Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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仮面ライダービルド×ドキドキ!プリキュア はっじまっるよ〜


第1話 ベストマッチな奴とハートの誕生!

……あれから1ヵ月、この俺、桐ヶ谷晴夜はこの大貝町に引っ越しきて、今日が転校初日。

いつものように地下室にいた俺は……と、説明する前に地下室の巨大な装置から音が鳴り。いつも通りその中には1本のボトルが置かれていて、俺はそれを掴む。

 

「おお!最高だ!」

 

新しいボトルを手に取って見て嬉しがりながら、「流石、俺の発明品!でかしたぞ!」と、巨大な装置に触る。

そう言った後、俺は大貝第一中学校の制服に着替えて地下室の扉を開ける。

 

「ボンジュール!晴夜君!」

 

するといきなり、叔父である“石動総一郎”が俺の目の前に現れた。

 

「うおっ!?ビックリした!」

 

俺がそう言って、突然現れた叔父に驚いていると…

 

「それより、お前いつまでものんびりしていると転校初日に遅刻するぞ」

 

叔父にそう言われた俺は時計を見た。

 

「えっ!あああああああああ!?転校して初日遅刻だぁぁぁーーーーーー!!!」

 

既に学校に行かなければならない時間になっていたことに気付いた俺は急いで準備して焦りだすと、急に叔父の方に向いて開き直ったような口調で話し始める。

 

「――と、お急ぎのあなたに……これ‼︎」

 

テレビショッピングの人の様にそう言って、俺はポケットからスマートフォンと黄色のボトルを見せるように取り出す。

 

「なに?仮病の連絡か?」

 

「そうそう!!もしもし……なわけねぇだろ!!俺の最新の!発・明・品♪」

 

『ビルドチェンジ!!』

 

俺は叔父にそうツッコミを入れ、スマートフォンにボトルを差し込み入れるとライオンのシルエットが浮かび、スマホを上に投げると、スマホが巨大化しバイクに変形した。

 

「おぉぉぉ〜!!」

 

「なっ♪すごいでょ!!最高でしょ‼︎天才でしょ‼︎」

 

俺はテンション高くそう言って、スマホが変形したバイク――マシンビルダーの真ん中のモニターのヘルメットの絵を押すとヘルメットが出現し、それを被りバイクのハンドルを握る。

 

「さぁ!いざ学校へ…レッツ…」

 

「GO!するなよ。ここ家の中だから」

 

「あっ……すっかり忘れてた」

 

結局、外に出しバイクを運転したが、学校には間に合わず、俺はそのまま今日の見学先であるクローバータワーへと向かったのだった。

 

 

 

そこは昨年完成したばかりの世界で一番の電波塔であり、そこには多くの学校の生徒が見学に来ていた。

 

晴夜は大貝第一中学校の生徒を見つけて到着した時、そこで少し問題が発生していた。

 

「会長!二階堂君が他校の生徒と揉めています!」

 

(おいおい、こんな所で揉め事か?しょうがない……!)

 

すると、ひとりの生徒が会長と呼ばれている少女に言うと、少女はすぐさま、もめている生徒に声をかけた。

 

「二階堂くん、喧嘩の原因はなに?」

 

少女が二階堂と呼ばれた少年に、喧嘩の理由を問いかけた。

 

「こ、こいつらがぶつかって来たんだよ!」

 

「何だと⁉︎ そっちが先にぶつかって来たんだろ!」

 

二人はまた口論をなりかけたが、会長と呼ばれた生徒が二人の間に入ったちょうどその時…

 

「「ストーップ!(はい、ストップ!)」」

 

少女と一緒に、晴夜も二人の間に入って口論を止めた。

 

「貴方達、そんな小さいことしていたらクローバータワーに笑われるよ!」

 

「そうそう、ここはみんなが楽しんでいるんだ!ここはケンカではなく、一緒に楽しまないと!」

 

二人がそう言うと、晴夜と少女がそこにいた生徒達とクローバータワーを見上げたが、他校生はすぐに我に返り、仲裁に入った少女の方を見る。

 

