晴夜「キュアロゼッタこと 四葉ありす は、自分の力不足について悩んでいました…」
龍牙「それを見ていたセバスチャンはありすのサポートをする為に専用ビルドドライバーと白いラビットタンクボトルを使い、仮面ライダーに変身しました!」
セバス「しかし、不覚にも敵にドライバーとボトルを取られてしまいました…」
龍牙「その後、和也とありすの活躍でドライバーを破壊することが出来ました!」
晴夜「ところで、セバスチャンさんが変身したあの姿って何をモチーフにしたんですか?」
龍牙「パッと見、白く塗り潰したバッ○マンみたいだったな」
セバス「そのような事実はございません」
晴夜「じゃあ、結局何のモチーフなんですか?」
セバス「…………原作のドキドキ!プリキュアで、私が変身したキュアセバスチャンをモチーフにしています」
龍牙「やっぱり○ットマンモチーフじゃねえか。それじゃ、第29話始まるぞ!」
学校のホームルームでは夢についての話をしていて、マナは立ち上がる。
「あたしの夢は総理大臣です!そして、みんなの笑顔を守ります!」
いきなりあたしの夢は総理大臣だと言いだす。
マナの話を聞いて、大きな夢と感心する先生はその後、他のみんなはどうだと問う。
「夢か~、よく分からないな~。でも菱川さんはもう決まってていいよね」
三村が六花に言う。確かに六花の親は医者であり、それは彼女の夢でもある。
「あれ?…でも私がお医者さんになりたいのって、ママがそうだから……なの?」
六花は自分の夢について深く考え込む。
その後、マナ達は甘味処へと場所を変え、おやつを食べながら今日のホームルームでの夢についてを話していた。
「総理大臣?マナちゃんらしい夢ですわ」
「いやー、それほどでもー」
「また随分と大きい夢だな」
「そういえば、晴夜は自分の夢はなんだよ?」
「え?なんだよ、いきなり」
龍牙は晴夜の夢は何と聞く。確かに晴夜の夢は誰も知らない。
でも、予想はつく。おそらく晴夜の夢は…
「やっぱり、科学者かな〜」
やはり、晴夜の夢はみんなが思った通りの答えだった。
「でも、もっと他のことでもいいかなって思う。
科学者以外でも、科学を伝えられる事はあると思うし、今は一番叶えたい夢がある」
まさか、晴夜は科学者以外の道も考えているようだ。
「晴夜君ならどんな夢でも叶えられて思うよ!」
「では、今はどんな夢を持っているのですか?」
「もちろん、トランプ王国を取り戻し、愛と平和だった世界を作る!それが今の俺の夢だ」
晴夜の発言にみんなが笑顔で頷く。
彼の言う通り、今の全員の夢はトランプ王国を取り戻すことである。
「六花はやっぱり医者か?」
「えっ?うん……」
「あれ?違ったっけ?」
「そうなんだけど……本当にそうなのかなって」
「どういう事です?」
「うん、自分でもずっとお医者さんになるって思ってたんだけど……」
六花は自分の夢は親の影響や、ただの憧れから始まったものだと考え込んでいた。
「それはつまり、本当の気持ちでは無かったと言う事ですね?」
声がした方を振り向くと、スイーツを食べていた亜久里がそこにいた。
「亜久里ちゃん?どうしてここに?」
「わたくしは以前から、このモチモチ白玉と寒天、黒糖のハーモニーに惹かれてここへ通い詰めていたのです」
通い詰めと言い、亜久里はスイーツを口に入れる。
「ねえ、本当の気持ちじゃないってどう言う事?」
亜久里が言った言葉の意味がわからなかった六花は、彼女にその理由を尋ねる。
「その答えは、自分で探すものじゃなくて?
