投資家による実力至上主義の学校   作:孤独なバカ

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主人公がDクラスとBクラスでの態度がここではっきりします。



Sポイント

しばらく話していると担任だと思われる先生が入ってくると自然とクラスメイトたちは自然と席に着き始める。

何というか統率されたような優等生が集まっているな。

話していると生徒の価値を俺は測ることができる。そしてほとんどが優秀な人材であることはすでに見抜いていた。

先生が教壇に立って数分後、チャイムがなると先生は会話を始める。

ついでに席順はきっちり帆波の隣になっていた。

 

「新入生のみんな、おはよう。私がこのBクラスを担当することになった星之宮知恵っです。普段は保険医をしてるから、授業で会うことは少ないかもしれないけどね。この学校では学年ごとにクラス替えはしないから、卒業までの3年間、みんなで一緒に頑張ろう!」

 

クラス分けがないって珍しいな。基本的に理系と文系に分かれてクラス替えをするのが基本的な形のはずなのにな。それともここは文理選択がないのだろうかと考える。

 

「今からおよそ一時間後に入学式が行われるけど、その前に当校の特殊なルールについて説明をしたね。まずはこの資料を配布したいので、前の生徒は後ろの生徒に回して。」

 

 そう言いながら星之宮先生は一番前の席の生徒たちに見覚えのある資料を渡し、そう指示してきた。

 確かあれは、合格通知と共に送られてきたものだ。

 この高等学校は、全国各地にある高等学校とは異なったルールが敷かれている。大前提として、生徒は在学中は学校が用意した寮で寝泊まりしなくてはならない。ここまでは寮がある学校とさした変わりは無いと思うが、違いはここからだ。

 生徒は在学中、特例を除き外部との接触を禁じられている。

 つまり家族との連絡は不可能。

 さらには、学校の敷地内からの外出も禁じられている。

 しかしその反面、政府主導で建立させただけはあるのか、生徒に不満を覚えさせないように手配されているのも事実だ。具体的にはカラオケやシアタールーム、カフェにブティックといった娯楽施設や、コンビニエンスストアにスーパーといった施設も存在するらしい。

 そして最も異質なものがある。Sシステムの導入だ。

 

 

「今から学生証カードを配るからね。それを使えば敷地内にある施設を利用したり、売店なんかで物を買うことが出来るから、無くさないようにね〜。クレジットカードみたいなものだと思ってもらっていいよ。当然のことだけど、何かを利用したり買ったりすればポイントが消費されるから気をつけてね。学校内でこのポイントで買えないものは無いよ。学校の敷地内にあるものなら、何でも買えるからね。」

 

学生証に振り込まれているポイントは1ポイント=1円の計算になっている。

ポイントは学校側から無償で提供される。

その中でも俺はポイントで買えないものはないという言い方に引っかかった。

しかし先生は話を続ける

 

「それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれる仕組みになっていて、皆にはすでに10万ポイントがすでに支給されているから確認してみてね。」

 

するとその一言に俺以外の生徒はざわめき始める。だけど1日で数千万規模の投資をするので俺は冷静に話を聞くことができた。

 

「ポイントの支給額に驚いちゃった? この学校は実力で生徒を測るからね。入学した君たちには、それだけの価値と可能性があるってこと。これはそのことに対する評価みたいなものだよ。遠慮なく使っちゃっていいからね。でも、このポイントは卒業後に全て学校側が回収しちゃうから、ポイントを貯めても得は無いよ。もちろん、現金化も出来ないからね。振り込まれた後、ポイントをどう使うかは君たちの自由だから、好きに使ってくれていいよ。ポイントを使う必要が無いと思ったら誰かに譲ってもいいからね。でも、無理やりカツアゲしたりしちゃダメだよ? この学校はいじめ問題にだけは敏感だからね。ここまでの話でなにか質問がある人はいるかな?」

 

すると俺は真っ先に手をあげる。あまりにも説明が足りていないので補足部分を聞いておきたかった。

それに俺が思っていることが確かなら、明らかにアドバンテージを得ることになる。

帆波やこのクラスメイトいるなら上位と戦うことはできるのであろう

 

「はい。えっと。」

「大江です。」

「うん。大江くん。それなら何が聞きたいのかな?」

「聞きたいことは多くあるんですが、とりあえず3ついいですか?」

「いいよ〜どんどん聞いて。」

「それじゃあ一つ目。……月のプライベートポイントの支給額はクラスによって決められますか。それとも個人で支給額が決められますか?」

 