「お、お前等は誰なんだよ⁉︎」

 

他校生が誰なのだと言うと、濃いめのピンクでセミロングとピンクのリボンで短めのハーフアップの髪を整えている少女は自己紹介した。

 

「始めまして!相田マナです‼︎」

 

その少女、相田マナは自己紹介をし、他校生の一人に握手してその場を丸く収めた。

それを見た晴夜は興味深そうに感心する。

 

「すご!一度の握手でもう友達になっている‼︎」

 

「……ところで、お前は誰なんだよ?うちの生徒にしては知らない顔だな」

 

さっきから晴夜のことが気になっていた二階堂は、彼に誰なのかと声をかけた。

そして、晴夜は自己紹介をした。

 

「俺か?知らなくても無理ないよ!俺は『桐ヶ谷晴夜』、今日から大貝第一中学校の生徒として転校してきたので、以後お見知り置きを!」

 

自己紹介をしたら、ちょうど仲裁を終えたマナが晴夜に問いかけた。

 

「もしかして、あなたが転校生の桐ヶ谷君?」

 

「ああ!でも、今日は転校早々遅刻しちゃて今来たんだ。

えっ〜と確か、相田さんだったよね?今日から同じ学校の生徒として、よろしく!」

 

晴夜はマナと握手するため、右手を差し出した。

 

「うん、よろしくね♪桐ヶ谷君!」

 

そして、マナは笑顔でよろしくと言うと、二人は握手をした。

 

「あぁ‼︎よろしく!あと俺の事は『晴夜』って呼んでもいいから」

 

「そうなんだ!じゃああたしのことも『マナ』って呼んで!晴夜君」

 

「ああ!よろしくな、マナ!」

 

――しかしこの出会いが運命だと言う事は、その時の二人はまだ知るよしもなかった。

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくして、晴夜はマナと彼女の幼馴染である『菱川六花』と一緒にクローバータワーのエスカレーターで最階上へ向かっていた。

その間、六花は青いロングヘアーと三つ編み部分を揺らしながらマナに説教していた。

 

「全く……どうしてあなたいつもいつもトラブルを背負い込むの?」

 

「エヘヘ」

 

しかし、その様子を見ていた晴夜はふと呟いた。

 

「誰かのトラブルを一生懸命解決しようとするなんて…最高の生徒会長だよ‼︎」

 

「そこは褒めない‼︎」

 

おもわず六花は、マナの行動に感心している様子の晴夜に突っ込んでしまった。

 

「何で?こんな最高の生徒会長、そこら中探してもいないと思うけど……ってあれ?」

 

そう言いかけていると晴夜は何かに気づき、六花もそれに気づくと、晴夜にどうしたのか聞いた。

 

「どうしたの?」

 

「マナが消えた!」

 

「えぇー!!?」

 

二人で急いで何処かへと行ってしまったマナを探し始めた。

そして晴夜は上の階にいる生徒にマナがどこに居るのかと聞いた。

 

「あ!ちょっと、マナが何処にいったか知ってる?」

 

「会長なら、そこで迷子の面倒見てるよ」

 

「ありがとう!」

 

すぐに上の階にいた生徒に軽く礼を言いながら、マナの所に向かった。

晴夜が着くと、ちょうどマナが迷子の子に優しく接しており、そこへ母親が来て、彼女に礼を言って迷子の子と一緒に何処かに行った。

それを見ていた晴夜は笑顔でマナに話し掛ける。

 

「学校の生徒だけじゃなく、いろんな人を助けてるんだな!」

 

「だって困っている人がいたらほっとけないもん!」

 

晴夜の言葉にマナはそう答えた。

 

「それ、わかるよ!!誰かの為に何かをして、感謝してもらえると心から嬉しくなるような気持ちになるんだよな!」

 

ちょうどその時、二人のそんな会話を聞いていた六花は溜め息を吐きながら呟く。

 

