Re.ドキドキ&サイエンス   作:yu-ki.S

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前回までのあらすじ!

晴夜「仮面ライダービルドことてぇんさい科学者の卵 桐ヶ谷晴夜 は、ハザードフォームになってレジーナを手にかけようとした罪悪感で戦意喪失していたが、アイちゃんによって同じく落ち込んでいたマナと一緒に励まされていた」

マナ「更に、あたし達の前にキュアエースの変身者である少女に喝を入れられたことによって、完全に立ち直ることが出来ました!」

晴夜「新たに覚悟を決めた俺たちは、新たな敵幹部に立ち向かって行くのでした…」

マナ「それにしても、キュアエースって何者なんだろう?」

晴夜「少女の姿から大人の姿に変わったから、魔法使い?錬金術師?
…もしかしたら宇宙人かも!?」

マナ「流石にそれは……どうなんだろ〜?……さて、どうなる!第27話!」


第27話 プロとしての覚悟!

リハーサルを終えて控え室に戻った真琴はインカムを外した。

 

「次のコンサート、チケット完売したそうよ。

追加公演のオファーがあるんだけど―――真琴?」

 

DBは真琴と打ち合わせをしていると、彼女が下を見て黙っていた事に気付く。

 

「私……歌ってていいのかな……

今までずっと、王女様を探すために歌って来たけど、結局私の歌は何の役にも立たなかったわ」

 

すると、自分の歌が役に立たなかったと言い出す。

 

「そんな事……王女様のためだけじゃないわ。あなたには大勢のファンがいるじゃない。みんなあなたの歌を楽しみにしてるのよ」

 

DBが真琴の歌はみんな楽しみにしてると励ます。

それでも、真琴の顔は優れなかった。

 

 

そして、場所が変わってぶたのしっぽ亭。そこで晴夜達が集まっていた。

 

「キュアエース……強かったね」

 

彼らは今、キュアエースの話をしていた。

 

「あの方がいらっしゃらなかったら、どうなっていた事か……」

 

「確かに、あの時いなかったらもっと厳しいかった思う」

 

「ああ、間違いなく俺達よりずっと強い」

 

――その通りだ、キュアエースの強さがあったからこの前はなんとか乗り切った。

 

「けど、トランプ王国に残ってた戦士は俺のクローズとソードだけだったはずだ」

 

「そうなると……一体何者?」

 

全員が「うーん」と唸りながらキュアエースについて悩んでいる。

 

「とにかく、変身前の姿は私達より年下だったよね?

小学校三年生くら―――」

 

 

「四年生です」

 

突然、キュアエースの少女が現れた。

 

「あらこんにちは、キュアエースさん」

 

「こんにちは。わたくしの名前は、円亜久里ですわ」

 

円亜久里、それがキュアエースに変身する少女の名前だった。

 

(小学生だったのか……ある意味驚きだな)

 

晴夜が亜久里を見てそんな感じのことを思っていると、アイちゃんが亜久里の方に飛んでいく。

 

「きゅぴ~!」

 

「アイちゃん!今日もカワイイでちゅね~」

 

亜久里がアイちゃんをあやす。

 

「ところであなた達?」

 

「「は、はい!」」

 

「何か?」

 

「これは何ですか?」

 

「えっ?」

 

亜久里は机に置かれていたロールケーキを指す。

 

「セバスチャンが作った、桃のロールケーキですわ」

 

「どうぞお召し上がり下さい」

 

「いただきます」

 

セバスチャンに勧められた亜久里はロールケーキをフォークで一口大に切り、口に入れてから間もなく、大きなリアクションをした。

 

「ど、どうしたの?」

 

「だ、大丈夫?」

 

マナと晴夜が亜久里に聞くと、亜久里の顔が満足そうな笑顔になっていた。

 

「美味し~い!程よく焼き上がったふわふわのスポンジ、濃厚ながら甘すぎない生クリーム、惜しめも無くふんだんに散りばめられた旬の桃!それらが優しく抱き合って、爽やかな初夏を感じます!

