Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、『ソリティア』でお店をしており、トランプ王国の騎士でもある ジョー岡田 と共に汽車の旅に出ることになった!」

龍牙「その過程でピンクのロイヤルクリスタルをゲットした俺たちは、レジーナの持つ赤のクリスタルを残したまま、王女様の手掛かりを探す為に戦いを続けていくのでした」

晴夜「それにしてもやっぱり父さんは凄いや!トランプ王国の人達に科学の素晴らしさを教えたり、色んな発明を提供したり……」

龍牙「はいはい、ここにいるファザコンライダービルドはほっといて第21話、始めるぞ!」


第21話 ジコチューゲーム、そして語られる真実!

ジコチューのアジトで、レジーナが赤いロイヤルクリスタルを眺めていた。

 

「キレイ……本当にキレイ……

クリスタル……もっと欲しいな……」

 

「欲しいなら奪っちゃえばいいじゃん」

 

「プリキュアと仮面ライダーを倒してクリスタルを奪う。一石二鳥よ」

 

「そうすべきです。あなたはキングジコチュー様の娘なのですから」

 

ベール達がビルドとハート達から残りのクリスタルを掻っ払う様に提案する。

 

「そうね。でも、ただ奪うだけじゃ面白く無いわ。だって相手はマナと晴夜だもの、楽しくやらなきゃね」

 

「それで、実際の所どうやって奴らからクリスタルを奪うんだ……?」

 

総一郎がどの様にクリスタルを奪うのか内容を聞くと、レジーナはニヤリと笑う。

 

 

 

 

その頃、ソリティアの外でみんなが集まっていた。

 

「アンの手がかかりとなるクリスタルは、全部で五つだ」

 

「そのうち四つが揃った」

 

いま手元にあるのは、ピンク・青・黄色・紫の四つのクリスタルである。

 

「残りは一つは、レジーナさんが持ってます」

 

「それで、五つ全部が揃うのか」

 

「何とかして、レジーナからクリスタルを取り返さないと!」

 

「うーん」

 

「どうしたんだい?」

 

六花達がどうにかしてレジーナから赤のクリスタルを取り返せないかと考えていると、ジョーが悩んでいたマナを尋ねる。

 

「出来れば、レジーナとは戦いたくないな……」

 

「俺も同じ気持ちなんだ、戦わずにクリスタルだけ取り戻す方法はないかって……」

 

晴夜もマナの意見に同意するが、今のレジーナの状態からではクリスタルを貰うのは難しいかもしれない。

 

「クリスタルを返してと、頼んでみてはいかがでしょう?」

 

「でも、頼んで返してくれるなら、苦労しないわ」

 

「そもそも、あいつが素直に渡すか?」

 

「やっぱり、難しいか……」

 

「戦わずクリスタルを手に入れる方法って、無いのかな……」

 

全員が何かいい案がないか考えていると…

 

「あるよ」

 

声が聞こえて振り向くと、いつの間にかレジーナがそこにいた。

 

「はぁーい、マナ、晴夜」

 

「「レジーナ!」」

 

「やっほー、アイちゃん」

 

アイちゃんと笑顔でタッチすると、テーブルに置かれていた四つのクリスタルを見つめる。

 

「他のクリスタルもキレイだわ。アタシもこれ、欲しいなー……」

 

それを見て、クリスタルが奪われるのではないかと警戒した真琴がテーブルに置いたあったロイヤルクリスタルを掴んだ。

 

「だからマナ、晴夜、ゲームやろう」

 

「「ゲーム?」」

 

突然、マナ達にゲームをやろうとレジーナが提案してきた。

 

「そう、五つのクリスタルを賭けてゲームで勝負するの。

で、勝った方がクリスタルをぜーんぶ貰える。どう?」

 

「ゲームって……どんなゲーム?」

 

「それは始まってからのお楽しみ」

 

「よし、やろう!」

 

「「マナ!」」

 

躊躇いなくゲーム勝負をしようとしたマナに、六花と真琴が怒鳴る。

 

「ゲームだなんて怪し過ぎるわ!」

 

「クリスタルを奪うためのワナよ!」

 

「もし負けてしまったら、全てクリスタルが奪われてしまいます!」

 

六花と真琴、ありすの三人はゲームをするのは反対だとマナに言う。

 

「晴夜、お前はどうなんだ?」

 

