果たして異世界の海では一体どんなことがあるのでしょうか?
ザパァンと聞こえる波の音、辺り一面に広がるのはの青々とした海。空には太陽が浮かび海面を照り付ける。
「ここは・・どこ?」
夏の大海原のど真ん中に一隻の艦影、もとい一つの人影があった。
「なんで俺はこんな所にいるんだ?俺は砲撃戦の末に沈んだはずじゃ・・・」
周りには相討ちして沈めたはずの敵戦艦の残骸も見当たらないどころか、沈んだ時刻は夕方のはずなのに太陽は真上からじりじりと照り付けてくる。
「それにしても暑いな、沈んだ時は秋だったはずだが、この天候はまるで夏じゃないか・・・おまけに何故か体まであるし」
体があることを不思議に思いつつGPSで現在の位置を確認しようとする。
「とりあえず現在位置は~っと・・・・マジか」
画面を確認するとそこには『No Signal』と表示されていた。
「このままじゃ艦種を幽霊船に変更することになりそうだ・・・」
そんなことを愚痴りつつどうしようかと悩んでいると、急に肩に違和感を感じ目を向けると――
「ドーモ」
「」
そこには数cm位の人型のナニカがいた。しかもご丁寧に挨拶までしてきたのだ。
「ドーモ」
「」
「あの~、大丈夫ですか~?大丈夫ですか~!」
「あ、あぁ。大丈夫だ。ところで君は?」
「はい、申し遅れました。私は艦長の補佐を務めさせていただく副長妖精というものです。これからよろしくお願いします、艦長」
やけに礼儀正しい妖精だ。だが、艦長とは一体どういうことだろうか・・・
「俺が艦長だって?」
「はい。ここには現状あなたと私たち妖精とあなたしかいません。よって一番艦長に相応しいのは八咫烏さん、あなただからです」
「理解した。しかし、私たちと言っているが他の妖精はどこにいるんだ?」
「他の妖精たちは艤装の中にいます」
「艤装って、この艦艇のパーツが所々にくっ付いているやつか?」
「そうです。」
八咫烏の周りには飛行甲板や主砲を小さくしたものが所狭しと並んでいて、右手にはクロスボウらしき物を持っていた。
「では妖精を大まかに紹介します」
「まずは砲雷長妖精」
「艦長、よろしくお願いします」
眼鏡をかけた真面目そうな妖精が出てくる。
「次に機関妖精」
「よろしくー」
次にツインテールのタンクトップを着た妖精が現れた。
「そして通信妖精」
「艦長~、これからよろしゅうたのむで~」
最後に出てきたのは大阪弁をしゃべる妖精だった。
「現時点で艦長に関わるのはこれで全員です」
「分かった。とりあえずみんな、これからよろしく頼む」
「「「こちらこそよろしく(よろしゅう)お願いします!」」」
「あぁ。では副長、まず現在位置を知りたいんだが?」
「・・・すいません。この世界と艦長が元々いた世界じゃマップが違うのでGPSが使えないんです」
「だから使えなかったのか・・・」
GPSの代わりにどうやって位置を把握するか悩んでいると――
「偵察機を飛ばすのはどうや~?」
「それはいいアイデアだ。だが、一体どうやって飛ばすんだ?」
「それはですね艦長、右手にクロスボウを持ってませんか?」
「確かに持ってるが、これをどうするんだ?」
彼の右手にはクロスボウ?が握られており上部には何かを差し込む様な穴があった。
「クロスボウの上の方に四角い穴がありますよね。そこに『E-2D』と書かれた箱を差し込んで空に向かって撃ってみてください」
言われた通りに『E-2D』と白い字で書かれた、マガジンのような物をクロスボウの上部に差し込み、撃ってみる。
すると、放たれた矢は途中でホークアイ早期管制機が変わりそれぞれ別の方向に飛んで行ってしまった。
「これが艦載機の飛ばし方です。他にも色々飛ばせますよ」
「わかった。取りあえず今は偵察機の報告を待とう」
それから30分後・・・
偵察に出した機体から連絡があった。
「艦長~偵察機から何かを発見したっていう報告があったで~」
「内容は?」
「ここから北に少し行ったところで数人の女の子と黒い変なのが戦闘がしてるみたいやね~」
「状況は?」
「女の子達の方が圧倒的に劣勢やわ~」
「艦長、どうしますか?」
「とりあえず今は情報が欲しい、だからあの女の子達からからこの世界の情報を得ようと思う。だから念のため水上戦闘の用意をしといてくれ」
「了解しました。総員第一種戦闘配置‼」
艤装の中でサイレンが鳴り妖精たちが配置につく。そして八咫烏は進路を北に向けるのであった。
砲雷長はどこぞのトマホーク何とかと機関妖精は某アル何とかのイオリをモチーフにしてます。
後大阪弁は、間違ってたらごめんなさい。