どうもあなたは、心が揺らいでいるようね。ならば丁度いい機会です。自分の本当の気持ちについて、とことん悩んでみてはいかがですか?」
そう言い、亜久里は甘味処を後にした。
「本当の、気持ち……」
六花は亜久里の言う、自分の本当の気持ちとは何か悩む。
その後、晴夜とマナ、龍牙、六花は自分の家に帰り、亜久里の事を話し合っていた。
「キュアエースって不思議な存在だね」
「未だに何を考えてるか分からないけど」
「それに、いつプリキュアになったのかも教えてくれないしな」
「いずれ、話してくれるんじゃないか?」
亜久里は不思議な子だと四人が話し合う。
「でも、キュアエースのおかげであたし達のパワーが高まってるのは確かなんだよね」
「まあね」
「それよりもさっきの事、大丈夫?」
「えっ?平気平気。それより、今日は3ヵ月ぶりにパパが帰って来るんだ。
その上ママも早番だし」
「それじゃ、今夜は久しぶりに三人で晩ご飯だね」
「うん!それじゃ、また!」
六花はラケルと家に帰って行った。
ジコチューアジトのボウリング場では、イーラがリーヴァとグーラにバカにされていた。
「おわっ!何しやがる!」
「何だ、ノラ猫かと思っちゃった」
リーヴァに蹴り飛ばされるイーラ。
「ふざけんな!」
「勝手に俺達のアジトに入るからだ」
グーラがそう言ってイーラの頭を掴む。
「ここは僕達のアジトだぞ!」
イーラが反発するが…
「でも今は私達に取られちゃったでしょ?」
リーヴァの発言にイーラは何も返す言葉がなかった。
「あーもう、うるせぇガキだな!」
イーラをレーンに投げ飛ばし、ストライクが決まった。
「ストラーイク」
結局、アジトに入られなくなったイーラは人間界へと逃げた。
「クソー!アイツらー!」
イーラはリーヴァとグーラに対して怒りを露わにしていたが、彼の頭上では雷が鳴り響いていた。
「うるせーんだよ!雷!」
叫び終えると同時に雷がイーラに当たり、海に落ちてしまった。
一方、家族の帰りを待つ六花が居る菱川家では、一本の電話が来ており、彼女はその電話に出た。
「もしもし?あっ、ママ?」
電話の相手は六花の母・亮子からだった。
「どうしたの?うん……えっ?
そう、分かった。いいのよ。患者さんのためでしょ?そうしてあげて」
早番のはずが急な用が出来てしまい、帰れなくなったらしい。
「えっ?パパも?ううん、いつもの事じゃない」
…どうやら、六花の父も帰れないそうだ。
「うん、大丈夫だから。うん、じゃあね」
六花はそう言って母からの電話を切る。
「お母さん、帰って来ないケル?」
「うん。パパもね。飛行機が欠航したって」
今日は三人揃って晩御飯を食べる筈が、それぞれの都合で六花の両親は帰れなくなってしまった。
「それは……残念ケル」
「いつもの事よ。何でラケルがそんな顔してんのよ。
……あ、そうだ!」
寂しげな表情になったラケルの耳を撫でながら話す。
「よーしラケル!明日は私とデートしよう!」
翌日、六花とラケルは自転車に乗りながら海へと出かけた。
ラケルは自転車のカゴの中に入っていた。
「何で海ケル?」
「えっ?うん、別に。何となく海もいいかなって」
そう言い、六花はラケルと一緒に砂浜を歩き続ける。
「――風をいたみ、岩打つ波も己のみ。砕けてものを思うころかな」
「百人一首ケル?」
六花の言葉が百人一首の一つだと気付くラケル。
「うん。岩に打ち付ける波を見ながら、思い悩む少女の唄よ」
「ふーん……六花も、思い悩んでるケル?」
「やっぱり、ママに憧れてただけだったのかな」
自分の夢は親の憧れだと六花は語る。
「思えばプリキュアになったのも、生徒会に入ったのも、マナと一緒ならって思ったからだし」
そして、自分はいつも誰かに憧れているだけなのかと言い出す。
「それじゃあ、私自身の気持ちは一体どこにあるんだろう。
私は……どうしたいのかな?」
「それは……きっと六花にしか分からないケル」
「そうね……」
しばらく砂浜を歩き続けると近くに岩が見え、ラケルはそこから何かを発見した。
