和也「仮面ライダーグリスこと農家のドルオタ 沢田和也 はマナ達がプリキュアであることを知りましたが、まこぴーのために心火を燃やしてトランプ王国を取り戻す戦いに挑むのでした」
晴夜「そういえばお前、あっちでグリスに変身した時、何をしてたんだ?」
和也「何って…変身した状態で畑を耕したり、収穫した野菜を運んだりしてたけど?」
晴夜「ライダーの力を何に使ってんだよお前!?」
和也「さぁ!祭りの時間だぜお前らぁ!!行くぞ第19話!!」
「はぁ〜……」
いつもの地下室で晴夜はパソコンに目を向け、何やら悩んでいる様子だった。
気になった龍牙が晴夜に聞く。
「なにやってんだよ?」
「実はな……」
晴夜が龍牙にパソコンの画面を見せると、そこには『Errar』のマークが出ていた。
「何だよこれ?」
「このデータを見るにはパスワードの入力が必要なんだよ。でも先から試していろいろ入力してみたが、どれもヒットしないんだ……」
ため息の理由を龍牙に語る。
「それより、お前体の方は大丈夫か?」
「ん?全然問題ないぜぇ!」
晴夜はスクラッシュドライバーの反動による体の負担がないか聞くと、全然問題ないと龍牙は答える。
「そうなると、お前はスクラッシュドライバーの力を完全に自分の物に出来たようだな」
「おお!これでトランプ王国を取り戻すのにまた近づけだぜ!それに、和也も仲間なってくれたからな!」
龍牙は自信満々に言うが、確かにこれだけみんな強くなればいけるだろうと晴夜も思っていた。
後は、王女様を見つけるだけ。
翌日、森の中を晴夜達は歩いていた。
「森の中を歩くのって気持ちいいね!」
「何呑気な事言ってるシャル!」
「私達は王女様の手掛かりを探しに来たんですからね」
「着いたでランス〜!」
ランスが言うと入り口のようなところが見えた。
「はい。ここが世界に集まった名だたる彫刻を集めた、森の彫刻美術館ですわ」
森の彫刻美術館に到着し、ありすが此処の美術館の説明をする。
「へぇ〜、変わった彫刻がかなり多いな」
晴夜の言う通り美術館に置かれていた彫刻は、普通の彫刻に比べ変わったものが多かった。
「王女様は彫刻が好きだった」
「ひょっとしたら、こっちの世界に見にきてるかもしれないビィ!」
確かに彫刻が好きなら、王女の手がかりが出てくる可能性はあるとみんな思っていた。
「でも、彫刻を見ている時、何故か悲しそうな目をしていた」
「それって、どんな彫刻だったの?」
「確か、俺が見たときは……男女が一緒にいた彫刻だったな」
「なかなか、ロマンチックな彫刻が好きなんだな」
「でもそれを見て悲しんでいたのか今でも分からないの」
周りが黙り込むと、マナが皆に向けて気を取り直そうとする為に言う。
「とにかく、今日はこの美術館をみんなで探そう!」
「そうだな、なにか手掛かりがあるかもしれないかもな」
続けて言い放った晴夜の発言に五人は頷いた。
「ひょっとすると、ここに四つ目のロイヤルクリスタルがあるかもしれない。そんな気がする」
真琴がそう呟くと…
「はぁーい!」
「「レジーナ!」」
突然、レジーナが目の前に現れた。
「誰だよ?あいつ?」
和也は初対面なので、六花に誰なのかを聞いた。
「あの子はレジーナ。私達が戦ってるキングジコチューの娘なの」
「娘⁉︎そんな奴が何でこんな所にいるんだよ!」
「あいつ、晴夜とマナの事をすげぇ気に入ってんだよ」
「変わった子だ……(でも、すごく可愛い)」
キングジコチューの娘だと聞いた和也がレジーナを見て、そんなことを思っていた。
「ねぇ、知らない子がいるけど、あなた誰?」
「沢田和也だ。よろしくな、あ、俺の事は『かずやん』って呼んでくれ」
「あたしはレジーナ、よろしくねかずやん」
和也とレジーナはお互い自己紹介すると、晴夜がレジーナが何故ここにいるのかを聞く。
「どうしてここに?」
「マナ、晴夜、聞いて!アタシ今度こそいい子になったんだよ!マナと本当の友達になるためにね!」
「友達になるのはいいですが、この間の事はちゃんと反省してくれたのでしょうか?」
「この間の事?」
ありすは反省したかと聞くが、レジーナは何の事かわからなかった。
「ジコチューを作り出して、人をスマッシュに変えて、みんなに酷い事したでしょ?」
「もちろん反省したよ」
「本当に?」
「したした」
本当に反省したのか、不安だと六花は思った。
「反省する事の意味、お分りですの?」
「え?知らない」
ありすが念のために尋ねて答えを聞くと、やはりかと知り、全員が呆れ顔になった。
「まぁ、反省の意味はおいおい説明するとして……」
「レジーナ、友達ならあたしだけじゃなくて、みんなとなろうよ」
「みんなと?」
「そっ、みんなと!」
「うー……が、頑張る」
(あれ?この子……)
(この前とちょっと違うような……?)
