寄宿学校の異端者   作:S・Y・O・U

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第4話 外出日と遭遇

 

蓮季と犬塚との和解から夜が明け、

士狼は久しぶりに良い目覚めで気分が良くなり、

朝日でも浴びようとカーテンと窓を開けた瞬間、

まるで窓を開けるのを待ち伏せていたかのように

矢が士狼に向かって飛んできた

 

「ッ!」

 

士狼はとっさに避けた為、矢は床に突き刺さった。

周囲を警戒しながら窓とカーテンを閉めて

矢を調べると紙が巻き付けていた。

既視感を感じながらも紙を広げ、手紙の内容を確認する。

 

【シロー君へ、

身支度が終わったら一人で懺悔室に来てください。

貴方と話したいことがあります。

byペルシア】

 

手紙を読んだ士狼はペルシアの話したいことが何なのか気になりながらも身支度を整えて懺悔室に向かった

 

 

 

「外出?俺とか?」

 

「うん、シロー君と一緒に町を歩きたいなって…」

 

士狼が懺悔室に入ると

先に懺悔室に入っていたジュリエットから

明日の外出日に一緒に外出しないかと誘われた

 

「俺は構わないが…ジュリエットは立場上バレたらマズイんじゃないか?」

 

「そ、そうよね…そう…だよね、ご、ごめんねさっきの話は忘れて」

 

「ちょっと待っててくれ」

 

「え?」

 

ペルシアの寂しそうな顔を見た士狼はペルシアに待つように言ってから懺悔室から出た

そして数分後、士狼は紙袋を持って戻ってきた

 

「それは?」

 

「俺が中等部の時に着ていた制服だ

一緒に外出できればいいんだろう?

だがとっさに思いついた安易な変装でバレる可能性は高いし、

常にバレるか心配しながら黒犬の制服…ましてや俺のお下がりを着て出掛けることになるがどうする?」

 

「うん!シロー君と出かけられるなら着るわ!」

 

「…そうか、じゃあ明日の予定を決めておこう、

懺悔室に長居する訳にもいかないから手短にだがな」

 

士狼は懺悔室越しで明日の外出日についてペルシアと話し合いをして予定を決めた

 

「じゃあ明日な」

 

「うん、他に必要なものは私が用意するわ!

また明日ね!シロー君!」

 

打ち合わせを終えた士狼はペルシアを先に帰して

数分後に懺悔室を出ていった

 

 

 

「♪〜」

 

ペルシアは上機嫌で紙袋を持って部屋に戻った

 

(やった!明日はシロー君とデートできる!

早く明日にならないかな〜)

 

ペルシアは紙袋を抱きしめて明日の外出日に

期待に胸を膨らませていた

 

(…これってシロー君が着ていた服なのよね?)

 

ペルシアは自分の部屋に戻った後、士狼から受け取った服を見つめていた

 

「ちょ、ちょっとだけ」

 

ちょっとした好奇心と欲に負けて服の臭いを嗅いだ

 

(って私は何しているのよ!これじゃ変態みたいじゃない!)

 

すぐにハッとして自分のした行動に恥ずかしくなった

 

(あの時のシロー君カッコよかったな…)

 

ペルシアはスコット達と対峙していた士狼を思い出して頬を赤らめて物思いにふけり、

ふと時計を見ると慌てて紙袋を自室に置いて、

教室へ走って行く

 

「急がないと授業に遅れちゃう!」

 

 

 

一方士狼は余裕を持って教室に着いて授業を受け、

休憩時間にイスに座りながらストレッチをしたり、

窓際の席だったこともあって気晴らしに窓から外の景色を眺めていた

 

「ねぇねぇ士狼君」

 

「ん?」

 

ふと声を掛けられて振り返ると明るそうな黒髪ロングの女子と茶髪ショートヘアの女子がいた

 

「君たちは?」

 

「ああいきなりごめんね…私は獅子静香

蓮季ちゃんとは友達なんだよろしくね」

 

「私は歩米良仁愛、私も蓮季ちゃんと友達なの、よろしく」

 

「そうか知ってると思うけど俺は影村士狼だ

こちらこそよろしく獅子さん、歩米良さん」

 

「『さん』はつけなくていいよ

同級生だし呼び捨てでね」

 

「そうそう他人行儀すぎだよ」

 

