Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

26 / 93
前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、マナ達と共に飛んで行ったクリスタルを探しに雪山に行きました」

和也「そこで俺たちはレジーナ率いるジコチュー達と出くわし、そこで起こった乱闘の末、レジーナとマナ、晴夜がクレバスの中に落ちて行ってしまいました!」

龍牙「しかしそこで晴夜達は氷漬けになった王女様を発見!同時にレジーナも元の性格に戻りました」

晴夜「だが喜びも付かぬま、ジコチュートリオによって王女様とレジーナを連れて行かれてしまいました!」

龍牙「せっかく見つけた王女様がジコチュー達の手に渡り、俺たちはかなり“ヤベーイ!”状況になってしまいました!」

晴夜「おいバカ!このタイミングで“そのワード”を使うんじゃないよ!」

龍牙「バカってなんだよ!バカって!っていうか“そのワード”ってどのワードだよ!?」

和也「さあ、これから俺たちはどうすればいいんだ!?どうなる、第23話!」


第23話 突入!トランプ王国と禁断のアイテム!

ジコチューのアジトで、イーラとマーモが王女を捕まえたので祝杯を挙げていた。

 

「勝利の味は格別だぜ」

 

「あなたを始末すれば、トランプ王国は本当にオ・シ・マ・イ」

 

マーモが氷に覆われていたアン王女に言う。

 

「せっかく再会出来たのにすぐにお別れなんて、寂しいわぁ」

 

「今まで一番働いたんだから、僕の手柄だよな。これからはベールもマーモも僕の部下だ」

 

そう言ってからイーラとマーモは笑うが、すぐに止めた。

 

「……ところで、何でまだ氷漬けのままなんだ?」

 

「これじゃあ手出し出来ないわよ」

 

マーモが言うと、イーラが巨大なハンマーを出す。

 

「だったら割ってみよう。だあああぁぁぁっ!」

 

そのまま氷を巨大ハンマーで叩き込んだが、ヒビ一つ入らず、逆に衝撃を受けた。

 

「甘いわよ、そんなんじゃ」

 

今度はマーモがダイナマイトを出してきた。

 

「お、おい!やり過ぎだろ!?」

 

「離しなさいよ!」

 

マーモがダイナマイトに点火させて氷を壊そうとするが、イーラに止められる。

 

「「あっ!」」

 

そして落ちたダイナマイトが爆発し、二人は大ダメージを受けたが、王女の方は傷一つ無かった。

 

「どうぞ……あれはもう、お父様の所に持って行くしかありませんな」

 

ベールがレジーナのいるカウンターにメロンクリームソーダを置いて言う。

 

「そうね……」

 

だが今のレジーナはハートとビルドの事を考えていた。

 

「おや、どうされました?」

 

「何でも無い!」

 

と言ってレジーナが顔を隠す。

 

「そうですか?まるで誰かを気にされてるようなお顔でしたね」

 

「そんなワケ無いじゃない!そんなワケ……」

 

一方、ソファでレジーナを見ていたスターク。

 

『……情に流されているな、完全に………』

 

彼女の様子を見ていた彼は、レジーナが何を考えているか察していた。

 

 

 

その頃、雪山から返ってきた晴夜達はソリティアへと集まっていた。

すると、ジョーが立ち上がった。

 

「お兄さん、どこへ……!」

 

「トランプ王国だよ。アンはきっと、キングジコチューの元へ連れて行かれたハズだ。もう一刻の猶予も無い……!」

 

苛立ったジョーがトランプ王国へ向かおうとする。

 

「でも、トランプ王国に行く方法は無いビィ……」

 

「魔法の鏡みたいなものはもうないからな……」

 

「どうしたら……」

 

「クソッ!行く手段が無しかよ!」

 

みんなが悩んでると。

 

「大丈夫シャル!」

 

「前向きに行くケル!」

 

「きっと何とかなるでランスよ~」

 

