晴夜「キュアロゼッタこと四葉財閥のお嬢様 四葉ありす は、マナ達とローズレディコンテストに参加することになり、そこでありすのライバルを名乗る 五星麗奈 と対決!無事に勝利したありすはロイヤルイエローをゲットしました!」
龍牙「しかし、ロイヤルイエローが光に包まれたと思うと、そこから黄色に輝くラビーズが出現した!」
晴夜「バラからラビーズは出てくるわ、謎の少女が登場するわで謎は深まるばかり…」
マナ「それでもあたし達は前へ進んで行くのでした!それじゃあ第15話、始まるよ〜!」
龍牙「いや、なんだよその終わり方。何も解決してねぇじゃねーか」
晴夜「細かいことは気にすんな」
――それは、幼き日の記憶。両親と一緒に綺麗なお花畑を嬉しそうに歩く六花の記憶。
カメラを構えながら花を観ている六花に父の悠蔵が呼ぶ。
「なぁ六花。六花は将来、何になりたいの?」
悠蔵が六花に聞くと、
「お医者さんになりたい!」
娘がカメラマンと言わなかったことに父は残念そうな顔した。だが、六花に自分の仕事の事を話す。
「でも、パパみたいな世界を駆け回る写真家も楽しいぞぉ〜」
六花の父はカメラマンの良さを主張するが、六花は首を横に振り、改めて母みたいな医者になりたいと主張する。
「六花、頑張ってお勉強する!お医者さんになるの!」
それでも尚、元気な顔で医者になりたいと言う六花。
これが、彼女が医者になる夢の始まりだった。
そして現在。学校の掲示板には、この前の中間テストの結果が貼られていた。
それを見た六花はショックを受けていた。
「あ、テストの結果出たんだ!一位は当然、六花で決まりだよねー?」
マナと真琴が六花の元に来ると、六花の名前は一位から一つ下の二位に書かれていた。
「二位、菱川六花……えっ?ええーっ⁉︎」
「何だ?」
マナが叫ぶと近くにいた晴夜と龍牙も、マナ達の元に現れてどうしたのかと訪ねる。
そしてしばらく経ち、ソリティアに場所が変わると六花はずっと椅子に座りながら落ち込んでいた。
「何とも言えない光景シャル……」
「六花……」
「今はそっとしてあげろ……」
未だに六花は二位を取ったショックから抜けていなかった。
一方、龍牙と真琴はこの前出現したラビーズを見ていた。
「なぁ……これ、どこかで見たことある気がしないか?」
「うん……この不思議な宝石、トランプ王国のお城で見た事がある気がするの」
「まさか、ロイヤルクリスタル⁉︎」
「ロイヤルクリスタル?」
「それは何ですの?」
ダビィが言うには、ロイヤルクリスタルとはトランプ王国の王家に伝わる伝説のクリスタルらしい。
「……だとすると、何でそれがこの前のバラの中に入っていたんだ」
「それは分からないビィ」
「それがそのロイヤルクリスタル……」
「……に、似てる気がするビィ」
黄色のクリスタル一個だけだと、本物かどうか分からない。真琴と龍牙も一度しか見ていないので、本物かどうか確信を持てなかった。
とみんなが悩んでいると、誰かのお腹の音が鳴った。
「ゴメン、お腹空いちゃって……」
お腹の音を鳴らした正体はマナだった。
「あ!そうだ、夕ご飯みんなを誘ったらってお母さん言ってたの」
「まぁ嬉しいですわ」
「六花もどう?」
「ゴメン、このあと用事あるから。先に失礼するね」
「待ってケル〜!」
六花も誘おうとしたら、六花は用事があると言って六花とラケルは先に帰っていた。
「心配ですわね」
「思い詰めなきゃいいけど……」
その後、マナ達は『ぶたのしっぽ亭』に到着した。
「ただいまー!」
「お帰りなさい」
「あっ!」
驚きこ声を上げるマナの前には、見知らぬ女性がカウンターに座っていた。
「誰?」
「六花のママ!」
その女性は、六花の母親の亮子だった。
「今日はお仕事終わり?」
「いいえ、少し休憩したら着替えを取りに戻って、病院に戻るわ」
「なぁ、病院って?」
「六花ちゃんのママは、大きな病院のお医者さんをしているのです」
「あら?君は確か近くに引っ越してきた……」
「あ、この間引っ越して来た桐ヶ谷晴夜です」
「私は菱川亮子。六花の母親よ」
二人が自己紹介をすると、あゆみが亮子に話しかける。
「悠蔵さんは元気?」
「手紙を読む限りはね。あの人の事だから、心配ないでしょう。それよりも今は、六花の方が……」
「六花に何があったんですか⁉︎」
六花の事を話そうとすると、マナが急に亮子に詰め寄る。