「じゃあ獅子と歩米良って呼ばせてもらうよ

それで二人共、俺に何か用か?」

 

「用というより質問かな

昨日蓮季ちゃんと二人で寮を出て行ったのを見たから

どんな話をしてたのか気になったんだ」

 

「ああそれか蓮季とは初等部の時に

一緒のクラスで話したことがあって顔見知りだったんだ

それで蓮季と思い出話をしていた」

 

「へぇ〜そうだったんだ

蓮季ちゃんのこと名前で呼んでるし

告白してたんじゃないかと思ったよ」

 

「いや蓮季は犬塚が好きみたいだし、そんな事言わないよ」

 

「意外だね蓮季ちゃん可愛いし頭もいいし

男子達に人気だから士狼君みたいな男子は珍しいね」

 

「そうか?」

 

「そうだよ私達でも可愛いって思うほど

魅力的な子だと思うし好きにならない方が珍しいよ」

 

「俺からしたら獅子も歩米良も可愛い女の子だと思うけど」

 

「「へ?」」

 

士狼の突然の褒め言葉に二人は赤面した

 

「士狼〜?」

 

「ッ!痛って!何するんだ蓮季!」

 

蓮季がいつの間にか士狼の前の席に座って士狼の頬を抓った

 

「何私の友達を口説いてるんだ?んー?」

 

「口説いてない!頬を引っ張るな!」

 

「ふん!」

 

蓮季は手を離して不機嫌なまま去っていった

 

「何怒ってんだよ」

 

「静香ちゃんもしかして士狼君って」

 

「うん天然だね」

 

二人は顔を赤くしながら士狼について小声で話した

 

「二人共どうした?」

 

「「なんでもないよ」」

 

「…そうか」

 

息ぴったりの二人に士狼は追求するのを止めた

 

 

 

そして時は流れ、外出日当日に士狼は待ち合わせの場所に早めに来てペルシアを待っていた

 

「あ!おーい士狼〜一緒に街回ろう」

 

「ん?」

 

士狼は声のした方へ振り向くと

蓮季が手を振りながら犬塚を連れて士狼の所へ来た

 

「ダリアパーク行こうぜ!」

 

「誘ってくれて嬉しいけど先約がいるんだ悪いな」

 

士狼は変装しているとはいえペルシアと一緒にいる所を二人に見られるのはマズイと判断し誘いを断った

 

「その約束した奴と一緒に回るのはダメなのか?」

 

「それは…」

 

「士狼兄、お待たせ」

 

士狼が二人を説得させる前に変装したペルシアが待ち合わせ場所に着いてしまった

 

「だ、誰だこの美少年は!?」

 

(ん?こいつ誰かに似ているような…)

 

蓮季は驚いて気付いていないようだが

犬塚は勘が鋭いようで少し怪しんでる様子を見て

士狼は一芝居してごまかそうと試みる

 

「二人は知らなかったな俺の従兄弟のジュリ男だ」

 

「士狼って従兄弟いたのか!?初耳だゾ!?」

 

「そうだ弟みたいな存在でとっても可愛いんだ」

 

事前に打ち合わせした通りの設定で二人に紹介し、

近付かれないように後ろから抱きしめて頭を撫でる

ペルシアことジュリ男には前もって何かあったら

合わせるようにと説明している

 

(頼む、合わせてくれ)

 

「は、はじめましてジュリ男って言います」

 

ジュリ男は赤面しながらも自己紹介をする

 

(た、確かに合わせてって言われたけど、

こ、ここまでするとは聞いてないわよシロー君!?)

 

ペルシアは士狼の行動に内心動揺していた

 

「そ、そうか仲良いんだな」

 

蓮季は信じたようで仲の良い従兄弟だと思い納得した

 

「なあ士狼、ジュリ男って誰かに似てないか?」

 

「世界には似ている顔が三人いると言うだろう、似ててもただの偶然だ」

 

「そ、そうか」

 

(何とか誤魔化せたか…)

 

無理やりだったものの犬塚も納得し、士狼は一安心した

 

「なあ士狼、その子とも一緒に街を回るってのはどうなんだ?」

 

蓮季からの提案に無理に断ったら逆に怪しまれると思った士狼は、

一旦承諾して何かあれば誤魔化すようにしようと判断し、

ジュリ男に許可を得ようと試みる

 