「前向きだな、お前ら……」

 

シャルル達が言うとみんなが前向きになった。

その時、アイちゃんが持っていたロイヤルクリスタルが光り出した。

 

「ロイヤルクリスタルが……!」

 

「これは……!」

 

「トランプ王国に繋がるゲート……か?」

 

五つのロイヤルクリスタルが正五角形を精製すると、トランプ王国へのゲートを作り出した。

 

「入れって言ってるの?」

 

「クリスタルは今まであたし達を導いてくれた!今回もきっとそうだよ!」

 

「行こう!」

 

八人が出現した空間ゲートに入ろうとする。

 

「アイちゃんのお世話は、お任せ下さいませ。ご武運を」

 

「行こう、みんな」

 

晴夜の発言にマナ達が頷く。

八人がゲートに入り、トランプ王国へと向かう。

 

「「「(絶対に!)」」」

「「(王女様を!)」」

「(アンを!)」

「(取り戻す!そして、レジーナともちゃんとお話しするんだ!)」

「(必ず、二人を連れて帰る!)」

 

七人が誓いを立てると、晴夜と龍牙と和也はドライバーを装着してボトルとスクラッシュゼリーを出し、マナ達はラビーズをコミューンにセットした。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『ドラゴンゼリー!』

『ロボットゼリー!』

 

『Are you ready?』

 

「「「変身‼︎」」」

「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

晴夜達三人は仮面ライダー、マナ達四人はプリキュアへと姿が変わる。

 

『ラビットタンク!イェーイ!』

『クローズインドラゴンチャージ!ブラァ!』

『ロボットイングリス!ブラァ!』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」

 

そして八人はゲートをくぐり、トランプ王国へと向かう。

 

 

 

その頃、トランプ王国ではジコチューの親玉、キングジコチューの前にジコチュートリオから王女を差し出された。

 

「キングジコチュー様、トランプ王国の王女を連れて参りました」

 

「遅ぉい!」

 

「「「申し訳ございません!」」」

 

キングジコチューの怒声にベール達は一瞬驚いたが、すぐに謝罪した。

 

「だがレジーナ、お前の事は褒めてやろう。流石は私の娘よ」

 

「ありがとう、パパ……」

 

レジーナは褒めてもらえたのにあまり嬉しく無いような様子だった。

 

「王女を前に」

 

「はっ」

 

キングジコチューの前にアン王女が浮かび上がる。

 

「お前を始末すれば、私を止める者はもういない」

 

キングジコチューが放った赤黒い稲妻を浴びたが、王女の氷には傷一つついて無かった。

 

「その姿でまだ抵抗するか!」

 

「しかし、王女はこちらの手の内。先に人間界の者達を全員ジコチューに致しましょう」

 

浮かない顔をしていたレジーナは、キングジコチューとベールの会話に驚く。

 

「えっ⁉︎人間界をトランプ王国のようにするつもりなの⁉︎」

 

「当然でしょう」

 

「でもそこまでしなくても……!パパが動ける分になるまでで……!」

 

とレジーナが言うが、キングジコチューは…

 

「温いわぁ!トランプ王国も人間界も、所詮前菜に過ぎぬ!

メインディッシュは宇宙!全宇宙のジャネジーが私の物なのだ!」

 

キングジコチューは宇宙すらも自分のものにすると言い出した。

 

「流石、キングジコチュー様!」

 

(そんな……)

 

自分の父親の本当の狙いを聞いてレジーナが更に驚く。

 

「っつ……!」

 

するとレジーナの胸が急に痛みが生じた。

 

「先程かららしくありませんなぁ、レジーナ様。

我々はジコチュー、人間界がどうなろうと関係無いではありませんか。キングジコチュー様が本気を出されれば、人間界もプリキュアも仮面ライダーも終わり。

レジーナ様も、面倒な連中とおさらば出来て清々するでしょう?」

 