レジーナの様子がこの間と違うと六花とありすは感じていた。
「うん!頑張ろう!」
「マナ」
「まこぴー?」
「王女様探しと、ロイヤルクリスタルの事は言わないでね」
「う、うん」
真琴がマナに王女様探しについては伏せるようにマナに注意する。
「ところで、何しここに来たの?」
「えっ⁉︎ いや、あの、その……」
「もちろん、彫刻を見に来たの!」
「そう、そうなんだよ!」
六花と晴夜が誤魔化す。
「ふーん……それなら!あっちに凄い彫刻があるんだって!一緒に行こっ!」
マナと晴夜の手を掴んでレジーナが走り出した。
「流石キングジコチューの娘。かなり、ジコチューの子だな」
(やっぱりちょっと不安かも……?)
六花達もマナと晴夜、レジーナを追いかけた。
「ちょ、ちょっとレジーナ!待って!」
「ス、ストップ、ストップ!」
二人に待てと言われ、レジーナは足を止める。
「どうしたの二人共?」
「行くなら、みんなで行こう」
晴夜が言うと六花達が三人に追いついた。
「えー?アタシはマナと晴夜の三人だけの方がいい」
「みんなとも友達になんでしょ?」
「さっき、自分で頑張るって言っただろ」
「でもね、とっても美味しかったんだよ?この間三人で食べたアイス」
レジーナがこの間晴夜とマナと一緒に食べたアイスの事を話す。
「だから三人がいいのね」
「でも、三人よりみんなと食べればさらに美味しく感じるし、もっと楽しいって思うよ」
「そうかな……?」
「そうだよ」
「本当はマナと晴夜と三人が良いけど、我慢する」
「ここまで正直だと、腹も立たないね……」
六花が呟いていると真琴は何か深刻そうな顔していて、その事を龍牙が尋ねる。
「大丈夫か?」
「まこぴー、俺が相談相手になります」〈キリッ〉
「何出しゃばってんだ!」
龍牙と和也が揉めると真琴は何かを感じ、ある彫刻を見つけた。
(呼んでる……!)
「真琴⁉︎」
「まこぴー⁉︎」
「どうしたんだ⁉︎」
何か呼ばれていると感じた真琴はそのまま彫刻の元へ走り出し、晴夜達も追いかけた。
「まこぴー、どうかしたの?」
「この像がどうかしたの?」
「あれ?俺、この像どこかで見たことがあるぜ……」
「マジかよ!」
龍牙がどこかで見たことがあると呟くと…
「この像……王女様にそっくり!」
『ええっ⁉︎』
「王女様?」
真琴が王女にそっくりな彫刻だと話すと、レジーナが後ろから出てきた。
「な、何でも無いんよ!」
「そうそう、何でも無いから!」
マナと晴夜がレジーナを誤魔化そうとする。
「いやぁ、素敵な彫刻だね」
「「「ソリティアのお兄さん⁉︎」」」
「いつから、ここに……⁉︎」
いつの間にかジョー岡田とアイちゃんがいた。
「やぁ、こんにちは」
「アーイ!」
「アイちゃんも⁉︎」
「あはははははっ!その帽子面白〜い!」
「こちらのレディは?」
誰かと聞かれたレジーナは「アタシはレジーナよ」とジョーに自分の名前を言う。
「美しい名前ですね。以後、お見知りおきを」
(どうしてこの人がここにいるの……?王女さまによく似たこの彫刻の傍に……)
「お兄さんはどうしてここに?」
「最近飾られたこの彫刻に一目惚れしちゃてね。いや、もしかしたら彫刻の方が僕に一目惚れしちゃたのかも」
と、何やら最後の所は自慢の様に聞こえる感じで話す。
「あははははっ!この人面白〜い!」
「ちょっとレジーナ!」
「まさか、この彫刻のモデルを知ってるんですか⁉︎」
「えっ?あっ、もうこんな時間か。これから大事な商談があってね。アイちゃんもよろしく頼むよ」
ジョーはマナにアイちゃんに預け、どこかへ行ってしまった。
「えっ?あっ、ちょっと!」
「行ってしまったわね……」
「俺達がいなかったたら、どうするつもりだったんだ……?」
「なんか自由な人だな〜」
(なんか、隠している感じがするな……)
晴夜が考えていると、カゴからアイちゃん飛び出てくるが、アイちゃんの様子がいつもと違い、不安そうな顔でいた。
