Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「キュアダイヤモンドこと大貝第一中学、生徒会書記 菱川六花 はある日、学校の成績が下がってしまったことにショックを受けていた」

ありす「この時、六花ちゃんは競技かるたにハマっていましたが、医者になるという夢のためにクイーンとの戦いを最後にかるたをやめようとしました。しかし、ご両親の助言で、勉強だけにとらわれず、かるたも勉強も他の事も頑張ると決めました」

龍牙「下がったって言っても一位から二位になっただけなんだけどな」

ありす「そういえば、龍牙さんの学校の成績はどのくらいだったのですか?」

龍牙「えっ…………さぁ!今回から俺の新フォームが出てくるぞ!
第16話、ぜってえ見てくれよな!!」

晴夜「あからさまに誤魔化すんじゃないよ」


第16話 アイドルの日々。そして、クローズ覚醒!

その日、学校の教室で真琴が出る映画『スノーホワイト』の広告をマナと六花、龍牙が見ていた。

 

「すご〜い!まこぴー今度の映画に出るんだ!」

 

「しかも主役かよ、すげぇ!」

 

「楽しみだね!」

 

今回、真琴は主役の白雪姫の役だった。

 

「ダビィが意地悪な女王役ケル?」

 

「そうそう……って違うビィ!」

 

ダビィが突っ込みを入れると、広告の女王役の女性を指す。

 

「女王は“おおとり環”だビィ!」

 

「おおとり環って?」

 

「映画化の若きクイーンって言われてる人だよね?」

 

「そう、クイーン!」

 

「だから真琴も期待してたビィ。もしかしたら王女様かもって…」

 

だが、真琴とダビィが実際にあってみたら、かなりいじわるな女王みたいな人だったらしい。

 

「そうなんだ……」

 

「まさにハマり役ね」

 

「あれ?まこぴー寝ちゃってる」

 

「疲れているみたいね」

 

「うん……あれ?そういえば晴夜君は?」

 

マナが言うと、確かに晴夜も真琴と一緒に自分の机で寝ていた。

 

「なんか、最強システムみたいなのを夜遅くまで作っていたって言うらしいんだよ」

 

「最強システム?」

 

「真琴は映画の撮影で忙しいのに、毎晩遅くまで王女様を探してるビィ」

 

「「「えっ?」」」

 

「真琴……俺たちの知らない所で頑張っていたのか……」

 

 

それからしばらくして、ソリティアへと場所が変わり。

 

「それはそれは。真琴さん大変過ぎますわ」

 

「うん。でも頑張らないと!みんなのおかげでロイヤルクリスタルが二つも見つかったし、王女様も近くにいるハズだから」

 

「晴夜さんは発明もいいですけど、ちゃんと睡眠を取ってください」

 

「はい、注意します……」

 

ありすが晴夜に注意していると、マナが真琴に話しかける。

 

「ねえまこぴー、今日のお仕事一緒に行ってもいい?」

 

「えっ?」

 

「まこぴー1人大変なのに放ってはおけないよ!」

 

どうやらマナは真琴の仕事の手伝いをしたいらしく、一緒に行って良いかと頼み込む。

 

「一緒にいれば、何か手伝える事があるかもしれなしね」

 

「私もご一緒させていただきますわ」

 

「俺も一緒に行くぜぇ!真琴の力になりたいんだ!」

 

「なるべく邪魔しないようするから」

 

更に六花とありす、龍牙に晴夜も一緒に行くと話す。

 

「みんな……」

 

そのままみんなで車の乗り撮影所に向かった。

その途中で、マナは晴夜が今作っている『最強システム』について尋ねる。

 

「晴夜君……龍牙君から聞いたんだけど、今作っている『最強システム』って何?」

 

「う〜ん、簡単に言えばビルドドライバーよりかなり強いドライバーかな?」

 

「ビルドドライバーより凄いドライバー!そんなの作ってるの!?」

 

「まぁな、お陰で今日は眠くってしょうがないよ」

 

それから、しばらく撮影所『四葉撮影所』に到着し、晴夜達は中に入っていく。

 

「おはようございまーす!」

 

「なんで『おはよう』なの?」

 

とマナが言うと、ありすが説明した。

 

「撮影所では何時であっても、仕事始めの挨拶は『おはようございます』なんですわ。どんな時間でも、爽やかに始められるように」

 

「へぇー、詳しいわねありす」

 

