荒れ果てた城の中で、4人の男たちが輪になって座っていた。中心には焚火があり、羽をむしった鳥が焼かれていた。羽を一枚噛みながら、髭面の壮年の男―信長が口火を切る。
「信長は死んだ、とか申したな。千空からも聞いたが、やはりあの金柑頭に弑逆されたことになっとるか」
「……おう!死んだ!!京、本能寺で明知勢に弑逆されたわ。もう…18年も昔の話よ‼」
今にも噛みつかんばかりの形相で、上を包帯、下に赤いズボンと足甲を纏った男、豊久は応えた。己の知る信長を。
「く、くくく。そうか、そうか。しかし18年、18年か」
信長は面白そうに、目を細めてニヤニヤと嗤う。顎に手をやり、心底から愉快で堪らぬというように。
「ああ、だから言うたのだ。だからお前はあの世の鬼か亡者じゃ。でなければ。
豊久はそう言い捨て、信長を、
「くっくっく。あっはっはっはっ。ははははーッ」
豊久はギロリとそれを睨む。笑い飛ばした女と見まがうような美少年、与一は笑いを堪えようとしてなお、堪え切れぬというように口角を吊り上げ、豊久を見る。
「十年、十五年で
「あんたは…何者だ…ッ」
睨み、訝しむ豊久に我が意を得たりと名乗る。
「与一。那須資隆与一で御座います」
「…ッ!嘘をつけぇい!!源平合戦のころじゃねぇかッ、四百年も昔の話ぞ!そんな馬鹿な話があるものか!!」
豊久の目を見開きながらの絶叫は、荒城をビリビリと震わせた。それを受けてもなお飄々と笑いながら、揶揄うように、困ったように眉根をよせて与一は言い募る。
「んーーー馬鹿な話と申されましても。私は私でございますれば」
「…ッ、これは夢だッ。間違いなく夢だ!!」
睨み、歯をむき出しに食いしばる豊久を他所に、揶揄うような、事実揶揄っているのだろう声が上がる。
「くッくくく。よかったなあ与一。
「ぬ…」
信長の揶揄いに、悔し気に口を引き結ぶ与一。信長は
「あ゛ー…俺は石上 千空。信長が死んで18年なら、あんたより
豊久はあんぐりと口を開け、苦々しげな顔で
「…やっぱい、夢だ」
呻くように、吐き捨てた。
「…あら?どこかしらねえ、ここは」
どことも知れぬ荒野で、上等なドレスを着た美しい女が、ポツリとつぶやいた。
to be continued…
大変遅れました。申し訳ございません。
それと、廃棄物側にも、オリジナルで誰か出そうと考えています。Dr.STONEからは出しません。史実の人物からです。