龍牙「今日は晴夜の代わりに俺たちがあらすじ紹介をするぜ!
……えーっと、キュアハートこと 相田マナ はある日、ソフトボール部から助っ人を頼まれてしまいました!」
真琴「マナはソフトボール部の手伝いをしていたが、ベールがアイちゃんを人質に晴夜とマナに決闘を申し込んでいた」
龍牙「しかし、ハート達はこの戦いで『ラブハートアロー』の力を手に入れたのでした!」
真琴「一方、仮面ライダービルドこと……えっと…………てぇんさい科学者の卵
桐ヶ谷晴夜は、私達が戦ってきたスタークの正体が『あの人』であることを知ってしまいました」
龍牙「そして今、晴夜はそのスタークの正体である『あの人』を追いかけているようだ」
真琴「彼はスタークの正体を知ってどう思っているのかしら……どうなる!第12話!!
………それはそうと龍牙。あなた、ズボンのチャック開いているわよ…」
龍牙「……えっ!?」
「はっはっはっはっはっ…」
晴夜は今、逃げ出した自身の叔父:石動総一郎を追うために走っていた。総一郎が曲角で曲がるのが見え、晴夜も曲がった。すると息切れした総一郎が柱の傍に座っていて、到着した晴夜も息切れして腰を置く。
「ああ……しんどい!はぁ…歳だな!」
「はぁ、はぁ……ッ、なんで、あんたが⁉︎」
晴夜は総一郎に問うと、総一郎が息切れしながら答える。
「俺には壮大な計画があるんでね、やむを得なかった……だから見逃してくれない?」
「できるわけねぇだろ!」
「……だよな、あとボトル2本回収しなければならないからな」
晴夜が総一郎の頼みを断ると、総一郎が立ち上がる。
「ここに来たのも計算ずくってわけか」
「人目につかない場所の方が存分に戦えるだろ」
そう言って1本のボトルを取り出し、1回振ると持っていた武器の銃に差し込む。
『コブラ!』
すると不穏な音楽が流れ出し、銃を上に向ける。
「蒸血」
総一郎がそう言ってトリガーを引くと、黒い霧が彼の周囲を囲む。
そして霧が晴れると、その姿はスタークへと変わっていた。
『ミストマッチ…!コッ・コブラ…!コブラ…!ファイヤー!』
「俺がブラッドスタークだ」
そう言ってスタークが咳払いする。
「ん"っん……馴染みがあるのはこっちの声か?』
するとスタークの声が変わった。
晴夜は立ち上がりドライバーを腰に装着し、ボトルを取り出して振ると栓を回した。
そして、ドライバーに差し込む。
『オクトパス!ライト!ベストマッチ!』
レバーを回し、前後にアーマーが形成される。
『Are you ready?』
「変身!」
『オクトパスライト!イェーイ!』
変身を完了すると、オクトパスライトの右側の無数のタコの足で攻撃した。
スタークはスチームブレードを使いビルドの攻撃を躱すが、ビルドの方がスタークを押していた。
『厄介なボトル残しやがって……俺タコ嫌いなんだよ!』
とスタークが言っている隙にドライバーのレバーを回した。
『Ready go!』
右側から墨が発射され、スタークの周囲が墨で黒くなった。そして左側のライトが輝き、そのままスタークに突撃し、攻撃する。
『ボルテック フィニッシュ!』
その勢いでスタークに命中させ、吹き飛ばす。
そのまま攻撃を続けようとした時、スタークは盗んだパネルを向けると無数の光の泡がビルドを襲う。
「⁉︎」
ビルドは吹き飛ばされてしまい、ドライバーからボトルが外れ、変身が解除された。
落ちたボトルをスタークが拾うと、姿がまた霧に覆われ、石動総一郎の姿に戻った。
「これで、ミッションコンプリートだ。チャオ!」
そう言って総一郎は走って逃げていった。
「おい!待てよ!」
晴夜が叫ぶが既に総一郎の姿は見えなくなっていた。
「……うぉぉぉッ!」
晴夜は、怒りで拳を地面を叩きつけた。
そして次の日。晴夜の部屋にマナ達も来て、みんなに昨日の夜の出来事を語る。
「うそでしょ!」
「晴夜さんの叔父さまが……」
「スターク!」
「……ああ」
晴夜はスタークの正体をみんなに話していた。
「マジかよ……」
「スタークがこんな間近にいるなんて……」
「驚きダビィ!」
「それに、ボトルも全部奪われたんでシャルか!」