龍牙はゲームを受けるのに、反対か賛成なのか晴夜に聞く。

 

「俺は、ゲームを受けた方が良い思う」

 

晴夜はゲームを受けるのには、賛成の方だった。

 

「リスクが高過ぎますわ!」

 

「こんなの、絶対罠に違いないぜ」

 

「確かに、罠の可能性は高い。でも、ゲームに勝てば戦う事もなく、クリスタルを手に入れる」

 

「さっすがアタシのマナと晴夜。そうこなくっちゃ」

 

「でもマナ、おそらく普通のゲームじゃない、罠が仕掛けられるている!」

 

「そうかもしれない。でもあたし、この勝負に挑みたい!協力してくれないかな!」

 

とマナは六花達に協力してほしいとお願いする。

 

「色々不安はあるけれど、マナがそこまで言うならやりましょう」

 

「お付き合いいたしますわ」

 

「しょうがねぇな!一丁やりますか〜!」

 

「必ず勝って、クリスタルをゲットするわよ!」

 

「心配すんなよ!俺達なら負ける気がしねぇ!」

 

みんなゲームに協力してくれると言ってくれた。

 

「ありがとうみんな」

 

「でも、一つ心配なのは、ゲームの後にレジーナが本当にクリスタルを渡す気があるのかどうかよ」

 

だが本当にレジーナがクリスタルを渡すのか、そこだけが不安だった。

 

「レジーナ!俺達がゲームに勝ったらクリスタルは全部貰える。それは、本当なのか!」

 

「うん」

 

晴夜の発言にレジーナが頷くと、マナがレジーナに小指を出した。

 

「じゃあ、指切りしよう!」

 

「何?」

 

「約束を守る印だよ」

 

「約束?」

 

そう言うと、レジーナも小指を出し、マナと指を合わす。

 

「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます!」

 

そしてマナとレジーナと約束の指切りを交わす。

 

「レジーナ、約束したよ」

 

「約束ね。それじゃあ、ゲームの世界へレッツゴー!」

 

レジーナが指を鳴らすと、ガマ口型のジコチューが出て来た。

皆が驚いているとジコチューの口が開き、マナと晴夜達がその口の中へ吸い込まれていく。

それだけじゃなく、アイちゃんも吸い込まれてしまった。

 

「みんな!」

 

ジョーも一緒に行こうとしたが、どこから攻撃が飛んできた。飛んできた方を見るとそこにはベールがいた。

 

「トランプ王国の騎士よ、レジーナ様はお前を呼んでいない」

 

その後、ベールもジコチューの口に入り、ジコチューは消滅してしまった。

 

「みんな……」

 

今のジョーには信じて待つことしか出来なかった。

 

 

 

ガマ口ジコチューの中に入り、マナ達はゲームの世界に落下していく。

そしてゲームの世界に足を踏み入れたが、その前にマナと六花、真琴はありすの下敷きとなっていた。

 

「イタタタタタ……アイちゃん大丈夫?」

 

マナが尋ねると、アイちゃんは飛んでいたため無事だった。

 

「とっても大丈夫みたいです」

 

「良かったぁ……あれ?晴夜君と龍牙君は?」

 

「和也さんも……?」

 

「そういえば、三人がいない」

 

マナ達は辺りを見回してみたが、晴夜と龍牙と和也の姿はなかった。

 

 

晴夜と龍牙と和也は、マナ達とは別の所へ着いてしまった。

 

「イテテテテテ……ここはどこだ?」

 

「イテェー!なんだよここは?それに、真琴達はどこだ?」

 

「なんだよこれ?やっぱ、罠……」

 

辺りを見回すとマナ達四人の姿もなく、ここには三人しかいなかった。

 

「ようこそ、観客席へ」

 

晴夜達は声が聞こえる方を振り向くと、そこにはソファに座っていた総一郎がいた。

 

「あんた……」

 

「お前がスタークの正体か」

 

「よろしくな、グリス」

 

総一郎が挨拶すると、三人がドライバーを取り出し、装着しようとする。

 

「おいおい、そんな警戒するな。戦う気なら今はない。お前らと話がしたいんだよ」

 

「話……」

 

「あんたなんかと話はしねぇ!それより、真琴達はどこだ!」

 

「返答次第では、ここでお前を……!」

 

龍牙と和也がそう言いかけたところで、総一郎が指を鳴らすとマナ達とレジーナ達が映し出された。

 