「ここはお父さんの持ち物だし、ありすは慣れてるんでランス〜」

 

「ほほーう」

 

「撮影所持ってたんだお父さん……」

 

「話には聞いていたんが、凄いなありすの親父さん……」

 

「流石は四葉財閥だな……」

 

龍牙達が改めてありすの実家の顔の広さに驚きつつ、真琴が撮影する撮影所を目指していると、

 

「あっ!高倉裕次郎だ〜!」

 

「ホントだ」

 

移動中に俳優の高倉裕次郎と遭遇した。

 

「おはようございまーす!」

 

「ちょ、マナ?」

 

マナが挨拶すると高倉裕次郎も挨拶を返してくれ、マナのテンションは一気に上がった。

 

「かっこいい〜!お母さんにも見せてあげたかった!」

 

「ダメだ。まこぴーのお手伝いどころか完全に楽しんでいる……」

 

「でもなんか、ちょっとホッとした。マナは元気が移ったかも」

 

「マナちゃんって、そういう所ありますわね」

 

「何々?」

 

マナが尋ねると五人は笑った。

 

「よーし!仕事も王女様探しも頑張る!」

 

(真琴……すげぇなお前、俺も負けられねぇな!)

 

その後、撮影現場に到着し、しばらくしてからリハーサルが始まろうとしていた。

 

「それでは、リハーサル始めます!」

 

「よろしくお願いします」

 

「よろしく」

 

「ドキドキするね〜」

 

「うん」

 

「こう間近で撮影を見ると迫力あるな」

 

そしてそのまま撮影はスムーズに進み、次のシーンに入ろうとしていた。

 

「それでは、次のシーンです。老婆に変装した女王がリンゴを持って来る所です」

 

(王女様……一体どこにいらっしゃるの?)

 

「真琴ちゃん?」

 

「あ、はい!スイマセン……!」

 

真琴は王女様の事を考えていた為、撮影の事を忘れてしまい、スタッフの話を聞いてなかった。

 

「真琴……」

 

真琴の姿を見て、龍牙は何か考え事をしていたのかを感じた。

 

「はいじゃあリハーサル行きまーす!」

 

(っ!いけない、セリフ)

 

リハーサル中に王女様の事を考えていて、真琴はセリフを忘れてしまう。

 

「カーット!真琴ちゃん、リッラスリッラス!」

 

「すみません……」

 

「前々から思っていたんだけど、あなた演技に集中してる?」

 

さっきまで様子を見ていた環は、真琴がリハーサルに集中してなく、他のことを考えているのだと既に気づいていた。

 

「その……」

 

「正直あなたにはがっかりだわ」

 

それを見ていたマナ達は撮影の大変さを感じていた。

 

「怖いシャル〜……!」

 

「あんな風に言われたら、余計緊張しちゃうわ……!」

 

「でも、それでは女優さんは務まらないですわ」

 

「「えっ?」」

 

「舞台に立った瞬間から、あそこに立っているのは真琴さんではなく、白雪姫なのですから」

 

「そっか……」

 

「厳しいお仕事なのね」

 

それからしばらくして、リハーサルは再開された。

 

「それでは、リハーサル再開しまーす!」

 

(しっかりしなきゃ。演技に集中しないと!)

 

「頑張れ……真琴」

 

龍牙は小声で彼女に声援を送る。

 

「王子様、今どこにいらっしゃるの?早く会いたいです」

 

今度はセリフを忘れず言えた。しかし…

 

「それが心から会いたいって顔?」

 

「えっ……?」

 

環の発言によってリハーサルは中断された。

 

「何?どうしたの?」

 

「おおとり環が演技を続けなかったですわ」

 

「あなた、練習不足なんじゃない?台本綺麗過ぎなんだもの」

 

確かに、彼女の言う通り真琴の台本は傷一つ無かった。対するおおとり環の台本はボロボロだった。

 

「大勢のお客さんが、この映画の完成を楽しみにしてくれるの。やる気が無いなら、帰って頂戴」

 

「そんな……」

 

「真琴……」

 

 

リハーサルが終わり、みんなは真琴の控え室へと集まる。

 

「何なの⁉︎ おおとり環ったら!」

 

DBがそう叫んでから妖精の姿に戻る。

 

「白雪姫の女王よりいじわるビィ!」

 

「ダビィの言う通りシャル!」

 

「ねぇまこぴー、よかったら今日ウチにご飯食べに来ない?」

 