「はぁ…ここにマナと同じ考え持つ人が出てくるなんて……」

 

六花は、晴夜とマナが似過ぎるところに気が重くなっていた。

二人が仲良く話していると、晴夜は向こうの人が集まっているのに気づいた。

 

「あれ?なんかあっちのほう人多くないか?」

 

かなりの大人数のほうを見ていると、マナはその行列の中心にいる人物に気づいた。

 

「ああーーーー‼︎」

 

「うわぁ⁉︎ どうしたの?」

 

「あれ、『まこぴー』じゃない⁉︎」

 

晴夜と六花が行列をよく見ると、行列にいる人にはサインやカメラを持っていた事に気付く。

 

「誰?芸能人?」

 

六花はそう言いながら眼鏡を掛けた。

 

「知らないの?剣崎真琴だよ」

 

その名前を聞いた晴夜はすぐに理解した。

 

「ああ‼︎あの最近人気の売れっ子アイドルか!」

 

晴夜は彼女が売れっ子のアイドルだと言うと、マナは真琴を見て興奮していた。

 

「うわー!あたし、芸能人を生で見るの初めてだよ!ヒャ〜カワイイ〜!顔小さ〜い!」

 

マナははしゃぎながら下の方を見ると、何か落ちているのに気付き、それを拾った。

 

「マナ、何だそれ?お前のか?」

 

晴夜が彼女の手にあるの見て、マナの物なのかどうか聞き、「ううん、これまこぴーが落としたの」と答えながらマナが晴夜に見せたのは、ブローチに似たアクセサリーだった。

それを見て、真琴の方を見た。確かに真琴のあの頭の部分が足りなかったように感じた。

 

「よし!届けにいこうか!」

 

「うん!」

 

それを見た晴夜は、届けに行こうとマナに言った。

晴夜とマナは真琴のアクセサリーを届ける為に人ごみのなかに入り、真琴の後を追い、彼女の近くについた。そんな二人に気付いたマネージャーが彼らを止めた。

 

「ちょっと貴方達?サインなら……」

 

「これ落としたよ?」

 

「!」

 

マナが見せたアクセサリーを見た真琴は驚きながらも、少しずつ手を伸ばし、それを受け取ると二人に礼を言った。

 

「ありがとう……」

 

「どういたしまして‼︎ 次は落とすなよ!」

 

晴夜がそう言うと、ちょうどエレベーターのドアが閉まった。

そしてマナは真琴のお礼の言葉を聞き、とても喜んでいた。

 

「うわ〜!まこぴーから『ありがとう』って言われちゃった!こんなにドキドキしたの初めてだよ!」

 

「確かに!芸能人に言われると、最高だよなー‼︎」

 

二人が真琴のことで話している、その時だった…

 

「そこの人、ちょっと覗いて行かないかい?」

 

突然二人は声掛けられ、声の場所を向くと、そこにあったのはアクセサリーなどを売っている露店だった。そしてそこには、白と水色のチューリップハットをかぶった金髪の若い男性がいた。

 

「何だろ〜、こんにちは!」

 

二人はショップのお兄さんの店においてある品を見てまわった。

 

「へぇ、色んなものがあるんですね!……ん?」

 

晴夜は色んなアクセサリーを見ていると、マナがあるアクセサリーを手に取った。

それは、さっき真琴が着けていたものと同じものだった。

 

「それって確か、さっきあの子が着けていた……」

 

「うん、まこぴーが持っていたものと同じ物だよ」

 

それを聞いていた青年は、何か思い付いた様な表情を浮かべる

 

「気に入ってもらえたようだね、良かったらもらってくれないかな?」

 

そのアクセサリーを貰ってくれないかと青年に言われ、マナは驚く。

 

「ええ!?いいです!こんなのダダで貰えるなんて‼︎ それにタダより高い価値なんてないっておじいちゃんが言ってましたし‼︎」

 

「物の価値なんて、つける人次第で変わる物さ」

 