全員がスタークの正体が晴夜の叔父:石動総一郎だと知った時、やはりというべきかみんな驚いていた。
「……ありす、頼みがある」
「何ですか?」
「石動叔父さんが父さんがいなくなってからの4年間、なにをやっていたか調べてくれないか?」
「わかりました。何とかやってみます」
ありすは晴夜の頼みを了承した。
「俺は、対スターク用のアイテムを作ってみる」
そう言って1本のボトルを出した。それのボトルを見た龍牙は、それが自身のクローズドラゴンガジェットの中に搭載されていたものだと気付いて晴夜に問う。
「おい?そのボトルって、俺のドラゴンに入ってやつだろ?」
「ああ、あれから調べてみるとこのボトルには、スタークが昨日俺に使った力と同じ成分が入っているのがわかった」
「それでこれを使ってどうするの?」
マナが聞くと、「こいつを使って、ビルドの強化アイテムを作る」と晴夜が答える。
「でも、ボトルは全部持っていかれたんでしょう?」
「それなら、問題ない!」
「「「「え?」」」」」
晴夜の発言に龍牙達は「?」を浮かべる。
その頃、ジコチュークラブでは。総一郎が盗んだボトルとパネルを机に置いていた。
「これが、ビルドが変身していたボトル全部か?」
「ああ」
「でも、自分の身内を騙すなんて人が悪いわね、あなたも」
とマーモが総一郎を煽てると、それで…と質問する。
「これをどうするの?」
「とりあえず、キングジコチューの完全復活ための障害は一つ消えた。これでビルドは変身できない」
「なぁ、相性のいいボトルだと光るんだよな」
「ああ!試しにこのパネルに差してみろ!」
総一郎がそう言い、イーラがパネルにボトルをはめ込めると…
『ミスマッーチ!』
「「「⁉︎」」」
はめたボトルの栓から旗があられた。すると、他のボトルも…
『ミスマッチ! ミスマッチ ミスマッチ ミスマッチ〜、ミスマーッチ!』
「偽物!」
総一郎が直ぐさまボトルを握る。
「ハハッ……やるじゃねぇか!」
そう呟くとそのまま、手に持ったボトルを握り壊したのだった。
一方、晴夜家の地下室では。龍牙達は本物のボトルを見ていて、晴夜は何やら準備している様子だった。
「まさか、ボトルをすり替えていたとはな。いつ、作ったんだよ?」
「叔父さんの正体を知って作っておいたんだ」
龍牙の質問に晴夜がそう答えつつ、これからやる実験の準備を行い続ける。
「叔父さんは必ず、ボトルを取りに戻ってくる。その間に強化アイテムを完成させる」
そう言ってボトルをフラスコのチューブにつける。
「よし!じゃあみんな!この物質の成分と合うベストマッチのボトルを見つけてくれ!」
「ええ!?あたし達が見つけるの?」
「そう!じゃあ、よろしく!」
マナが聞くと晴夜はそうだと頷き、答える。
「よし、じゃあ俺から、えっ〜と、パンダ、ロケット」
龍牙はロケットパンダのボトルを差し込むとフラスコが爆発し、龍牙がぶっ飛ばされた。
それを見て晴夜は「ロケットパンダはダメ」とメモに書く。
「じゃあ、私が……よし、これよ!」
六花はゴリラボトルとダイヤモンドボトルをはめ込む。すると、フラスコから無数のダイヤが現れた。
「あの、これって?」
六花が後ろを向き、みんなの顔を見ると察しがついた。
「ゴリラモンドもダメ」
「それじゃあ、これよ!!」
真琴は忍者とコミックのボトルを差し込む、今度はフラスコから大量の紙が飛びだしてきた。
「どうゆう仕組みなの!?」
「ん〜、これかな?」
マナはラビットボトルとタンクボトルをはめ込むと、フラスコにエネルギーが集まっていた。
「おお!成功だ!!ラビットタンクがこのボトルの成分に合うんだな!サンキューマナ!」
マナにお礼を言っていると、ドアが開く音が聞こえた。
「みなさん、よろしいですか?」
「「「ありす!」」」
からありすが現れた。
「晴夜さんに頼まれていた、貴方の叔父さまについて調べてきました」
「ああ、ありがとう」
ありすは晴夜に資料を渡した。
「石動総一郎。元科学者。あまり目立った研究者ではありませんが、とても誠実な方だったそうです。