マナは晩飯に真琴を誘おうとするが、彼女は明日も撮影が早いと言って断った。

 

その後、真琴はまだ仕事があるのでマナ達は先にセバスチャンの運転する車に乗り、撮影所を後にする。

 

「大丈夫かなまこぴー……」

 

「今日はゆっくり寝て欲しいけど……お芝居の練習しちゃうんだろな……」

 

「真琴さん……頑張り屋さんですからね……」

 

「でも、それぐらいやらないとお芝居は成功しないって事だからな……」

 

(俺に何か出来る事は無いのか……)

 

真琴の心配をする晴夜達の横で、龍牙は自分に出来る事はないかと思考する。

 

 

翌日、学校では今日も真琴は机の上で眠っていた。

 

「まこぴー、今日も辛そうだね」

 

どうやら朝から撮影だったらしく、かなり疲れている様子でいた。

 

「実は夕べも、練習の後王女様を探しに行ったビィ」

 

「「「「ええっ⁉︎」」」」

 

真琴は仕事が終わると、そのまま夜遅くまで王女様を探していたとダビィがマナ達に伝えた。

 

「きっと、ジッとしてられないんだビィ」

 

「あたしもだよ!まこぴーが一人で頑張ってるのに、ジッとなんかしていられない!」

 

「そうだな!俺たちもまこぴーの為に出来る事をしよう!」

 

 

そして、学校が終わり。撮影所に向かった真琴は控え室でリハーサルの準備を始める。

 

「ねぇ真琴、本当に辛いなら、お仕事を辞めてもいいのよ」

 

「ううん、大丈夫……環さんが言ってたように、この映画の完成を楽しみに待ってくれる人達がいる。

ここで投げ出すわけには行かないわ」

 

「でも、真琴は十分一人で頑張っているわ」

 

DBが頑張っていると言うと、真琴は自分はまだまだと話す。自分に比べておおとり環は自分以上に演技に集中していると話し、「もっと頑張らないと」とDBへ語る。

 

「真琴変わったわね。今は王女様だけじゃなく、応援してくれる人達の事もちゃんと見てる」

 

「なら、王女様を探すの俺たちに任せてくれないか?」

 

「え?」

 

真琴が控え室のドアを見ると、そこに龍牙達がいた。

 

「そうだよ、王女様探しはあたし達に任せて!」

 

「私達、まこぴーの力になりたいの!」

 

「仲間ですもの」

 

「まこぴーは撮影の方を頑張れよ!」

 

みんなが真琴の代わりに王女様を探すと言う。

 

「みんな……!本当にお願いしていいの?」

 

真琴がみんなに尋ねると、みんなは首を縦に振る。

 

「もちろん」

 

「まこぴー頼ってくれてキュンキュンだよ!」

 

「一人で頑張らなくてもいいですわ」

 

「仲間を頼ってくれよ!」

 

「ありがとう。じゃあこれを持って行って」

 

真琴はロイヤルクリスタルの入った袋を差し出す。

 

「この前みたいにクリスタル同士が近づくと、光って反応し合うかもしれないわ」

 

「うん、分かったよ!」

 

「真琴、お前は自分の仕事に集中しろ、王女様は俺たちで必ず見つけてみせる!」

 

「龍牙……うん!」

 

龍牙達は王女様の探索へと向かった事で、真琴は撮影に集中する事が出来るようになった。

 

(よし、今はお芝居に集中しよう!環さんに負けられない!陰で支えてくれているスタッフさんのためにも、一緒に頑張ってくれる仲間のためにも!)

 

仲間達の支えもあり、撮影は順調に進んで行った。

 

 

 

 

その頃、ジコチュークラブでは、いつもの通りにレジーナがくつろいでいた。

 

「何なのコレ?」

 

「お望みのトウモロコシですが……」

 

「見りゃ分かるだろ」

 

「だからどうしてトウモロコシなのかって聞いてるの」

 

「は?」

 

「だってあなたがトウモロコシ食べたいって言うから……!」

 

「私が食べたいのは香ばしいバターコーンよ!」

 

どうやらレジーナはバターコーンが食べたかったらしいが、伝え方が悪かったのか生のトウモロコシが出てしまった模様。

 

「何だよソレ⁉︎」

 

イーラは持っていたトウモロコシを投げる。

 

「バターコーンならバターコーンと言っていただかないと……」

 