「みんな……どうゆうことだ、ゲームするんじゃないのか……」

 

「俺達は、観客としてこのゲームを見届ける。それだけだ」

 

「それって、どうゆうことだよ?」

 

「つまり、俺達はゲームに参加出来ないって事だ。ここで、みんなの勝利を信じるしかない……」

 

「なんだと!じゃあ俺達は……クソッ!レジーナの奴……ちっくしょう!」

 

龍牙が何も出来ない事に悔しくて地面を思い切り叩く。

 

「今は、信じよう。みんなが勝つ事を……」

 

晴夜が言うと、龍牙と和也は映像に映っているみんなを見る。

 

 

一方、映像の向こう側に居るマナ達は…

 

「アタシがつくったゲームステージだよ」

 

ライトが照らされると、レジーナとベール達三人が立っていた。

 

「ゲームが終わるまで、ここからでられないからね」

 

「待って!レジーナ、晴夜君と龍牙君とかずやんはどこ?」

 

「このゲームに、あの三人の仮面ライダーが参加だと人数が合わないからな。だからこのゲームには参加させない。

今ごろ、スタークと一緒に別の部屋で観戦してるだろ」

 

「そんな……」

 

「仕方ないわ、私達四人でやりましょう!」

 

六花が言うとマナとありす、真琴が首を縦に振り頷く。

 

「みんな!行くよ!」

 

「「うん!」」

 

「ええ!」

 

マナ達四人がコミューンに変身用ラビーズをセットした。

 

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

四人の体が光に包まれ、プリキュアの姿へと変わった。

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

「レジーナとジコチューさん!このキュアハートがあなた達のドキドキ、取り戻して見せる!」

 

ハートは胸にハートマークを作り、いつもの決め台詞を言う。

 

「いいわぁ!アタシをドキドキさせて!ゲームは三つよ!」

 

 

「三つ……以外と少ないな」

 

別の場所から見ていた晴夜はそう呟く。

 

 

すると、ハート達の前に台座が現れ、ソードが台座の上にクリスタルを置いた。

そしてサッカー場へと場所は変わる。

 

「第一ゲームは、サッカーのPK勝負よ」

 

第一ゲームは、PK戦が行われる。

プリキュアチームの最初のキッカーはソード、ジコチューチームはベール。

 

「頑張れソード!」

 

「入る入るー!」

 

(絶対入れる……!)

 

ソードの強烈に放ったシュートはそのままゴールに入り、1点を取った。

 

「やったあ!」

 

「よっしゃあ、いいぞ!ソード!」

 

「流石だー!まこぴー!」

 

別の部屋で見ていた龍牙と和也も喜ぶ。

だが、晴夜は不審に感じた。何故ベールはボールを止めようと行かなかった?

 

(何か、怪しいな……)

 

次は、攻守交代でジコチューチームはイーラがキッカー、プリキュアチームはロゼッタがキーパーといった組み合わせ。

 

「ほらよ」

 

キックオフが始まると、イーラは適当にボールを蹴った。

 

「余裕でキャッチですわ!」

 

転がってきたボールは、余裕でキャッチ出来る程だった。

すると、ボールがジコチューへと変化した。

 

「え?」

 

ボールは高速で回り、ロゼッタを弾いてから、ジコチューボールは自分からゴールに入った。

 

「ゴール!」

 

「ちょっと!ボールがジコチューだなんて卑怯だわ!」

 

「こんな不公平な勝負、あり得ない!」

 

今のは反則だとダイヤモンドとソードが抗議する。

 

「アリだよ。だってここはアタシが作ったアタシの世界。アタシがルールなんだから」

 

 

「やはり、罠か……」

 

そして晴夜も自分が思ってた通り、罠だったことに気付く。

 

 

そして、次にダイヤモンドがキッカー。しかし、ボールを蹴らず立ったまま苛立っていた。

その理由は、ボールジコチューが目の前で踊っていたからだ。

 

「あっ!猫が逆立ちしながらお魚咥えて跳んでる!」

 

とダイヤモンドが指を差しながら言うと、ボールジコチューがダイヤモンドが指した方見る。

 

(隙あり!)