「っ!六花!誰かが倒れてるケル!」
「えっ?大変!」
岩の下には、誰かが気を失ったまま倒れていた。
「大丈夫ですか⁉︎」
「コイツは……!イーラケル!」
倒れていたのは、なんと敵であるイーラだった。
「な、何でこんな所に⁉︎しかも酷いケガ……!」
「近づいちゃダメケル!危ないケル!」
「で、でも、このま放っとくワケには……!どうしよう……?どうしたら……
ええーい!悩んでたってしょうがないじゃない!」
六花は深く悩んだが、気を失ったイーラを日影に運び、介抱する。
「気が付いたケル!六花!逃げるケル!」
「で、でも……」
イーラが目を覚まし、ラケルは六花へすぐにイーラから離れように言う。
「あなたが……助けてくれたんですか……?ありがとうございます。
それにしても、僕は何を……
いや、そもそも僕は……誰だ…?」
「「えっ⁉︎」」
「これって……」
「まさか……」
「記憶喪失……!?」
なんと、イーラは昨日の夜に打たれた落雷のショックで、記憶喪失となってしまっていたのだった。
「ここは一体……痛っ!いって……!」
「ああ、動いちゃダメ!ケガしてるんだから」
「ありがとう。優しいんですね」
イーラに優しいと言われた六花は思わず頬を赤くして照れた。
その後、六花は仕方なくイーラを自分の家へと連れていた。
「こんな事していいケルか……?」
ラケルはこんな事をしていいのかと不安がる。そんな時、イーラが六花の元に歩いて来た。
「あの、何か手伝いましょうか?」
「ケガ人は気を遣わなくていいのよ」
オムライスを作る六花が気を遣わなくてもいいと答えると、お皿に作ったオムライスを置く。
「マナのパパみたいには行かないか―――あっ!」
「危ない!」
足を引っ掛けて転んだ六花をイーラは身を挺して救い、オムライスも無事だった。
「ごめん!大丈夫!?」
「ええ、なんとか」
「そっちじゃなくてあなたが!」
「僕は、何とか」
「そっ。あなたが無事なら、それでいいわ」
イーラが無事な事に安心した六花。
「―――天使のような人だ……」
「えぇ!?」
「「…………」」
「いつまでくっついてるケルー!」
ラケルが叫ぶと六花の髪がイーラの鼻に当たる。
「えっきし!」
六花の髪が鼻に当たったイーラはくしゃみを出した。
「ゴメン……」
「いえ……」
それから三人はオムライスを食べる為に机に集まった。
「「「いただきまーす」」」
三人がオムライスに手を伸ばす。
「つっ……!」
「大丈夫?」
しかし、イーラは腕の痛みで手からスプーンを落としてしまう。
「ケガしてるんだから、気をつけないとダメケルよ!」
「ありがとう。君も優しいんだね」
イーラが優しいねと言うと、ラケルが照れる。
「そのケガじゃ食べづらいわね。ラケル、スプーン貸して」
「はいケル」
ラケルが六花にスプーンを渡す。
「ありがと。はい、こっち向いて」
「い、いや、一人で出来ますから……」
「出来なかったでしょ。ほら、遠慮しないで」
「いや、そんな、悪いですって……」
六花が遠慮するイーラにオムライスを食べさせようとする。
「全く、いくらケガしてるからって甘やかし過ぎケル!」
甘やかしている六花を見て、ヤキモキしながらラケルが二人から離れると…
「ラケル~」
「シャルル!ランス!何でここにいるケル!」
ラケルの元にシャルルとランスが現れた。
「六花が家族といる間、ラケルが暇してると思って―――」
「遊びに来たでランス~」
ラケルが驚いていると、二匹はここに来た理由を言う。
「そ、そうケル?」
「何慌ててるシャル?」
「慌てて無いケル!」
「何かあったでランス~?」
「何にも無いケル!」
ラケルがシャルルとランスに何もないと誤魔化すが、
「怪しいシャル!」
「怪しいでランス~」
シャルルとランスが下に降りると、そこでイーラの姿を見た二匹は驚きの声を上げた。
それから六花は、イーラを連れて晴夜達と外で合流し、事情をみんなに話す。
「記憶喪失?」
「うん、それにケガもしてたから、放っとけなくて」
「六花ちゃんらしいですわ」
