Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、マナ達と突然現れたレジーナと一緒に森の彫刻美術館で彫刻を見ていました!」

和也「その過程で赤のロイヤルクリスタルを発見。しかし、レジーナは最初に出会った時と違う雰囲気になって、俺たちに襲いかかってきました!」

龍牙「絶体絶命のピンチを救ったのは『ソリティア』でお店をしているジョー岡田 だった!」

ジョー「しかし、君らを助けたのは良いものの、ロイヤルクリスタルはレジーナに取られたままになってしまったね?」

龍牙「うわっ!いつの間に居たんだよ!?…てゆうか、あんたがトランプ王国の戦士とかどうゆう事だよ!王女様の婚約者って何だよ!」

晴夜「そこをこれから喋ってもらうんだろうが。それじゃあ、第20話いきまーす」


第20話 最後のクリスタル

美術館でジコチューを倒してしばらくしてからの夕方、晴夜達は場所をソリティアに移した。

 

「はい、どうぞ」

 

ジョーが六人に紅茶を差し出す。差し出された紅茶を真琴、龍牙以外の四人が見始める。

 

「それじゃあ質問をどうぞ」

 

「もう色々あり過ぎて何から聞けばいいか……」

 

「アイちゃんやロイヤルクリスタルの事はご存じでしたの?」

 

「お兄さんが王女様の婚約者って本当ですか⁉︎」

 

マナとありすがジョーに質問する。

 

「順番に話して行こうか。まずは……」

 

ジョーは、真琴と龍牙の方を向いた。真琴はジョーを見て睨みつけていた。

 

「僕は君たちと同じ、トランプ王国の生き残りだよ」

 

そう言うと、自分ことジョー岡田は、世を忍ぶ仮の姿だと話す。そして、ロイヤルクリスタルも本物だと告げた。

 

「本物ですか。良かったですわ」

 

「じゃあ、アイちゃんについては―――」

 

晴夜はアイちゃんについての正体も聞こうとするが…

 

「さあ?」

 

「さあって……」

 

「川原でたまこを拾ったのは本当だよ。不思議な子だよね」

 

どうやらジョーもアイちゃんの正体までは知らないようだった。それを聞いた和也は、川からどんぶらこと流れてきた卵をジョーが拾う姿を思い浮かべた。

 

「川原で見つかったんですか……桃太郎かよ……」

 

「またしらばっくれてるんじゃないケル?」

 

「信用無いなぁ……」

 

「日頃の行いのせいランス〜」

 

「あはは……」

 

ランスが言うとジョーが苦笑する。

 

「後は、僕とアンの事だったね。僕達は間違いなく、将来を誓い合った仲だ」

 

「あなたと王女は、相思相愛だったのですね」

 

「うん」

 

晴夜が聞くとジョーが認めるが…

 

「私は王女様からそんな話聞いていません!」

 

「ま、まこぴーが、怒鳴った!」

 

まこぴーが怒鳴った事に和也は驚く。

 

「ま、真琴……でも、俺も初めて聞いたぜ」

 

「そうだろうね。君たち二人がアンに仕える前の事だし」

 

「馴れ馴れしく王女様を呼び捨てにしないで下さい!」

 

「ちょっと落ち着けよ、気持ちは分かるから……」

 

激昂する真琴を龍牙が止める。

 

「改めて、君達に伝えておくよ。ロイヤルクリスタルは全部で五つ。全てが揃った時、奇跡の切り札が現れるハズだ」

 

「奇跡の切り札……?」

 

「それってどう言う―――」

 

六花が奇跡の切り札とはどういう事なのか聞くが、ジョー本人もそれに関しては詳しくは分からないらしい。でも、何としてもクリスタルを集め、トランプ王国を救わないといけないと語る。

 

「そうですね」

 

「それに、レジーナに取られた分は後回しにするとして……当面は最後のクリスタルを探す必要があるな」

 

「でも、どこにあるのかさっぱりでランス〜」

 

「そうだな、手掛かりがさえあればな……」

 

確かに最後のロイヤルクリスタルの場所は未だわかっていない。悩んでいるとジョーが晴夜の方を見る。

 

「ところで君は僕に聞きたいことは無いかのかい?」

 