「落ち着けよ、菱川さん驚いているだろ?」
「ゴメンなさい……」
「あ、いや、まあ、大した事じゃないんだけど……」
亮子が言うには最近の六花は部屋で大きな声や物音が聞こえたり、呪文みたいな寝言を呟いたりと様子がおかしいようだ。
次の日の放課後、その日も六花はマナ達よりも先に帰っていった。
「六花、一体どうしちゃったんだろ……?」
「テストで一番を取れない事が、そんなに大変なのか?」
なぜ一番を取らなければならないのか疑問に思っていた龍牙がマナに聞くと、直ぐにその理由が返ってきた。
「六花の場合は特別なんだよ。六花の夢は、ママと同じ立派なお医者さんになる事。
そのためには、学校で一番になれるぐらいに頭が良くないといけないの」
「そうなんだ」
「確かに、医者になるって事はかなりの学力がいるからな」
でも、最近の六花は様子はおかしい、六花の母親も心配している。何か原因があると晴夜達が考えていると…
「それはアレに違いないビィ!」
「「アレ?」」
真琴のカバンからダビィが出て、心当たりがあると言い、それに対してマナと真琴が疑問に思う。『アレ』が何なのかわからない龍牙はダビィに聞き出す。
「アレってなんだよ、ダビィ?」
「ズバリ……」
「ズバリ?」
今度はシャルルがマナのカバンから出てきた。
「六花はグレちゃったシャル!」
「ええっ⁉︎」
シャルルはレディースの格好をした六花の姿を思い浮かべながら言った。
「テレビで見たシャル!」
「年頃の子は、ちょっとしたきっかけで悪い子になっちゃうんだビィ!」
「いや、流石にそれは……」
「大変でランス〜!」
ランスが慌てながら駆けつけ、マナの顔にぶつかった。
「どうしたんだよ、ランス?」
「さっき六花が大きな建物に入ったのを見たでランス〜!そこで何か、バシーン、バシーンって思いっきり叩いてる音がするでランス〜!」
「まさか……ケンカ⁉︎」
「やっぱりグレたシャル〜!」
「嘘でしょ⁉︎」
「とにかく、行ってみよう!」
急いでマナ達は六花が入ったと言う建物へと向かった。
「この建物でランス〜!」
建物の前には既にありすが待っていた。
「みなさん!こちらです!」
ありすと合流すると、直ぐに建物の中に入った。
「早まらないで六花!」
マナは中に入ってそのまま襖を叫んで開けた。
「えっ?」
襖を開けると確かに六花の姿はあった。しかし、ケンカではなく、競技カルタしている様子だった。
「あれ……?」
「あなた達……」
その後、六花はみんなに事情を説明した。
「競技カルタ?」
「何それ?」
「百人一首って言う、有名な唄が書かれた札を取り合う遊びだよ」
「遊びじゃないケル!」
「ご、ゴメン……」
ラケルの言う通り、競技カルタはれっきとしたスポーツのひとつである。詳しいルール等は各自ネットで調べてね!
「じゃあ、部屋で大声出してのは……」
「ラケルと一緒に練習してたの」
原因がわかると、晴夜はシャルルとダビィを見る。
「誰がグレたんだよ」
シャルルとダビィは目を逸らしながら口笛を吹いていた。
「でも、カルタを始めていたなんて知りませんでしたわ」
「きっかけは、百人一首の本だったわ。
勉強のつもりだったのに、切ない恋の歌の数々に胸を締め付けられ、どんどんハマって行ったの」
その後調べているうちに、競技カルタの存在を知ったらしい。
「気が付いたら入門してたケル」
「六花ちゃんらしいですけど、それでは勉強が疎かになったのでは?」
「ありすの言う通りよ。医者になる夢を叶えるためには、他の事にうつつを抜かしてる場合じゃない……」
「六花……」
「でも、もう辞めるつもり!私にとっては、ママとの約束が一番だもの」
そう言うと六花は一週間後に開かれるクイーンの手合わせ会のポスターを指差す。
「そこで自分の実力を試して、終わりにするわ!」
「なぁ、クイーンって……」
「日本一カルタが強い女の人よ」
「王女様もカルタが好きで、よく遊ばれていたわ。何か手がかりが得られるかも」
真琴はアン王女がカルタをしていた事を思い出しながら話した。
「トランプ王国なのに、カルタまでたしなわれてたんですね……」
「わかった、一週間後だね!それまでの間六花がカルタと勉強を両立出来るように、協力するよ!」
「しょうがないな、俺も手伝うよ!」
マナと晴夜がそう言うと龍牙達も賛同した。
「みんな……!」