「てゆーか、どっちでもいいし」

 

マーモがトウモロコシを投げると、投げたトウモロコシをベールが掴んだ。

 

「何よイジワル!もういいわ、スターク付いてきて!」

 

『あいよ!』

 

レジーナが言うとソファで座っていたスタークが立ち上がった。

 

「どこかにいないかなー、あたし好みのこってり香ばしいバターコーンみたいな子」

 

「いるかそんなヤツ!」

 

 

 

 

場所が変わり、『ぶたのしっぽ亭』。

ここ数日、王女様の手掛かりを探すが、結局何も見つからず悩んでいた。

しばらくして、別行動で探しに行っていた晴夜と龍牙が入ってきた。

 

「みんなどうだった、なんか手掛かり見つけたか?」

 

「ううん、今日も見つからなかった……」

 

「今日も収穫なしか……」

 

「ロイヤルクリスタルにも変化なかったし……」

 

「頑張ってる真琴さんのためにも、何としても見つけ出しましょう」

 

ありすが言うとマナと六花が頷く。

 

「でも、今日みたいに闇雲に探し回ってもどうにもならないよな?」

 

「確かに……」

 

じゃあどうやって探すかと晴夜達が話していると、シャルルが急にコミューンとなった。

 

「ダビィから電話シャル」

 

『みんな、真琴からメッセージだビィ』

 

『いよいよ撮影も大詰めで、明日がクランアップです。良かったら見に来て!』

 

どうやら明日で撮影も大詰めらしく、真琴はみんなに見に来て欲しいらしい。

 

「明日最終日なんだ!」

 

「それは見に行かないとな!」

 

 

その日の夜。晴夜と龍牙は地下室で寝ていた。

だが龍牙は、明日の真琴の撮影の事が気になって眠れずにいた。

すると晴夜の作業に使っている机に置いてあるケースが気になり、ケースを開きその中を確認した。

 

「……ドライバー?」

 

ケースの中に入っていたのは、黒がメインカラーのビルドドライバーと違い、青色のドライバーで、特徴的だったのはレンチ型のレバーが付いていたことだった。

そしてもう一つはボトルとはまた形が違う袋の様な形で、中もかなり柔らかい。

そして、そのマークに目を移す。

 

「……ドラゴン?俺のか?」

 

それを見て、これは自分の物なのだと龍牙は考えていた。

 

 

 

翌日、晴夜達は撮影所に到着し、真琴のいるスタジオへと向かう。

 

「あれ?ソリティアのお兄さん」

 

スタジオまで歩く途中、ジョーとアイちゃんに出会った。

 

「お、いい所に来てくれた!」

 

「どうしてここに?」

 

ジョーはここへ来たのは真琴の映画で使う小道具を届けに行くためだったが、道がわからなくなったらしい。

 

「あたし達もそこに行く所だったんで、良かったら持って行きますよ」

 

「本当かい?助かるよ」

 

ジョーはマナに小道具を渡した。マナ達そのままスタジオへとまた歩き出す。

 

一方スタジオでは、真琴はおおとり環の演技に目を大きく見ていた。

 

(凄い……環さんはやっぱり凄い……!)

 

真琴は環の演技力に感激していると…

 

「見ーつけた。アタシ好みのバターコーン。じゃなくて、ワガママな子!」

 

真琴が声がする方を見ると、どこから現れたのか五星ローズガーデンで出会った少女…レジーナがおおとり環を指差していた。

 

「あなたは……!どうしてここに⁉︎」

 

「うーんとねー。ワガママな香りを辿って来たら、ここに辿り着いたの」

 

理由を話しながら飛び降りて着地すると、レジーナはおおとり環に近づいた。

 

「ね、あなたってワガママでしょ?」

 

「何なの、この子……?」

 

「環さん、下がって下さい!」

 

「喜んで。アタシ、あなたのご主人様になってあげるわ」

 

レジーナはそう言って手を差し出してくる。

 

「ふざけないで。撮影の邪魔をしないで頂戴!」

 

「今すぐここから出て行きなさい!」

 

「ふーんだ、アタシに命令しないでよね。アタシの命令は絶対だけど……あなたを素敵なジコチューにしてあげる!」

 

レジーナの指から放たれた光線が、プシュケーを黒く染める。

おおとり環から取り出されたプシュケーがひび割れ、鏡のジコチューが作り出された。

 

