Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

12 / 93
前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、マナと六花がアイちゃんの子守りをすることになったことを知りました」

龍牙「そこから何やかんやあってシャルル達がアイちゃんの子守りをすることに!」

晴夜「更にそれから何やかんやあったが無事に子守りを終えることができたのでした!」

六花「……なんか今回いつもより雑じゃない?」

晴夜「………………ソンナコトナイヨー、ベツ二ネタガツキタトカソンナリユウジャナイカラネー」

六花「……図星なのね……
…おほん!さあどうなる、第10話!!」


第10話 ドッキリ注意報!二人の転校生

とある朝、カエルの目覚まし時計が鳴り、既に制服に着替えた六花が止めた。

 

「おはよーラケル」

 

「おはようケル……」

 

ラケルが目をこすりながら起きると、そのまま二人は朝食をとる。

 

「マナ、もう起きたかな?昨日は遅くまで生徒会の資料を作ってたみたいだし、今日は早めに迎えに行こっ」

 

「六花はマナのいい奥さんケル!」

 

「奥さんの意味分かってるの?」

 

「ケル?」

 

マナの心配をする六花を見たラケルが奥さんみたいだと言うが、よくわからずに使っていたようだ。

 

 

二人は朝食を済ませると、その後家を出て、マナと晴夜と一緒に学校へと向かう。

その途中で六花は二人に今朝のことを話す。

 

「へぇ〜、六花がマナの奥さん?」

 

「ね、笑っちゃうでしょ?」

 

「うんうん、確かに」

 

「へっ?」

 

話を聞いていたマナが頷きながら、晴夜も「確かにそうだ」と言って肯定する。

 

「奥さんってさ、いつもそばにいてくれて、頼りになる一番のパートナーでしょ?」

 

「まさに、六花の事だな!」

 

「私も、そう思うシャル!」

 

「な、何言ってるのよ二人とも……」

 

マナと晴夜が六花をからかっていると学校に到着し、教室に入った。

 

 

それからしばらく経ち、先生が入ってきてホームルームが始まった。

 

「えー今日から、このクラスに新しいメンバー二人が加わる事になりました」

 

城戸先生の口から、転校生が来る事を告げられた。

 

「転校生?」

「男?女?」

 

「ドキドキだね!」

 

「どんな子だろ?」

 

それを聞いた生徒達は、どんな転校生が来るのか楽しみでいた。

 

「一人はみんなの方が良く知ってるんじゃないかな?どうぞ、入って」

 

教室のドアが開き、そこにいたのは…

 

「「「えー!まこぴー⁉︎」」」

 

「龍牙⁉︎」

 

何と、この学校の制服を着た真琴と龍牙だった。

 

 

ホームルームが終わると、クラスメイトだけでなく、廊下にも他の生徒が集まっていた。

 

「生まこぴーがすぐそこに!」

「驚きだよね!」

「僕なんか席隣ですよ!」

 

「ビックリしたよ、転校して来るなんて」

 

「ホント、突然どうしたの?」

 

真琴と龍牙の突然の転校に、マナと六花の二人は驚いた。

 

「王女様を見つけ出すためにも、もっとこっちの世界を知らなきゃと思って」

 

「それに何より真琴は、みんなと一緒にいたいんだビィ」

 

「もうキュンキュンだよ!まこぴーがあたし達といたいと思うなんて!」

 

そう言ってマナは真琴に手を出し、彼女を歓迎する。

 

「ようこそ、大貝第一中学校へ」

 

真琴も手を出し、お互い握手を交わす。

その様子を見た他の生徒は、マナ達が真琴と知り合いなのかと驚く。

 

「何か……みんな見てる?」

 

「こんなに注目されるんだ……!アイドルって大変……!」

 

真琴がアイドルだということを忘れていたマナは、皆に注目されていたことにさっきまで気づいてなかった。

真琴はみんなに向かって微笑むと同時に、歓喜に溢れた。

 

「流石人気アイドル……」

 

「いつも笑顔でいなきゃいけないなんて大変ね」

 

