投資家による実力至上主義の学校   作:孤独なバカ

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プロローグ

……なんでこんな学校に

と足取りが重い気持ちでその少年はため息を吐く。

この少年大江奈緒。女性の名前ぽいがちゃんとした男性として籍を持っている少年は今年から入る東京都高度育成高等学校に向かうバスに揺られながら気分がうんざりしていた

実はこの少年はこの学校に行きたくて行ったわけではない。

両親に決められて奈緒はこの学校に行ったのだ

一応両親は有名企業のいいとこの重要職でありかなり地位も高い。

それが奈緒にとっては苦痛しかなかった。

中学生のころから英才教育があり、面倒臭いの一言でサボることが多くクラスメイトと野球やサッカーなどで遊ぶことが多かった。

しかし奈緒はいたって真面目な生徒だった

ほとんどの授業をまともに受けており、口であぁこう言っておきながらも実際は予習復習を欠かさない。だから成績もすでに上位を保っていた。

至って普通の真面目な生徒でいながら自由を欲しているのだ。

 

……そういえばあいつのこの学校に行くこと伝えてなかったな。

中学時代俺はバスケ部、そして側近としていた陸上部の少女を思い出す

同じ学校であるからまぁその時に言えばいいか

俺はこの学校を食虫植物と表している。

高い進学率と高い就職率に踊らされている。

 

これは奈緒自身が疑問に思っている中の一つだ。

奈緒自身既に投資家で成功している一人でもあるので自信を持って言えることだった

 

「……楽しかったなぁ中学校。」

 

俺は一枚の思い出の写真を取り出す。それは俺がバスケ部と陸上部の合同でみんなで撮った写真が今でも宝物として残っていた

ガタガタと俺を乗せたバスは学校へ近づいていく。

三年間一度も帰れない牢獄みたいな学園へ

 

 

「大江奈緒。大江奈緒。……って帆波とまた同じクラスかよ。」

 

俺はクラス分けを見ると俺の一個上に一之瀬帆波と書かれた文字があった。

一之瀬帆波は俺の中学校三年間同じクラスであり、とある秘密を共有というよりも握っていると言った方がいいだろう。

そして俺が信頼している中学時代の俺の片腕的存在であった少女と同じクラスであることは結構嬉しく感じてしまう。

 

あいつ驚くだろうなぁ。

そんなことを思いながら教室へ向かう。

朝は比較的早めに起き朝トレをしていることもあり比較的朝は強い方であり反対に朝の弱い帆波は比較的遅い登校になると思っていた。

そう、そう思っていたのだった

 

教室に入るとすでにグループ形成がされており賑わっていた。

俺は入るとまず上を見ると廊下から感じていた物がするに目に入る。

そして入った瞬間すぐにその顔なじみは珍しくすでに学校に来ていてその中心にいた

 

「……ん?珍しいな。」

「あっ!!ナオくんヤッホー。」

「おう。また同じクラスかよ帆波。」

「もう。ナオくんもここの学校って本当にびっくりしたよ。あんだけ嫌がっていたのに。」

「うっさい。家で株価や投資先を見ていたほうが数倍面白いしな。それになんか臭いだろ?この学校。」

「にゃはは。それは同意かな〜。さすがに高い進学と就職率は分かるけど希望通りの進路にいけるってあたりが少し怪しいかな?」

 

と俺と帆波はこの学校のことを最初から怪しいと思っている部類に当たる。

 

「……まぁ美味しい話には裏があるし、というよりも私物の持ち込みがほとんど認められないし外部の連絡が禁止っていうのもなんか隠し事があるみたいで不安になるよな。」

「でも今のところは変ってところはないよね?」

「いや。上を見てみろ。」

 

俺が指差すとそこには監視カメラがかなり多めに用意されてあるのが見える

 

「明らかに多すぎる。」

「……本当目がいいね。全く気付かなかった。」

「いや。俺が監視なれしているからだろうが。普通気づかないのが普通だろ。」

 

と俺がそういうと苦笑いする帆波。俺の監視嫌いは知っていて俺の脱走先に時々帆波の家に突撃していたのも原因だろう。

 

「あれ?一之瀬さん。もしかして知り合い?」

「うん。私の中学校から友達。」

「大江奈緒です。女子みたいな名前ですがよろしく。」

「やっぱりそういう挨拶なんだね。」

 

と笑っている帆波に俺は苦笑してしまう。

そんな風にからかったりからかわれたりしているうちに時間は過ぎていく。

どうやらグループ形成はうまくいったらしい。

そんな風に話をしながら俺たちは最初のHRまで時間を潰すのであった。

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