しかし青年がそう言うと、彼女が持っていたアクセサリーをつけて鏡を見せた。それを見たマナは笑顔を浮かべて喜んだ。

 

「うわ〜!可愛い‼︎」

 

「よかったじゃん!」

 

二人が言っているとちょうどその時…

 

「マナ!晴夜君!」

 

「「六花(菱川さん)!」」

 

「もう何やってるの⁉︎ 急がないと展望台の見る時間がなくなるわよ‼︎」

 

六花はそう言いながら、マナの腕を掴んで展望台へと引っ張って行き、晴夜も一緒に着いて行きながら青年に礼を言った。

 

「そうだね!ありがとうございました!」

 

「お世話になりました!」

 

マナも青年に礼を言い、二人は六花と一緒に展望台へと向かった。そんな二人を青年は見届けながら呟く。

 

「……よろしく、マイスイートハート。…そして、天才科学者の息子君」

 

 

 

 

そして、展望台に着いた三人はかなりの行列に並んでいた。

 

「ほぉ〜!これはまた凄い行列だな!そんなに人気なのこのタワーは?」

 

「アンタ達が寄り道ばっかりしたからよ」

 

六花の言葉に、マナは苦笑で謝る。

 

「アハハハハ……すみません」

 

「まぁでも、それだけ楽しみが倍になるからね」

 

晴夜がそう言っていると、他の生徒達も晴夜達の後ろに並んで、順番を待ち、あと少しでエレベーターに着くであろう、その時だった。

突然、近くにいた男性が倒れたのだ。それを見たマナは振り向き、晴夜が問い掛けた。

 

「マナ?どうしたの?」

 

「誰かが、倒れたみたい…」

 

マナがそう答え、倒れている男性に声を掛けた。

 

「大丈夫ですか?」

 

マナが声を掛けていると、男性の近くにいた少年が手の上に黒いハートを浮かべていた。

 

「いいね〜、これなら極上の『ジコチュー』が生まれそうだ‼︎」

 

「え?」

 

少年の言った後、ちょうど晴夜がマナの方へ来ていた。

 

「マナ、どうだその人は………ってなんだ?」

 

晴夜は少年が持っていた黒いハートを見て、それが何なのか疑問に思った。

 

「暴れろ!お前の心の闇を解き放て‼︎」

 

少年が叫ぶと、少年が待っていた黒いハートが割れ、そこからカニの怪物が現れた。

 

『ジコチュー!!』

 

「えぇーーーーー!?」

 

「うわ!?なんだよーーーー!」

 

突然のジコチューの登場でマナと晴夜は驚き、周りの人たちは呆然と見ていた。それにジコチューは少し怒って暴れ出した。

 

「行列!横入りーーーーー‼︎」

 

ジコチューは横走りをしながら人ごみの中へ突っ込んだ。でかい図体の割にやっていることが横入りとは、なんとも小さい奴である。

しかし、そんなことをされた側はあまりの事にパニックになっている。それを見ていた晴夜はすぐ周りの人達に言った。

 

「皆さん、早く逃げてください!」

 

晴夜が避難するように誘導すると、皆晴夜の言った通りに逃げ始めた。みんなが逃げていると、マナだけが非常階段へ向かって行った。晴夜はそれに気付き、マナの後を追った。

 

「おい、待ってよマナ!」

 

晴夜はマナの後を追いかける為に、その階段を登り始めた。

 

 

 

 

一方その頃、別の位置からクローバータワーの混乱を見ていた者がいた。

 

『今日も暴れてるな‼︎さあて、今回は現れるかな。トランプ王国最後のプリキュア、そして……ビルド‼︎』

 

その姿は全身血の様な赤いワインレッドのスーツで、胸部装甲と仮面にはコブラの意匠が施されてあり、頭に煙突の様な棒が突き出ていた。

 

 

 

 

所変わってクローバータワーでは。晴夜はマナを追い、非常階段をまだ走っていた。

 

「よし、あと少しだ!」

 