これは……愛のハーモニー!」

 

食べたロールケーキの味の感想を言う亜久里に、晴夜達は驚く。

 

「凄い……一口食べただけでそこまで語れるとは……」

 

「食レポの才能があるかもな」

 

「亜久里ちゃんはスイーツが大好きなんですね」

 

「にしても、本当に小学生かよこの子?感想が大人過ぎるだろ……」

 

亜久里の食レポの才能に驚いていた。正直普通のグルメ番組やミスター●っ子、孤●のグルメとかでもやっていけるくらいのレベルである。

その後、亜久里はセバスチャンの手を握る。

 

「パティシエ顔負けの見事な腕前、何より食べる相手を喜ばせようとする愛を感じます!ブラボーですわ!」

 

「恐れ入ります」

 

セバスチャンは亜久里に礼を言う。

 

「更に言えば突然の来客にも動じず、さらりと受け入れる手際の良さ、まさに執事のプロフェッショナル!……それに比べて、あなたは本当にプロですの?」

 

亜久里は真琴の方を見る。

 

「何言ってんだよ!真琴はプロの歌手だろ!」

 

「その通りだ!まこぴーはみんなにとって最高の歌手なんだぞ!」

 

龍牙と和也は亜久里に真琴はプロの歌手だと強く話す。

 

「昨日テレビであなたの歌を聞かせていただきました。正直言ってがっかりですわ」

 

しかし、亜久里は真琴の歌にがっかりしたと語る。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!まこぴーは凄く人気がある歌手なんだよ!」

 

「歌唱力も定評がある実力派よ!」

 

「いくらなんでも、がっかりするような歌じゃないよ」

 

晴夜達も真琴の歌は素晴らしいと言う。

 

「トランプ王国でも一番の歌唱力を持つ歌姫なんだビィ!」

 

すると、ダビィが亜久里に飛びかかろうとするが、片手で止められた。

 

「世間の評価は知りません。ただ昨日のあなたの歌からは、1カケラの愛も感じられませんでした。

わたくしが感じたものは―――迷い」

 

「⁉︎」

 

亜久里の今の発言が、真琴の心に強く響く。

 

「あのような歌を歌って、プロとして恥ずかしく無いのですか?」

 

「まこぴーは頑張ってるよ!歌いながらプリキュアもやってるし!」

 

「プリキュアとしても半人前ですわ。わたくしが助けなければ、あなた達はジコチューに負けていた。違いますか?」

 

「そ、それは……」

 

「それに桐ヶ谷さん。あなたも私がいなければあの暴走機械を使うはずだった。違いますか?」

 

「ッ⁉︎(……確かにこの子がいなかったら、恐らく俺はハザードトリガーを使っていた)」

 

「全てが中途半端なのです。あなた方は、今のままではキングジコチューに勝つ事など、到底不可能ですわ」

 

亜久里がそう言うと、玄関の方に歩いていく。

 

「ごちそうさまでした。ではわたくしはこれで失礼します」

 

別れを言うと亜久里はドアを開けて出ていった。

 

「えっ?ちょっと待って!キュアエース!」

 

マナがドアを開けると、既に亜久里の姿は無かった。

それから、しばらくして真琴が車で帰ろうとしていて、マナ達が見送ろうとしていた。

 

「まこぴー、今度のコンサート楽しみにしてるからね!」

 

「まこぴー!俺は次のコンサート心火を燃やして応援します!」

 

「絶対見に行くからな!」

 

龍牙達が今度の真琴のコンサートを見に行くと言うと…

 

「私、プロ失格だわ……」

 

「えっ……?」

 

「何言ってんだよ……?」

 

真琴がプロ失格だと言う発言に驚く。

 

「キュアエースの言った通りよ。最近ずっと迷っていたの。王女様が見つかった今、何のために歌うのか。こんな曖昧な気持ちで歌ってはいけないって」

 

しばらく、沈黙が続くと真琴が口を開く。

 

「―――私、歌手を辞めるわ!」

 

「「ええっ⁉︎」」

 

「うそだろ⁉︎」

 

真琴の口から、歌手を辞めると出て全員が驚く。

 

「今度のコンサートで、引退を発表する」

 

「ちょっと待ってよ!まこぴー!」

 

「何も辞める事……!」

 

六花が言うと横から和也が泣きながら、真琴を説得する。

 