「はーい、アイちゃーん!」
覗いていたレジーナと目が合うとアイちゃんが泣き出した。
「何で泣いちゃったの?」
「アタシに任せて!」
レジーナが笑せようとしたが、それでも泣き止まらない。
「こういう時は!」
「このラビーズを使うシャル!」
シャルルが出した羊ラビーズをコミューンにセットして円を刻むと、羊と柵が出て来た。
そのまま羊を数え続けたアイちゃんは次第に眠っていった。
「カワイイ寝顔ね」
レジーナが微笑みながらそう言う。
(マナと晴夜君の言ってた通りね)
(この笑顔に、嘘はありません)
(こいつ、もしかしてそんな悪い奴じゃねぇのか?)
(天使の笑顔に見えるぜ〜)
六花とありす、龍牙と和也はレジーナへの見方が変わって来た。
「ねぇ、マナと晴夜はこの彫刻はどう思う?」
「うん、凄く綺麗な人だね」
「そうだな、本当に素敵だよな」
「アタシも好きだなー。特にあの胸の宝石!」
レジーナが胸の赤いガラス玉を指差す。
「もしかしてアレ、ロイヤルクリスタルなんじゃ……!」
「何それ?」
「そ、それは……!」
「とってもロイヤルなクリスタルって事でランス〜!」
ランスがそう言い訳をするが、流石にそれは誤魔化しになってないと全員が思っていた。
それを聞いて嘘だとわかったレジーナは頬を膨らませる。
「あっ、嘘ついてる。嘘つきは泥棒の始まりなんだよ」
「そう言うことわざはよく知ってるんだ……」
誤魔化しきれないと考えたマナはレジーナに正直に話すことにした。
「あのね、ロイヤルクリスタルは、あたし達が探してるとっても大切な物なの」
「ふーん……だったらアタシがプレゼントしてあげるよ!」
レジーナはそう言って、アイちゃんをベビーベッドに入れ、彫刻に近づく。
「ちょっと……?」
「おい、何を?ま、まさか……」
嫌な予感を感じた晴夜を他所に、レジーナは彫刻に触れた手に力を入れると、その彫刻を跡形もなく壊してしまった。レジーナはそのまま赤いガラス玉をマナに渡す。
「はい、マナ」
「どどどどどどどどうしよう〜⁉︎」
「やべぇだろコレー!」
これを見た六人は大慌てした。直そうと試みたが、すぐに崩れてしまう。
「ですよねー……晴夜君の技術でどうにかならない……?」
「流石に無理です……」
「なんて事をしてくれたんだ!」
「「ゴメンなさい!」」
「「「「ごめんなさい!」」」」
あの後、マナ達六人は彫刻を壊してしまった事に対し、美術館の館長らしき人に謝る。
一方のレジーナはものともせず赤いガラスの石を見つめていた。
「本当に、すいませんでした!」
「全く……!」
「まあまあ。そんなに怒らなくても」
「先生……」
美術館から一人の男性が出てくる。
「この方……?」
「君達の壊した彫刻の作者、人見先生だ」
その人物はレジーナが壊した彫刻の作者である人見先生だった。
『ゴメンなさい!』
六人が一生懸命に謝る。だが、人見先生はあまり怒っている様子ではなかった。
「いいんだよ。中学生の力で壊れる物じゃないし、元々ヒビでも入っていたんだろう。
それに自分でも不思議なんだ。あれは最初から自分の作品じゃないような気がしていたんだ」
『えっ?』
「どういう事何ですか?」
人見が言うには、あの赤い石を拾った時に、物凄いイマジネーションを掻き立てられたそうで。それにより、一気に完成させたらしい。
「でもこれ、ただのガラス玉だよ」
「レジーナ……!」
マナに呼ばれたが、本人はすぐさま逃げてった。
「まぁ、形ある物は全て壊れる。それがこの彫刻の運命だったんだろう」
「本当に、すいませんでした!」
その後、晴夜達は壊した彫刻の片付けを始める。
しかし壊した張本人であるレジーナは、どうしてマナ達が片付けをしているのか疑問を抱き、「何やってるの?」とマナに問いかける。
「後片付け」
「そんな事しなくてもいいじゃん。許してくれたんだし」