ほぼクラスメイト全員が首を傾げる。どういう意味か分からない人が多数らしいが先生の笑みが凍り目が引きつる。

ビンゴか。

やっぱりここの学校はプライベートポイントの変動があるらしい。毎月の支給額に触れていない。そして10万という大金に泳がされているのだろう

 

「それは毎月ポイントは振り込まれる、としか言えないかな~」

「……それじゃあ二つ目の質問に移ります。上についている監視カメラは防犯のためですか?それとも生徒の観察のためですか?」

「っ!」

 

明らかに先生の顔が引きつった。クラスメイトも天井についている監視カメラを確認する。

 

「……えっとどうしてそう思ったの?」

「防犯カメラにしては明らかに分かりにくいんですよ。防犯カメラ自体は元々記録のためだと思われがちですが、実際は犯罪を抑制するものとして使われています。だから防犯カメラのダミーを使う店もあります。即ち分かりにくいところにあるってことは別の用途があると考えた方がいいのではないかと思いました。」

 

これが俺が監視カメラが防犯目的に使われないと思った理由の一つだ。恐らく生徒間のトラブルを抑制する目的もあるとは思うのだが実際は監視的な役割で使われているではと考えていた

 

「……私からは何も言えないかな?」

「分かりました。最後の質問に移ります。」

 

すると俺が一息つきそして発言した内容にクラスメイトどころか星之宮先生も言葉につまる内容だった。

 

「他のクラスに移るために必要なプライベートポイントの値段を各クラス分教えてください。」

 

 

 

俺の質問が終わるとクラスメイトがざわざわと騒ぎ出す。先生すら唖然としているようだった。

 

先生の答えはAクラスが2000万ptそして、Aクラス以外は1500万pt。

これが即ちどういう意味を表しているのか。おそらくクラスメイトにも分かったのであろう。

 

Aクラスは即ち特別なクラスであることを意味している。そして他のクラスにおいては一段階劣るというもの。

即ちAクラスでは噂通りの特別な待遇を受けられるのであろう。そして他のクラスは適応しないことを意味していた。

 

「……最初から全開だったね。」

「実力主義って聞いていたからな。これで全部の謎が解けただろ?」

「…多少強引だった気がするけど。」

「別にいいだろ。このクラスは最初から戦える力をもっていた。即ちアドバンテージを取っていた方が有利なんだよ。」

 

すると呆れたようにしている帆波だったが、まぁナオくんだしね〜と呟くと

 

「ちょっとみんないいかな?」

 

すると帆波が声を出す。そしてクラスメイトの方を向き笑顔で答える

 

「みんな戸惑っているところ悪いんだけど、このクラスで三年間一緒に学んでいくことになるから、まずはお互いのことを知ることが必要だと思うの。だから今からみんなで自己紹介できたらなって思うんだけど、どうかな?」

「い、一之瀬さん?」

「ごめんね。ナオくん空気の読めないことが多くて。でもクラスのことを思って質問したのは事実だと思うよ。それに私たちも普通通りにしないとSシステムについて他のクラスにばれちゃうと思うの。」

 

すると帆波が発言すると首を傾げるクラスメイト。それに付属して俺も付け足す

 

「……俺たちはSシステムについてアドバンテージを持っている。でも他のクラスはその情報を持っているとは限らないだろ?」

「あっ。なるほど。」

「それにぶっちゃけ今はすることはないだろうな?当たり前のことを当たり前にすればおそらくそこまで俺たちは減点くらわないだろうし。」

 

俺がそういうことをいうと普段通りの生活をしておけばいいって言われてホッとしたのだろう。

 

「まぁちょうどいいや。俺は大江奈緒。気軽にナオって呼んでくれ。体を動かすことと写真撮ることが趣味だな。ついでに帆波とは同じ中学だった。一応部活には入らないつもりでクラスのことを重点的に置こうと思っているから。」

「それじゃあ私も。一ノ瀬帆波。ナオくんと一緒の中学でずっとナオくんの補佐をしてきたかな?表立ったことは私がやって作戦を考えるのはナオくんがやっていたから。私は中学校のことは生徒会と陸上部に入っていたけどクラスの補佐に回ろうと思っているよ。」

 

と俺と帆波が自己紹介をするとクラスメイトたちが次々に自己紹介を始める。

入学式までの時間俺たちは自己紹介で時間を潰したのだった。

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