「まこぴー!それだけはやめてくれー!まこぴーの歌が無くなると俺は……」

 

「考えな直せよ……!なっ!」

 

四人が真琴を説得しようとする。

 

「もう決めたから。私は歌を辞める。そう決めたから!」

 

そう言い、車のドアを強く閉じ、車は出てしまった。

 

「本気かな……」

 

「ダメだよ……まこぴーは歌を辞めちゃ、絶対絶対ダメだよ!」

 

「当たり前だ!絶対にそんなことさせねぇ!」

 

「なんとしても、止めるぞ!」

 

「何か策があるのか?」

 

晴夜が龍牙達に作戦があるのかと聞くが「ない」ときっぱり言う。

 

「おいおい……」

 

 

 

そして、翌朝。

学校の下駄箱の辺りでマナ達が打ち合わせをしていた。

 

「ねぇ、本当にやるの?」

 

「もちろん。まこぴーを歌わせよう作戦、レッツゴー!」

 

「頼むぞ!マナ!」

 

龍牙が言うとマナが親指を立て、真琴の元へと向かう。

 

「まこぴー……」

 

「⁉︎」

 

「まこぴー、歌を辞めてはいけませんわ。絶対絶対辞めては―――」

 

王女のお面を被ったマナが真琴に歌を辞めてはいけないと言った。

 

「マナ、なんのつもり?」

 

当然、秒でバレた。

 

「あ、いや……王女様から止められれば、思い直すんじゃないかと思って……

何でばれたの?」

 

「王女様は私をまこぴーとは呼ばないわ」

 

マナに呆れた真琴はそのまま教室へと向かった。

 

「しまったぁ!」

 

「いや、他にも色々無理が……」

 

「ダメか……」

 

「なあに、俺に任せなさい!」

 

 

昼休みになり、お昼の放送の時間になった。

 

『ええ、今日は今流行りの曲を流します』

 

マナの力で晴夜を放送の担当させ、放送が流れると、まず最初から真琴の曲を流れ出した。もちろん、放送の曲を仕掛けたのは晴夜である。

 

「なるほど、これならまこぴーも歌う気持ちにさせられる」

 

「いける!」

 

誰もがいける気がする、思っていた。

それからしばらくして昼休みが終わり、晴夜が放送室から戻って来た。

 

「どうだった?まこぴー歌うに気になった?」

 

晴夜がマナ達三人に聞く。

 

「それが……」

 

「まこぴー、自分の曲が流れだ途端、逃げちゃった」

 

「えっ?つまりこれは失敗……」

 

三人が首を縦に振ると晴夜はガックと下を向く。

 

そして、放課後になると、真琴の応援団が現れ、その中の中心に和也もいた。

 

「まこぴーーー!我らはまこぴーの大ファンです!あなたの歌は我々の心火を燃やしてくれる素晴らしいものです!これからも頑張って下さい!」

 

和也が強く叫ぶと、後ろにいた団員も叫ぶ。

 

「なるほど、ファンならまこぴーは裏切れない!」

 

「てか、和也のやつ、いつまこぴーの応援団に入ったんだ?」

 

晴夜達は和也がいつの間にか応援団に入っていたことに驚く。

 

「ごめんなさい」

 

「ま、まこぴーーー!なんでーー!?」

 

ごめんなさいと言って真琴は走って行ってしまい、力なく崩れ落ちた和也のショックは計り知れなかった。

 

その後、今度は学校の前でオーケストラが演奏会をしていた。

 

「四葉フィルハーモニー交響楽団による生演奏です!さぁ、歌って下さいな!」

 

ありすが真琴に歌って下さいと言う。

 

「う……歌わないって言ってるでしょ!」

 

だが真琴は歌わないと言って、そのまま走って逃げてしまった。

 

「生演奏作戦もダメか……」

 

「思わず歌いたくなる音色だと思うんですけど……」

 

「いや、これは流石に歌いづらいと思うよ……」

 

「いくらなんでも、これはやり過ぎだろ……」

 

「かずやんと応援団さん達もやり過ぎだと思うよ」

 

「真琴……」

 

 

学校から真琴が帰宅すると、ジョギングして体力をつけようとする。

 

「ジコチューに負けないために、少しでも鍛えないと!」

 