「どうして⁉︎ 環さんはジコチューでも何でも無いのに!」

 

「あら、ジコチューじゃない人間なんていないでしょ?ま、アタシの魔力なら誰だってジコチューにできちゃうけど」

 

生み出された鏡ジコチューがスタジオ内を暴れ始める。

 

その頃、スタジオに向かう途中だった晴夜達。すると急にラケルが現れた。

 

「闇の鼓動を感じるケル!」

 

「場所は?」

 

「スタジオの方からランス〜!」

 

「真琴!」

 

「おい、龍牙!待てよ!」

 

龍牙が先にスタジオへ走って向かうと、晴夜達も後を追いかけてスタジオへと向かう。

 

『おっと!そこまでだ!』

 

すると、晴夜達の前にスタークが現れた。

 

「どけよ!今あんたの相手してる暇はねぇんだよ!」

 

『そっちが無くても、俺にはお前らを足止めする理由があるんだよ』

 

スタークがそう言うと晴夜が前に出た。

 

「龍牙、マナ達も。先にスタジオ行け、俺が相手をする」

 

「晴夜君……うん!みんな急ごう!」

 

「晴夜……恩にきるぜ!」

 

スタークは晴夜に任せ、マナと龍牙達は真琴のいるスタジオへと向かって走り出す。

 

『お前一人で俺とやる気か?』

 

「ああ!」

 

『言っとくが、この前みたいにいけると思うなよ』

 

スタークがそう言うと、晴夜はドライバーを装着し、ボトルを取り出してドライバーに差し込む。

 

『海賊!電車!ベストマッチ!』

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

形成されたアーマーが晴夜の体に装着され、身体から蒸気が流れ出た。

 

『海賊レッシャー!イェーイ!』

 

海賊レッシャーフォームへと変身したビルドはカイゾクハッシャーを構え、スタークへ向かって走り出す。

 

「ハァァァァ!」

 

カイゾクハッシャーとスチームブレードがぶつかり合い、戦いが始まった。

 

 

スタジオでは、鏡ジコチューが光線で衣装や台本を燃やしていた。

 

「よく燃えるわね」

 

「真琴!」

「まこぴー!」

 

「龍牙、みんな!」

 

スタジオに龍牙とマナ達が到着し、真琴の元へと駆け寄った。

 

「大丈夫?」

 

「環さんを安全な所へ!」

 

真琴が言うとセバスチャンがおおとり環を抱え、スタック達を連れて避難させる。

 

「みんな、行くよ!」

 

「「うん!」」

 

「ええ!」

 

「おお!」

 

龍牙の手にクローズドラゴンが置かれ、ガジェットへと変わるとボトルを差し込み、ドライバーに差し込む。

 

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!』

『Are you ready?』

 

「変身!」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

龍牙の体に形成されたアーマーが装着され、マナ達の体が光に包まれ姿が変わり、全員が変身を完了する。

 

『Wake up burning ! Get CROSSE-Z DRAGON !Yeah !』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!』

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

「愛を無くした悲しい鏡さん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

「ふーん、やれるものならやってみれば?」

 

五人はジコチューの連射する光線を走りながら躱し、反撃に出ようとする。

 

「ラブハートアロー!」

 

ソードラブハートアローを出現させると、ラビーズをセットする。

そしてジコチューを攻撃しようとするが…

 

「プリキュア!スパークルソー――」

 

「カーット!」

 

「えっ⁉︎」

 

「やっちゃえジコチュー!」

 

映画の仕事をしていた影響なのか、レジーナの言葉に気を取られたソードに向けてジコチューが光線を放つ。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ロゼッタがロゼッタリフレクションを発動させ、ジコチューの攻撃を防いだ。

 

「ロゼッタ!」

 

「大丈夫、一緒に頑張りましょう!」

 

ジコチューがソードとロゼッタを見ている内にダイヤモンドがラビーズをラブハートアローにセットした。

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

 

ダイヤモンドがダイヤモンドシャワーで足元を凍らせた。

 

「今よ!キュアハート!龍牙君!」

 

「うん!」

「よっしゃ!」

 

ハートがラビーズをラブハートアローにセットし、クローズがドライバーからビートクローザーを出し、持ち構えてグリップエンドを引く。

 

『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』

 

ビートクローザーにエネルギーが収束され、音声が響く。

 

『メガヒット!』

「プリキュア!ハートシュート!」

 