懐から取り出した1本の赤いボトルを振りながらペースを上げ、展望台に到着した晴夜が見たのは、マナと紫色の衣装を着ていた少女だった。

……マナの手にウサギ?のキャラクターの顔が付いているピンクのスマホ的なやつを持っていることが気になったが、今はスルーしておこう。

 

「マナ、無事だったか!よかった!」

 

「晴夜君!」

 

晴夜はマナが無事なのにホッとし、今度は紫の衣装の少女を見た。

しかし、晴夜はその少女を見て、声を掛けた。

 

「ん?君どこかで会わなかった?」

 

「………知らないわ」

 

晴夜の言ったことに少女は知らないと答えると、少女は何かを感じ、マナを押し退けた。

すると、天井から巨大なハサミが現れ、少女を捕まえた。少女を捕まえたのはさっき暴れていたジコチューとは違い、少し茶色のジコチューだった。

 

「色が違う……?まさかもう一匹いたのかよ!?…ってことは、あいつも仲間か!?」

 

その様子を見ていた晴夜がそう言っていると、穴から一人の女性が現れた。

 

「あなたはいつも仕事が雑なのよ、『イーラ』」

 

「『マーモ』!」

 

イーラと呼ばれた少年はマーモと呼ぶ女性を睨むが、マーモはそれを無視し少女を見た。

 

「でも、お陰でプリキュアの最後の一人を燻り出せのだからよしとするかしら」

 

マーモが呟くと、イーラは宙を浮きながらマーモに文句を言った。

 

「さては僕のジコチューが倒されるまで隠れて見てたな!自己中な奴!」

 

イーラに文句を言われたマーモは「フン」と答え、マーモは少女を近づきながら“ある質問”を問いかけた。

 

「さあて、『キュアソード』。教えて?プリンセスはどこかしら」

 

「ウッ……!」

 

ソードは質問に答えなかったが、マーモは懲りずに問いかける。

 

「さあ!」

 

「くぅ……!貴方達に、教える事なんて……ない!」

 

「滅びた王国に義理立て、とんだお馬鹿さんね……あなたの親友なら……死んだのにね……」

 

マーモがそう言うと、ソードはすぐに否定した。

 

「あいつは……死んでないわ‼︎」

 

二人が言い合っていると、ちょうど晴夜とマナが穴から登ってきて、今の状況を見ていた。

 

「悪い子ね……良いわジコチュー、やっておしまい‼︎」

 

「ジコチュー!」

 

マーモがジコチューに指示すると、ジコチューはソードに締め付け始め、ソードは苦しむ。

 

「ウッ……!アァーーーー‼︎」

 

ソードが苦しむ姿を見たマナは駆け出し、それを見た晴夜は叫んだ。

 

「マナ!」

 

「止めて!その子を放してー!」

 

マナはジコチューの足を掴み引っ張るが、ビクともしなかった。マーモもその様子を見ていた。

 

「なに?」

 

「……バカ」

 

マナに掴まれたジコチューは軽く投げ飛ばした。

 

「キャー!」

 

マナが吹き飛ばされたのを見た晴夜はすぐに動き、彼女をキャッチした。

 

「大丈夫か?」

 

「うん……」

 

「見事な受けね。でもただの人間は引っ込んでな」

 

マナが吹き飛ばされたのを見たマーモがそう言うと、再びソードを苦しめさせた。

その様子を見ていたマナは焦り始めた。

 

「どうしよう……あたしも戦えたら……

どうかお願い!あたしに戦う力を‼︎」

 

その時、不思議なことが起こった。

さっきの露店のお兄さんからもらったラビーズが、強く輝き始めたのだ。

それを見たマナと晴夜は驚く。

 

「えっ?コレは?」

 

マナ達はラビーズが輝いていることに疑問を抱いていると、さっきまでマナが持っていたスマホのようなもの……妖精のシャルルが叫んだ。

 

「変身用のキュアラビース‼︎そうだ思い出したシャル!変身する時は『プリキュア・ラブリンク』って叫ぶシャル!」

 