すると近くでアイちゃんの泣き声とマナの酷い子守唄が聞こえた。

 

「やっぱりあたしじゃダメなのかな……あれから少しは練習してるんだけどなぁ……」

 

自分が音痴だと知らず、相変わらず酷い様子だった。

 

「こんな時まこぴーがいてくれたらな……」

 

マナが呟くと、後ろから真琴が現れた。

 

「あ、まこぴー!何かアイちゃんが泣き止まなくてさ……子守唄歌ってくれない?」

 

アイちゃんに子守唄を聞かせようと両手を差し出すが、引っ込めた。

 

「もう歌わない。そう言ったハズよ」

 

「どうして……?みんなまこぴーの歌を聞きたいのに」

 

「歌手は私だけじゃないわ」

 

「楽しく無かった?まこぴー?

歌ってるまこぴーは、いつもとっても楽しそうだったよ。

それを見てると、何だかあたしも胸がポカポカして楽しくなって―――」

 

歌手をやってた頃は楽しいかったはずだよ、とマナが言うが…

 

「楽しんでる暇は無いわ」

 

真琴はそう言い、マナの元から離れた。

すると、階段の所に龍牙がいた。

 

「龍牙……」

 

「なぁ、本当にやめるのか?」

 

龍牙が聞くと真琴は首を縦に振り頷く。

 

「言ったでしょう、私は歌手をやめる」

 

きっぱり言うと真琴は歩き出した。

 

「本当に!それでいいのか!」

 

龍牙の言葉に真琴は足を止め、龍牙は真琴の方を向く。

 

「お前言ってたじゃねぇか!いつか、たくさんの人に自分の歌を届けたいって!

今、それが叶ってるのに、何で捨てるんだよ!」

 

龍牙が真琴にかつて彼女が語っていた夢のことを強く言う。しかし、そのまま何も言わず行ってしまった。

 

「どうして、みんな歌手を辞めるのを止めるの?」

 

「みんな、真琴に歌を続けて欲しいんだビィ」

 

「ダビィ、あなたもそうなの?」

 

「真琴にはやりたい事をやって欲しいビィ。

ダビィはそれを、応援するビィ!」

 

ダビィが言うと真琴は、すぐにまたジョギングを再開した。

 

 

それから、しばらくして龍牙は晴夜の地下室へと帰った。

 

「お帰り。どうだったまこぴーは、説得出来たか?」

 

「ダメだった。絶対やめるってよ……」

 

そう語った龍牙がベットに腰を置く。

 

「そうか……」

 

晴夜は再びパソコンに目を向ける。

 

「やっと、自分の夢が叶ったのに……」

 

「夢……それって、まこぴーの?」

 

晴夜が聞くと龍牙が首を縦に振る。

 

「俺と真琴は、トランプ王国で小さい時から幼馴染って感じなんだ。

その時、あいつ言ってたんだ…『いつか、自分の歌をみんなに届けたい』って。

今それが叶ってるのに、なんで……」

 

龍牙が苦悩すると、晴夜が龍牙の肩をポンっと叩く。

 

「焦るなよ、まだ今度のライブまで時間があるゆっくり考えようぜ!」

 

「晴夜……おお!よ〜し、絶対真琴を辞めさせるかよ!」

 

晴夜に励まされた龍牙は、真琴のアイドル道を辞めさせまいと強く叫ぶ。

 

 

 

 

その頃、ジコチュークラブのボウリング場では。

 

「そうれっ!」

 

リーヴァがシルクハットを投げ、ボウリングのピンを倒す。

 

「まずい……」

 

そしてグーラはボウリングの球を食っていた。

それを見ていたベール達三人は呆れていた。

 

「食いモンじゃねえっつーの……」

 

「ボウリングも知らないなんて野蛮だわ」

 

「知っててやってるのよ。とっとと王女探しでもしてらっしゃい」

 

リーヴァが三人に王女を探しに行ってこいと命令する。

 

「お前達に命令される覚えは無い!」

 

「キングジコチュー様のご命令なんだよ!」

 

キングジコチューの命令ならば仕方ないと思うベール達。

 

「仕方がない、行くぞ」

 

「チッ!」

 

「覚えてらっしゃい!」

 