「でもよ、いつ襲って来るか分からないぞ」
「ええ、危険だわ」
「分かってるわよ……」
晴夜達にこのまま介護するのは危険だと言われると、六花は分かっていると呟く。しかし…
「甘いですわ」
『キュアエース!』
後ろからキュアエースーー亜久里が現れた。
「もし、その者を放っておいて、何か起きたなら、あなたにその責任が取れて?」
――亜久里の言葉は決して間違っていない。イーラはジコチュー、六花達の敵である。
「手傷を負っているとしても、敵は敵。悪は悪。アイちゃん」
「きゅぴ!」
「プリキュア!ドレスアップ!」
「きゅぴらっぱ~!」
アイちゃんから出た光から箱が現れる。その後、七つの炎のシルエットに包まれて、炎から現れるとキュアエースとなる。
「愛の切り札!キュアエース!」
「美しさは正義の証!ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ!」
手でエースのマークを作り、エースは名乗りを上げる。
「変身した……!」
イーラは亜久里が変身した事に驚く。
キュアエースはラブキッスルージュをイーラに向ける。
「何するつもり⁉︎」
「六花さん……」
だが、イーラの前に六花が出る。
「回復し、記憶が戻れば、その者は再び襲い掛かるでしょう。
ならば、今ここで!」
「止めて!」
今ここでイーラを倒そうとするエースを六花が止めようとする。
同時に天気が悪くなりだし、雨も降り出した。
「おどきなさい。どきなさい!」
「嫌よ!」
どきなさいと言われても六花は一歩も引かない。
「その者の今までの行い、忘れたワケではないでしょう?」
「もちろん覚えてるわ。
でも……どんな人であっても、ケガをして苦しんでいるなら、私は助けてあげたい!でなきゃ、きっと後悔する!
私は……後悔したくない!自分の思いを信じるわ!」
六花は今の自分の思いをエースにぶつける。
「あなたもですか?」
「えっ?ラケル?」
ラケルもイーラを庇うようにして前に出てきた。
「僕だって、本当はエースが正しいと思うケル!
でも……!僕は六花を信じるケル!」
「ラケル……」
「納得は出来ねえけど……」
「みんな……!」
ラケルが自身の覚悟と想いを話すと、晴夜やマナ達、みんなもイーラの前に出る。
「私も、ラケルと同じだわ」
「「うん」」
「もしまた敵となるんなら、俺達が戦う!」
晴夜がドリルクラッシャーを構えて、エースに言う。
「見つけたぞプリキュア!仮面ライダー!」
突然、橋の上にグーラが現れる。
「キュアダイヤモンド、その思い、見極めさせてもらうわ」
花びらに包まれたエースはその場から姿を消した。
グーラが口から放った光線をかわすが、イーラは六花が庇った際に頭を打ってしまう。
「大丈夫⁉︎」
「あ、はい……」
六花はイーラの無事を確認すると、立ち上がり、イーラに離れるように言う。
「危ないから下がってて。みんな!」
晴夜達三人はドライバーを腰に装着し、ボトルとスクラッシュゼリーを取り出し、差し込む。六花達四人はコミューンにラビーズをセットし、高々と叫ぶ。
『海賊!電車!ベストマッチ!』
『ドラゴンゼリー!』
『ロボットゼリー!』
「「「変身!」」」
「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」
晴夜達三人はそれぞれのアーマーとスーツを纏い、仮面ライダーへとなり。マナ達四人は光に包まれ、光から現れるとプリキュアへと姿が変わった。
『海賊レッシャー!イェーイ!』
『ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』
『ロボットイングリス!ブラァ!』
「みなぎる愛!キュアハート!」
「英知の光!キュアダイヤモンド!」
「陽だまりポカポカ!キュアロゼッタ!」
「勇気の刃!キュアソード!」
「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」
「六花さんも……変身した……!
