牽制しあう少女達   作:黒巛清流

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キャラを詳しく知らないけどこんな感じで出してみたり


あと主人公の黒野飛鳥をちょっと描いてみました。これ以上上手く描けない…

【挿絵表示】



第八話 着ぐるみの触り心地は両極端

和服だと母さんに叩き込まれた礼儀作法のせいで自然に丁寧な言動をしてしまうからかさらに女の子らしくなってしまうらしい今日この頃、でも和服で普通にしようとすると背筋に冷たいものが走ってしまう。とヒヤリとしながら散歩ついでの買い物をしている。もちろん今日も和服である。

 

「もー! 二人は海外に行ってるし一人は意味分かんないことしか言わないし後の二人に至っては情報が全く掴めないじゃない!! 一人はともかくもう一人は顔だしてるのになんでよぉ! パレオ! どうにかして!」

 

隣で猫耳ヘッドホンを付けた少女がカラフルな髪色をした少女に無茶振りをしていた。今言った特徴に凄く心当たりがある気がするがまぁいいや、買い物に行かないと。

今日は妹のやっている羊毛フェルトの生地を買いに来たというわけである。こう考えるとうちの家族は趣味が偏っているなと。姉さんがアウトドアが大好きで僕は音楽関係が大好き、そして明日葉がインドアはで手芸などが大好き。と姉と妹が両極端なのである、ちなみに僕はどっちもほどほどに好き。

 

と、いうわけで今日は外出が苦手な妹のついでに買い物ということである。

フェルト生地結構多いな…正直僕はどれがどれだか分からないので妹が長文で残してくれたメッセージの情報を頼りにひたすら店の中をうろうろする。色々と見回っていると明日葉の情報と合った生地を見つけることが出来たので手を伸ばして取ろうとしたら横から手が伸びてきて僕の手と触れあう。

 

「ん?」

「あら?」

 

横を見てみるとパーカーにキャップを着たボーイッシュな少女がいた、年の頃は同じほど。手がぶつかってしまったので手を引っ込めて即座に謝る。

 

「失礼しました。ぶつかってしまいましたね」

「いえこちらこそ…ってあっ! この前の着物少女!?」

「…? どこかでお会いしましたか?」

 

記憶力には自信がある方と思っていたけどこの方には見覚えがない、必死に思い出そうと胸に手を当てるが思い出せずうーんと唸っているとあっと言い。慌てて訂正しだす。

 

「あ、えっと。この前花咲川女子学園に来たじゃないですか! 私はそこの生徒で…!」

 

なるほど。この前の着物を着たまま姉さんの忘れ物を届けに来た時見られていたらしい。そういえばいっぱい生徒に見られていたし、目立ってたしおかしくないか。

 

「そうでございましたか、あの時は姉の忘れ物を届けに来てまして…」

「あ、そうだったん・・・え、姉って黒野さん…? あの…?」

「…羊毛フェルトは妹の趣味でしてこんなものなどを」

「…わ結構上手…すごい」

「そちらも大変可愛らしくて…」

 

そんな感じでスマホの画像を見せ合いながら会話を続けていると遠くから声が聞こえた。

その瞬間奥沢さん(自己紹介済み)がゲッという声を上げ、その方向に視線を向けてみると金髪の少女がこちらに全力疾走している。凄い速度だ…その少女は陸上選手も真っ青なスピードで奥沢さんに突撃し抱き着いた。

中々の威力でしたが奥沢さんは見た目にそぐわぬフィジカルで彼女を受け止めました。

 

「こんなところで会えるなんて奇遇ね美咲!」

「こころぉ…いきなりこういうことをするのは止めてって言ってるでしょうか!」

 

力を逃がすためかぐるぐると回りながら奥沢さんはその少女をゆっくりと地面へと下ろす。下ろされた少女は長い金髪で溌溂とした可愛らしい…ってあら?