文句を言いながらベール達三人は王女を探しに去っていく。それと同時に、リーヴァはテレビで真琴の歌っている姿を見ていた。

 

「ふーん……面白そう」

 

 

 

 

そして、コンサート当日。四葉ドーム多くの人が真琴の歌を聴くため集まっていた。

その頃、控え室では…

 

「えっ!?まこぴーまだ来てないの⁉︎」

 

「連絡もつきませんわ」

 

なんと、会場にはまだ真琴が来ていなかった。

 

「もうコンサート開始まで時間が無いわ……!」

 

「どこ行ったんだ?」

 

「真琴……」

 

龍牙が控え室を出て、走って真琴を探しに行ってしまった。

 

「龍牙の奴……俺達も探しに行こう!たぶん、近くにいるはず」

 

晴夜が言うとマナが頷き、急いで真琴を探しに向かう。

 

 

「あいつどこいるんだよ!」

 

会場の外を探していた龍牙。辺りを見てるとベンチで真琴が座っていたのを見つけた。

 

「真琴、コンサートが始まる時間だビィ」

 

「そうね、行かないと……行って、引退するって……言わないと」

 

「真琴ーーーー!」

 

「龍牙……」

 

未だにアイドルを引退するかを悩んでいた真琴は、走って現れた龍牙を見上げる。

 

「はぁはぁ、はぁ……!コンサート始まるぞ……」

 

息を切らしながら龍牙はそう言ってコンサートに連れて行こうとする。

 

「うん……」

 

 

その頃、控え室前では、テレビ局のレポータが待機していた。

 

「もしや開演前にトラブル?控え室に突撃してやろうかしら!」

 

テレビ局のレポーターが控え室に突撃しようと考えると同時に、プシュケーが黒く染まり出す。

 

「ダメダメ、それは流石にルール違反だわ」

 

そう呟くとレポーターのプシュケーは黒く染まらなくなる。

 

「突撃しちゃえばいいじゃない。

あなたの望み、叶えてあげるわ」

 

突如、レポータの元に現れたリーヴァが指を鳴らすと同時にプシュケーが真っ黒に染まり、取り出される。

 

「暴れろ!お前の心の闇を解き放て!」

 

闇を加えたプシュケーからマイクのジコチューが生み出された。

 

そして、ステージに現れるリーヴァ。

 

「皆さ~ん!今日の主役は私!そして……!」

 

「ジコチューでーす!」

 

ドームの上からジコチューが降りて来た。

 

「みんなー!ジコチューしてるかー⁉︎」

 

「イエーイ!」

 

観客達は何が起こってるのか分からなかった。

 

「もう、ノリが悪い客ね。開場!」

 

リーヴァの叫びと同時にジコチューが超音波を放った。

まだ会場の中にいた晴夜達がジコチューの元に行き、構える。

 

「行くよ!」

 

「ああ!」

 

マナ達がコミューンにラビーズをセットし、晴夜と和也はドライバーを装着し、ボトルを取り出して差し込む。

 

『ラビット!タンク!ベストマッチ!』

『ロボットゼリー!』

 

『Are You Ready?』

 

「「変身!」」

「「「プリキュア!ラブリンク!」」」

 

三人の体が光に包まれ、光から現れるとプリキュアへと変わり、晴夜は形成されたアーマーが装着され、ビルドへと変身した。和也もビーカーの中でアーマーが構成されて、グリスに変身した。

 

『ラビットタンク!イェーイ!』

『ロボットイングリス!ブラァ!』

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

 

「愛を無くした悲しいマイクさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」

 

ハートは胸にハートマークを作り、いつもの決め台詞を言う。

 

「来たわね、プリキュアに仮面ライダー」

 

「突撃ー!」

 

「ここはまこぴーのステージだよ!」

 

「悪いけど、退場を願うよ!」

 

先行したダイヤモンドが足元を攻撃し、よろけた所に下からハートとビルドがドームの外へと蹴り飛ばした。

 

 

一方その頃、龍牙と真琴もジコチューが現れたことを知る。

 

「ジコチューだビィ!」

 

「みんな!」

 

「急ぐぞ!」

 

二人が急いでみんなの元に向かう。

 

 