シャルルの言ったことにマナに頷いた。

 

彼女は立ち上がり、キュアラビースをラブリーコミューンにはめ込み、叫んだ。

 

「プリキュア・ラブリンク!」

 

掛け声と同時にラブリーコミューンへ【L・O・V・E】と描く。

『L・O・V・E!』

すると、マナの髪が長くなり、頭頂部でハート型に結び金色に変色。次に衣装がピンク色のコスチュームになり、アームバンドとブーツそして腰のリボンが着いて、最後にキャリーにシャルルが入り、マナは決めポーズをしながら名乗り上げた。

 

「みなぎる愛!キュアハート‼︎」

 

ハートが名乗りを上げると、晴夜達は驚く。

 

「マナが変身した!?」

 

「キュア……ハート?」

 

「「何〜!?」」

 

晴夜達が驚くとハートはジコチューに向かって言った。

 

「愛を無くした悲しいカニさん!このキュアハートが貴方のドキドキ、取り戻してみせる!」

 

 

そんな中、ハートの様子を見ていたお兄さんが帽子を取りながら呟く。

 

「目覚めたようだね、マイスイートハート」

 

 

そして、ハートを見ていた晴夜も立ち上がった。

 

「マナ、お前があのプリキュアに変身するとは……どうやら都市伝説じゃないみたいだな!」

 

晴夜は驚きながら、持っていたカバンからレバーが付いたドライバーを取り出した。

 

「何それ?」

 

「まぁ、見てなよ!」

 

ハートの疑問に晴夜がそう答えると、晴夜は『ビルドドライバー』を腰に装着し、ポケットから2本の赤と青のボトルを出し、それを振り始めた。

すると、後ろからいくつかの数式や化学式が現れた。

 

「わぁ〜、何これ?」

 

「「なんなんだよそれ!」」

 

驚くハートやイーラ達の前で、晴夜は笑顔になって言った。

 

「さあ、実験を始めようか!」

 

そして、晴夜は2本のボトルの栓を開き、ビルドドライバーの『ツインボトルスロット』と呼ばれているスロットに差し込む。するとそこから音声が流れてきた。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

兎と戦車のシルエットが浮かび、『R/T』と表示された。

そしてレバーを回すと、前と後からプラモデルのランナーのような物――『スナップライドビルダー』が出て来て、ファクトリアパイプラインと呼ばれる透明なパイプから流れてきた『トランジェルソリット』が流し込まれ、赤と青のアーマーが形成された。

 

そして、再び音声が流れた。

 

『Are you ready?』

 

「変身‼︎」

 

晴夜は一度構えた後、両手を一度交差させてバッと広げるとアーマーが中央の晴夜に重なるように装着される。

赤くピンと伸びた兎の耳のような形状の複眼を持つアーマー、青い戦車のような形状をした複眼を持つアーマー……それが一つとなり、体から煙が吹き上がった。

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!』

 

「何よ、あれ?」

 

「だ、誰だお前は!?」

 

イーラの質問に、晴夜は意気揚々と答えた。

 

「仮面ライダービルド!作る、形成するって意味のビルドだ、以後お見知り置きを!」

 

ビルドは自己紹介し、人差し指をジコチュー達に向けながら言った。

 

「ビ、ビルド……」

 

「勝利の法則は、決まった!」

 

右のアンテナをなぞり上げながら右手を広げて、決め台詞を言った。

 

―――こうして、仮面ライダービルドとキュアハートの戦いが始まった。

 


次回!Re.ドキドキ&サイエンス!

 

第2話 バレちゃった⁉︎ 仮面ライダーとプリキュア

 

 




おまけ

晴夜「ウサギと〜戦車を〜レッツ ラ まぜまぜ〜♪」

ハート「ゑ!?」

キュアビルド「キュアビルドの〜出来上がり〜!」デデーン!!

ハート「ちょ!それ後輩のやつだから⁉︎」

キラキラ☆プリキュアアラモード Blu-ray and DVD 絶賛発売中!

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