これからは少しずつでも更新してきますのでどうぞよろしくお願いします。
次々に現れるエネミーをランサーとキャスターが倒していく。
呆然と眺めていると不意に寒気を感じた。
段々と酷くなっていくそれに不安と恐怖が芽生え隣に佇む
するとすぐに目があった。その顔は何故かニヤニヤと楽しげに歪んでいる。
「な、なんだよ...」
「いえ別に?自分の魔力の残量にやっと気付いたのかこの大馬鹿ド3流マスターもどき、なんてその身長ほ...いや、微塵も思ってないデスー。
正直このゴミは貴重な令呪全部馬鹿みたいに使っちまったから契約解消いつでも出来るよなー何て欠片も思っていませんよ!!...いやホント」
思ってるんですね!!しかもその顔、わざとですねわかりますよ!!
しかもさりげなく身長ほどって言いかけたけど自分は平均ちょい上だぞ!!!
ぐらりと視界が揺れる。
倒れる!!!そう思った時
「ランサー、キャスター。戻れ」
その細腕が自分の身体を難なく受け止めてくれていた。
彼女のサーヴァントが英霊の座に戻り、少しだけ寒気も治まった。
「...ありがとう、アルティメイター」
腕を離されどさりと音を立てて地に倒れる。
こ、このサーヴァント、礼を言った瞬間落としやがった!!
しかもニヤニヤ笑ってるし...畜生!!!
「さあ、先に進みますよー...面倒だが、ここからはこのワタシが貴方の戦いを代行します。
少しでもサポートしてあげようとか思わないで頂きます...正直迷惑だ」
足音も立てずに先を歩く細い背を慌てて追いかける。
彼女は今、“代行”と言った。つまりは
「一緒に、戦ってくれるのか?」
そう呟いた途端彼女は珍しく頷き肯定した。
「そうなりますかね。このサクラ迷宮はこれからどんどん面白くなるはずだ!!!
それに...貴方には借りがある」
借り?彼女から借りたことはあれども、貸した覚えなんて...」
「...わからないならそれで良いんですよ。わからないほうが良い事の方が、この世は多い...
それを知りたいと思うのは人間として当たり前だ。だが...」
「知ってはいけないこともあるって事?」
「それも一つの答えでしょうね。この世には善悪なんて存在しない。何が善で何が悪か...そんな事、他人が決めつけてはならないものだ。
たとえそれが神であっても...ね。ならば真の善とは、真の悪とはなんなのか...これも一つの謎、ですね。」
立ちふさがるエネミーを何処からか取り出した禍々しい大鎌で薙ぎ伏せていく。
「ワタシはね、この世全ての本当に正しい回答が知りたい...でも知りたくない」
「...何で?」
問いかければ楽しそうに顔を歪め声を張り上げる。
「つまらないからさ!!!人生というテストで満点をとって優越感に浸って何になる?誰が私の言葉を信じる!誰もいない!!
生憎、法螺吹き男のようにはなりたくはないのでね...おっと、話しすぎたな。先へ進みましょう。」
語り終え歩き出した彼女の隣を歩く。
おかしな女だと、思った。
知りたいと言ったかと思うと知りたくないと言う。
まるで天邪鬼だな...そんな彼女とこの先やっていけるのだろうか。