「プリキュア突撃レポート!」

 

ジコチューがマイクをハートに向ける。

 

「恋人はいますか?」

 

「は?」

 

次にダイヤモンドにマイクを向ける。

 

「テストは何点だったんですか?」

 

「そんなの今関係無いでしょ!」

 

ダイヤモンドが答えると、今度はロゼッタにも構える。

 

「貯金はいくらあるんですか?」

 

「さあ。数えた事ありませんわ」

 

そして、ビルドにもマイクを向ける。

 

「あなたは、何個のフォームがあるんですか?」

 

「えっ?えっ〜と、いくつ…今あったけ?」

 

「あなたの趣味は?」

 

「まこぴー命!って今関係ねぇだろ!」

 

「ちゃんと答えて下さーい!」

 

ジコチューが質問にまともに答えなかったビルド達を吹き飛ばした。

 

「何なのこの質問攻め⁉︎」

 

「失礼なジコチューだな!コラっ!」

 

「プライバシーの侵害です!」

 

「でもこのジコチュー、強い!」

 

「なら、一気に決める!」

 

ビルドがラビットタンクスパークリングを出す。しかし、ジコチューの指から出したコードで五人の動きを封じた。

 

「みんな!」

 

ステージに着いた真琴が階段を駆け上がろうとした時、何かとぶつかった。

 

「どうした……って、アイちゃん!」

 

「アイちゃん?どうして……」

 

ぶつかったのはアイちゃんだった。そして、アイちゃんの手に何か握られていた。

 

「ラビーズ?」

 

「なんで?アイちゃんが持ってるん……?」

 

「ダビィにはめるビィ!」

 

アイちゃんの手に握られていたのはラビーズだった。真琴はラビーズをセットして円を刻むと、鏡が出て来た。

 

「鏡?」

 

『ソード……クローズ……』

 

「ま、まさか……!」

 

「っ!王女様!目覚められたのですか⁉︎」

 

なんと、その鏡にはアン王女が映し出されていた。

 

『いいえ、まだ。今はアイちゃんの力を借りて話しています。長くは持ちません…

キュアソード、私のために、そちらの世界でも歌ってくれていましたね。

あなたの歌、あなたの気持ち、届いていましたよ』

 

「本当ですか……?」

 

『動く事も、声を上げる事も出来ない私に、希望を失いかけた私に励ましてくれたのはソード、あなたの歌でした……

あなたの歌を聞くと、胸がポカポカして、元気が出て来たのです

。本当にありがとう』

 

「王女様……」

 

『まだ目覚める事は出来ませんが、ジョナサンがそばにいてくれるので、私は大丈夫です。

ですからこれからは、自分のために歌って下さい』

 

「自分の……ために?」

 

『昔のように、楽しみながら…

あなたが楽しいと、私も嬉しいわ、だから歌って下さい。キュアソード。

そして、クローズ……あなたもこれから、ソードをサポートしてあげなさい、

あなたもトランプ王国の戦士の一人です』

 

「王女様……任せてくれ!」

 

『頼みましたよクローズ』

 

龍牙に真琴のことを託すと、鏡から王女様の姿が消えてしまった。

 

「王女様もマナも、同じ事を言ってるビィ。

王女様もマナもダビィも、みんな真琴の歌が大好きなんだビィ。

楽しく歌う真琴の歌を聞きたんだビィ!」

 

ダビィが言うと、彼女の目から涙が出ていた。

 

「私……歌いたい……!」

 

「応援するぜ、お前が歌を続けるまで一生な」

 

「きゅぴ~!」

 

「龍牙……!ありがとう……!」

 

真琴は改めて、大好きな歌を歌って行く事を決意するのだった。

 

「行くか?」

 

「うん!」

 

真琴が涙を拭って龍牙共に、ビルドとハート達の元へと向かう。

 

 

一方、五人はジコチューに押されていた。

 

「プリキュアも仮面ライダーもこれで終わりね」

 

「まだ終わって無い!」

 

「諦めるワケには参りません!」

 

「俺達の心火はまだ消えてねぇぞ!」

 

「まこぴーの大切なコンサートを、絶対絶対守るんだ!」

 

「ああ!負けられるか!」

 

四人が叫ぶと拘束していたコードが切れる。

切ったのはキュアソードだった。そして隣には龍牙もいた。

 

「ソード!」

 

「みんな、私のために、ありがとう」

 

そこに、マイクジコチューがソードにマイクを向ける。

 

「プリキュアなのに、どうして歌ってるんですかー?