「気持ちの問題だよ。元どおりには出来ないけど、この位はな」
「でも壊したのはアタシだよ?マナや晴夜達は関係無いじゃない」
「何言ってんの。友達だからに決まってんでしょ」
「友達……?」
「友達だからこそ、こう言う時は一連托生。苦楽を共にしたいって思うんです」
「ま、マナみたいに人のトラブルを何でも背負い込む人を友達にする苦労しますけど」
ありすが友達の大切さをレジーナに話している横で、六花がそう誰かさんに対する愚痴を溢す。
「確かに、苦労してるよな」
「まあまあ、そう言わずお付き合い下さい……」
「しょうがないなぁ。付き合ってやるか」
「相変わらず、良いコンビだな!」
「流石、幼馴染ー!」
和也と晴夜が言うと六人が笑いあった。
その様子を見ていたレジーナは…
「アタシも……なりたい………
アタシも……友達に……なりたい!」
「何言ってんの。レジーナはもう友達でしょ」
「そうだよ!俺達はもう友達だよ!」
「……うん!」
マナと晴夜にもう友達だと言ってくれた事を嬉しく感じたレジーナは笑顔で頷いた。
(何だろ……この感じ……胸の奥がドキドキする……!)
次の瞬間、レジーナが持っていた赤いガラス玉が光り出し、ロイヤルクリスタルに姿を変えた。
「あれは……!」
「ロイヤルクリスタルシャル!」
レジーナがロイヤルクリスタルを見つめていると、突然レジーナの目の色が赤くなった。
「レジーナ?どうしたの?」
「これが……ロイヤルクリスタル……!」
「レジーナ?」
心配したマナと晴夜がレジーナが大丈夫かと尋ねると、手を振り払った。
「そのロイヤルクリスタル、全部アタシが貰ってあげる。さぁ、渡して」
何とレジーナはクリスタルを渡してと、マナ達に要求してきた。
「ダメだよレジーナ!」
「さっきも言ったけど、とても大事な物―――!」
「アタシは欲しいって言ってんの!」
「レジーナさん?」
「どうしたんだよ。何か変だぞ!」
「くれないなら……奪ってあげる!」
「どうして……」
先までとは違い、彼女の性格の変わり様に全員が驚いた。
「片付けは捗ってるかな?」
様子を見に来た人見がやって来る。
そして、レジーナの赤い目を見た人見は、新しいアイデアを思い付いたという顔になった。
「あの目は……!また創作意欲が湧いて来たぞ!」
「丁度いいわ。
あなたを素敵なジコチューにしてあげる!」
レジーナが指から放った光線が、人見のプシュケーを黒く染めた。そして取り出されたプシュケーがひび割れ、彫刻のジコチューが作り出された。
「芸術は……破壊だーっ!」
ジコチューが叫びながら彫刻を壊す。
「どうしてこんな……!」
「みんな行くよ!」
晴夜と龍牙と和也がビルドドライバーとスクラッシュドライバーを装着してボトルとゼリーをセット、マナ達四人はコミューンに変身用ラビーズをセットした。
『ラビット!タンク!ベストマッチ!』
『ドラゴンゼリー!』
『ロボットゼリー!』
『Are you ready?』
「「「変身!」」」
「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
晴夜と龍牙と和也がアーマーが装着されて仮面ライダーとなり、マナ達四人の体が光に包まれると、プリキュアへと姿が変わり変身が完了した。
『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』
『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』
『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
「愛を無くした悲しい彫刻さん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻し見せる!」