「えっ⁉︎」

 

ジョーが晴夜に聞きたい事はないのかと聞く。

 

「……俺からの質問は、後でいいです」

 

「そう。…さて、そんな君達にこれ」

 

ジョーが六人に旅のしおりを差し出した。

 

「何ですか?」

 

「旅のしおりさ」

 

「私達はのんきに旅行してる場合じゃ……!」

 

「汽車と菜の花畑……?」

 

マナがしおりのページをめくると、そこには汽車と菜の花畑の写真の風景が貼られていた。

 

「観光の鉄道が走るSL用の写真さ」

 

「これが手がかりですか?」

 

「この風景が、僕とアンの思い出の場所によく似てるんだ」

 

晴夜の疑問に対し、ジョーはトランプ王国の思い出の場所に似ていると語る。

 

「思い出の……場所……?」

 

「見つけたのは彼だけどね」

 

するとジョーの肩に、どこからか飛んで来た青い鳥が乗った。

 

「旅行かー……」

 

「いいんじゃないか?」

 

晴夜がいいんじゃないかと言うとマナがうなづく。

 

「そうだね……分かりました!それじゃああたし、お弁当用意して来ます!」

 

「まあ、楽しみですわ」

 

「有名な菜の花畑か、興味あるな」

 

「もう、四人とも……仕方ないわね」

 

「面白そうだな」

 

「王女様の……最後の手がかり……」

 

ありすと和也、六花、龍牙が旅行を楽しみにしている横で、真琴は最後の王女の手掛かりがあるのだと知り、何処に王女様がいるのかと考えていた。

 

 

その後、マナ達は帰るが晴夜はソリティアに残り、ジョーに聞きたい事を尋ねる。

 

「それで、君が僕に聞きたい事は何だい?」

 

「ジョーさんは、俺の父さん……桐ヶ谷拓人について何か知ってますか?」

 

晴夜は行方不明になっている自分の父親が今、どうなっているかジョーに聞く。

 

「すまない、僕も博士が今どうなっているのかわからないんだ……」

 

「そうですか……」

 

やはりジョーも桐ヶ谷拓人のことに関して情報は持っていなかった。

 

「でも、君の父親には色々感謝してるよ」

 

ジョー曰く。晴夜の父親、拓人はトランプ王国の人々に科学の素晴らしい所やアン王女に頼まれ、プリキュアのサポートになるためにライダーシステムの開発をしてくれた事にとても感謝してると話す。

 

「やっぱり、すごいな父さんは……

ありがとうございます。少しでも父さんの事を話していだだいて」

 

「礼には及ばないよ」

 

「じゃあ、そろそろ俺は帰ります」

 

「うん、それじゃあ」

 

晴夜が立ち上がり、出ようとする。

 

「それじゃあ、失礼しました」

 

ジョーにそう言って、ソリティアを出る。すると、ソリティアの外ではマナがいた。

 

「マナ⁉︎帰ったんじゃなかったのか?」

 

「えっ〜と、やっぱり生徒会長として聞いておく必要あるかなって〜……」

 

マナは晴夜の疑問に対して、そう言って誤魔化す。

 

「そうか……心配してくれて、ありがとうな」

 

晴夜がそう言うと、ビルドフォンにボトルを差し込み、ビルドフォンを投げる。

 

『ビルドチェンジ!』

 

マシンビルダーに変形し、晴夜がヘルメットのボタンを押し、マナにヘルメットを渡す。

 

「俺のせいで帰るの遅くなったんだろ、家まで送るよ」

 

「ありがとう」

 

マナが後ろに乗り、晴夜がエンジンを掛けるとマナの家『ぶたのしっぽ亭』へと向かう。

 

 

 

 

いつもジコチュークラブのボウリング場では、イーラやマーモ、ベールがロイヤルクリスタルを見ていた。

 

「これがトランプ王国に伝わるお宝か……」

 

イーラが赤のロイヤルクリスタルを見て呟く。

 

「よし、鑑定してやろう。ほう、いい仕事してますねー」

 

「あなたに何が分かるってのよ。わたしに任せなさい」

 

「何ドサクサに紛れて持ってこうとしてんだよ……!」

 

「言いがかりよ、放しなさい……!」

 