 

気をとらせてその隙に蹴ろうとする。しかし躱されてしまい、そのまま追いかけっこが始まってしまった。そして、ボールジコチューが手の上に乗り、点は取られなかった。

 

「そんな……」

 

「ざんねーん!」

 

そして、次のキッカーはレジーナとなる。ちなみにキーパーはロゼッタである。

 

「次はアタシだよ!」

 

「どうぞ、おいで下さい!」

 

「行っくよー!はあっ!」

 

レジーナが放ったシュートはゴールの上に飛んだ。

 

「外れたビィ!」

 

外れたと思いきや、ゴールもジコチューだった。

 

「ゴールもジコチューですの⁉︎」

 

ゴールが伸び、レジーナのシュートが入ろうとした時だった。

 

「そうはさせませんわ!ラブハートアロー!」

 

ロゼッタがラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ロゼッタリフレクションを展開させ、ゴールを防いだ。

 

「やった!防いだ!」

 

しかし、ジコチューが目から光線を放ち、ロゼッタを吹き飛ばした。

 

「「「ロゼッタ!」」」

 

その隙にゴールジコチューがボールジコチューをゴールへと入れた。

 

「ゴール!」

 

ハート達はすぐにロゼッタに駆け寄る。

 

「大丈夫?」

 

「はい……」

 

「卑怯過ぎる…!」

 

「だから、これもアリなんだよ。アタシのゲームではね」

 

 

別の部屋で見ていた晴夜と龍牙と和也も、あまりにもあんまりな勝負に苛立ちを隠せなかった。

 

「きたねぇ!こんな所で、黙って見てられるか!」

 

「ああ、急いで向かうぞ!」

 

龍牙と和也は立ち上がり、部屋から出ようとするが、部屋には出口もなく、どうやって出るかわからない。

 

「何処に入り口があるんだよ!」

 

「クソッ!どうやって出るんだよ!」

 

「この部屋から出るには、ゲームが終わるまで出ることは出来ない」

 

「そんなにまで、俺達がゲームに参加されると困るのか?」

 

「まぁな、お前らまで参加されるとこちらが負ける確率が大きくなるからな……」

 

晴夜と龍牙、和也を参加させると、ジコチューチームは負けるかもしれないと踏んで、三人をこの部屋に閉じ込めたと総一郎が言う。

 

 

そして、次のキッカーはハートだった。

 

「これで決めないと負けだわ」

 

「ハート、頑張って!」

 

「行くよ!」

 

踊るボールジコチューに宣告すると、左足で蹴ろうとするハート。やはり、避けられてしまう。

だが、その隙をついてハートは後ろに向けてバック宙し、「ごめんね」と言ってボールを蹴った。驚いたベールも反応出来なかった。

 

「よし、決まった!」

 

見ていた晴夜も決まったと確信した。

しかし、ゴールジコチューがシャッターを出し、ハートの放ったシュートを跳ね返しゴールならず、という結果になった。

 

「ざんねーん!」

 

ハートがガッカリする。

 

 

「ダメだったか……」

 

見ていた晴夜も残念そうに言う。

突然、向こう側との映像が途切れた。

 

「さあって〜そろそろ話してやるか」

 

「話……何をだよ?」

 

「スマッシュについてだよ……」

 

「はあ?そんな、アンタが作ったんだろが!」

 

スマッシュを作り出したのは総一郎だと龍牙が問い詰めるが…

 

「違うな、俺は完成させただけだ。作ったのはお前の父親、桐ヶ谷拓人だ晴夜」

 

「えっ?……まさか、父さんがスマッシュを……」

 

まさかの父親が。スマッシュを作ったのは自身の父親だと知り、晴夜は自分の耳を疑う。

 

 

その頃、ゲームは第二戦のボウリングが始まろうとしていた。

 

「第二ゲームはボウリングよ」

 

ボウリングが始まると、レジーナとジコチュートリオは連続ストライクを決める。

 

「オールストライクだビィ〜!」

 

「嘘……!」

 

「普通に上手い!」

 

「見たか僕達の実力を」

 

「伊達にいつもボウリング場で駄弁って無いわ!」

 

「この日のために我々は密かに練習をしていた!」

 

「次はあなた達の番よ!」

 

そう言ってレジーナが指を鳴らすと、ピンの数が大量に増えた。

 

「な、何これ!?」

 

「これ全部倒さないとストライクにならないからね」

 

「全部って……何本あるの?」

 

ピンの数は間違いなく百本以上ある。

 

「私から行くわ!」

 

最初にダイヤモンドがボールを転がす。ボールは真ん中へと向かって行く。

 