……ですが、勤めていた研究所は2年前に潰れ。その後は、独自で密かな研究をしていた…と噂されていたそうです」
「独自にしていた研究?なんだよそれ?」
「それに関しては、こちらも調べきれませんでした」
「晴夜君の叔父さんってどんな研究してたのかな?」
「さあな」
その後、晴夜だけを部屋に残し、マナ達は外に出ていた。
「晴夜君大丈夫かな?」
「どうしたんだよ急に?」
「だって、自分の叔父さんが敵だって知ったから……」
「そうね…」
しばらくみんなの間に苦悶が続くと…
「でも、俺はあいつを信じる」
「龍牙?」
「あいつの言う科学の動向についてはよくわからないけど、俺は……あいつの事なら、俺は信じられる!」
「龍牙君……そうね、あたしも晴夜君を信じる!」
マナが言うと六花達も頷く。
その頃、晴夜は地下室で一人、総一郎の事を考えていた。
すると突然、晴夜の携帯が鳴りだし、彼はその電話に出た。
「……何の用だ?」
『相変わらず、クールだね』
案の定、電話の相手は石動総一郎だった。
『あんな偽物の掴ませやがって!……どうやらお前とは、決着をつける必要があるようだな!』
「俺は、最初からそのつもりだけど」
晴夜は総一郎との一騎打ちを要望してきて、晴夜はオーケーの返事を出した。
『お前が、初めて変身した場所覚えているか?』
「……」
そして電話が終わると、浄化装置の音がなりレンジの扉が開いた。
そして翌日。マナが部屋の窓を見ると、傘をさして、雨の中どこかに行こうとする晴夜の姿が見えた。
「晴夜君……何処に」
そう思って、マナは家を出て晴夜の後を追おうとする。
一方、晴夜は指定された場所、初めて変身した工場に到着した。
既に総一郎は来ていた。
「懐かしいな〜。ここから、お前の……自分の人生が大きく変わったよな〜」
――その通りだ、ここが俺の人生が変わるきっかけとなった始まりの場所である。
その時、支えてくれたのは紛れもない叔父・総一郎だ。
「俺にしてくれていたこと……俺だけじゃない、みんなにしてくれた事、俺達が過ごした時間は、全て偽りだったのか?」
晴夜が総一郎に問うと…
「全部が全部嘘ってわけじゃない。たまに感動してうるっとしたし、騙して悪いなぁって思ったよ」
「ふざけるな!」
怒りを感じた晴夜は自分の傘を捨て、ドライバーを装着した。
総一郎も傘を捨て、持っていた銃……『トランスチームガン』を見せ付ける。
そして、お互いボトルを取り出し、スロットに差し込む。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
『コブラ!』
「変身!」
「蒸血」
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
『ミストマッチ…!コッ・コブラ…!コブラ…!ファイヤー!』
そして晴夜は仮面ライダービルド・ラビットタンクフォームに、総一郎はブラッドスタークへと変身した。
「はぁぁぁ!」
『ふぅん!』
二人が同時に走りお互いパンチが命中し、二人の戦いが始まった。
ビルドとスタークの戦いは激しさを増していた。
ビルドのドリルクラッシャーとスタークのスチームブレードが火花を散らし、スタークの攻撃に押され始めたビルドは直ぐにドリルクラッシャーにボトルを差し込む。
『ニンジャ!』
『Ready go !』
『ボルテック ブレイク!』
忍者ボトルを差し込むと、数枚の手裏剣が出現し、そのままスタークに攻撃した。
手裏剣が命中したことで態勢を崩すことが出来、そのまま攻撃を仕掛けようとした時、ビルド…晴夜は総一郎との日々を思い出し、振り返ってしまう。
『よっ!晴夜。コーヒー飲むか?……えっ、いらない?せっかく入れたのに……マズッ!?』
『ほぅ〜、これが新しいボトルか!流石晴夜だな!!』
『おかえり、晴夜』
その影響でビルドの動きが鈍くなってしまう。スタークはその隙を逃さず、ビルドにスチームブレードで反撃を始める。ビルドはなすすべ無くスタークの攻撃をもろに受けてしまい、変身解除へと追い込まれて、晴夜はそのまま倒れこんでしまう。
「……できねぇよ、できるわけねぇだろ!