「何で……止まらないの……!」

 

レジーナの胸の痛みは一向に収まる気配が無い。

 

「愛を振りまくプリキュア、そしてプリキュアに手を貸す同じ様な存在である仮面ライダーなど、いなくなってしまえばいい」

 

「そんなのダメ!」

 

キングジコチューに向けてレジーナが叫んだ。

 

「パパ!人間界に手を出さないで!」

 

レジーナの発言に下にいた大量のジコチュー達は驚いた。

 

「何言ってんだ?」

 

「キングジコチュー様に逆らうとは何て恐れ多い!すぐに謝られた方が……!」

 

レジーナに謝るようにとベールが言うが、

 

「もう遅い!誰に向かって口を聞いている!」

 

「でも!」

 

それでもレジーナは必死にキングジコチューを説得しようとする。

 

「黙れ!お前などもう私の娘では無いわ!」

 

しかしキングジコチューの叫びと同時に、稲妻がレジーナに落とされ、倒れてしまった。

 

「フン、ジコチューが人の心配なんて……」

 

「随分おバカさんになっていたのね」

 

『キングジコチュー様。まさか、自分の娘に制裁を下すとは恐ろしい〜お方だ』

 

イーラとマーモが彼女にそう言い、少し離れた所から見ていたスタークもそう呟く。

 

「私の前から消え失せろ!」

 

「後の始末はわたくしにお任せを」

 

ベールが指を鳴らした途端、叫び声と同時にゲートから七つの人影が飛び出して来た。

 

「何だありゃ?鳥か?」

 

「隕石?」

 

「いや……あれは、プリキュアに仮面ライダーだ……!」

 

その正体は四人のプリキュアにジョー、そして三人の仮面ライダーだった。

 

『来たか!待ってたぜ!いよいよこいつを渡す時が来たようだな!』

 

スタークが懐から赤い銃のトリガーみたいなものを出し、それを見つめながらそう呟いた。

 

 

 

その頃、トランプ王国に到着したビルド達。

 

「何でこうなるの~!」

 

「最悪だあ〜!」

 

だが空中から現れた為、そのまま八人が急落下して行ってしまった。

 

「皆さん、無事ですか?」

 

「何とか……」

 

「ここが、トランプ王国か……」

 

下が砂だったため、全員ケガはしていなかった。

 

「ちゃんと、トランプ王国に着いたみたいだね」

 

トランプ王国に着いたと確認すると、クローズとソードがトランプ王国の風景を見る。そこへグリスが駆け寄る。

 

「ここがお前とまこぴーの故郷か?」

 

「ああ、本当はもっといいところなんだよ……この姿を見ると、早く取り戻してぇ!って思うんだ!!」

 

「絶対取り戻そう!みんなで!」

 

「おお!」

 

「俺もこんな風景見せられたら黙っていられないぜ!」

 

トランプ王国を必ず取り戻そうと三人が頷く。

 

「ここからが本番だよ」

 

「王女様は、あそこにいるハズ!早く……」

 

「急ごうぜぇ!」

 

八人が王女の元へ向かおうとする。

 

「行かせるかよ」

 

しかし、彼らの前にイーラとマーモが現れる。

 

「わざわざトランプ王国に来るなんて、面倒な奴らだな」

 

「それとも、自分から倒されに来たの?」

 

「そんなつもりは、さらさらございませんわ!」

 

「俺達は、王女様を心火を燃やして助けに来たんだよ!」

 

ロゼッタとグリスが強く叫ぶ。

 

「まっすぐで暑苦しい目。すごく不愉快だわ」

 

マーモが指を鳴らすと同時に、大量のジコチューが囲むようにして現れ、同時に六人は臨戦態勢を取った。

 

「「やれ!」」

 

イーラとマーモの叫びと同時に、ジコチューが襲い掛かった。

 