「ど真ん中ですわ!」

 

「行っけーっ!」

 

だが、ボーリングピンもジコチューで、横に移動し、ボールが何も無い真ん中を通り抜けて行った。

 

「ガターだ!」

 

「ど真ん中に行ったのに、ガターは無いでしょ!」

 

とダイヤモンドが抗議するが…

 

「アリよ!アタシのルールではね!」

 

「どうするシャル~!?」

 

「ボウリングで負けたら後が無いケル!」

 

「このままじゃクリスタルが奪われてしまうでランス~!」

 

「これに勝って次も勝てば、クリスタルはぜーんぶアタシの物」

 

「みんなみんな!ちょっとちょっと!」

 

4人が集まり作戦会議を始める。

 

「何だ?作戦会議か?」

 

「悪あがきは見苦しいわ」

 

「それじゃ、いいわね?」

 

「キュアロゼッタ、参ります!」

 

作戦会議を終えるのと同時に、ロゼッタが立ち上がって手を上げた。

ボールを持ったロゼッタが、高速で回り出した。

 

「何だ?」

 

「クラシックバレエで培った回転でランス~」

 

「高速回転で勢いをつけるビィ!」

 

プリキュアの力とバレエの技術によって生み出されたロゼッタによる大回転は、正に台風の様な圧倒的パワーを生み出していた!

そしてタイミングよくボールから手を離し、ボールがより高速に向かって行った。

 

「どんな球を投げても無駄よ!」とレジーナが言うとまたジコチューが横に移動する。

 

「プリキュア!スパークルソード!」

 

そこにソードがスパークルソードを放ち、逃げ場を失わせた。

真ん中に集まったジコチューが全て倒れたが、まだ左右には多く残っていた。

 

「やるじゃない……でもまだ残ってるわよ。さあ、どうする?」

 

「あたしが残りのピン、全部倒して見せる!」

 

今度はハートが投げる事となった。

 

「だあああぁぁぁっ!」

 

しかし、ハートが投げたコースはど真ん中。

 

「しまった!」

 

「そのコースじゃピンに当たらないシャル!」

 

ハートの投げたボールは、真ん中のコースに向かってしまう。

 

「勝ったわ!」

 

レジーナが勝利を確信したその時だった。

 

「きゅぴらっぱ~!」

 

アイちゃんが力を発動し、ボウリングの球を増やした。そして、増えたボウリングの球が、全てのピンを倒した。

――これが、レジーナの発言によりフラグ回収した瞬間である。

 

「「「やったぁ!」」」

 

「よし!これで一勝だ!」

 

第二ゲームは、プリキュアチームの勝利となった。

 

「アイちゃんすご~い!」

 

「しゅご~い!」

 

「アイちゃんが喋った!」

 

「今言ったよね!しゅごいって!」

 

「言った言った!」

 

「しゅご~い!」

 

「ソード、アイちゃん言葉が移ってるビィ」

 

ソードが頬を赤くし、みんなで笑い合った。

 

 

今度は体育館に場所を移す。

 

「第三ゲームはドッジボールよ。アイちゃん、審判よろしくね」

 

レジーナはアイちゃんを審判にさせた。このゲームでこの様な手段を取ったのは、おそらくさっきみたいな事がないようにするためだろう。

 

「さりげなくアイちゃんのパワーが封じられたわ!」

 

「このゲームに勝てば、私達の勝ちよ!」

 

「チームワークで頑張ろう!」

 

「「「「ファイッ、オー!」」」」

 

四人で手を重ね合い、闘志を燃やす。

アイちゃんが笛を鳴らすと同時に、試合が始まった。

外野にはロゼッタ置き、内野には残りの三人と言った組み合わせだった。

外野にいたバスケットボールジコチューが、三人に向かって飛んで行く。

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

 

ジコチューをかわし、ダイヤモンドがダイヤモンドシャワーを放ってジコチューを凍らせた。

 

「へぇー、やるわね!」

 

レジーナが指を鳴らすと、プリキュア側のコートが凍り出した。

 

「うわっ!あいたた……」

 

急に凍ったコートで足を滑らせたダイヤモンドが尻餅をつく。

 

「何このコート……!」

 

「そっちのコートはツルツル滑るから、気をつけてね~」

 

レジーナの投げたボールがソードに当たり、上に飛んだ。

 