今の俺をここまで作ってくれたのは、父さんや母さん……そして、あんただ。そして今は、あんたのおかげで、俺は人間らしくいられた!あんたを信じて、ここまでやってこれたんだ……
なのに……倒せるわけねぇだろ!」
これまでの自分を作ってくれた人でもあり、家族の存在である総一郎を、晴夜はやはり倒す事が出来なかった。
『勝負あったようだな!』
だが、スタークは無防備な晴夜を仕留めるためにトランスチームガンを晴夜に向ける。
その瞬間…
「プリキュア!ハートシュート!」
スタークは晴夜を仕留めようとするものの、何かに攻撃によって阻まれる。それを避けると、今度はビートクローザーがスタークのもとに飛んできて、スチームガンが飛ばされた。
「⁉︎」
晴夜は起き上がり、飛んできた方を見ると、ハート達四人と龍牙の姿があった。
「晴夜君!」
「み……みんな……」
『お仲間の登場か……』
スタークは呟くと、龍牙はスタークの方を見ていた。
「……俺があんたを倒す!」
そう言って、龍牙はガジェットにボトルを差し込む。
『ウェイクアップ!』
そして、そのままドライバーに差し込み、走り出す。
『クローズドラゴン!』
『Are you ready?』
「変身!」
『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』
そのままクローズになり、スタークに攻撃を始め、ハート達は晴夜の元へ走って駆け寄って来た。
「晴夜君!大丈夫!?」
「みんな、どうしてここに?まさか……」
何故ここが分かったがなんとなく察し、ロゼッタを見る。
「いいえ、ハートが貴方の後をついていて、私たちにこの場所を教えてくれたんです」
「ハート……」
「ごめん、勝手に後をつけて」
「ていうか、一人で勝手な事をしないでよね!言ったでしょ、私たちはチームだって!」
「ダイヤモンド、ごめん……」
とダイヤモンドが勝手に無茶しないでと晴夜を叱った。
一方、クローズとスタークの戦いが行われおり、クローズは連続で拳を繰り出す。
「俺があんたを許せないのは、トランプ王国の崩壊に関わって、ジコチューの奴らに手を貸していることだけじゃねぇ!」
クローズは怒りの言葉を放ちながら、スタークへ攻撃を続ける。
「一番許せねぇのは!あんたが!晴夜の想いを踏みにじったことだ!」
今まで晴夜を支えてくれた総一郎が裏切っていた事を耐えられず、その想いを伝えようとするが、スタークは落ちたスチームガンを拾い、コブラボトルを差し込む。
『スチーム ブレイク!コブラ!』
スタークの攻撃を至近距離で受けてしまい、そのままクローズは飛ばされ、そのまま変身解除へと追い込まれてしまった。
「く……くそっ!」
「龍牙!はぁぁぁぁぁ!」
「ソード!」
ソードとダイヤモンドがそのままスタークに飛び蹴りをしようとした。
『今度はお前らが相手か?』
スタークは二人の攻撃避け、更に二人は立て続けに攻撃をしたが、呆気なく躱され。そのままカウンターで、ダイヤモンドとソードをスチームブレードで吹き飛ばす。
「「きゃああああああ!」」
「ソード!ダイヤモンド!」
スタークは二人にスチームガンを構え発射したその時、ロゼッタが前に出て、ラブハートアローをラビーズにセットした。
「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」
そしてロゼッタは巨大な四つ葉の盾で二人を守る。
『ほぉう、なかなか硬い盾だな』
「みんな……!」
晴夜が立ち上がろうとしたその時、スタークが語りだす。
『……なぁ、不思議だと思わないか。
何故お前がビルドになるのを身内である俺が止めなかったのか?