「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ロゼッタがジコチューの攻撃をロゼッタリフレクションで防ぎ、ダイヤモンドは羊ジコチューを蹴り飛ばす。

 

「ダイヤモンド!」

 

「ここは私達が喰い止める!あなたと晴夜君で先に王女様の元へ!」

 

「でも……」

 

今度は別方向から現れたジコチュー達が襲ってきた。すぐにグリスがツインブレイカーにボトルを差し込む。

 

『シングル!シングルブレイク!』

 

グリスが向かってきたジコチュー達を払いのけた。

 

「考えてる暇はねえ!行けぇ!」

 

「ホント、うっとおしい!」

 

マーモが鞭を出し、ハートに攻撃しようとする。

 

「レディ、ダンスの相手なら僕が務めるよ」

 

だが、マーモの鞭をジョーが剣で抑えた。

 

「邪魔すんなよな!」

 

今度はイーラがナイフを投げつけた。

 

「それはこっちのセリフよ!」

 

イーラが投げつけたナイフをソードが手刀で弾き飛ばす。

 

「どけぇ!」

 

『クローズドラゴン!』

 

クローズがツインブレイカーにクローズドラゴンガジェットを差し込み、背後からドラゴンが現れる。

 

『Ready go !レッツブレイク!』

「プリキュア!スパークルソード!」

 

レッツブレイクとスパークルソードがジコチューの群れに命中し、突破口を作った。

 

「道は作った!」

 

「今よ!」

 

「アンを頼む!」

 

「はい!」

 

「みんな……頼む!」

 

ビルドがビルドフォンにボトルを差し込み、マシンビルダーへと変えて、それにビルドとハートが乗った。

 

「行くぞ!」

 

「うん!」

 

マシンビルダーのエンジンをかけ、アン王女の元へと向かう。

 

「やっぱり、アイツら使えんな……まあいい。口を開けば愛だの友情だの、虫唾が走るプリキュアと仮面ライダーめ、そんなに好きなら、愛のために散れ」

 

その様子を見ていたベールが指を鳴らすと同時に、マシンビルダーで走っていたビルドとハートの前にジコチューが現れた。

 

「またジコチュー⁉︎」

 

「捕まってろ!突っ切る!」

 

マシンビルダーのスピードを上げ、ドリフトしながら周りのジコチューを払いのけ、そのまま先へと進み、キングジコチューに続く階段へと着いた。

すると、目の前にスタークが現れた。

 

『よぉ〜!』

 

「!……ハート、先に行け!あとで俺も行く!」

 

「晴夜君……わかった!」

 

ハートが王女の元へ走って向かった。それと同時にビルドはラビットタンクスパークリングを取り出し構える。

 

『おいおい、そんなに構えるな。戦いに来たんじゃない』

 

「何?」

 

『お前にコイツを渡しに来たんだよ!』

 

そう言ってスタークがビルドに何かを投げ渡した。

 

「これは……」

 

渡されたものは、赤い銃のトリガーのようなものだった。

 

『お前の父親が作った禁断のアイテム、「ハザードトリガー」だ』

 

「ハザードトリガー?」

 

『無事に帰れたら、調べてみればいいさ。じゃあ、チャオ〜♪』

 

そう言ってスタークは煙を纏い消えていった。

 

「おい!……一体これを渡して何をさせるつもりだ……」

 

ビルドがハザードトリガーを見ながら呟いた。

――何か、不吉なことが起こる様な気がする、そんなことを考えながら…

 

 

その頃、先行したハートが、気を失ったレジーナを発見した。

 

「レジーナ!」

 

レジーナにハートが駆け寄る。

 

「どうしたの?しっかりして!」

 

「キュア……ハート?」

 

ハートに呼ばれたレジーナが目を覚ます。

 

「良かったぁ……」

 