マナと六花がそう思っていると、ダビィが二人に語り掛ける。

 

「真琴が気を許せるのは、みんなだけだビィ。くれぐれも真琴の事、よろしくお願いしますビィ」

 

マナ達にそう言い、一礼した。

 

「大丈夫よ、こっちの学校の事は色々調べて来たもの」

 

真琴はダビィを机の中に隠し、学校についてはキチンと調べて来たと伝えた。

 

「そういえば、龍牙君は?」

 

「ああ、龍牙なら晴夜と一緒にどこかに行ったわよ?」

 

 

一方、学校の外では晴夜が龍牙になぜ転校して来たのか尋ねていた。

 

「お前なんでこんな所に?」

 

「真琴がこの学校に行くって言って、ダビィが『龍牙も一緒に転校するビィ!』って言うから……」

 

「その気になったと……」

 

「おお!」

 

「はぁ〜……」

 

晴夜は呆れながら溜め息をつく。

 

「まぁいい、とりあえず「…」

 

晴夜は龍牙に手を差し出す。

 

「今日からクラスメイトとしてよろしくな」

 

「おお!」

 

龍牙と握手を交わし、その後二人は教室へと戻った。

 

「……そういえば、お前この世界の学校についてはわかってるのか?」

 

と晴夜が聞くと、龍牙は親指を立てる。

 

「任せろ!バッチリだ!」

 

「「…不安だ」

 

晴夜は龍牙の発言に半信半疑の気持ちになった。

 

 

それから真琴と龍牙は授業をする事になったが、本当に調べて来たのか、真琴の方はテストでサインを書き、裁縫で雑巾と机のシーツをくっつけてしまうなど。龍牙の方も書道の授業で硯を使わずに墨汁を直接筆にぶっ掛けようとしたりと、二人して同じような失敗ばかり続いた。

…つまりまあ、真琴と龍牙の転校初日はとても破茶滅茶だった。

 

 

やっと放課後になり、マナ達は帰る支度をした。

 

「お疲れ様、六花、晴夜君。まこぴーと龍牙君が学校に慣れるまで、もう少し時間がかかりそうだけど、三人でフォローしよっ」

 

「うん!」

 

「そうだな」

 

そう言って五人は教室を出て、下校しようとした時、

 

「真琴さん!お疲れ様でしたー!」

『お疲れっしたー!』

 

校門前には紫の羽織りを着た人達がずらっと並んでいた。

 

「えっ?」

 

「なんだ?あの人達は?」

 

「まこぴーの知り合い?」

 

マナ達はずらっと並んでいる集団に驚く。

 

「あぁ、あれは真琴の応援団って、ダビィから聞いた」

 

「みんなしっかりしてるし、礼儀正しいいい人達ビィ」

 

「「「へぇー……」」」

 

応援団の人達に向かって真琴は微笑むと、団員達がメロメロになり、中にはサインが欲しいと言う者もいた。

 

「バッカヤロウ!真琴さん今プライベートなんだぞ!何がサインだ!」

 

『ハッ!そうでありました!』

 

「我らが規律、全百三十カ条復唱だ!一つ!まこぴーのプライベートを守ります!」

 

『まこぴーのプライベートを守ります!』

 

応援団の団長が規律の一ヶ条を復唱すると、団員も続けて復唱する。

 

「確かに礼儀正しいだな」

 

「約束、百三十もあるんだ……」

 

六花がそんなことを言っていると…

 

「あっ、いたいたまこぴー!」

「ホントにこの学校に転校して来たんだ!」

 

今度は週刊誌のカメラマンがやって来て、写真を撮り出す。

 

「週刊誌の記者さんビィ」

 

「先に行ってちょうだい。あなた達に迷惑はかけないわ」

 

「えっ?でもせっかく一緒に帰ろうと―――」

 

残念そうな顔するマナに六花が言う。

 

「私が注意を引きつける!」

 

「六花?」

 

「あなた達はその隙に裏門から逃げて!」

 

そう言って記者達に近づき言う。

 