何故お前にスマッシュと戦わせたのか?』
急にスタークが話し出し、全員がそれを聞いていた。
『それは、お前にボトルを浄化させるためだ!』
「なんだと!?」
晴夜にボトルの浄化をしてもらうためにスマッシュと戦わせていたと告白すると、そのままスタークは話を続ける。
『俺の研究を完成させるには、フルボトルが必要だ。
だが、あのトランプ王国の悲劇で多くのボトルが成分を失くした……そんな時、お前が仮面ライダーの力を手に入れた事を知り。お前にスマッシュと戦わせ、その成分を採取させて、ボトルを復活させる事にした』
「それって……」
このスタークの発言に、晴夜達は驚きを隠せなかった。
『そう!こいつはボトルを浄化させる。そのためだけにいた存在なんだよ!』
するとスタークは晴夜の服を掴み、彼を嘲笑う様に衝撃の暴露を続ける。
『お前は正義のヒーローを演じていたにすぎない!仮面ライダーごっこをしていただけなんだよ!』
そう言うと彼の服を離し、投げ飛ばした。
『これで、わかっただろ!いかに、お前が俺の手の平で踊らされていたのか!』
「……酷い……自分の計画のために、晴夜君を利用していたなんて!許せない!」
晴夜達に今までやって来た事を全て明かしたスタークのカミングアウトに対して、ハートが声を震わせながら叫ぶ。
すると…
「最悪だ……」
倒れていた晴夜が呟くと、全員が倒れていた彼の方を向く。
「晴夜君……」
「ここまで、コケにされていたとは……」
今までスタークにいいように使われていた事を知り、そう呟きながら立ち上がる。
「……けどな、俺達が信じていたものは、幻なんかじゃない。
俺も龍牙も、ハートやソード、ダイヤモンドにロゼッタ。みんな誰かの力になりたくて戦ってきたんだ。
誰かを守るために、何度も立ち上がってきたんだ。
そして、必ず俺達はトランプ王国を取り戻してみせる!」
「晴夜……」
『できるのか?お前らに?』
「あんたがいなくても、俺には……俺達には守るものがある。
俺は、自分の信じる正義のために……あんたを倒す‼︎」
そう言って晴夜は炭酸飲料の缶のようなものを取り出した。
『む⁉︎』
晴夜はその缶を数回振り、缶のプルタブを開ける。
すると、缶の口から泡が噴出され。そのまま上に掲げ、ドライバーに差し込む。
『ラビットタンクスパークリング!』
音声が鳴り響き、晴夜はドライバーのレバーを回す。
そして、前後からスナップライドビルダーが現れるが。いつものと違い、プラモの様なランナーではなく、フレーム部分がビルドマークの様な形をしたランナーが出現。発泡増強剤『ベストマッチリキッド』が流し込まれるとアーマーが形成された。
『Are you ready?』
「変身‼︎」
腕を広げ、構えるとアーマーが晴夜の体に装着され、アーマーから無数の泡が弾けながら、音声が響く。
『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』
「ラビットタンク?」
「でも、いつもと違う」
「ええ」
「あれが晴夜君言っていた。新アイテム……」
「すげぇ〜」
確かにいつものラビットタンクフォームとは違い、アーマーが炭酸の刺激をイメージしたかのようにギザギザになり、新たに白いカラーがトリコロールの様に足されている。
「勝利の法則は、決まった!」
そう言ってビルドが戦闘態勢に構えると、左足の『クイックフロッセイレッグ』からエネルギーが溜まっている。だがそれだけじゃなく、左足から泡――『ラピッドバブル』が噴出され、そのまま飛ぶと一瞬でスタークの目の前まで飛びスタークに攻撃して、スタークに攻撃が当たるとまた泡が噴出され、スタークを吹き飛ばす。
『クッ!……ハァ!』
スタークは反撃するために蹴りやパンチをするが、ビルドはその全てを見切るようにスタークの攻撃を躱し、カウンターを与える。
「フッ!ハァァァ!」
押され出したスタークはスチームブレードを持ち攻撃しようとするが、ビルドはスチームブレードの攻撃を躱しながら攻撃をする。すかさず更に攻撃しようとするが、ビルドの優勢に変わりはなく、再びカウンター攻撃をしてスタークを吹き飛ばし、思い切り柱に激突させた。