しかし、安心したのもつかの間。柱の傍にヒビが入り、クモジコチューが出て来た。

そして二人の足場がクモジコチューによって崩れ、ハートとレジーナは落下してしまう。

だがハートは落ちる寸前でクモジコチューが出した糸を掴み、ギリギリでマグマへの落下を逃れた。

 

「マグマ!?先に飛んで上へ!」

 

「うん!……ダメ……力が封じられてるみたい……」

 

キングジコチューによって力を封じられてしまってため、レジーナは本来の力が使えなかった。

 

「ブザマだな」

 

「あなたは……!」

 

「ショータイムだ」

 

ハートとレジーナの前に現れたベールが指を鳴らすと、空に二人の状況が映った画面が現れた。

 

「見るがいい、プリキュア共に仮面ライダー共!」

 

「キュアハート!」

 

「レジーナさんも一緒ですわ!」

 

「どういう事⁉︎」

 

「なんだよ、あいつらの下!」

 

「おい!あの下って……まさかマグマか⁉︎」

 

映像を見ていたクローズ達は驚き出す。

 

「すぐに登ろ。任せといて!」

 

ハートがレジーナを抱えながら登る。

 

「そんなに動いて大丈夫か?」

 

ベールがそう言うと、ハートが登っていた糸が切れかけていた。

 

「⁉︎ 糸が切れそう!止まって!」

 

「はい!」

 

糸が切れそうになり、レジーナから止まってと聞いたハートは動きを止めた。

ギリギリで糸が切れるのが止まり、二人は安堵の表情を浮かべた。

 

「お前達が掴んでいる一本の糸、それはこのクモジコチューの糸だ。

本来は一人分の重さにしか耐えられん。二人揃って助かるのは不可能だ。

だが、どちらかがマグマに落ちれば別だがな」

 

「そんな事するわけ無いでしょ!」

 

そう叫び、またハートは登り始める。

 

「他人を思うから裏切られる。他人を気にするから単純な罠にもかかる。

やっぱりジコチューこそが最高だな」

 

「違う!人を信じなきゃ、幸せになんてなれないよ!」

 

彼女はそう叫ぶが、更に糸が切れ、段々と下へと落ちて行く。

 

「二人仲良くマグマに落ちて、愛など何の役にも立たないと証明してくれればそれで結構。万が一、レジーナがキュアハートを犠牲にしても、俺が糸を切るだけだ。

(そうすれば、俺はジコチューのNo.2。そしていずれは……)」

 

自分の野心が叶うと確信するベール。

一方、ジコチューと戦っているダイヤモンド達は…

 

「キリが無いわね……」

 

「全く、どれだけ出てくるんだろうね?」

 

「しつこい奴らだ!」

 

少しずつ倒していくものの、一向に数が減る気配が無かった。

 

「みんな一斉に技を撃って道を開くわよ!」

 

「「わかった(わ)!」

「ええ!」

「おお!」

 

「「「ラブハートアロー!」」」

 

三人がラブハートアローを出現し、ラビーズをセット。クローズはクローズドラゴンを、グリスは2本のボトルをツインブレイカーに差し込む。

 

『レッツブレイク!』

『シングル!ツイン!ツインブレイク!』

 

「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」

「プリキュアロゼッタリフレクション!」

「プリキュア!スパークルソード!」

「「くらぇぇぇぇぇ!」」

 

五人の技が周りのジコチュー達を一気に浄化することができた。

 

「なっ!」

 

「覚えてなさい!」

 

捨て台詞を吐いてイーラとマーモは消えていった。

 

「みんな!急ごう!」

 

彼らは急いでハートの元へと向かう。

 

 

その頃、マグマの上にいるハートとレジーナ。

 

「ねえマナ、アタシとマナは、何なのかな?」

 

「友達だよ」

 

「マナは……変わらないね」

 

「えっ?」

 