これにより手合わせ会までの一週間、みんなで六花のサポートをする事になった。
翌日、四葉家の大広間に集まり、カルタの練習が行われていた。
「競技カルタに大切な事は、暗記・技術・体力です。早速一週間の特訓メニューを組んでみました」
セバスチャンが競技のカルタに必要な事を伝えると、次にルールについて説明した。
「試合のルールは簡単。お互いの陣地二十五枚ずつ札を並べ、自陣の札をゼロにした方が勝ちでございます」
一通りルールを伝えると全員がカルタを目を移す。
「そんなに短いの⁉︎」
「覚えたわ」
「えっ!もう⁉︎」
六花の記憶力に脱帽するマナであった…
それからは体力作りのためにランニング、筋トレ、勉強と行われたのだった。
その日の夜。晴夜と龍牙は家に着くとそのまま二人は地下室の部屋で、晴夜がパソコンに方に目を向けている一方、龍牙の方はかなり疲れている様子だった。
「やっぱ俺……頭使うのは無理だ。カルタの暗記一つくらいしか出来ねぇよ」
「まぁ、お前はバカだからしょうがねぇよ」
「バカって、なんだよ!バカって!」
晴夜と龍牙がいつも会話が終わると、再び晴夜はパソコンの画面に目を向け、父親の研究データを見ていた。
すると、あるデータファイルを開いて、目を大きくしながら立ち上がった。
「これは……!これなら、絶対にジコチュー達を倒せるし、トランプ王国も救い出すことが出来るはずだ!」
晴夜が開いた研究ファイルそれは一体なんのか、それはどんなものか、今は誰も知る由もなかった…
一方その頃、ジコチュークラブでは、キングジコチューの娘であるレジーナがくつろいでいた。
「肩揉んで」
「はいはい」
ベールがレジーナに言われた通り、肩を揉み始める。
「メロンジュースはまだ?」
「自分でやりなさいよ」
マーモがレジーナの頼みを断ると、スタークが現れて代わりにジュースを渡した。
『どうぞ、お待たせしました』
「ったく、キングジコチュー様の娘が来るなんて聞いてないわよ!」
マーモが愚痴を言うと、レジーナがまた彼女に命令した。
「ねぇ、シュークリーム買って来て」
「はぁ⁉︎」
「そんな事言っていると、パパに言いつけちゃうわよ?」
マーモは嫌がるが、レジーナに脅されると仕方なく買いに行く事を決めた。
「イーラ!荷物持ちしなさいよ!」
しかし返事がなく、辺りを見てみるとイーラの姿はなかった。
「どこ行った⁉︎」
そして、手合わせ当日となった。
六花は気合い充分な感じだった。
「ありがとう。みんなのおかげで、前より上達した気がする」
「きゅぴ〜!」
「頑張って、だって」
今日はアイちゃんも応援に来ていた。
「こんにちは、皆さん」
そして、みんなの前にクイーンが現れた。
「あの人が……」
「ええ、クイーンよ」
そして、手合わせが始まった。
流石クイーンと言うべきか、その圧倒的な強さを見せ挑戦者に全勝をしていた。
休憩時間に入り、みんなはロビーに集まり、クイーンの印象を話していた。
「凄い迫力だったよ!」
「まさにスポーツですわね」
「競技カルタって初めて見るけど、生で見るとかなりの迫力があるよな」
「速いだけじゃない。札の配置にペースの作り方、レベルが違い過ぎる……!」
六花は、自分じゃ到底敵わないないと感じ始めた。
「六花……」
それに気づいた晴夜は六花を元気付けようとする。
「六花、とりあえず今持ってる力を全部出して挑めばいいよ!」
「晴夜君……」
「そうだよ!そのために、今日までみんなで頑張ってきたんだから!」
「マナ……そうね!私なりに頑張ってみる!」
晴夜とマナの一言に六花は少しだけ落ち着きを取り戻せた。
一方の真琴は、さっきのクイーンの事を見て何かを感じていた。
「あの人……」
「真琴?どうしたんだよ?」
「やっぱり、何かを感じる」
「それって、さっきのクイーンの事か?」
「うん……」
その頃、広間ではサインを断ったクイーンがため息を吐いて呟いた。
「みんなが私を称え、尊敬の眼差しを送る……
ああ、それなのにどうして……クイーンのわたしにふさわしいキングが現れないの……⁉︎」
どうやら、自分の実力に近い男が現れないから恋愛が出来ないようだ。そう叫んでいると同時に、クイーンのプシュケーが黒く染まり出す。
「って、高飛車にハードル上げてるからいけないのよね」
そう呟くと、プシュケーが染まらなくなった。
「いいじゃん、高飛車でも」