ハートとクローズの攻撃でとどめを刺す。だが、ジコチューの放つ光線がハートシュートとメガヒットを消滅させ、発生した衝撃で五人を吹き飛ばし、クローズは変身解除してしまった。

 

「どう?アタシのジコチューは?凄いでしょ?」

 

「そんな……ハートとクローズの技が効かないなんて……!」

 

「クソ!どうすれば、勝てるんだよ……ッ!」

 

龍牙が地面を叩きつけて叫ぶと、龍牙は昨日の夜、ケースに入っていた青色のドライバーを思い出し、今日持ってきていた事に気づく。

 

(あれを、使えば奴に勝てるかもしれねぇ……やってやる!)

 

龍牙は立ち上がって、装着していたビルドドライバーを外した。

 

「龍牙……」

 

「何を?」

 

ソード達が龍牙がドライバーを外した事に驚くと、青色のドライバーを装着し、音声が流れる。

 

『スクラッシュドライバー!』

 

「スクラッシュドライバー?」

 

「何、あのドライバー?」

 

初めて見たドライバーにみんな戸惑う中、龍牙はドラゴンの絵柄がある小さな袋の様な物――『ドラゴンスクラッシュゼリー』を取り出す。

 

「もう、これしかねぇんだ!」

 

そう言ってドライバーに、ドラゴンスクラッシュゼリーを『パワープレスロット』に差し込む。

 

『ドラゴンゼリー!』

 

音声が鳴り響き、龍牙は構える。

 

「変身‼︎」

 

ドライバーに着いていたレンチ型のレバー『アクティベイトレンチ』を下ろすとセットしていた袋が潰れ、龍牙の体に電流が流れ龍牙にダメージを与える。

 

「ぐわぁぁぁぁぁ!」

 

「龍牙!」

 

ソードが龍牙の安否を心配したその時、彼の周りから巨大なビーカーと特殊加工容器『ケミカライドビルダー』が出現する。

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!』

 

それと同時に液体が投入され、龍牙の体を覆った。

液体が彼の姿を変え、更に頭部からゲル状の液体――『ヴァリアブルゼリー』が放出。それがボディや頭部のパーツ等になり、装着された。

 

『ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

 

「なにあれ?クローズなの……?」

 

「わからない……」

 

「もしかして、あれって晴夜君の言っていた最強システム?」

 

「それがあの姿というのですか?」

 

今のクローズの姿は今までは青と黒がベースだったのに対して、今は銀色の装甲に覆われた頭部と胸部がクリアブルーへと変わり、頭部がドラゴンを象っているような姿になる。

これがクローズの強化形態、『クローズチャージ』だ。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!なんだ、この力は!負ける気がしねぇ!!」

 

クローズはそのままジコチューに向かって走り出す。

 

「外見が変わって意味ないのに、ジコチュー!やっちゃいなさい!」

 

レジーナがジコチューに命令すると、クローズに向けて光線を放つ。だが命中した光線は、クローズには全くダメージがなく、そのまま勢いよく拳を繰り出してジコチューに攻撃した。

 

「オラァ!」

 

クローズの攻撃はジコチューに命中し、ジコチューを凄い勢いで吹き飛ばす。

 

「うそ!?」

 

「凄すぎ!」

 

「これが最強システムの力、何ですか?」

 

ハート達は今のクローズの強さに驚く。

その頃。ビルドとスタークとの勝負も激しくなっていた。

 

『各駅電車、急行電車、快速電車、海賊電車、発車!』

 

カイゾクハッシャーで攻撃するビルドだが、スタークは余裕でその攻撃に耐える。

 

『やるな、前より少しは成長したようだな!』

 

「時間がない、一気に勝負をつける!」

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

ビルドはラビットタンクスパークリングをドライバーにはめ込み、レバーを回す。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』

 

『ちっ、一番めんどくせぇのになりやがって!』

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

スパークリングフォームになって圧倒的な速さでスタークを攻撃。それによって完全にビルドが優位に立っており、そのままドライバーのレバーを回す。

 

『Ready go!』

『スパークリングフィニッシュ!』

 

ビルドによるパンチでのスパークリングフィニッシュが決まり、スタークを吹き飛ばす。

 

「悪いが、先に行かせて貰うぜ!」

 

ビルドは急いでスタジオへと向かう。

だが、その様子を見ていたスタークは不敵な笑いを浮かべながら呟く。

 