「あなた方、今写真撮られましたけど、学校の許可はとったんですか?」

 

六花の発言に記者達は怯み、続けて六花は言い放つ。

 

「一般生徒や制服が写るのは、学校としてNGのハズ!それに何より、剣崎さんも制服を着てる時は、アイドルではなく生徒です。お引き取りください!」

 

六花に続くように応援団長も記者達に言い放つ。

 

「彼女の言う通りだ!まこぴーのプライベートに踏み込むな!」

 

その様子を見て、龍牙が「今の内だ!」と言う。

 

「行くぞ!」

 

「うん!行こうまこぴー!」

 

「ええ!」

 

その隙に四人は裏門に向かってダッシュした。

 

 

その後、四人は無事に裏門から出て行く。

 

「もう、大丈夫だ」

 

「ええ、ありがとう」

 

六花と団長のおかげで何とか記者達から逃げ切った。

 

「じゃあ、俺たちはここで!」

 

「うん!じゃあね!」

 

そう言って晴夜と龍牙は帰っていった。マナと真琴もそのまま帰路についていく。

 

「それにしても六花は機転が効くシャルね!」

 

「うん!ホント頼りになるよね!」

 

「いい仲間がいて、幸せね」

 

「仲間でもあるし、何と言っても六花は親友!」

 

それを聞いた真琴が言葉を止める。

 

「まこぴー?」

 

「いいなーって真琴は思っているビィ」

 

「ダビィ!」

 

「まこぴーは素直でカワイイシャル!」

 

「うん!ホントキュンキュンだよ!」

 

 

その頃、記者達の対応を終えた六花は一人で歩いていた。

 

「ごきげんよう六花ちゃん」

 

「ありす……」

 

彼女のそばにピンクのリムジンが止まり、窓が開くと座っていたありすが挨拶をした。

 

「そのお話は車の中でどうですか?」

 

ありすに勧められ、六花は車に乗った。

 

「真琴さんと龍牙さんが転校していらしたそうですね」

 

「もう知ってたんだ」

 

二人は車の中で真琴と龍牙についての話をした。

 

「ええ、でも心配ですね。真琴さんと龍牙さんは、こちらの学校に通うのは初めてでしょうし。

……でも、嬉しいですわ、みんな近くにいられるようになって」

 

「うん、マナもまこぴーが転校して来てすごく喜んでた」

 

だが六花の表情は、少し複雑そうな顔になっていた。

 

「ちょっと寄ってみません?マナちゃんのお家に」

 

「うん!あの後どうなったか気になるし!」

 

二人はマナの家に着き、マナの部屋に入っていく。

 

「あっ六花!ありす!」

 

「えっ?まこぴー?」

 

「ごきげんよう」

 

マナの部屋にはマナだけでなく、真琴もいた。

 

「あのね、まこぴー今日はお仕事休みなんだって!」

 

「えっ?」

 

「それは楽しそうですわね」

 

「でしょでしょ?」

 

「そういえば、龍牙が住んでいるところこの近くなのよね?」

 

ふと真琴が尋ねると、六花が「確かそのはずよ」と答えた。

 

「ちょっと行ってみよう!ねぇまこぴー!」

 

「うん!」

 

「六花達も行こう!」

 

「え⁉︎……うん」

 

「いいですわね」

 

 

四人は揃って龍牙の住んでいるところ、もとい晴夜の家に訪れた。

 

「ここが晴夜君の家」

 

「立ってないで入りましょう」

 

四人が中に入ると目の前にハットを被ったおじさんが出て来た。

 

「いっらしゃい!」

 

「あ!お、お邪魔します。えっ〜と……」

 

「あ、俺 晴夜の叔父の石動総一郎、よろしく!」

 

「どうも、それで、晴夜君と龍牙君は?」

 

「晴夜ー!龍牙君ー!お客様だぞ」

 

総一郎が大声で言うと、地下から龍牙が出てきた。

 

「お!みんななんでここに?」

 

「あんたの様子を見にきたのよ!」

 

「まぁ、とりあえず、上がってて」

 

