅の途中、香澄が思わずと言ったように呟いた。

 

「ギター練習したいなぁ…」

「…そうだな」

 

飛鳥さんの演奏を見た時本当に驚いた、ギターに詳しくない私でもわかるぐらいだ…そうだ、おたえに連れられてCiRCLEで聞いた…IGNITIONだったかな。あの時のライブを思い出す、凄かったなぁ…キーボードの人めっちゃ頭振ってたけど。

 

…私も練習しようかなぁ。




飛鳥の家を紹介したかった。
ちなみに謎の番号ですがAfterglowだったら5番、Roseliaは41番です。
次はどうしようかなぁ…

…実はちょっとR-18版も考えたりしています。
この作品が好評だったら書くかも
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