三人がクリスタルを取り合っていると、クリスタルが光り出し、レジーナの元に戻った。

 

「ダメよ、勝手に触っちゃ。これはアタシのなんだから。

……キレイ……この輝きはアタシの物……そう全て……」

 

そう言い、どこかに向かって行った。

――それを見ていたスタークこと、総一郎。

 

「トランプ王国のお宝に、レジーナの変わりよう。これはまた、面白いことになりそうだな」

 

総一郎は、まるで楽しんでいるかのような口調だった。

 

 

 

 

それから日が経ち、晴夜達は目的地へ向かうために電車や列車と乗り継ぎを行う。

そして、駅に降りて少し待つと、目的の汽車がやって来た。

 

「美しい汽車ですわね」

 

「ええ、気品すら感じるわ」

 

そして晴夜達は汽車に乗り、しばらくして汽車は発車した。

 

「普通の電車よりゆっくりなのね」

 

「でも、風情がありますわ」

 

普通の電車と違い、汽車の速度はゆっくりで風景を堪能出来るような感じだった。

 

「お弁当食べよう!」

 

「待ってたでランス〜!」

 

「ジャーン!桃マン弁当〜!パパと一緒に作ったの。いっぱいあるからどんどん食べてね」

 

マナが持ってきた桃マン弁当をみんなに渡すと、ジョーが真琴にお茶を差し出す。

しかし真琴は「結構です。自分のがありますから」と言って、自分の持ってきたお茶を飲む。

 

「そう」

 

「……今日も、まだご機嫌斜めだな〜」

 

「いい加減、いつもに戻って欲しいけどな……」

 

「俺はどんなにまこぴーが機嫌が斜めだろうが付いていける自信がある!」

 

「そういう問題じゃないですよ」

 

真琴の心配をする龍牙に対して、晴夜は和也の発言に突っ込みを入れていた。

それからしばらくしてお弁当を食べ終えると、既に全員が旅を楽しんでいた。

 

「って!楽しんでばかりじゃダメでしょ!」

 

「そうだ!クリスタル探さなきゃ!」

 

旅行に来た本当の目的を思い出した六花とマナの二人が叫ぶと、窓の外を見つめる。

 

「いや、窓の外を見ても、見つからないと思うけど……」

 

「きゅぴらっぱ〜!」

 

蒸気を見ていたアイちゃんが自分の力で蒸気の色をピンク色にし、ハートの形が出るようにさせてしまった。

 

「な、なんだ⁉︎」

 

「こ、これって、まさか……」

 

「「「「アイちゃん⁉︎」」」」」

 

「うーん……おっかしいなー……念のため、少し点検させてもらいますね」

 

この事が原因により汽車は近くの駅に停まり、点検することになってしまった。

 

 

「ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい!」

 

この後、マナが何度も頭を下げると、運転手はなぜ謝っているのか驚く。

 

「旅にトラブルはつきものだよ」

 

「お兄さん、どこへ?」

 

六花は何処かに行こうとしているジョーにそう尋ねる。

 

「散歩。せっかくだからみんなも行こうよ」

 

「だけど、ここで待つ方が……!」

 

「焦ってもクリスタルは手に入らないよ」

 

ジョーがそう言って、駅を出て行くとアイちゃんも一緒に行ってしまった。

 

「素性は分かっても、中身はよく分からない人だな……」

 

「行こ、みんな」

 

「マナ……」

 

「確かに、ここで待つよりはずっといいかもしれないな」

 

「晴夜君まで……そうかもね」

 

マナと晴夜も散歩に行こうと言うと、六人も駅の外を出た。

そして、駅の外に出ると、そこには美しい菜の花畑が広がっていた。

 

「スゴイシャル〜!」

 

シャルル、ラケル、ランスが菜の花畑に向かって飛んで行った。

 

「ここって、お兄さんの言っていた風景?」

 

「アイちゃんが導いてくれたのかもね」

 

「まるで、平和だった頃のトランプ王国に似ているビィ」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、この風景を見るとすげぇ懐かしい感じがする」

 

龍牙は平和だった頃に見た菜の花畑の風景を思い出してそう答える。

 