総一郎がそう言うとマナ達はお言葉に甘えて家に上がり、龍牙は地下の方に行き、マナ達も付いていった。

すると、目の前に小さな冷蔵庫があり、龍牙が開ける。

――が中は冷蔵庫ではなかった。

 

「なにこの冷蔵庫⁉︎」

 

「まぁ、それは後で入ってくれ」

 

「「「「えっ⁉︎」」」」

 

龍牙に続いてマナは冷蔵庫の中に入ると、その中の部屋を見たマナ達は驚きを隠せなかった。

部屋の黒板にはいくつもの数式や科学式が書かれており、その近くには何やら大きな電子レンジのような機械が見えていた。

 

「すごいですわ」

 

「いや、すごいの域を超えてる」

 

「わぁー!あれ?晴夜君、何やってるの?」

 

マナは晴夜の方を見ると、机に向かって何かを作っているようだった。

 

「あぁ、あれは新しいベストマッチを見つけたから、それ専用の武器を作ってるらしい」

 

「え⁉︎今まで使ってた武器、全部晴夜君が作ってたの⁉︎」

 

六花が驚いていると、晴夜は立ち上がった。

 

「出来たー!」

 

晴夜が手に掲げた武器は弓のような武器だった。

 

「名付けて『カイゾクハッシャー』!」

 

「出来たのか?」

 

「ああ!すごいでしょ!最高でしょ!天才でしょ!」

 

晴夜はいつにもなくハイテンションだった。

 

「ねぇ、この武器って弓なの?」

 

「そうだよ、って……みんないつからいたの?」

 

「さっきだよ!ねぇ、それで何この武器は?」

 

「この武器の攻撃は……」

 

そう言って晴夜は武器を振りながら解説する。

 

「各駅電車!急行電車!快速電車!海賊電車!四・段・回!」

 

「ちょ⁉︎もう!周り見てよ!」

 

みんなに当たりそうだったので六花が注意する。

 

「ごめんごめん」

 

口ではそう言うが、晴夜の心は早く試したくてウズウズしていた。

 

それから、晴夜はこの部屋の事を教えたりみんなと話していて、その後マナは六花とありすに今日は一緒に泊まらないか誘ったが、二人共今日は都合が悪いので断って帰っていった。

…一方の六花は、何か落ち着かない気持ちで一杯だった。

 

 

 

ジコチュークラブのボウリング場では、イーラが苛立っていた。

 

「なんで思い通りに行かないんだよ!何でもかんでも僕の思い通りになりればいいのに!」

 

『おいおいイーラ、何坊やみたいな事言ってんだ?』

 

「ああ⁉︎」

 

ガターばかり出してるイーラはスタークに突っかかるが…

 

「いや大事な気持ちだ。全て自分の思い通りに運べば……それこそ最も重要だ」

 

そこにケガだらけのベールが現れる。

 

「相変わらずジコチューね。いつまで経っても大きな坊やなんだから」

 

「バソンーコーだらけだしな」

 

「む……」

 

ベールは言い返す言葉もなく黙っていた。

 

 

 

 

そして翌朝、いつも通り六花が目覚まし時計を押す。しかし、今日はまだ布団を被っていた。

 

「あっ!ヤバッ!」

 

昨日の事を考えていたせいか、寝過ごしてしまった事に気付いた六花はすぐに学校の支度をして、下へ降りた。

 

「お母さん行ってきます!」

 

「朝ご飯は?」

 

母の亮子は朝ご飯について聞くが…

 

「ゴメン時間無い!マナを迎えに行かなくちゃ!」

 

「あら?マナちゃんからさっき電話があって、今日は真琴ちゃんって子と先に行くって……」

 

「え⁉︎(どうしたんだろ?何かあったのかな?)」

 

不安な気持ちを抱いたまま、六花は慌てて走る。

その時、丁度学校に向かう晴夜と龍牙に遭遇する。

 

「あ、晴夜君、龍牙君。おはよう!」

 

「おはよう」

 

「おお!ん?何んか急いでるのか?」

 