「たぁぁぁぁ!……セーフ!」

 

なんとかハートがキャッチして、ソードのアウトを防いだが、ハート達の不利に変わりはない。

 

 

一方その頃。別の部屋での晴夜と龍牙、和也は総一郎の言った真実に驚いて、ハート達の試合を見ていなかった。

 

「父さんが、スマッシュを……!」

 

「そんなわけ、ねぇだろ!」

 

「出まかせ言うなよ!コラッ!」

 

「信じる信じないは、お前達の勝手だが、お前ら三人のライダーシステムもスマッシュと同じなんだぞ?」

 

「なんだと……!」

 

「元々、スマッシュとはライダーシステムが完成するまでの段階によって作られたもの。『ネビュラガス』と呼ばれるガスを注入した者はその瞬間から改造人間の様なものになり、それに対して人間のハザードレベルが 2 以下なら怪人に。そして、お前達三人はハザードレベル 3 以上だからライダーになれる。

つまり、晴夜、お前の父親の研究は人を傷つける化け物を生み出した引き金となったようなものだ」

 

「そんな……」

 

晴夜は膝を折り、愕然とする。そして、総一郎は立ち上がる。

 

「さあ〜て、話は終わりだ」

 

総一郎がトランスチームガンを出し、コブラボトルを差し込んだ。

 

『コブラ!』

 

「蒸血!」

 

総一郎がトリガーを引くと彼の周りが霧に覆われ、霧が晴れるとスタークへと姿を変えた。

 

『ミストマッチ…!コッ・コブラ…!コブラ…!ファイアー!』

 

『ここから、戦いの時間だ』

 

「上等だ!」

 

「相手になってやる!」

 

龍牙と和也はスクラッシュドライバーを装着すると、ドラゴンゼリーとロボットゼリーを取り出し、ドライバーに差し込む。

 

『ドラゴンゼリー!』

『ロボットゼリー!』

 

差し込むと、龍牙と和也の周りにビーカーが出現した。

 

「「変身!」」

 

ビーカーの中から出た液が龍牙と和也を包み、ビーカーが割れると。龍牙の体が青いスーツを、和也は黄色いスーツを纏い、頭部から噴出された液によりアーマーとして装着された。

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』

 

『『ツインブレイカー!』』

 

「行くぞ!コラっ!」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

クローズとグリスがスタークへ戦いを挑む。

二人はツインブレイカーをスタークに向けるが、スタークは彼らの攻撃を防御する。

 

『ほぅ〜、スクラッシュドライバーの力を完全に物にしたか!』

 

「ああ!今の俺は負ける気がしねぇ!オラァ!」

 

「このまま、一気に行かせて貰うぜ!」

 

一方、晴夜はドライバーを装着するどころか、戦う気力すら無くしていた。

 

「おい、いつまで拗ねてんだよ!いい加減しろよ!」

 

クローズが晴夜に叱咤するが、晴夜はまだショックから立ち直れずにいた。

 

「俺の父親の研究で、多くの人が……俺の、俺の父親のせいで……!」

 

自分の父親が人を傷つけていた、スマッシュを作っていたと言う真実を受け入れられずにいた。

すると、龍牙が…

 

「お前の父親は……博士が作ったのは、スマッシュだけじゃあねぇだろ!」

 

「えっ⁉︎」

 

「もしかしたら、本当に博士がスマッシュ作ったかもしれねぇ!でも、博士は、お前の親父が作ったライダーシステムは!誰かの為に戦い、誰かを守るために作られたものだろが!」

 

「お前……」

 

「その力で、多くの人の明日を……未来を……守ってきただろ!

それを今、実現させてるのは、桐ヶ谷拓人博士の息子、桐ヶ谷晴夜……お前だろ!」

 

――そうだ、今までライダーシステムを使ってきたのは、誰かを守る為に、多くの人の明日を守るために作られたものだと思い出した。そんな大事な事を忘れるなんて…

 

「……最悪だ、お前なんかに思い出されるなんて……」

 

そう言って、晴夜は立ち上がった。

 

「そうだったな、ライダーシステムはみんなを守る為、大勢の人の明日を守るために作られたものだったな!」

 

「やっと、思い出したか!」

 

「さあ、実験を始めようか!」

 

晴夜はビルドドライバーを装着し、ラビットボトルとタンクボトルを取り出す。そして数回ボトルを振り、いくつもの数式が現れるとドライバーに差し込む。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