それからしばらくして、ジョーは辺りを見回たせる木の下の岩に座って菜の花畑を見ていた。

 

「少し、いいですか?」

 

「もちろん」

 

マナが来て、ジョーの横に座った。同時に晴夜も二人の下にやってきた。

 

「あたし、クローバータワーで初めて会った時から、お兄さんって不思議な人だなって思ってたんです。何を聞いても煙に巻いてばかり。でも、何故か嫌な気持ちにならなくて……

それはきっと、お兄さんがいつもあたし達を導いていたからなんですよね」

 

「あはは、買い被り過ぎだよ。それに、キングジコチューを倒し、トランプ王国を救えるのは伝説の戦士プリキュアと……ビルドとクローズ、グリスの三人の仮面ライダーだよ」

 

「でも、ジョーさんのおかげでここまで来れたのかと俺は思いますよ」

 

「そうかな。でも、クリスタルを見つけるまで強くなったのは、紛れもなく君達自身の力だよ」

ジョーがそう語るとそこへ風が吹き、彼の目には一瞬、アン王女の幻が見えた。

 

「……もう少しだ」

 

「王女様って、どんな人なんですか?」

 

「えっ?まこぴーと龍牙君から聞いてない無いのかい?」

 

「恋人のお兄さんの話も聞いてみたいんです」

 

「参ったな……少しは長くなるけど、いいかい?」

 

ジョーが二人に聞くと、二人は頷き、この場にいなかった六花とありす、和也もやって来た。

 

「僕の知ってるアンは、そうだな……彼女は、ちょっとお転婆で、可愛らしい女性だったよ。

アンは好奇心旺盛で、あらゆる世界の文化、晴夜君のお父さんの科学にも興味を示したんだ。

僕は、そんな彼女に仕える戦士の一人だった。

僕らが互いを惹かれ合うまで、それほど時は必要としなかった。

その後、僕らは遠い辺境の警備に付く事になり、城を離れければ行けなくなった。

そして……あの悪夢が訪れた」

 

ジョーはあのトランプ王国の悲劇の日、すぐに城に戻り、ジコチューを倒しながら城に辿り着いた時に、魔法の鏡を潜りこっちの世界に来たらしい。

 

「トランプ王国もアンも、誰も救えなかったのはキュアソードとクローズだけじゃない。僕もさ……

ごめん、あんまり楽しい話では無かったね」

 

「いいえ、聞いてよかったです」

 

「話してくれて、ありがとうございます」

 

話してくれた事にマナと晴夜は礼を言う。

 

「さっ、そろそろ駅に戻ろうか。君達もいいかな?必ず、アンに会いに行こう」

 

ジョーが言うと、木の裏で話を聞いていた真琴と龍牙が出てきた。

 

「はい……」

 

真琴が涙を一粒流し、はいと答えた。

 

「一緒に、会いましょう!ジョーさん!」

 

そして八人は駅の方へ戻っていった。

 

 

その頃、駅の方では。

 

「こ、こら君!何してるの!」

 

「運転させてよ〜!」

 

「ダメだ!」

 

勝手に運転しようとしていた子供が、運転手に止められていた。

 

「その気持ち分かる!やりたいものはやりたいよね!」

 

突然、子供に囁くレジーナ。

 

「あなたを素敵なジコチューにしてあげる!」

 

レジーナが指から放った光線が、子供のプシュケーを黒く染めた。

子供から取り出されたプシュケーがひび割れ、蒸気機関車のジコチューが作り出された。

 

「それと、もう一つね」

 

更にレジーナがスチームブレードを子供に向け、ガスを発射すると子供がスマッシュへと変わり、ジコチュー機関車の上に乗った。

 

「あれは……」

 

「ジコチューシャル!」

 

「汽車まで一緒だビィ!」

 

ジコチューが横を通り過ぎると、そこにあった菜の花がなくなっていた。

 

「菜の花畑が!」

 

「止めるぞ!」

 

晴夜はビルドドライバー、龍牙と和也はスクラッシュドライバーを装着し、ボトルとゼリーを取り出し、差し込む。マナ達四人はコミューンに変身用ラビーズをセットした。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『ドラゴンゼリー!』

『ロボットゼリー!』

 

『Are you ready?』

 