いつもの決め台詞を言うハート。
「ドキドキなんていらなーい。プリキュアとビルドとクローズ、グリスを倒して、ロイヤルクリスタルを奪うのよ!」
「レジーナ!」
「何やってるんだ来るぞ!」
ジコチューが振り下ろしたハンマーを跳躍してかわす。
更に破壊を繰り返す為にハンマーを振り下ろし、多くの彫刻を破壊していった。
「彫刻が!」
「もう止めて!これ以上壊さないで!」
ハートが叫ぶがジコチューは一向に止めようとしない。
「ラブハートアロー!」
ソードはラビーズをラブハートアローにセットした。
「プリキュア!スパークルソード!」
「こっちもだ!」
『ツインブレイカー!ビームモード!』
ソードがスパークルソード放つと、クローズも同時にツインブレイカーをビームモードに攻撃する。しかし…
「効いて無い!」
「随分と固い敵だな……!」
ソードとクローズの攻撃では、ジコチューには傷一つ付かなかった。
すると、ジコチューの目からハートとビルドに向けてビームを放った。
「ハート!」
「晴夜!」
だが代わりにソードとクローズが身代わりになり、ビームをモロに受けてしまう。すると、二人の身体がみるみると石化していった。
「これを!」
ソードはロイヤルクリスタルの入った袋をハートに投げつけると、完全に石化してしまった。
「ソードと龍牙君が彫刻に⁉︎」
「何て事を……!」
「酷い奴だな……!」
「さぁ、次の作品になるのはどいつだ!」
「あれを全員喰らったら終わりだ!みんな、散らばるんだ!」
ビルドの指示で五人は散らばり、ビルドはその隙にボトルを取り替える。
『タカ!ガトリング!ベストマッチ!』
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『ホークガトリング!イェーイ!』
ホークガトリングへとフォームチェンジし、翼を広げて飛びながら、ジコチューを撹乱しようとする。
「私に任せて!」
「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」
ダイヤモンドが放ったダイヤモンドシャワーによりジコチューを凍らせた。
「やった!」
「芸術は……破壊だーっ!」
しかし、ジコチューは全身に覆われていた氷を砕いた。
「ダイヤモンドシャワーが効かないケル!」
「隙ありだ!」
一瞬気を取られてしまった隙にジコチューのビームを喰らい、ダイヤモンドを石化させてしまう。
「ダイヤモンド!」
ジコチューは「破壊だーっ!」と言って、今度はロゼッタに攻撃する。
「プリキュアロゼッタリフレクション!」
ロゼッタもロゼッタリフレクションを展開するがジコチューの攻撃に耐えきれず、破れて砕けてしまった。
「ロゼッタリフレクションも〜⁉︎」
「彫刻!」
今度はロゼッタもビームを喰らい、石化してしまった。
「ロゼッタ!」
次にグリスがツインブレイカーに2本のボトルを差し込む。
『シングル!ツイン!ツインブレイク!』
ツインブレイカーを至近距離でツインブレイクを命中させるが、ジコチューはグリスの攻撃を耐えた。
「ヤロー、何て硬さだ!」
「彫刻!」
「しまった……!」
そして、グリスもジコチューの光線を浴び彫刻となった。
「和也!」
そして、ジコチューの手によってソードとクローズの横に飾られた。
「みんな(…」
「さすがアタシのジコチューね」
「レジーナ!みんなを戻せ!」
「いいよ。ただし、ロイヤルクリスタルを全部くれたらね。断るならーーーあなた達の大切なお友達を壊してあげる!」
「そんなこと―――」
ビルドがラビットタンクスパークリングを取り出し、構えるが…
「おっと、少しでも動いたら、この子達は粉々よ」
「くっ……!」
これでは、何にも手出しができない。
「レジーナ、本当にどうしちゃたの?今日のレジーナはあたしだけじゃなくて、みんな本当の友達になれたって思ったんだよ?