それでもプリキュアですかー?」

 

マイクジコチューがソードにそう質問すると…

 

「私は歌うプリキュアよ!」

 

「歌なんか歌って何になるの?何の役にも立たないのに」

 

歌を歌うことなど無意味だと言うリーヴァに、龍牙が反論する。

 

「わかってねぇな!こいつは役に立つ役に立たないの理屈で歌って来たんじゃねえんだよ!

こいつは歌が好きで、みんなに届けたい、そんな思いで歌ってたんだ!だから今までずっと歌って来れたんだ!」

 

「あたしも好きだよ!まこぴーの歌!」

 

「ああ!まこぴーは歌は最高だー!」

 

ハートとビルドも真琴の歌は好きだと言う。

 

「歌いたいから歌うなんて、随分ジコチューね」

 

「そうね。でも、こんな私を応援してくれる人がいる。だからその人達のために、自分のために、私は歌う!」

 

するとソードから力が溢れ出した。

それと同時に、彼らの前に亜久里が現れ、ソードと龍牙に語りかけて来た。

 

「愛に目覚めたようですね。キュアソード。

プリキュアの力は愛から生まれます。大好きな事をひた向きに続ける事、それも愛なのです」

 

「愛……」

 

「迷いが愛の力を妨げていましたが、あなたは迷いを乗り越え、新たな力、更に大きな愛に目覚めた。お見事です」

 

「プリキュア!五つの誓い!一つ!愛は与えるもの!」

 

「あなたは、歌で世界に愛を与えていた。これからも世界に響かせて下さい。愛の歌を!

……そして、上城龍牙――クローズ、あなたもプリキュアの思いを理解し、支え続けるその真っ直ぐな心は素晴らしいです」

 

龍牙の真琴を支えるその姿は素晴らしいと亜久里が言う。

 

「アイちゃん、行きますわよ!」

 

「きゅぴ~!」

 

「俺もいいか?」

 

「ええ」

 

「しゃあ!」

 

龍牙が叫ぶと、スクラッシュドライバーを装着し、ドラゴンスクラッシュゼリーを取り出し差し込んだ。

 

『ドラゴンゼリー!』

 

龍牙の周りに巨大なビーカー出現し、龍牙は高々と叫ぶ。

 

「変身!」

「プリキュア!ドレスアップ!」

「きゅぴらっぱ~!」

 

ビーカーに青い液が貯まり、割れると龍牙はクローズチャージへと変身し、亜久里は炎に包まれ炎から現れると姿が大きく変わって、キュアエースとなった。

 

『潰れる!流れる!溢れ出る!ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』

「今の俺達は、負ける気がしねぇ!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

「美しさは正義の証!ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」

 

エースが手でエースマークを作り、ジコチューに向けて叫ぶ。

 

「好きなスイーツは何です―――かーッ!」

 

質問の途中でクローズが蹴り飛ばされた。

 

「しつこいんだよ!」

 

「ちょっと!ここは私のステージよ!乱入はお断わり!」

 

リーヴァはクローズに帽子を投げつける。

 

「独りよがりなステージは迷惑です。はあああぁぁぁっ!」

 

エースが前に出て花びらが舞う風を起こし、帽子を途中で止めて返した。

 

「あなたの行為に、愛は感じませんわ!」

 

「はっ!」

 

クローズがツインブレイカーのビームモードでリーヴァとマイクジコチューに繰り出す。

 

「ささっと!このステージから!出て行けぇ!!」

 

クローズが叫ぶと、ツインブレイカーにクローズドラゴンを差し込む。

 

『クローズドラゴン!Ready go!』

 

音声が響くと、クローズの背後に龍が出現した。

 

「オラァ!」

『レッツブレイク!』

 

レッツブレイクと響くとクローズがマイクジコチューとリーヴァを吹き飛ばす。

 

「もう〜ジコチュー!クローズの動きを止めなさい!」

 