するとクイーンの横でイーラが囁く。
「お前の望み、叶えてやるよ」
指を鳴らすと同時にプシュケーが黒く染まり、取り出された。
「お前の闇を我に捧げよ!」
プシュケーに闇を加えて圧縮し、イーラは自らの口にプシュケーを放り込んだ。
そして、イーラとカルタのジコチューと一体化したビーストモードとなった。
「今日は本気出しちゃおうかな」
広間の方が騒ぎ出したのに気づいた晴夜達は直ぐに広間に向かい、ビーストモードとなったイーラの姿を目撃した。
「あれは……!」
「行くぞ!」
晴夜と龍牙はドライバーを装着し、ボトルを取り出し、マナ達はラビーズをコミューンにセットした。
『ニンジャ!コミック!ベストマッチ!』
『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』
音声が鳴り終わると二人はレバーを回し、アーマーを形成させる。
『『Are you ready?』』
「「変身‼︎」」
「「「「プリキュア !ラブリンク!」」」」
晴夜と龍牙の二人はアーマーが体に装着され、マナ達四人は光に体が包まれ、姿が変わった。
『ニンニンコミック!イェーイ!』
『CROSSE-Z DRAGON!Yeah!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア !」」」」
「愛を無くした悲しいカルタさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる」
ハートは胸にハートマークを作り、イーラビーストに言う。
「出たな!」
イーラはビルド達を倒そうとするが…
「わたしに挑むと言うの?生意気な子達!」
突然、イーラの方ではなくジコチューの方が勝手動き出した。
「な⁉︎」
「いいでしょう!ならカルタで勝負よ!」
「お前何勝手な事を!」
「おいでなさい!我がカルタ達よ!」
ジコチューが叫ぶと同時に周りからカルタの札が出て来た。
「いざ、勝負!」
「カルタするの⁉︎」
「いつもとは変わったジコチューだな……」
ジコチューとのカルタ勝負が始まった。
『よもすがら―――』
「見つけた!」
イーラビーストがカルタを取ると弾き飛んだカルタの札がハートに命中し、壁に叩きつけた。
「見つけた札をこっちに弾き飛ばして攻撃するって事か……⁉︎」
「先にふだを取らないと!」
『あきのたの―――』
「これは、我が衣手は露に濡れつつよ!」
「これね!」
ソードが札の上に乗ると急にブザー音が鳴り出し、赤くなった。
「残念。それは『わがみよみふるながめせしまに』よ!お手付き!一枚あげる!」
ジコチューは今度はソードに札を投げつけた。
「ソード!このやろ!」
『きみがため―――』
「これは知ってますわ!」
「俺も!」
クローズとロゼッタが札を取ろうとするが、イーラビーストが勢いよく両手を塞いで札を取り二人を吹き飛ばす。
「ずるいですわ!」
「きたねぇぞ!」
「これは囲いって言って、立派なテクニックよ」
やはりプロと素人では勝負の差が出て、全員がイーラビーストが投げつけた札でダメージを受けてしまい、かなり押されている。
「活躍しすぎだぞお前……まあでも、あのビルドとクローズも押してるし、認めるしかねえけどな」
ビルドもなすすべ無く、札を受けて何度も吹き飛ばされた。
「とても歯が立たない……!」
「こんなのどう戦えって言うんだ……⁉︎」
確かにこのままだと、札が無くなる前に全員がやられてしまう。
(相手はクイーン……やっぱり私に勝てるワケが……)
ダイヤモンドは敵のあまりの強さに勝てる自信を無くし始める。
「大丈夫だよ」
「えっ?」
「そうですわ。今日まで頑張って練習したんですもの」
「私達が応援するから」
「やってきた事全部出そうぜ!」
「確かに強い相手だけど、敗北の確率はゼロとは限らない!勝ってる確率だって存在する!」
「みんな……」
しかし、ダイヤモンドはみんなに励まされる。
「キュアダイヤモンド、あなたの努力の成果を見せてあげて!」
「分かった!」
ハートの差し伸べた手を掴んで、自信を取り戻したダイヤモンドが立ち上がる。
『はなのよの―――』
「これは、さっきお手付きしたやつ!」
「させるか!」
イーラビーストが突進して阻止しようとしたが、ダイヤモンドがそれを躱してイーラは自分から壁にからだを叩きつけた。