『やるじゃねぇか。なら、これはどうだ!』
スタークは胸のコブラのマークを両手で隠し、そのまま両手を開けると、胸から二匹の巨大なコブラを出現させる。
「何ですか?あれは?」
「あれはコブラ!?猛毒の蛇よ!」
「晴夜君!危ない‼︎」
二匹の巨大なコブラがビルドを囲み攻撃をしてくる。
ビルドはギリギリで躱しているが、二匹のコブラが遂にビルドを捕まえ、二匹がぐるぐる巻きにしようとする。
しかし…
「「「「⁉︎」」」」
「ハァァ!」
四人は驚いていた。コブラに捕まっていたビルドから、また無数の泡が噴出され、二匹のコブラを振りほどいたからだ。
そのまま、ビルドは二匹のコブラの尾を掴み、何度も回した。
そのまま二匹を上に放り投げ、上に向けて二度も蹴る。そのまま天井に穴が空きそこから、二匹のコブラが外に出ていった。
『マジかよ』
様子を見るために外に出たスターク。すると、ビルドが二匹のコブラを追う姿が見えた。
そして、ビルドはドライバーのレバーを回す。
二匹のコブラ周りから『ディメンションバブル』によってワームホールのような放物線が形成され、二匹のコブラはその中に吸い込まれ拘束される。
『Ready go!』
二匹を追うようにビルドもワームホールの中に入っていき、音声が鳴り響く。
『スパークリングフィニッシュ!』
「ハァァァァァァァァァァ‼︎」
ビルドがそのままワームホールへ向かってキックを放つとワームホールの中にいたコブラは消滅され、ワームホールの出口から無数の泡が噴出される。
『何!ウッ!グワァァァァ!』
無数に噴出された泡がスタークを襲い。スタークは防ごうしたが吹き飛ばされ。そのまま倒れこむと、変身解除されて石動総一郎の姿に戻った。
「バカな!この、俺が!」
胸を抑えながら総一郎が呟くと、ビルドが総一郎の目の前で着地し、ビルドはスパークリングをドライバーから抜き、変身解除をした。
それと同時に、後ろから龍牙とマナ達もやってきた。
「たった今、俺の中で石動総一郎は死んだ」
「晴夜君……」
そう晴夜が言い放つと、総一郎は立ち上がった。
「言ってくれるじゃねぇか、そんなものを作っていたとは……
さすが、天才科学者にして発明家、桐ヶ谷拓人の息子だ」
そして晴夜を褒めるかのような発言をする。
「晴夜、今回は俺に勝ったご褒美として、当分はボトルの回収は諦めてやる!それよりも俺は、お前ら六人の成長が楽しみだ!」
「え?」
「どういう事だ?」
「じゃあな、お前ら!次にやる時までにもっと強くなっていろよ!チャオ!」
「⁉︎ 待って!」
そう言って総一郎が高くジャンプして、晴夜達の前から去っていった。
そして、雨が止み。晴夜はマナ達の方を向いた。
「みんな、ごめん!迷惑かけて……」
と晴夜はみんなに頭を下げた。
「もう、頭を上げてよ。
何度も言うけど、私達六人はチームよ!どんな困難も一緒に乗り越えよ!」
「そうですよ!」
「六花、ありす」
「ったく!心配させるんじゃねぇよ!」
そう言って龍牙は拳を晴夜の胸に当てる。
「そうよ、少しは私達を頼りになさいよ!仲間でしょ!」
「龍牙、まこぴー」
「晴夜君!」
マナが晴夜に手を差し出した。
「叔父さんに、晴夜君は偽りじゃない、本物の正義のヒーローだってことを証明しよう!」
晴夜は照れ臭いのか、髪をかきながら言う。
「マナ……ああ!今、最高にそう思っている!」
晴夜はマナと握手した。
――こうして晴夜の心に、また新たな誓いが出来た。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第13話 サプライズ!マナ、弟子を取ります
おまけ
マナ「晴夜君・・・何処に」
そう思って、マナは家を出て晴夜の後を追おうとする…
prrrrrrr!
六花「もしもし?マナ?」
マナ『大変!晴夜君が叔父さんと!』
六花「晴夜君が!?・・・わかったわ、今何処にいるの?」
マナ『横浜某所工場跡地!』
六花「・・・・・・横浜!?」
車で帰宅中…
ありす「・・・それからわたし達は急いで四葉財閥のヘリに乗って横浜まで来ました」
晴夜「ヘリで来たのかよ・・・」
トオスギィ!!
完