レバーを回し、前後からランナーが出現するとアーマーが形成される。そして、スタークに指を差しながら構えると、高々と叫ぶ。

 

『Are you ready?』

 

「変身!」

 

前後のアーマーが装着され、体から蒸気が流れ、さらに音声が響く。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

――晴夜は人々の明日を守るために戦う科学の戦士、『仮面ライダービルド』へと変身した。

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

アンテナをなぞるように上に上げ、手の平を開き、決め台詞を言うと、スタークに向かって攻撃する。

 

『どうした、親父の罪を受け入れられずにやけになったか?』

 

「違う!もし本当に父さんが作ったのなら、俺はトランプ王国を取り戻すことで、この父さんの罪を俺が償う!そのために、この力を使う!」

 

そう言ってビルドが、スタークに拳をぶつける。

 

 

 

その頃、第三ゲームのドッチボールの方は…

 

「何やってんだよ。僕がさっさと片付けてやるよ……あん?マーモ邪魔だ。そこどけよ」

 

イーラがボールを投げようとしたが、前をマーモが塞いでいた。

 

「嫌よ。そっちが移動すれば」

 

怒ったイーラの投げたボールが、マーモに当たった。

 

「わりーわりー。手が滑った」

 

「あるわよね……手が滑る事って……キィ~ヤァ~!手が滑った~!」

 

マーモが勢いよく投げたボールをイーラは躱し、ベールの顔に命中した。

 

「お前ら~!」

 

今度はベールも二人に向けてボールを投げるが、二人は躱した。躱したボールはレジーナの足に命中した。

 

「あ……」

 

「痛い……」

 

「わ、わざとじゃありません!本当です!……イーラ!マーモ!お前達が避けるからだ!」

 

「投げたあなたが悪いのよ」

 

「そうだそうだ」

 

「お前ら……!」

 

二人はベールに責任をなすりつけうとする。

 

「もう!みんな許さない!」

 

レジーナが指を鳴らすと、大量のボールが上から降って来て、ベール達に命中した。

 

「あったま来た!大体前から気に喰わなかったのよ!この小娘!」

 

「何よオバさん!」

 

「アタシはまだお姉さんよ!」

 

「ピチピチに若いアタシから見たらオバさん!」

 

ジコチューチームはチーム同士の乱闘により、ゲーム所じゃない様子だった。

 

「えーっと、ドッジボールは……」

 

「戦っている相手が変わっていますね。」

 

「これが、ジコチュードッジボール……」

 

そこにアイちゃんが試合終了のホイッスルを鳴らした。

 

「試合放棄ね!」

 

「と言うことは―――」

 

「プリキュアの勝利だビィ!」

 

三つのゲームが終わった結果、2対1によりプリキュアチームの勝利で終わり、同時に空間も元に戻った。

すると、ビルドとクローズとグリスが現れ。ジコチュー側からはスタークが現れた。

 

「あれ?ここは?」

 

「晴夜君!龍牙君!かずやん!」

 

プリキュアの四人はビルド達三人に駆け寄る。

 

「みんな、勝ったのか?」

 

ビルドが聞くと、ハートが親指を立てる。

 

『何だお前ら?負けたのか?』

 

「負けた……?」

 

レジーナは負けた事を受け入れられずにいた。すると、ビルドが彼女に駆け寄る。

 

「レジーナ、約束だ!クリスタルを渡すんだ!」

 

「クリスタルを……渡す……?」

 

「レジーナ?」

 

「嫌……」

 

「え……?」

 

「嫌よ……アタシ、クリスタルが欲しい……誰にも渡したくない!」

 

レジーナはクリスタルを渡す事を拒む。

 

「クリスタルは、トランプ王国の宝物よ!」

 

「そいつは、俺たちにとって大切な人を見つけるために、必要な物なんだ!」

 

「アタシにだって必要だわ!」

 

「ハートと晴夜君は、あなたのゲームがワナかもしれないって分かってた!でも、あなたを信じて受けたのよ!」

 

「信……じて……?」

 

すると、レジーナの目が赤から青に変わった。

 

「そうだぜ、俺達が何を言っても、マナと晴夜はお前を信じた!」

 

「その信頼を裏切るのですか⁉︎」

 

「「レジーナ……」」

 

すると、後ろの四人がレジーナに語りかける。

 