「「「変身‼︎」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

晴夜と龍牙と和也の周りにランナーとビーカーが現れ、そこから三人の体に装着されると仮面ライダーに。マナ達四人は光に包まれ、プリキュアへと姿を変えた。

 

『ラビットタンク!イェーイ!』

『クローズドラゴンインチャージ!ブラァ!』

『ロボットイングリス!ブラァ!』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

名乗りあげると機関車ジコチューへと向かう。すると、ビルド達の前にレジーナが現れた。

 

「はぁーいマナ、晴夜」

 

「「レジーナ!」」

 

「アタシ、あなた達のクリスタル、ぜーんぶ貰いに来たんだ」

 

「そんな事、させるわけ無いでしょ!」

 

「逆らっても無駄だよ?力づくで取っちゃうんだから」

 

すると、鎧を纏ったジョーがビルド達の前に現れた。

 

「お兄さん!」

 

「彼女は僕に任せて、君達はジコチューを止めるんだ!」

 

ジョーはビルド達にここを任せて欲しいと頼み込む。

 

「わかりました。お願いします!」

 

レジーナをジョーに任せ、ビルド達はジコチューの元へと向かった。

 

「邪魔しないで!お兄さん!」

 

レジーナがジョーに光弾で攻撃すると、ジョーはそれを打ち消した。

 

「クリスタルを返してもらえるかな?」

 

「ダメよ。あれはアタシのだもん」

 

「それじゃ、仕方ないね」

 

 

その頃、ジコチューを止めようとするビルドやハート達はというと。

 

「コラー!止まれ!」

 

ビルドが叫ぶがジコチュー機関車は一向に止まろうとしない。

その間に七人が車体の上に登ると、前の方から飛行能力を持つスマッシューーフライングスマッシュハザードがビルド達に襲いかかってきた。

 

「スマッシュ!」

 

「なんで!」

 

「きっと、レジーナが誰かをスマッシュに変えたのよ!」

 

ダイヤモンドが推測するとまたスマッシュがこっちに向かって飛んでくる。それへクローズとグリスがスマッシュを掴み、一緒に地面に落ちた。

 

「この、スマッシュは俺達が止める!」

 

「お前らはその隙にジコチューをなんとかしろ!」

 

「わかったわ!」

 

スマッシュはクローズとグリスに任せ、ビルド達五人はジコチュー機関車を止める。

 

「止まりなさーい!」

 

「線路じゃない所を走るなんて……!」

 

「あなたは汽車なんでしょ⁉︎」

 

「そうさ!だが……俺はレールなんて型にはまらねー!」

 

ジコチュー機関車はなんとまぁ、無茶苦茶なことを言う。

 

「何人たりとも、俺を止める事なんて出来やしねー!」

 

ジコチュー機関車が叫ぶのと同時にスピードがさらに上がった。

 

「このままだと……なら!」

 

ビルドが立ち上がると、2本のボトルに差し替えた。

 

『タカ!ガトリング!ベストマッチ!』

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

前後に形成されたアーマーがビルドに装着される。

 

『ホークガトリング!イェーイ!』

 

「ハァァ!」

 

ホークガトリングになったビルドは翼を広げてジコチューの先に前の方まで飛んでいき、地面に着地するとさらにボトルを取り替る。

 

『ゴリラ!ダイヤモンド!ベストマッチ!』

ボトルを差し込むとレバーを回し、アーマーが形成された。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

さらに新たなアーマーがビルドに装着される。

 

『ゴリラモンド!イェーイ!』

 

ゴリラモンドフォームになったビルドは、そのままジコチュー機関車のスピードを緩めるために止めようとする。

それを見たハートも決意し、列車の上を走り出した。

 

「「キュアハート!」」

 

「何をする気!まさか……!」

 

「うおおおぉぉぉぉっ!」

 

「ハート!」

 

ジコチューの前に飛び降り、ビルドと共にジコチューを止めようとする。

 

「これ以上は絶対ダメ!お兄さん……思い出を……守るんだぁ!」

 

「ジョーさんの思い出は……絶対!壊させはしない!」

 

ビルドとハートの力でジコチュー機関車のスピードを緩めた。

 