「ジュリ男この人達と一緒に街を回っていいか?」

 

「え!?…そ、それじゃ下手したら

この二人にバレちゃうわよ!」

(このままじゃせっかくのデートが…)

 

案の定ジュリ男が耳打ちして士狼にそう訴えるが

 

「ここで断ったら変に怪しまれるぞ、

何かあれば俺が何とかしてやるから」

 

「うっ…わ、分かったわよ」

 

士狼の意見にジュリ男は何も言えなくなり、承諾するしかなかった

 

(せっかく二人きりのデートだったのに…シロー君のバカ)

 

「二人でコソコソ何話しているんだ?」

 

「ああ一緒に行っても良いかって聞いたんだ」

 

士狼はジュリ男から離れた

 

「あっ…」

 

「ん?どうしたジュリ男」

 

「ううん何でもない」

 

士狼が離れた時にジュリ男は寂しそうな声を出したが上手く誤魔化した

 

「でどうなんだ大丈夫なのか?」

 

「ああ大丈夫だ、ただこの子は人見知りが激しくてな、

出来れば無理に距離を詰めずにそっとしておいてくれ、

そうすれば安心して仲良くしてくれると思うから」

 

「ああ分かったゾ、いきなり年上に囲まれるのはびっくりするよな…ゴメンな、ジュリ男」

 

「う、うんありがとう」

 

人見知り設定でグイグイ来られることはないようにして

一段落着いたその瞬間

 

「ペルシア様?ペルシア様!」

 

スコットが急に士狼達に近づいてきた

 

(え!?いきなりバレた!?)

 

(マズイ!)

 

士狼はジュリ男を抱きしめて

スコットから顔が見えないようにする

 

(え!シロー君に抱きしめられてる!?)

 

士狼のとっさの行動にジュリ男は赤面する

 

「おかしいな、確かにペルシア様の匂いが…

だがいるのは馬鹿面の黒犬四人」

 

(こいつ何気にペルシアを馬鹿面呼ばわりしたぞ)

 

「ペルシア様どこですか!一緒に街を回りましょうー!」

 

スコットはペルシアに気付かず、そのまま走り去っていった

 

「ソー君…私匂う?」

 

ジュリ男が小声で聞いてきた

 

「安心しろ…俺は好きな匂い」

 

「え!?」

 

士狼は素早い動きで手で口を塞いでそっぽをむいた

 

「何でもないさっきの言葉は忘れてくれ」

 

「う、うん」

 

(何を口走ったんだ俺は!?

これじゃペルシアの匂いが好きな変態じゃないか!?

スコットみたいな奴と一緒だなんて真っ平御免だぞ)

 

(良かった臭くなくて…ってそれって

シロー君は私の匂いが好きってことなんじゃ!?)

 

(なんか変な勘違いされているような気がするが…まあいい、取り敢えず何とかなって良かった)

「んんっ悪いな蓮季、犬塚邪魔が入った」

 

士狼は咳払いして蓮季と犬塚に謝る

 

「い、いや士狼は悪くないゾ、あの変態が悪い」

 

「そ、そうだ気にすんな」

 

二人はスコットに少し引いていた

 

「そうか…じゃあ」

 

「あれ?犬塚達そいつは?」

 

「…この子は俺の従兄弟のジュリ男だ」

 

これから歩き出そうとした時に他の黒犬寮生達が

ジュリ男に気付いて声をかけてきた

 

(間が悪すぎる…今日は厄日か?)

 

「え?影村の従兄弟?」

 

「ジュリ男?変な名前だな?」

 

「どっかで見た事あるような?」

 

「あ、あのあまり僕を見つめないで」

 

「「「な、なんだろう男なのに可愛い…」」」

 

「うわー何この男の子!」

 

「可愛い!」

 

「お姉さん達と一緒に回ろ〜」

 

「いやお兄さん達と回わろう!」

 

(マズイな…)

 

ジュリ男に惹かれて人が集まっている状況に

顔には出ていないが士狼は内心焦っていた

 

「俺…男でもいいかも」

 

「ッ!」

 

士狼は聞こえた言葉に危機感を感じ、

ジュリ男を守るように抱きしめた

 

(またー!?)