レジーナはかつて自身に言ってくれた事を、今も変わらず言ってくれる。約束を破ってしまった自分を、友達を傷つけた自分を許してくれたキュアハートーーマナを見ながら。彼女と同じ様に許してくれて、友達だと言ってくれた仮面ライダービルドーー晴夜の事を思い浮かべながら語り出す。

 

「アタシね、マナと晴夜と会ってから、おかしくなっちゃったみたい。

マナや晴夜に優しくしてもらうと、胸がドキドキするようになったの。

二人が辛そうな顔をすると、胸がズキズキするようになったの」

 

彼らと作った思い出が、父親と一緒にいた時間と比べたらほんのチョットしか無い筈の思い出が、自己中だった自身の心を変えてしまった。

どうして、こんな気持ちになるんだろう。前まではこんな事なかったのに。

――この気持ちは、一体なんなのだろう。

そんな事を考えながら、彼女は問いかける。今の自分の、理解不能な感情を知るために。

 

「ねえ、何なのかな?この気持ち?」

 

それを聞いたハートは、そんな彼女の疑問に、静かに答えた。

 

「それはね、人を思いやる気持ちーー愛だよ」

 

愛……自己中な自分が持つことなどなかった筈の気持ち。

ハートの発言を聞いたレジーナは、ある決断をする。

 

「愛……これが、そうなんだ。

……マナ、大好き―――」

 

一粒の涙を垂らし、そう言ってからレジーナはハートの手を離した…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――だが、レジーナは落ちなかった。

 

「諦めちゃダメ!」

 

「!?」

 

突然、ハートがクレーンゲームのアームの様に両足を使ってレジーナを抑え、レジーナに諦めるなと言う。

 

「でも……」

 

「でももだってもいりません!こんなの、全然ピンチじゃないよ!あたしを誰だと思ってるの!

あたしは……大貝第一中学生徒会長よ!」

 

ハートは自分が生徒会長だからだと彼女に高々と言う。

 

「はぁ!?」

 

「それって、凄いの?」

 

生徒会長が凄いの?とレジーナが聞く。

 

「凄いよ!生徒会長はみんなの笑顔のためなら、レジーナのパパよりも強くなれるんだから!」

 

「そうシャル!マナは宇宙一シャル!」

 

「んなワケ無いだろ!さっさと落ちろ!……何だ今のは?」

 

ベールが叫んだ瞬間、何かがハートとレジーナがいる穴に入った。

 

「ハート!レジーナ!」

 

それは、ホークガトリングへとフォームチェンジしたビルドだった。

 

「「晴夜(君)!!」」

 

「待たせたな!さぁ、行くぞ!」

 

ビルドがハートとレジーナの手を掴む。

 

「うん!」

 

レジーナが頷くと同時に、レジーナから力が溢れ出した。

 

「何だ⁉︎」

 

同時に、ジコチューを片付けた五人が集まった。

 

「あれは……!」

 

「これは……」

 

(何だろう……すごく、ドキドキが止まらない……!)

 

力を取り戻したレジーナは、ハートを抱えて飛び、ビルドと一緒にマグマの穴から出てきた。それを見たベールが唖然とする。

 

「ば、バカな……!」

 

「カッコ悪ぃなー」

 

「全く、役立たずなんだから」

 

後ろにいたイーラとマーモが役立たずとベールに言う。

 

「くそッ!ジコチュー共!レジーナを始末しろ!」

 

クモジコチューが口から糸を吐き、レジーナの両腕を封じる。

 

「フン!力さえ戻れば、アタシは無敵よ!」

 

そのまま糸を掴み、クモジコチューを投げ飛ばした。

 

「こうなったら、一気にやっておしまい!」

 

マーモの指示でジコチュー達がビルド達に向かってきた。

 

「こっちも一気に行くよ!」

 

「「うん!」」

「ええ!」

「俺達も行くぞ!」

「おお!」

「任せろ!」

 

ビルドはラビットタンクスパークリングをドライバーに差し込む。

 

『ラビットタンクスパークリング!』

『Are you ready?』

 