その隙に札に向かって跳び、ダイヤモンドが取った。
「そんな馬鹿な!」
「取ったー!」
今度はダイヤモンドが札をイーラビーストに弾き飛ばした。
「痛ってー!?」
「キュアハート!晴夜君!」
隙が出来た内にビルドは四コマ忍法刀のトリガーを2回を押した。
「ラブハートアロー!」
ハートがラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。
『火遁の術!』
刀に炎を纏いそのままイーラビーストに向かっていた。
『火炎切り!』
「はあーっ!」
そのまま火炎切りでイーラビーストに攻撃し、イーラビーストの態勢を大きく崩した。
「今だ!ハート!」
ビルドは攻撃が終わるとイーラビーストが離れ、ハートの方は既に発射態勢に入っていた。
「うん!プリキュア!ハートシュート!」
止めにハートシュートを放ち、イーラビーストに命中し、イーラビーストは消滅した。
「クッソー!今日は散々だ!」
そのままイーラは引き上げていき、
プシュケーが持ち主に戻ると同時に、周りの様子も元に戻った。
「ふう、今回は随分と厄介な敵だった……」
その後、六花とクイーンの手合わせが終わったが、結果は六花の負けだった。
…でも六花は、自分を全部出せたと満足している様子だった。
「久しぶりに楽しい試合だったわ。でも、私に勝つにはまだまだね。これ、あげるわ」
クイーンは六花に自分のお気に入りの札を差し出す。
「ありがとうございます!」
「それじゃ」
そのままクイーンは去っていた。
「強かったね、クイーン」
「でも、かなり大善戦だったな!」
アイちゃんがカルタに触れた途端、カルタが光り出した。
「カルタが⁉︎」
「光った……⁉︎」
「ロイヤルクリスタル?」
光が消えると、カルタの上には青いロイヤルクリスタルがあった。
そして真琴が持っていた黄色いクリスタルと反応し、二つ目のロイヤルクリスタルが光り輝いた。
「惜しかったわね」
「えっ⁉︎ママ‼︎何でここに⁉︎」
すると突然、六花の母である亮子がみんなの前に現れた。
「違うんです!六花は悪気があったんじゃなくて……!これには深いワケが……」
「黙っててゴメンなさい!でも、もう大丈夫。また勉強して、お医者さんになれるように頑張るから!」
「全くこの子は……」
「ゴメンなさい……」
六花がそう言うと、亮子は六花を抱き締めた。
「別に怒ってなんかいないわよ」
「えっ⁉︎」
「あなたは子供なんだから、もっと自由にしていいの。カルタが好きなら続ければいい。
他にやりたい事を見つかったら、全力でやってみればいい」
「そうそう。たくさん夢を見て、持つことはいい事だ。医者じゃなくて、写真家を目指せばいい」
そこに写真家で六花の父親の悠蔵が現れる。
「パパ!」
「ただいま。……うん?見慣れない子がいるね」
悠蔵は晴夜と龍牙の方を見る。
「この子達は、この間引っ越してきた桐ヶ谷晴夜君と上城龍牙君よ」
「そうなのか。晴夜君と龍牙君だね。僕は菱川悠蔵。六花の父親で写真家なんだ」
「初めまして。桐ヶ谷晴夜です」
「上城龍牙だ」
「それよりも、パパもなんでここに?」
「あれ?ママに聞いてないのか?」
実は昨日帰ってくると亮子に連絡していたらしい。
「ここまで自由なのも、困るものね」
「まあいいんじゃないか。土産話もたくさんあるし。六花の話も聞かせて欲しいな」
「ちょっとパパ!」
と言うと悠蔵が六花の手を握る。今度は亮子が六花の手を握る。
家族三人で帰る六花の笑顔は、すっきり晴れやかなものだった。
「父親か……」
一方、六花の父親の姿を見ていた晴夜は、自分の父親の事を思い出した。
(父さん……今どこにいるんだ)
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第16話 アイドルの日々。そして、クローズ覚醒!
おまけ
亮子「あの子、昔から医者になりたいって言ってたわね〜」
〜〜回想〜〜
ロリ六花『わだじをっ!医者にじでくだざい!!
わだじがマナの「万能薬」に"なるんだがら!!
何でも治せる医者になる"んだがら!!!!』〈ばさっ!ばさっ!ばさっ!〉
〜〜〜〜〜〜
亮子「・・・いや〜懐かしいわ♪」
晴夜「待って、今の回想なんか可笑しいんだけど!?昔何があったの!?」
この世に治せない病気はない!〈ドン!!〉
完