 

「ジュリ男が可愛いのは分かるが俺の可愛い従兄弟に手を出すな」

 

(お、俺の!?それにか、可愛いって…)

 

「え!?その子士狼君の従兄弟なの!?」

 

「こんな可愛い従兄弟がいていいな〜」

 

(勘弁してくれ…)

 

結局大人数で街を回ることになった

 

 

 

「…本当に着いてくるのか?

大事な家族との時間を邪魔されたくないんだが」

 

「いいじゃん士狼君、独り占めずるい」

 

「俺たちだってジュリ男と遊びてぇし」

 

「はぁ分かったよ、でも条件はつけさせてくれ

俺はずっとジュリ男のそばにいる、それでもいいなら良い」

 

「士狼…ジュリ男のこと好きすぎだろ」

 

(何かあって正体がバレたら困るからだよ!)

「家族なんだ当然だろ…むしろ愛してると言っても良い」

 

(あ、愛!?)

 

「愛してるって…大げさじゃねぇか?」

 

「家族愛だ何が悪い、犬塚にも従兄弟がいるから分かるだろ」

 

「いや悪くはねぇけど、ってか朱奈は…いやなんでもない」

 

(士狼はブラコンなのか?)

 

「ていうか影村って思っていたより話しやすいな」

 

「それはどういう意味だ」

 

「だって士狼君いつも一人でいるし、無表情だし、何も話さないし、なんか近寄るなオーラを出してる感じ?」

 

「それに怖かったしな〜特に目とか鋭すぎて近寄りがたかったしよ」

 

「そんなこと思ってたのか…それと目は余計だ」

 

「ハハッ悪い悪い」

 

「絶対悪いって思ってないだろ」

 

「アハハッ士狼君って結構面白い」

 

「今のどこが面白いんだ?」

 

「その冷静なツッコミが面白いんだと思うよフフッ」

 

「俺はツッコミ担当じゃない」

 

「アハハッ分かってるって」

 

「士狼スゲェな…もう会話の中心にいるじゃねぇか」

 

「グスッ」

 

「え!?蓮季何で泣いてるんだ!?」

 

犬塚の発言で士狼を含め全員が蓮季を見る

 

「士狼、もうみんなと仲良くなって…

みんなと仲良くなれるか心配してたんだゾ

でも蓮季は安心したゾ!」

 

「過保護な母親か!大きなお世話だ!」

 

「私も心配してたんだぞ〜士狼君♪」

 

「うっさい!」

 

「「アハハハハッ」」

 

(でもシロー君なんか生き生きしてる…

なんだか私も嬉しいな)

 

ペルシアが士狼の様子を見てほっこりしていると

お腹が鳴ってしまった

 

(お、お腹鳴っちゃった…恥ずかしい)

 

「腹減ったな…あそこの海が見えそうな

レストランにでも行かないか?」

 

「腹が鳴ったのって影村かよ」

 

「腹減ったんだからしょうがないだろ」

 

「アハハ…じゃあみんなで行こっか」

 

「そうね行こー!」

 

(シロー君…)

 

ジュリ男は自分を庇った士狼の横顔を頬を赤く染めながら見つめていた

だがレストランは貸し切り中で入れなかった

 

「貸し切りか…どこかのお偉いさんでもいるのか?」

 

「士狼、近くにラーメン屋があるからそこにしねえか?」

 

「なんだ、だったら初めからそっち行けば良かった」

 

「士狼って昔からラーメン好きだよな」

 

「まあな」

 

((なんか意外)))

 

(ラーメン?)

 

「よし、じゃあ早速行くゾー!」

 

「おー!」

 

(ん?)

 

蓮季の掛け声で移動しようとした時

士狼は視線を感じレストランの屋上を見ると

白髪の白猫女子が驚いた目でこちらを見ていた

 

(視線はジュリエットに向けられているなジュリエットの知り合いか?