「二人共。マナとまこぴーがどこに行ったか知らない!?」

 

「え?なら丁度いいや俺たちも向かうところなんだよ。一緒に行こうか?」

 

「あ、うん!」

 

晴夜の言葉に六花は頷き、三人はマナのいる所へ向かう。

 

「あっ!いたケル!マナとまこぴーケル!」

 

ソリティアでアイちゃんをあやしてしているマナと真琴を見つけた。

 

「アイちゃんに会いに来たんだ」

 

「まこぴー、ミルクあげてみて」

 

「えっ?出来るかな?」

 

「出来る出来る!」

 

「はーいアイちゃん、ミルクですよー」

 

真琴が哺乳瓶を近づけると、アイちゃんがミルクを飲み始めた。

 

「上手上手!ほ〜らアイちゃん、ママのマナとパパのまこぴーですよ〜」

 

丁度近くには「ホントにパパとママみたいだね」と評するジョーがおり、それを晴夜達は微笑ましく見ていた。

 

「確かに、パパとママだな」

 

「なんか、お似合いかもな」

 

(パパとママって…)

 

その様子を見ていた六花は何やら不満そうに思っていた。

 

「まるで新婚さんですね」

 

いつからいたのか、ありすとランスが六花達の横にいた。

 

「「「ありす!」」」

 

「おはようございます」

 

いきなり現れたありすに三人は驚いた。

 

「たまたま通りがかったのですけれど、楽しそうですね。マナちゃんも真琴さんも」

 

「俺達も混ぜてもらいたいな?」

 

「うん……

(あれ?……何だろうこの感じ……?

胸がキュンとなって、チクンとして……

昨日から私、何だか変……)」

 

「六花?」

 

隣を見た晴夜は、六花の様子がいつもと違うのに気付いた。

 

「羨ましい〜!実に羨ましい!」

 

すると声が聞こえ、聞こえた方に顔を向けると、その横には真琴の応援団長が羨ましいと叫んでいた。

 

「あれって確か……」

 

「どなたですの?」

 

「まこぴーの応援団長さん」

 

「俺もぶっちゃけ、まこぴーとあんな風に仲良くなりたい!」

 

そう呟くと団長の心のプシュケーが黒く染まりだす。

 

「って、いかん!今はまこぴー、プライベートじゃないか!しかも俺はまこぴーを守る立場の者!」

 

と言うと、プシュケーが黒く染まらなくなった。そして団長は横にいた晴夜達に気付いた。

 

「!…し、失礼しました!」

 

そう言って団長は逃げるように走っていった。

 

「どうしたんだろう?」

 

「ええ、心配ですわね」

 

彼の事が心配になり、四人が団長の後を追う。

 

 

 

その頃、団長は公園で息切れし、自分に怒鳴る。

 

「イカン、自分だけ仲良くしたいなんて不純だぁ!」

 

「いいんじゃない?自分だけ仲良くしちゃえば」

 

だが突如マーモが現れ、団長に囁く。

 

「誰だ⁉︎」

 

「あなたのその望み、叶えてあ・け・る」

 

マーモが指を鳴らすと同時にプシュケーが真っ黒に染まり、取り出される。

 

「暴れろ!お前の心の闇を解き放て!」

 

闇を加えたプシュケーから左手にうちわ、右手にサイリウムを持ったハートのジコチューが生み出される。

 

「「ジコチューケル(でランス)!」」

 

「応援団長さん!」

 

 

その頃、ソリティアでも――

 

「闇の鼓動シャル!」

 

「あっちの方から感じるビィ!」

 

シャルル達が言うとマナと真琴もジコチューの元に向かった。

 

 

一方、ジコチューの方ではジコチューが熱唱していた。

 

「まこぴーは俺のものー!まこぴーに近づく奴は、俺が許さーん!」

 

「あいつ、ヤキモチを焼いているのか?」

 

「(同じだ、私も……!)マナとまこぴーが仲良くしてるのが羨ましくて、ヤキモチ焼いて……」

 