あの時あたし、凄く嬉しくて、胸がキュンキュンしたの!レジーナもキュンキュンしなかった⁉︎」
「あはははははっ!くっだらない。何勝手な事言ってんの?」
「レジーナ!」
「どうせあなた達のお友達を助けるつもりも無かったし、面倒な取り引きなんて止めね」
「そんな……」
今のレジーナの発言は、先までの彼女とはとても信じられないものだった。
「ジコチュー!ロイヤルクリスタルを奪いなさい!」
レジーナの叫びと同時にジコチューがビルドとハートに襲い掛かる。
「破壊だーっ!」
ビルドはホークガトリンガーのシリンダーを回し、ハートはラブハートアローにラビーズをセットした。
『フルバレット!』
「プリキュア!ハートシュート!」
二人の技でジコチューのビームは相殺できたが風圧により吹き飛ばされ、後ろの彫刻に叩きつけられた。
「バカね。早く渡せばよかったのに……
さぁ、プリキュア全員とビルドとクローズの彫刻を完成させなさい!」
ハートとビルドに向けてジコチューがビームを放った。
「はあああぁぁっ!」
すると銀色に輝く鎧を纏った謎の戦士のような人が現れ、ビームを剣で受け止めた。
「お……お兄さん!」
「ジョ……ジョーさん!」
その戦士の正体はジョー岡田だった。
「君の友達にハートシュートを放つんだ!」
「えっ、何で?」
「君なら、友達を元に戻せるハズだ!さぁ!」
「みんな……今助けるからね!」
ハートが立ち上がり、ラブハートアローを構える。
「させないわ!」
「こっちもだ!」
いつの間にかニンニンコミックへとフォームチェンジしたビルドが四コマ忍法刀を構えて、レジーナの妨害を防ぐ。
「ハート、俺が隙を作る!チャンスがあればみんなにハートシュートを!」
「うん!わかった!」
「邪魔しないでよ!」
レジーナがビルドに攻撃を続ける。ビルドはもう一度ボトルを取り替えた。
『海賊!電車!ベストマッチ!』
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『海賊レッシャー!イェーイ!』
更に海賊レッシャーへとフォームチェンジし、カイゾクハッシャーで狙撃しながらレジーナをハートから遠ざける。
「もうー!」
「助かるよ!」
「後で、色々と説明してもらいますよ!」
「わかったよ」
ビルドとジョーにより、レジーナは彫刻になった5人から離れた。
「ハート!今だ!」
「うん!プリキュアハートシュート!」
ハートがハートシュートを石化したみんなに放つと、石化が解け、全員が元に戻った。
「みんな……行くよ!」
「こっちも決めるぜ!」
ビルドはラビットタンクスパークリングを差し込んだ。
『ラビットタンクスパークリング!』
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』
スパークリングへとビルドはフォームチェンジし、そのままカイゾクハッシャーを構えた。
そしてドライバーのレバーを回した。
『Ready go!』
『スパークリングフィニッシュ!』
クローズはツインブレイカーにクローズドラゴンを差し込み、更にドライバーのレンチを下ろした。音声が鳴り出し、クローズの後ろからドラゴンが出現した。
『レッツブレイク!』『スクラップブレイク!』
そして、グリスもツインブレイカーにボトルを1本差し、ドライバーのレンチを下ろした。
『シングル!シングルブレイク!』『スクラップフィニッシュ!』
「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」
ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻の部分の引き金を引き絞ると、前にハート形のエネルギー体を生成される。
そして相手にウインクして、ラブリーフォースアローを放つと同時にビルドとクローズも同時に技を放った。
四つの技がジコチューに命中し、ジコチューは浄化された。プシュケーも持ち主の元に戻り、壊された彫刻も元に戻った。
「さぁ、ロイヤルクリスタルを返してもらおうか!」
「アタシを誰だと思っているの?キングジコチューの娘、レジーナよ!」
レジーナが放った光線を剣で防ぐが後ずさり、ジョーは片膝をついてしまう。
「ジョーさん!」
「だ、大丈夫……」
「今日の所は帰ってあげる。でもね覚えておきなさい、ロイヤルクリスタルは、全部アタシの物よ!じゃーね」
そう言ってレジーナは引き上げた。
「レジーナ……」
「きゅぴ〜!」
「よしよし」
飛んで来たアイちゃんがジョーの元へと飛び、抱きつかれた。
「あなたは一体……」
「その鎧……!」
「なんか、知ってるのか?」
「間違えねぇ!その鎧は……」
「トランプ王国の……戦士の証……!」
「「「えっ⁉︎」」」
「マジかよ……!」
まさか、ジョー岡田がトランプ王国の戦士だとは、みんな驚きを隠せなかった。
「あなたと王女様は、どういう関係なのですか⁉︎」
「僕の名は、ジョナサン・クロンダイク。アン王女の婚約者さ」
『ええっ⁉︎』
「うそだろう……!」
「この人が……!」
「王女様の……⁉︎」
「婚約者……⁉︎」
ジョー岡田の本名はジョナサン・クロンダイクと言い、更に王女様の婚約者だと告げたのだった。
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第20話 最後のクリスタル
おまけ
ハート「あなたは一体・・・」
アグニカバエルバカ「私の名前は、マクギリス・ファリド。
会いたかったよ、革命の乙女達、そして・・・伝説の傭兵達・・・」
ソード「革命の乙女・・・?」
クローズ「誰が傭兵だ!」
―――鉄血のドキドキ&サイエンス、始動。
パンツ「おーい!そいつが言っていることは全てウソです!!」
完