「私達も絶対に、王女様に会いに行く!」

「ラブハートアロー!」

 

ソードがラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。

 

「プリキュア!スパークルソード!」

 

ソードのスパークルソードが連結部分を破壊した。

 

「「だあああぁぁぁぁっ!」」

 

そこからハートがジコチューを投げ、ビルドがジコチューをぶっ飛ばし、地面に叩きつけた。

 

 

そして、スマッシュを引け受けたクローズとグリスも決着がつく様子だった。

 

「必ず!俺たちは王女様に会ってトランプ王国を取り戻す!」

 

「心火を燃やして、俺達は見つけてやるぜ!」

 

『『ツインブレイカー!』』

 

ツインブレイカーを出現させたクローズとグリスは、お互い2本のボトルをツインブレイカーに差し込んだ。

 

『『シングル!ツイン!ツインブレイク!』』

 

二つのボトルを差し込んだ事でツインブレイカーのレイジングパイルが回転し、二人はそのままスマッシュに向かって走り出した。

 

「オラァァァァ!」

「オラァァァァァ!」

 

ツインブレイカーの攻撃が命中し、スマッシュは倒れた。

 

「はぁぁぁ……やったぜ!」

 

「しゃあ!」

 

 

一方、ジコチューの方はまた立ち上がり、ビルド達に突進して来ようとする。

 

「まだ来るか!なら!」

 

ビルドがラビットタンクスパークリングをドライバーに差し込む。

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

レバーを急速に回転させ、アーマーを形成させた。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』

 

そして形成されたアーマーがビルドに装着され、ラビットタンクスパークリングへとフォームチェンジした。

 

「決めるぞ!」

 

「みんな!行くよ!」

 

ハートが言うと、ビルドはドライバーのレバーを回す。

 

『Ready go!』

 

ビルドが高くジャンプすると、ハート達四人はラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。

 

「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」

 

ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引きしぼり、前面にハート形のエネルギーが生成されると、四人が相手にウインクをした。

 

『スパークリングフィニッシュ!』

 

ビルドが技を繰り出すと同時に、四人もラブリーフォースアローを放つ。スパークリングフィニッシュとラブリーフォースアローが命中し、ジコチューは浄化され、菜の花畑も元に戻った。そして、スマッシュを倒したクローズとグリスもやってきた。

 

「おお、終わったか」

 

「そっちもか……って、お前らスマッシュから成分は取ったか?」

 

「えっ?ああ⁉︎やべぇー!」

 

「まだ、抜いてねぇ!」

 

「バカヤロー!」

 

三人は急いで倒れているスマッシュのところへ向かい、到着するとすぐにビルドはエンプティボトルの栓を回し、成分を吸収する。子供は元の姿に戻り、プシュケーも彼の元に戻った。

 

「ん?」

 

「あれ?もう負けちゃったの?」

 

レジーナとジョーはその様子を見て、決着が付いたと察する。

 

「どうする?まだ続けるかい?」

 

「なーんか白けちゃたから、止めとく!まったねー!」

 

そう言って、レジーナは去っていった。

 

「良かった〜、汽車も無事だよ」

 

「菜の花畑も元に戻って良かった」

 

その時、持っていた三つのクリスタルが浮かび、汽車のプレートが光り出す。すると、そのプレートから最後のピンクのロイヤルクリスタルが出て来た。

 

「これって……」

 

「もしかして、最後のクリスタル!」

 

「最後のやっぱピンクか!」

 

「やりましたわね」

 

「これで、あと一つ!」

 

「うん!奪われた赤いクリスタルだけ!」

 

「それで、全て揃うんだな!」

 

菜の花畑を守り、最後のロイヤルクリスタルも無事に手に入った。

――残るは、レジーナの持つ赤のクリスタル。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第21話 ジコチューゲーム、そして語られる真実!

 

 




おまけ

晴夜「汽車か〜どんなものなんだろう!」

マナ「あっ!来たみたい!」

〈デンライナー到着。

ナオミ「は〜い!コーヒーいかがですか?」

マナ「・・・なんか違くない?」

晴夜「おぉぉぉぉ!なんだこの電車は!調べてみたい!!」

いーじゃん、いーじゃん、すげーじゃん!

完
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