六花は自分も同じように嫉妬心を感じていたことに気づく。

 

「でも、それって当然ですわ」

 

「えっ?」

 

ジコチューの様子を見ていたありすがそう呟き、それに晴夜も便乗した。

 

「ありす言う通りだよ。大好きな友達といつも一緒にいたい。一番の仲良しになりたい、誰もが持っている気持ちだよ」

 

「そうですよ!私にもありますもの」

 

「六花だって、あの応援団長の奴と同じだぜ!」

 

と龍牙が言うと、晴夜が龍牙を叩く。

 

「イテェ!何すんだよ!」

 

「俺の台詞を言うな!」

 

二人のいつものジャレ合いが始まった。

 

「本当に?」

 

晴夜達の話を聞いた六花がそう尋ねると、その一言に三人は笑顔で頷く。

 

「本当ですわ。でも、その気持ちを悪に利用するジコチューは許せませんわ」

 

「俺だけのまこぴー、まこぴーだけを見てる〜!」

 

「そうか……そういうことか!行くわよ、ラケル!」

 

と吹っ切れた感じに六花は言う。ラケルもコミューンに変わり、六花はラビーズをセットした。

 

「プリキュア!ラブリンク!」

 

『L・O・V・E!』

六花が画面にハートを描くと、六花の体が光に包まれ、青いコスチュームを纏いプリキュアへと姿が変わる。

 

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

 

「止めなさい!」

 

ダイヤモンドは両手を広げて止めようとすると、ジコチューの赤かった頭がピンク色に戻る。

 

「これ以上団長さんを利用させない」

 

と言うダイヤモンドは、ラビーズをセットした。

 

「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!」

 

放ったトゥインクルダイヤモンドがジコチューの両足を凍らせた。

 

「動けないジコ……!」

 

「あなたの愛はその程度なの?そんな氷、あなたの愛で溶かしてちょうだい」

 

「L・O・V・E!I LOVE まこぴー!」

 

マーモの一言にジコチューのサイリウムから炎が放たれ、氷を溶かされた。

 

「氷が!」

 

「ありす!晴夜君!龍牙君!」

 

「大丈夫?」

 

マナと真琴が合流した。

 

「ああ!」

 

「大変ですわ!真琴さんの応援団長さんが……」

 

マナと真琴は現在の状況を確認した。

 

「行くよ!みんな!」

 

「「ええ!」」

「オーケー!」

「ああ!」

 

マナ達はラブリーコミューンにラビーズをセットし、晴夜と龍牙はドライバーを腰に装着し、ボトルを振り、龍牙はガジェットにボトルを差した。

 

『ウェイクアップ!』

 

音声が流れると二人はドライバーに差し込む。

 

『海賊!電車!ベストマッチ!』

『クローズドラゴン!』

 

レバーを回し、二人の前後からアーマーが形成されて、音声と共に五人は叫ぶ。

 

『『Are you ready?』』

 

「「変身‼︎」」

「「「プリキュア!ラブリンク!」」」

 

マナ達の体は光りに包まれ、髪が伸びると頭頂部が髪飾りで結ばれ、光から現れるとそれぞれの色のコスチュームを纏う。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「みんな!」

 

「うん!」

 

ダイヤモンドはハート達が来たことに気付き、ハートが頷く。

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

そして、晴夜と龍牙は二つのアーマーが体に装着され、変身完了し音声が流れる。

 

『定刻の反逆者!海賊レッシャー!イェーイ!』

『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Year!』

 

ビルドの姿は複眼はジョリーロジャーと線路を模しており、右側は海賊船とコート、左側は遮断機と信号機を模していた。これぞ新フォーム『海賊レッシャーフォーム』。

そして、ドライバーから『カイゾクハッシャー』が形成される。

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

「愛を無くした悲しい応援団長さん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻してみせる!」

 

ビルドはいつもの決め台詞を、ハートは胸にハートマークを作り、ジコチューに言う。

 

「I LOVE まこぴー!」

 

「応援団長さんの気持ちは嬉しい。けど、そんな事に利用されて、団長さんだって嬉しくないよね?」

 