「メンド臭ぇなー。約束なんか破っちまえばいいだろ」

 

「破っていいの?」

 

『いいんじゃないか?お前が欲しいなら力強くで奪えばいい!』

 

「邪魔する者を蹴散らせばいいわ」

 

「私達はジコチュー。ましてあなたは、キングジコチュー様の娘なのですから」

 

「そうだ……アタシはキングジコチューの娘!」

 

ジコチューの三人とスタークの発言で、レジーナの目の色がまた赤くなった。

 

「レジーナ!」

 

「約束でも友達でも渡さない!クリスタルはアタシの物よ!」

 

指を鳴らすと同時に、ガマ口ジコチューが現れた。

 

「レジーナ!やめるんだ……!」

 

「ジコチュー!プリキュアと仮面ライダーを倒して、クリスタルを奪って!」

 

「お前の物は俺の物!全部よこせー!」

 

どこぞのガキ大将みたいなことを言いながら、ジコチューがロイヤルクリスタルを奪おうとする。

 

「仕方ない……」

 

『ラビットタンクスパークリング!』

 

ビルドはラビットタンクスパークリングを差し込み、レバーを回す。

 

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』

 

スパークリングフォームへとフォームチェンジし、ドリルクラッシャーも装備した。

ハート達四人がジコチューの口を抑え、ロイヤルクリスタルを奪われるのを阻止する。

 

「クリスタルを渡しなさい!渡さないとここから出られないわよ!」

 

「絶対に渡さない!」

 

「ここはジコチューの中!私達の力で浄化すれば出られるハズよ!」

 

「クリスタルを奪うのよ!ジコチュー!」

 

「レジーナ!約束は破るためにあるんじゃない!守るためにするんだよ!」

 

「約束は、人と人の誓いなんだ!だから、破ることは許されないんだ!」

 

ビルドがそう言うと、ジコチューをドリルクラッシャーで攻撃し、更にクローズとグリスがツインブレイカーでダメージを与えた。そして、ジコチューがよろけた隙に四人がジコチューを投げ飛ばした。

 

「決めるぞ!」

 

ビルドが言うとレバーを回し、クローズとグリスはレンチを下ろし、ハート達四人はラブハートアローを出現させる。

 

『Ready go!』

 

「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」

 

ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引き絞り、前面にハート形のエネルギー体を生成する。そして相手にウインクし、ラブリーフォースアローを放った。

そして、ビルドとクローズとグリスが勢いよくジコチューにライダーキックを放つ。

 

『スパークリングフィニッシュ!』

『スクラップブレイク!』

『スクラップフィニッシュ!』

 

スパークリングフィニッシュとスクラップブレイク、スクラップフィニッシュ。そして、ラブリーフォースアローが命中する。

ジコチューは浄化され、プシュケーに戻った。

すると、そこにゲートが現れ、六人を吸い込んだ。

 

 

そして待っていたジョーの近くから、七人が出て来た。

アイちゃんがジョーに抱きつく。

 

「お帰り、アイちゃん。みんな」

 

「た、ただいま……」

 

「なんとか、無事に帰れた……」

 

そこにジコチューの三人とスターク、レジーナも出て来た。

 

「クリスタルは⁉︎」

 

「なに⁉︎どこ行ったんだよ!」

 

消えたクリスタルを探そうとすると、

 

「ここよ!クリスタル五つ、貰ったわ!」

 

後ろを振り向くとレジーナの手元には、全てのロイヤルクリスタルがあった。

 

「これでクリスタルは全て、アタシのモノよ」

 

レジーナが五つのロイヤルクリスタルを近づけたその時、光り出してどこかへ飛んで行ってしまった。

 

「クリスタルが……」

 

「飛んでっちゃった……」

 

「一体どこへ行ったんだ……」

 

五つ全てが揃ったクリスタルは輝き出し、どこかへ飛んでいってしまったことに晴夜達は驚きを隠せずにいたのでだった…

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第22話 クリスタルを追って雪山へ

 

 




おまけ

レジーナ「嫌よ・・・アタシ、クリスタルが欲しい・・・誰にも渡したくない!」

ハイパー無慈悲「だがあんたに次なんてない、敗者に相応しいエンディングを見せてやる」

レジーナ「ヒッ!?」

さすが天才ゲーマーM!俺たちに言えないことを平然と言ってのける!
そこに痺れる!憧れるぅ!!

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