凄い……青くて、フワフワして、キラキラして……あっ!な、何だ?」
ダイヤモンドの姿を見て、イーラに何かが頭の中に浮かび、頭を抑える。
「愛を無くした悲しいジコチューさん!このキュアハートがあなたのドキドキ、取り戻して見せる!」
ハートがハートマークを作り、グーラに名乗りを上げる。
「プリ……キュア?」
「じゃあ俺は、お前らのドキドキを食ってやるぜ!」
「お前なんかに食わせるかよ!」
飛び降りたグーラに向けてビルドがカイゾクハッシャーを構え、何発か発射した。
しかしグーラはその攻撃を飲み込んでしまう。
「ならこれだ!」
『クジラ!ジェット!ベストマッチ!』
『Are you ready?』
「ビルドアップ!」
『天駆けるビッグウェーブ!クジラジェット!イェーイ!』
ビルドはクジラと戦闘機がモチーフの複眼とアンテナを持つ姿、クジラジェットフォームへとフォームチェンジし、ドライバーからドリルクラッシャーが形成され、グーラに放つ。
数発命中したがグーラは怯まず、プリキュアと仮面ライダーに戦いに挑む。
「何だ……?一体、何が……?」
その頃、記憶喪失のイーラには何が起こっているのか全く理解出来なかった。
七人はグーラのパワーに圧倒されて行き、反撃で吹き飛ばされてしまった。
「イーラ、そんなトコで何してやがる!」
「イーラ……?はぁ⁉︎」
「当たっても知らんぞ!」
「逃げて!」
光線がイーラに当たりそうになってしまい、ビルドが大波を出して守ろうとしたその時、イーラは自分の手でグーラから光線を弾いた。
「テメー!何しやがる!」
「―――プリキュアと仮面ライダーを倒すのは……この僕だ!」
この口ぶり、どうやら、イーラは記憶を取り戻したようだ。
「まさか……」
「記憶が……?」
「……戻ったみたいだな」
「そう……良かった」
イーラが記憶を取り戻したことを知ったダイヤモンドは、安堵の表情を浮かべる。
「な、何で怒んねぇんだよ?変なヤツ」
「だって、嬉しいんだもん。きっとこれが私の素直な気持ちなんだと思う」
これが自分の、本当の気持ちだとイーラに伝える。
「邪魔だイーラ!」
「喰らえ!プリキュアに仮面ライダー!」
ダイヤ達に襲い掛かるグーラに対し、イーラは斜めに衝撃波を放った。
イーラが出した衝撃波を受けたおかげでグーラの攻撃は当たらなかった。
「イーラ!余計な事を!」
「おっと、わりー、わりー」
(まさか……助けてくれた……?)
ダイヤモンドが考えるとイーラは何も言わず、そのまま去って行った。
それを見届けたダイヤモンドが微笑むと同時に、力が溢れだした。
「見せて貰いましたわ。あなたの本当の気持ち」
突如、ダイヤモンド達の前にエースが現れる。
「プリキュア五つの誓い!」
「一つ!プリキュアたるもの、自分を信じ、決して後悔しない!」
(まさかさっきのは……私の本当の気持ちを気付かせるために?)