 

「こころさん?」

「…ん? あらっ! 飛鳥じゃないっ、美咲に飛鳥に会えるなんて今日はいい日だわ!」

 

視線を外に向けるといつものお付きの黒服さんもいたのでぺこりと頭を下げる。向こうもこちらに気付くと頭を下げてくれた。相も変わらず無茶振りをされているのだろうか…。

そして奥沢さんが私とこころさんが知り合いだったことに驚いたらしく私達の顔を見比べている。

 

「え…こころと黒野さん知り合いだったの…?」

「家の方で少し交流がありまして」

「私と飛鳥の家は仲良しなのよ!」

 

僕の家は所謂お金持ちのお仲間というわけで弦巻家とも仲がいいのである。流石に時折聞くとんでもない話のようなことは流石にしていないけど。そういえば…

 

「ミッシェルさんでしたっけ…かの人にも一度会ってみたいですね…どのような手触りをしているのでしょうか…」

 

そう、確かこころさんもバンドを始めたとお父様…父さんが言っていたので調べたりしたことがある。その中にバンド中では異色な着ぐるみDJという凄い人を見つけてその人しか目がいかなかった、ちなみにリーダーが対抗して「俺も着ぐるみを…」と言って兎の着ぐるみを取り出したことがある。結果は無駄にキレよく踊り狂うリーダーを見て影山さんが死ぬほど笑って呼吸困難になるという事件が起こったので着ぐるみリーダーはお蔵入りとなった。

ちなみにそんなことを言っていると奥沢さんがとても渋い顔をしていた。何かあったのだろうか。

 

「そうだわ! 今度ライブをやるのだけどよかったら一緒にどうかしら!」

 

と僕の手にチケットらしきものを渡す、このチケット予想以上に凝ってるんだけどいくらかけたんだろうか。イラストとか番号とかいっぱい書かれている、僕達のライブのチケットでもここまで拘ったことはないよ…。

 

こころさんは来てくれると嬉しいわ! と言って奥沢さんの腕を掴みどこかへと走り去ってしまった。

チケットを見ると二人まで入れるらしい、僕と…うーん。アフグロの子達は一人だけだし彼氏持ちだから呼べないし…そういえば…。と帰宅して『あすは』と書かれた扉をノックする。

 

「明日葉、ちょっといいかな?」

「んあー? あ、あす兄おかえり。フェルト生地買ってきてくれた?」

「うん、これでいいんだよね」

 

扉からぬるりと出てきた妹は長い髪を揺らしながら僕が差し出したフェルト生地を受け取った。そしてそのまま去らないボクを見て首をひねる。

 

「ん? まだ何かある?」

「うん、実は弦巻こころさんからハロー、ハッピーワールドのライブのチケットを貰ってね。よかったら明日葉も一緒に「行く」」

 

明日葉は目をキラキラさせながらチケットを持った手を握った。そう、明日葉はハロー、ハッピーワールド。いわゆるハロハピのファンなのだ。その中で一番好きなのはミッシェルとのこと。一度抱き着いてみたいらしい。いつかライブで会話が出来たのなら渡すとメンバー全員のフェルト人形を作っているらしい。

家同士で交流があるからその時渡せばいいと言ったらファンとして渡さないと意味がない! と力説されてしまった。そう聞くと蘭のお父さんと一緒にスイーツショップで並んでライブ後に差し入れに行ったりもしたし分かるかもしれない。買って二人で歩いていたらパパ活と間違われて警察に職質されたのは苦くも面白い思い出である。

 

そんなこんなでハロハピファンの妹と二人でライブへと行くことへとなった。差し入れは何にしようかなぁ…。妹もるんるんとライブを楽しみにしている。髪の毛を整えたり服を選ぶのにドタバタしそうだ。僕も久し振りのライブである。僕もどんな服を着ていこうかなぁ…。久し振りにかっこよく決めた感じの服とか…。




Q 小鷹さんの変貌具合はどのぐらい?
A 羽沢つぐみが八潮瑠唯に代わるぐらい(ほわほわ系からキリっとクールになるぐらい)

□ 黒野明日奈
アウトドア系のサバサバ系女子、ショートカット
スレンダー体型で運動能力が高い、小難しいのは苦手
生徒会所属なので成績は悪くないほう、飛鳥の一つ上
Afterglow面子と契約を結んでいる。

□ 黒野明日葉
インドア系の臆病クール系女子、ふわふわロングパーマ
グラマー体型で手先が器用、胸部はとてもおっきい
成績は上位だが運動はあまり好きではない、飛鳥の一つ下
Afterglow面子と契約を結んでいる。

次回はハロハピバンド参加編です
そしてアンケートをペタリ

ライブには何を着ていく?

  • 普通の洋服
  • カッコよく決めた服
  • いつもの着物
  • 女装
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