「ビルドアップ!」

 

『シュワッと弾ける!ラビットタンクスパークリング!イエイ!イェーイ!』

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

スパークリングへとフォームチェンジし、決め台詞を言うと。ビルドがドライバーのレバーを回し、クローズとグリスはドライバーのレンチ型レバーを下ろし、三人が高くジャンプする。

 

『Ready go!』

 

『スパークリングフィニッシュ!』

『スクラップブレイク!』

『スクラップフィニッシュ!』

 

ビルドとクローズとグリスがライダーキックの態勢に入る。

 

「「「「プリキュア!ラブリーフォースアロー!」」」」

 

ラブハートアローの弓を大きく展開させ、台尻部分の引き金を引き絞り、前面にハート形のエネルギー体を生成される。

相手にウインクし、ラブリーフォースアローを放った。

ラブリーフォースアロー、スパークリングフィニッシュ、スクラップブレイク、スクラップフィニッシュにより襲いかかって来たジコチューを全て一掃した。

 

「アンは返してもらうよ!」

 

みんながジコチュー達を倒した隙にジョーが王女を取り返す。

 

「早く扉へ!」

 

「はい!」

 

「急ぐぞ!」

 

ビルド達が急いでゲートに向かって走り出す。

 

「アタシは……」

 

レジーナは一緒に行っていいのか、戸惑っていた。

 

「レジーナ!」

 

「パパ……!」

 

キングジコチューがレジーナを行かせないよう止めようとする。

 

「おのれぇ……!私に立てついたばかりではなく、プリキュアと仮面ライダーと心を通わせるとは……!」

 

レジーナの上から雷が落ちてくるが、ソードとクローズが飛び込んでレジーナを救う。

 

「ケガは無い?」

 

「立てるか?」

 

「うん……」

「早くゲートに向かうぞ!」

 

「急ぎましょう!」

 

「行こう」

 

「「うん」」

 

ハートがレジーナに手を差し伸べる。レジーナもハートの手を掴もうする。

 

「レジーナあああぁぁ!」

 

「悪いけど、少し黙ってもらおうか!」

 

ビルドがそう言うと、カイゾクハッシャーが形成され、キングジコチューに向けて構える。

 

『各駅電車!急行電車!快速電車!海賊電車!…発車!』

 

「ハァ!」

 

「ぐおおおぉぉぉっ!」

 

カイゾクハッシャーの狙撃がキングジコチューに命中すると同時に、ハートがレジーナの手を掴んだ。

 

「こっちだ!」

 

ゲートまで走る八人。

 

「逃がさんぞぉ!」

 

キングジコチューは逆上しながら片っ端から落雷を落とす。

 

「おのれプリキュアァァァ!!おのれ仮面ライダーァァァァァァ!!!!」

 

 

八人がゲートに入ると同時に、ゲートは塞がった。

 

「やったでランス~」

 

「完全勝利ケル!」

 

「王女様……」

 

「やったな……」

 

クローズが言うとソードが頷く。

 

「これで……良かったんだよね?」

 

レジーナはハートとビルドを見ると、ハートは笑顔で返し、彼女も力強くハートの手を握る。

これにより王女を奪還し、レジーナを連れて人間界へと戻るのであった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第24話 起動するアイテム、その名をハザードトリガー!

 

 




おまけ

レジーナ「この世界を支配するには裏から人間たちをコントロールする必要があるの、
そこでアタシは『ビーハイブ』と言う名の組織を立ち上げることにしたわ!」

マナ「え、えっ!?」

晴夜「ビーハイ・・・いや、なんだそれ!?」

レジーナ「だから、パパ・・・アタシ、『ギャングスター』になるわ!!」

キングジコチュー「ディ・モールト!良し!!」

マナ・晴夜「「何が!?」」

こうしてレジーナは「ギャングスター」に憧れる様になったのだ!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。