とソードが言うが…

 

「誰だお前……?俺のまこぴーの邪魔すんな!」

 

ソードがまこぴーである事に気付いていないのか、そう言ってジコチューは足の氷を砕く。

 

「落ち着け、まこぴーなら……」

 

「L・E・T・S!Let's Go!まこぴー!」

 

ジコチューの顔から光線を放つ。クローズはビートクローザーを出すと、ビートクローザーのグリップを2回引っ張る。ソードはコミューンにラビーズをセットした。

 

『ヒッパレー!ヒッパーレ!』

 

「閃け!ホーリーソード!」

『ミリオンヒット!』

 

クローズとソードの放った技がジコチューの光線を切り裂く。

 

「カッチカチのロゼッタウォール!」

 

次にロゼッタがロゼッタウォールで光線を防ぐ。

 

「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!」

 

そして、再びダイヤモンドの放ったトゥインクルダイヤモンドが光線を凍らせた。

 

「今よ、ハート、晴夜君!」

 

「オーケー!任せて!」

 

「行くぞ!」

 

氷の上をハートとビルドは走り、同時に跳躍する。

そして、カイゾクハッシャーの弓を――電車型攻撃ユニット『ビルドアロー号』を海賊船型攻撃ユニット『ビルドオーシャン号』から引っ張っぱると、エネルギーが溜まっていく。

 

『各駅電車!急行電車!快速電車!…』

 

「あなたに届け!マイスイートハート!」

 

そして、ハートが技を放つと同時にビルドは弓を離す。

 

『海賊電車!発車!』

 

カイゾクハッシャーとマイスイートハートが命中したことでジコチューは浄化され、プシュケーが応援団長の元に戻った。

 

「あれ?」

 

「全く、愛に溺れちゃうなんて」

 

マーモはそう吐き捨てると撤退して行った。

 

「やっぱり、ハートとあなたとのコンビ、最高ね!」

 

「「えっ?」」

 

すると、急にソードがハートとダイヤモンドを褒め出した。

 

「いつもあなた達が羨ましかった。信頼し合ってて、親友って感じで。

……後から来た私は、あなた達のようになれるかどうか分からないけどーーーでも、私もなりたい!あなた達と親友に!」

 

「ソード……」

 

「私も同じ気持ちでしたわ。もっと皆さんと仲良くなりたい。心からのお友達に」

 

「俺もみんなと本当に友達になりてぇ!」

 

「ロゼッタ……龍牙君(みんな同じだったんだ。みんな胸がキュンとて、胸がチクンとしてたんだ!)」

 

ダイヤモンドは笑顔で言う。

 

「変よ、みんな?私達、もうとっくに友達なのに」

 

みんなが笑顔になり、それを見ていたビルドはダイヤモンドの悩みが解決したことを悟った。

 

(どうやら、六花の靄は消えたみたいだな)

 

 

 

その日の夕方。

 

「ねえ、週末ウチに泊まりに来ない?」とマナが、提案する。

 

「いいですわね、泊まりっこ!」

 

「賛成!みんなでご飯食べたり」

 

「真琴も最高に楽しみって思ってるビィ!」

 

「ダビィ!私のホントの気持ち言わないでって言ってるてじょ!」

 

こうして六人は、より絆を深める事が出来たのであった。

 


次回! Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第11話 プリキュアの新たな力!そして、スタークの正体…

 

 




おまけ

六花「あなた方、今写真撮られましたけど、学校の許可はとったんですか?」

記者達「ヴッ!!・・・そ、それは・・・・・」

六花「・・・あなた達をプライバシーの侵害と管理規約違反で訴えます!
理由は勿論・・・お分かりですね?」

記者達「ゑゑ!?」

六花「一般生徒や制服が写るのは、学校としてNGのハズ!それに何より、剣崎さんも制服を着てる時は、アイドルではなく生徒です。あなた達は踏み込んではいけない行為をしたのです!
覚悟の準備をしておいて下さい!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!!

ワザップリッカ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。