シャンフロ読んでたんです・・・許して・・・
八咫烏が偵察機からの情報を得た場所から数海里離れた、戦場に近い海域
「副長、敵の数は?」
「はっ、敵の編成は戦艦二に大型空母一、駆逐艦二です。恐らく旗艦は大型空母と思われます」
「展開されている敵航空戦力は?」
「戦闘機や爆撃機ようなものが多数確認されていますが速度が遅いためジェット機では無く一世代前のレシプロ機だと思われます」
「わかった、ではまず敵の艦載機を排除する。イカロス発射用意!」
「了解、イカロス発射用意。目標、敵艦載機」
「撃てっ‼」
八咫烏の声が響くと同時に対空用の巡航ミサイルが白煙と共に発射される。
そして放たれたミサイルは敵がいる方向へと飛んでいく。
「・・・ミサイル命中。敵機を全機撃墜」
「続いて敵艦を攻撃する。主砲、弾種徹甲弾。目標敵艦隊!」
「主砲弾種徹甲弾。目標、敵艦隊。」
砲雷長が復唱すると同時に艤装の右側と背中にある主砲が旋回を始める。
「主砲斉射‼」
その瞬間、独特な音と共に6発の砲弾が音速を超える速度で打ち出された。
――――――――
「ハンゲキハソレデオワリ?ツマラナイワ」
「ケッ!言ってろ。艦載機で殺さないように嬲りやがって、一体こんな所に何の用だ」
イ級の後ろに単装砲を二つくっ付けたような艤装を侍らせる白い肌の女性、『空母棲姫』を相手に刀らしき物を向けるボロボロの黒いボタン付きセーターとスカート。右目に眼帯があり頭に角の様な物を着けている女性が、後ろにいる同じくボロボロの少女達を庇うように立っていた。
「サア?ナンデデショウネ?マアコレカラシヌアナタタチニハカンケイノナイコトヨ」
と言うと彼女の上空にいる白いたこ焼きの様な物や周りを囲む他の深海棲艦が一斉に砲口や爆弾を向ける。
「ウシロニイルコタチモアナタトイッショニシズメテアゲルワ」
「くっ!」
「フフ、サヨウナラ」
空母棲姫がニタァと嗤いその艦載機から爆弾が投下され―――
ドゴォォォォォォォン
凄まじい轟音が鳴り響き空母棲姫の艦載機が空から消えた。
「「「え?」」」
「「「エ?」」」
その場にいる全員の声が一致する。
空を埋め尽くすようにいた艦載機が一瞬で消えたのだから。
「キ、キサマァ‼イッタイナニヲシタァァァァ!」
逆上した空母棲姫が天龍に砲撃しようとするが。
ヴゥォォン
今度は高速で飛んでくる何かによって艤装もろとも大穴を開けられ息の根を止めた。
「⁉」
「ナッ⁉」
そして他の深海棲艦も反応する暇なく体に大穴を開けられ海底へと沈んでいった・・・
――――――――
「主砲弾命中!敵艦隊を全て殲滅!救援対象は健在です‼」
「おっしゃあ!」
「やってやったぜ!」
妖精たちの歓声を聞きつつレーダーを確認する。
「よし、ひとまずは安心できるな。取りあえず彼女達に接触しよう」
「そうですね」
「だがまだ奴らがいるかもしれないから警戒は怠るな」
「「「イェッサー」」」
「通信妖精、彼女達に連絡をとってくれ」
「分かった~連絡取ってみるわ~」
(さて、これでここがどこで奴らは何なのか分かるといいが・・・)
そんな事を思いつつも、八咫烏は無線機のスイッチを入れた。
――――――――
「何だったんだ今の・・・」
「天龍さん、大丈夫?」
「あぁ俺は大丈夫だ、暁。それよりお前達は無事か?」
「えぇ、大破はしちゃってるけどみんなは無事だわ。」
「そうか・・・それにしてもさっきのは何だったんだ?」
「私にも分からなのです。あの空母棲姫を一発で仕留めちゃうなんて・・・」
「あぁ・・・だがまだ深海棲艦がいる可能性もある。油断するなよ」
「「「分かったわ!(のです)」」」
その時電探に新たな反応があった。
「ん?電探に反応が・・・なっ⁉全長が500メートルを超えるだと・・・」
「なんて大きさなのです・・・」
「しかも巡洋艦並みの速度でこっちに向かっているだと⁉」
「こっちに向かってるって?」
「大丈夫なの?」
「あぁ、向こうに敵意があるなら俺たちはもう沈んでいるはずだ。それにちょうどいいところに向こうから通信が来た」
手に持っている無線機の電源を入れると、男の人の声が聞こえてきた。
《こちらは蒼桜皇国国防海軍所属の八咫烏だ。貴艦らの所属は何処なりや》
(男?それに蒼桜皇国?聞いたことがないな・・・)
「こちらは大日本帝国海軍、呉鎮守府所属の天龍だ。支援をしてくれたことに感謝する。それと一つ聞きたいことがある」
《なんだ?》
「蒼桜皇国という国を私は聞いたことがないが、どこにあるんだ?」
《あ~それに関しては話すと長くなる。ただ、今言えることは俺に敵意は無いということだ。そこで俺を君たちの基地に連れて行って欲しいんだ、そこで話をしたい》
「分かった、基地に少し相談してみる。少し待ってくれ」
《あぁ、ここで待っているよ》
そして一旦通信を切る。
「大丈夫なのです?」
「大丈夫だ、向こうは話がしたいから鎮守府に連れて行ってくれないかって言ってきたよ」
「それって本当に大丈夫なの?」
「少なくともな、向こうに敵意はないって言ってるし」
「そう・・・ならいいんだけど」
そんな会話をしつつ、天龍は鎮守府に電文を送りはじめた。
――――――――
「艦長、彼女達は我々を信じてくれるでしょうか?」
「分からない。ただ俺たちにできることは待つということだけだ」
「信じてくれるといいんだけどね~」
~待つこと5分~
《わりぃ、待たせちまったな》
「いや、それ程待っていないから問題ない。それで?」
《ぜひお礼がしたいから来てくれってさ》
「そうか・・・ありがとう。今からそっちに行く、少し待っていてくれ」
《わかった。ここで待機しておく》
「了解した」
そういって無線を切る。
「艦長!やりましたね!」
「あぁ、これから彼女達と合流する。機関両舷原速、合流場所へ向かえ」
「「「了解!」」」
八咫烏は彼女達の元へ向かうのだった。
次回予告!第三話「着任」
???「歓迎しよう。盛大にな」
次回も( `・∀・´)ノヨロシク