『いいぞ……この調子でどんどん強くなってくれよ、晴夜……そして、龍牙……』

 

 

 

一方、スタジオではジコチューを押しているクローズがおり。その間にソードが立ち上がって他の皆に言う。

 

「四人で一緒にやってみよう!一人じゃ出来ない事も、四人の力を合わせればきっと……!」

 

「ソード……」

 

「さあ!」

 

ソードの手を掴んだハートが立ち上がる。

 

「俺と晴夜は、仲間外れかよ」

 

「ううん、もちろん二人も一緒よ!」

 

「私達なら出来る!」

 

ハートが言うと、三人が頷く。

すると、そこにアイちゃんが現れ、新たなラビーズが現れる。

 

「アイちゃん!これは……」

 

「新しいラビーズ!」

 

「よくわかんねぇけど、一気に決めてやるぞ!」

 

「うん!みんな、行くよ!」

 

ハート達は新たなラビーズをラブハートアローにセットした。

一方のクローズはドライバーのレンチ型レバーを下ろすと、音声が鳴り出す。

 

『スクラップブレイク!』

 

「オリャァァァァァァ!」

 

クローズの右足に青色のエネルギーが溜まり、ジコチューに向けてキックを放つ。

 

「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」

 

それと同時に四人がラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻の部分の引き金を引き絞ると前にハート型のエネルギー体が出現。四人は相手にウインクしてラブリーフォースアローを発射させた。

クローズのスクラップブレイクとラブリーフォースアローが命中し、ジコチューは浄化された。

プシュケーは持ち主の元に戻ると同時に、周りも元に戻った。

 

「良かった……」

 

「うん!やったね!」

 

ハートとソードがハイタッチする。

 

「はぁ、はぁ……」

 

「この、やろーーー‼︎」

 

後ろからビルドが現れ、何かバテている様子のクローズに後ろから蹴りを入れる。

 

「何すんだ!」

 

「なに、お前スクラッシュドライバー使ってんだよ!!」

 

ビルドが言うと、後ろから拍手の音が聞こえ、六人は後ろを向くと、拍手をしていたレジーナがいた。

 

「あたしのジコチューを倒すなんてスゴ〜イ!」

 

レジーナは自身のジコチューを倒した六人を褒める。

 

「あなた、この前バラ園で会った……」

 

「どちら様ですの?」

 

「君は一体何者なんだ?」

 

ビルト達が彼女が何者なのか訪ねると、レジーナはそれに答える。

 

「アタシはレジーナ。キングジコチューの娘よ」

 

「「「「ええっ⁉︎」」」」

 

「マジかよ……」

 

「キングジコチューの……」

 

「娘だと……」

 

レジーナの正体を知ったビルト達が唖然としていると…

 

「じゃ、まったねー」

 

そう言って、レジーナは消えた。

 

「っ⁉︎ 待ちやがれ!ウッ……!」

 

「龍牙!」

 

追いかけようとした時、急にクローズが倒れ出し、ソードはクローズに駆け寄った。

 

「馬鹿やろ……」

 

 

 

それから数日が経ち。映画は完成され、試写会と舞台挨拶が行われた。

 

「皆さん、本日はご来場していただきまして、誠にありがとうございます。おかげさまでとっても素敵な映画が出来上がりました。

これも、応援して下さったスタッフやみんな。

そしてーーー頑張り屋さんでひた向きな、かけがえのないパートナーのおかげです」

 

どうやら真琴のひた向きの演技は、おおとり環に認められたようだ。

 

その後、控え室に戻り晴夜達と合流した。

 

「嬉しかったようだな。環さんの言葉」

 

すると、ロイヤルクリスタルが光りだし、おおとり環と交換した台本から紫色のロイヤルクリスタルが出て来た。

 

「ロイヤルクリスタル……!」

 

「今度は紫か……」

 

「まるで、呼び合ったりようでしたわ」

 

「うん!」

 

「王女様……」

 

「見つけようぜ、必ず王女様を!」

 

「ええ!」

 

これで晴夜達は、三つ目のロイヤルクリスタルを確保したのだった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第17話 レジーナの迷惑な一日

 

 




おまけ

龍牙「もう、これしかねぇんだ!」

スクラッシュドライバー『では共に行こうか・・・・・・パーフェクトで素晴らしい・・・完全体なる力を求めて・・・』

ソード「ベルトが喋った!?」

ベルトシャベル

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