あの白髪どこかで見覚えがあるような…警戒しておくか)

 

数分歩いて近くのラーメン屋にたどり着いた

 

(昔父さんと一緒に食べたラーメンを思い出すな)

 

「ジュリ男は何にするんだ?」

 

ジュリ男に何かあっても対処できるように

士狼は隣の席に誘導して座らせた

 

「えーとじゃあこの担々麺?にしようかな」

 

「担々麺か…辛いけど大丈夫か?やめたほうがいいと思うけど」

 

「僕はお子様じゃありません」

 

ジュリ男は膨れ顔で士狼に抗議した

 

「分かったよ、じゃあ俺は醤油ラーメンにするか」

 

意地張っててなんか可愛いなと思いながらも士狼は注文した

 

「醤油ラーメンと担々麺お待ち!」

 

「ありがとうございます」

 

(シロー君何だか嬉しそう…)

 

「そういえばジュリ男は割り箸の使い方を知っているか?」

 

「ううん…知らない」

 

「じゃあ見てて割り箸はこうやって割るんだやってみて」

 

士狼はジュリ男に実際に割り箸を割る所を見せる

 

「う、うんこうかな?」

 

「おっ綺麗に割れたな何かいい事があるかもな」

 

(もうたくさんあったんけどね…)

 

「箸の持ち方はこんな感じだ」

 

今度はジュリ男の背後に回って両手を使って持ち方を教える

 

(シ、シロー君顔近い!)

 

「どう?やってみて」

 

「こ、こんな感じかな?」

 

ジュリ男は多少ぎこちないが箸を使えるようになった

 

「そうそうそんな感じ良くできました

じゃあ食べようか、いただきます」

 

「…いただきます」

 

「うん、美味い」

 

「か、かりゃい」

 

案の定ジュリ男は坦々麺の辛さに涙目になっていた

 

「だからやめたほうがいいって言ったのに…

ほら、醤油ラーメンと交換してあげる、辛くないから食べれると思うよ」

 

「う、うんありがとう」

 

士狼はそんなに辛い坦々麺なのか?と思いながら

坦々麺を啜って食べる

 

「うん、まだ食べれる辛さだな」

 

(シロー君あんな辛いの大丈夫なの!?)

 

(ジュリエットって辛いの苦手だったんだな)

 

(何かあそこだけいい雰囲気だな)

 

(士狼君って結構面倒見良いんだね)

 

(本当に従兄弟の雰囲気なのか?あれ)

 

(面倒見良いのは変わってないんだな士狼は)

 

(士狼って良いお兄ちゃんやってるんだな〜)

 

犬塚達は士狼とジュリ男のやり取りをラーメンを食べながら見ていた

 

 

その後ダリアパークなどで遊んでいる内に

夕方になりジュリ男を送っていくといって

犬塚と別れ、寮の帰り道を変装を解いたジュリエットと二人で歩いていた

 

「ジュリエットどうだった?」

 

「どうだったって何が?」

 

「今日の外出のことだよ」

 

「ああそれね…本当に楽しかったわ、坦々麺だったけ?辛すぎ!東和民はあんなのよく食べられるわね」

 

「それはジュリエットが辛いの苦手なだけなんじゃないか?

まぁ今回のお出かけで初めて体験したものも多くて

いい思い出になったんじゃないか?」

 

「ふふっそうね…でもできればシロー君と二人きりが良かったな」

 

「それは仕方ないだろ、今回は色々間が悪かったんだ…

運が悪かったと…ッ!」

 

「キャッ!シロー君どうし…ムグッ!」

 

視線を感じた士狼はジュリエットの口を手で押さえて物陰にジュリエットを連れて隠れる

 

(ま、まさか…シロー君それはダメよ!)

 

「突然で悪かったけど大人しくしてくれ、誰かに見られてる」

 

(え!?嘘!?)

 

俺たちが歩いていた道の上にある橋に黒塗りの高級車が停まっていて

そこには昼間に見た白髪の女子が双眼鏡でこちらを見ていた

 

「あら?おかしいわね〜あそこにいたはずなのに」

 

(え!?もしかして)

 

どちらにしても見つかれば面倒なことになる、隠れてやり過ごそう

 

「うーん見間違いかしら?」

 

数分経って白髪の女子は黒塗りの高級車に乗り込んでその場を去っていった

 

「危なかったな」

 

「ねぇシロー君」

 

「どうした?」

 

「さっきの人、私知ってるわ」

 

「本当か?教えてくれ誰なんだ?」

 

「シャルトリュー・ウェスティア姫

ウエスト国の王女で私の幼なじみなの」

 

(ああ、なるほど…道理で見覚えがあると思った、

面倒な奴が来たな…)

 

士狼たちはそれぞれの寮に帰り、1日を終えた

 

 

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