「ありがとう、キュアエース」
「何の事ですか?」
パワーアップしたダイヤモンドはグーラへ突進し、圧倒して橋の上へ跳んだ。
「お行儀の悪い食いしん坊さん!このキュアダイヤモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」
「キュアダイヤモンド、いまこそわたくしと共に戦いましょう!」
「彩れ!ラブキッスルージュ!」
エースはルージュを唇に塗り、相手に向かってキスを投げると、前方にハート形のエネルギー体が生成される。
「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」
両手持ちして頭上に掲げたラブキッスルージュを振り下ろし、エースショットを放った。
青のエースショットが当たったグーラは泡の中に閉じ込められた。
「ラブハートアロー!」
ダイヤモンドはラブハートアローを出現させ、ラビーズをセットした。
「プリキュア!ダイヤモンドシャワー!」
「かき氷なら大好物だぜ!」
顔だけ出せたグーラはダイヤモンドシャワーを飲み込む。
「呆れた……でもそれなら!」
更にダイヤモンドシャワーをグーラに向けて放つ。
「どうだ!」
「お粗末様。ところで、そろそろ頭は冷えたんじゃないかしら?」
「?………ッ!?頭が痛ぇ!氷を食い過ぎた!くそー!覚えてろ!」
アイスクリームやかき氷など食べ過ぎて起こる頭痛を引き起こしたグーラは撤退した。
「遂にダイヤモンドもパワーが高まったね」
「凄かったな!」
「出る幕が無かったわ」
「ま、たまにはそんな日もあるじゃねえか」
ハートとグリス、ソード、クローズがダイヤモンドのパワーアップに感心していると、ラケルがダイヤモンドの元に来る。
「流石六花ケル!」
「ありがと、ラケル」
「お見事です、キュアダイヤモンド。しかし油断はしないで下さい」
「えっ?」
「イーラの事です。おそらく、次に現れた時はきっと……」
「ええ、分かってるわ」
エースの言いたい事が理解した時、エースはビルドを見る。
「そして、後は桐ヶ谷さん。あとは貴方が力に飲み込まれない事です」
「……わかってる」
そう、まだビルドはハザードトリガーを使いこなせていない。ビルドのこれからの目標は、ハザードトリガーの力を使いこなせるようなる事だと感じる。
「ではまた。アデュー」
花びらに包まれたエースは姿を消した。
その後、ビルドはハザードトリガーを見る。
「今の俺に使いこなせるか……」
やはり晴夜にはまだ、ハザードトリガーを使うのに躊躇いが見られる。
その後、六花が自宅に戻ると、家には父・悠蔵と母・亮子がいた。
「いやー、無事に帰れて何よりだよ」
「それはいいけど、何よこのお土産?」
テーブルには悠蔵が買ってきたお土産が置かれていた。
「現地の人に貰ったんだ。何でも、夢を叶えてくれるお守りらしいぞ」
「そっ。ありがとう、パパ。でもそれは丁度良かったわ」
「何が?」
「うん。改めて言うのも照れくさいけど、私、夢が出来たの」
「夢って、医者じゃ無かったっけ?」
「うん、私の夢はお医者さん!ただ……今までとちょっと心構えが違うって言うか……」
「何かあったの?」
「ちょっとね」
胸を張る六花の表情は、とても素直な笑顔になったのだった。
一方、イーラは六花が付けてくれた包帯を取っていた。
取った包帯は、そのまま風に乗って何処かに飛んでいく。
「……フン」
夕日に照らされながら飛んでいく包帯を見ながら、彼は何処かに消えて行ってしまう。
どこか物憂げな表情をしながら…
次回!Re.ドキドキ&サイエンス!
第30話 新たな敵と新たなライダー!
おまけ
六花「大丈夫?」
イーラ「ええ…なんとか……………!!」
六花「どうしたの!?」
イーラ「・・・あの雲・・・きっと中にラピュタがあるんだ!!」
六花「・・・ゑ!?」
イーラ「・・・・・・・」
マーモ「あいつ、頭を抱えてどうしたの?」
ベール所長「知らん」
バルス!
完