リーヴァがクローズを止めろと命令する。

 

「甘いですわ!」

 

エースはすでにラブキッスルージュを構えていた。

 

「彩れ!ラブキッスルージュ!」

 

ルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。

 

「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

両手持ちして頭上に掲げたラブキッスルージュを振り下ろし、エースショットを放った。

紫のエースショットを受けたジコチューは動けなくなった。

 

「お二人とも、今ですわ!」

 

「「ええ(ああ)!」」

『ビートクローザー!』

 

クローズはビートクローザーを出し、ロックボトルを差し込み。ソードがラブハートアローを出現し、ラビーズをセットし、さらにクローズはドライバーのレンチレバーを下ろした。

 

『スペシャルチューン!』

『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』

 

ビートクローザーによって作られたエネルギーがツインブレイカーから現れたドラゴンがビートクローザーからのロックエネルギーと合体した。

 

『メガスラッシュ!』

『レッツブレイク!』

 

「プリキュア!スパークルソード!」

 

クローズの二つの合わせ技とスパークルソードがマイクジコチューに命中し、ジコチューはプシュケーに戻った。

プシュケーが持ち主に戻ると同時に、周りも元に戻った。

 

「やるじゃないクローズにキュアソード。面白くなって来たわ」

 

最後にそう言って、リーヴァは引き上げて行った。

 

 

戦いが終わると、真琴のコンサートが開かれ、大勢の人達に幸せを与えていた。

その後、控え室にみんなが集まった。

 

「やっぱりまこぴーは凄いよ!歌でみんなをこんなに笑顔に出来るんだもん!」

 

「そうね。笑顔はジャネジーを消して行く」

 

「真琴さんは歌で世界を救っているのかもしれませんわね」

 

「やっぱ、まこぴーの歌は俺達ファンの心を癒してくれるぜ!」

 

「ああ、今日のライブ最高だーってみんな思ってるはずだよ」

 

「歌から愛が溢れています。ブラボーですわ!」

 

「私は歌う事が大好きです!歌っていると楽しくて、嬉しくて、幸せな気持ちになります!そんな気持ちを、みんなにも感じて貰いたい。だから歌います!」

 

真琴が言うと、龍牙が笑顔で真琴に言う。

 

「ずっと応援してるからな!お前のファン第1号は俺だからな!」

 

「うん!」

 

真琴も笑顔で言う。

迷いを吹っ切れた真琴のコンサートは、大成功に終わったのだった。

 


次回!Re.ドキドキサイエンス!

 

第28話 登場⁉︎ ジコチューヒロイン!

 

 




おまけ

ロールケーキ、モグモグモグ

あぐり「やっぱりこれですわ〜♪」

???「ちょっと待ってクダサーイ!」壁ドバーン!

あぐり「うぎゃ!」

野菜人のオージ「ッ!?なんだ!この凄いオーラは!!」

トニーオさん「スイーツ!より娼婦風スパゲティ!」

野菜人のオージ「ダニィ!?」

スパゲティにトマトソースと唐辛子とその他色々入れるだけ!

20分くらい待てば出来上がり!

かっちゃん「なっがいなオイ!!」

レッツ・ラ ・まぜまぜすれば無駄ァ!に(ビルド「ベストマッチ!!」

辛いのが苦手な人でも食べられるように作ってあるから食べさせやすい!

怪人ハチ男「ンまぁーーいっ!」

スイーツ!と娼婦風スパゲティ!どっちが好き?

(カラーミソ)「娼婦風スパゲティ」

イタリア「パ〜スタ!」

天才外科医「スイーツ」

銀八センセー「スイーツ」

アクセル「俺に質問するな」

さあ!娼婦風スパゲティ!
トニーオさん「召し上がってみてクダサイ」

あぐり「んん!?―――うーあ!」

ドォーーーーーン!!

キュアエース「ブラァーーーーボォォォォ!!」

――愛してくれて………ありがとう!

イーラ「エーーーースゥゥゥゥ!!」

ドガァァァァァァン!!

宇宙の帝王「フン、汚ったない花火ですね…」

スイーツ!より娼婦風スパゲティ!

ヘシン!

実験と記憶と成分を

HESHIN

日曜九時


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